代替されない人材になるには、どうしたらいい?

仕事の経験をどんな環境でも活かせる「ポータブルスキル」に変える方法とは?

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仕事
AIをはじめとする技術革新によって、人間ができる仕事の価値が厳しく問われはじめている昨今。変わりゆく時代のなかで若手のビジネスパーソンは、どのようなスキルを身につければ、「代替されない人材」として活躍できるのでしょうか

SNSで目立つのは「個人の発信力をつけて自分をメディア化しよう」、「リスクをとってでもデカイ仕事をしろ」という、少々ハードルの高い意見ばかり。でも正直、もっと地に足のついた現実的な方法を知りたいと思ったことはありませんか…?

そんなキャリアの不安を相談しようと訪れたのは、日本全国で最も多く(※)のビジネスパーソンが学ぶ「グロービス経営大学院」。近年、社会人経験2~3年のR25世代ビジネスパーソンの受講が特に増えているそう。
※文部科学省「専門職大学院一覧入学定員」(平成29年5月)調べより
グロービスの人気科目のひとつである、「クリティカル・シンキング(論理思考)」や自身のキャリアを考える科目「リーダーシップ開発と倫理・価値観」の教員を担当し、年間3,000人を越える社会人との接点を持つ、グロービス経営大学院 スチューデントオフィスマネジャーの中村直太さんに、今回のテーマについて相談をしてみました。

数多くのビジネスパーソンの“リアル”なキャリアをみてきた中村さんなら、一般のビジネスパーソンも実践できる、現実解をくれるはず…!
【中村直太(なかむら・なおた)】1982年生まれ。慶應義塾大学大学院理工学研究科修了(工学修士)、グロービス経営大学院経営研究科修了(MBA)。人材系企業でキャリアアドバイザーや事業企画を経験したのち、グロービスへ。現在はビジネススクールの学生募集と教員を兼務し、年間約3,000名の社会人学生との接点を持つ。教員としては『クリティカル・シンキング』や『リーダーシップ開発と倫理・価値観』の科目を担当。企業/NPO/大学生向けにキャリアセッションの開発・実施もしている。

「代替されない人材」になるために必要なのはポータブルスキル

宮内

宮内

というわけで本日は、「代替されない人材になるためにはどうしたらいいか」という相談にきました!
中村さん

中村さん

いきなり難しい質問なのですが、20代の皆さんならとても関心のあるテーマのひとつだと思うので、チャレンジしてみましょう。

まず…「仕事で代替されない人材になりたい」、「ビジネスパーソンとして市場価値をあげたい」とき、宮内さんならどのように行動しますか?
宮内

宮内

うーん…

今の仕事で成果を出して、まずは仕事の実績をつくることを考えます。
中村さん

中村さん

それはとても大切なことですね。ですが、環境変化が激しく将来の見通しが立ちにくいこの先の時代で重要になるのが、環境適応力。どんな環境におかれても、成果を出すことができる力なんです。
中村さん

中村さん

転職やパラレルワーク、多様な働き方が広まるにつれ、「新卒で入った会社で一生勤め上げる」という価値観は薄れはじめています。

仮に同じ組織で働き続けたとしても、お客様のニーズも変われば、競争相手もどんどん変わる。異動で役割が変わることも当然ありますよね。

だからこそ、目の前の仕事の実績や経験だけに頼るのではなく、「どんな環境でも活かせるポータブルスキル」を持っていることが重要なんです。
宮内

宮内

ポータブルスキル…?

ポータブルスキルとは、「どんな業種、職種においても活かせるスキル」

中村さん

中村さん

ポータブルスキルを直訳すると「持ち運びできるスキル」。つまり、特定の業種・職種・時代背景にとらわれない汎用性の高いスキルのことです。

たとえば、“リーダーシップ”や“コミュニケーション力”は、非常にわかりやすいポータブルスキルですよね。
宮内

宮内

ふむふむ。

あっ、この図を見ると、マーケティング・営業などのスキルもポータブルスキルになるってことみたいですね。
中村さん

中村さん

たとえば、「A社で、ある洗剤を、主婦向けに売るためのマーケティング施策を実行し、成功しました」は、スキルではなく具体的な経験なので、このままでは再現性がありません。

でも、その経験を通じて得たものを「多くの人を巻き込み推進する力」、「市場環境を分析する力」、「プロジェクトのおカネの流れをモデル化する力」まで抽象化することができれば、他の場面で応用が効く可能性が高くなるので、ポータブルスキルになります。

つまり“他に転用して、再現できるようになっているかどうか”がポイントです
中村さん

中村さん

仕事でも「今回はここが良かった、ダメだった」という分析をして、持論に落とし込むところまではみんなできるんです。

ただ、そこで終わってしまうと、経験だけに頼って仕事をするスタイルから抜け出せず、所属している組織や職種固有のスキルしか身につかないんです
宮内

宮内

たしかに、なんとなく仕事を振り返るところで終わっていたかもしれません。
中村さん

中村さん

抽象化の力をつけるには、さまざまな経験から共通する要素を引き出し、汎用性のある言葉で表現する「考える力」を磨くトレーニングが必要です。
中村さん

中村さん

たとえば、僕がグロービスで担当している「クリティカル・シンキング」という科目では、論理思考力を鍛えます。

思いつきや直感、経験を頼って考えを進めるのではなく、客観的な視点をキープしながら頭を回す方法を身につけることで、ポータブルスキルへと進化させるための考え方を教えているんです。
宮内

宮内

「グロービス経営大学院」=「MBA取得のために通うビジネススクール」というイメージで、あまり自分とは関係がないと思っていたのですが…ポータブルスキルを鍛える場なんですね!

転職や異動の際に選択肢が増えると思うと、将来の可能性を広げるための場としても気になります。
中村さん

中村さん

MBAは専門性を磨く場と捉えられがちですが、実は普遍的なビジネスのルールを学ぶ場なんですよ。今の環境でも、この先に転職や異動をしても、おそらく皆さんはビジネスという仕組みの中で仕事をされますよね。それであれば、ビジネスのルールを学ぶことはすなわち、「究極のポータブルスキル」を鍛えるということなんです。

グロービスへの通い方は、2年間の修士課程に入学しMBA取得を目指す「本科生」と特定の科目を学べる「単科生」に分かれています。

いきなり修士課程に入るのはハードルが高いかもしれないですが、単科生なら「クリティカル・シンキング」、「マーケティング・経営戦略基礎」など、基礎的な内容を学ぶ科目を1科目3カ月から受講することが可能です。
本科生:標準2年〜5年でMBAの取得を目指すコース。24科目で費用は約300万円
単科生:1科目3カ月から受講可能。費用は1科目につき12万8000円
中村さん

中村さん

「クリティカル・シンキング」と聞くと難しいと考える方もいるかもしれませんが、実際はとても身近なテーマを扱っているんですよ。
宮内

宮内

具体的には、どんなテーマを学べるんですか?
中村さん

中村さん

テーマは2つ。「自分の考えていることを納得感をもって周囲に伝える力=コミュニケーション力」と「なにかを判断・分析するときに、できるだけ客観的に行う力=意思決定力・問題解決力」なんです。

どんな仕事であっても必ず必要なのがこの2つの力です。最近は、プログラミング教室やオンライン英会話などで学ぶ人も増えていますが、学べるのはあくまで「言語」であって、それだけで仕事ができるようになるわけではありません。

仕事の本質は「問題解決」。それを実行するには意思決定力やコミュニケーション力などビジネスの基礎的な能力が不可欠です。
宮内

宮内

どんな仕事においても必要不可欠なスキルが学べるってことか…!
中村さん

中村さん

せっかく、貴重なお金と時間を使うのであれば、ビジネスの成果に直結し、ビジネスパーソンとしてのバリューの最大化につながる学びを見極めることも大切ですよね。

“わかる”と“できる”は違う。大事なのはアウトプットを意識すること

宮内

宮内

ただ、働きながらビジネススクールに通うって、ハードルが高いなと思ってしまいます。

ぶっちゃけ、勉強は動画や本で済ませたいなと…
中村さん

中村さん

スポーツの練習に関する本があっても、読んだだけでは上手くならないですよね。知識として知ることは大切ですが、同時に正しいトレーニング方法を学び、さらには実際にトレーニングを繰り返さないと、いくら知識をインプットしても役には立たない。

“わかる”と“できる”って大きな差があるんです

世の中には論理思考の本がたくさん出ていますが、読んで理解するのと、理解したことが“できる”かどうかは別の話です。グロービスの授業でやっているのは、このギャップを埋めるためのトレーニングだと思ってもらえるとわかりやすいと思います。
宮内

宮内

そう言われれば、いつもビジネス書とかを読んだだけで何かをできるような気になっていました…。たしかに、仕事で使えないと勉強しても意味がないですよね。
中村さん

中村さん

グロービスに通われるみなさんは、過去に動画や本で勉強した経験がある人が多いんです。でも、なぜわざわざ時間とお金を割いて受講されているのかというと、多くの人が“わかる”と“できる”にギャップを感じているから

グロービスの授業では、学生同士がディスカッションする時間を多くとっています。予習でインプットした知識を、意見交換を通じてアウトプットすることで、“わかる”から“できる”に変換するためのトレーニングになるんですよ
宮内

宮内

たしかに1人で本を読んだり、動画をみるだけでは、アウトプットのトレーニングはできないですよね…。

自分で勉強したうえで、ビジネススクールに通う人たちが増えている理由がわかった気がします。
中村さん

中村さん

グロービスには多様なキャリアを持った人たちが集まっているので、ほかの学生と意見交換をすることで、自分の思考のクセを知るだけではなく、さまざまな視点や価値観を得る機会にもなるんです。

言葉で説明するだけでは、なかなか伝わらないと思うので、このあと「クリティカル・シンキング」の体験クラスに参加してみませんか
宮内

宮内

ぜひ!

というわけで…「クリティカル・シンキング」体験クラスに潜入!

席に座るとまずは自己紹介から。グロービスの授業は机ごとにグループになって進めていくのが特徴です。私のグループにはエンジニアやデザイナーなどの専門職の方もいて驚きました。この場はまさに、ダイバーシティ…!
グロービスの教員は全員がビジネスでの実務を経験しています。また、授業は教員が一方的に話す“講義”ではなく、教員のファシリテーションをもとにさまざまな意見を出し合って、みんなで考えを深めていく活気のある雰囲気です
教員の自己紹介が終わると、早速演習へ。最初のお題は、「とある製品の販売利益をアップさせるアイデアを出すこと」。実際の仕事でもありそうなシーン、みなさんも考えてみてください。
チームで議論しながらアイデアを出していきます。
このような演習をいくつか行い、体験クラスは終了。実際の授業では、事前に今回の演習のような課題が設定され予習をして臨むそうで、より活発な意見交換が行われるそうです。

世の中のビジネスパーソンを、“わかる”人から“できる”人へ

中村さん

中村さん

おつかれさまでした。授業の雰囲気はどうでしたか?
宮内

宮内

いやあ…かなり頭を使いました!!! 参加者の皆さんがフレンドリーで、楽しむことができました!

説明を聞くだけでは、どうやって学ぶのか、学んだことをどう仕事に活用するのかのイメージが湧きづらかったのですが、はっきりわかりました。

体験クラスで教わったことは、明日からの仕事ですぐに使えそうです。
中村さん

中村さん

グロービスは、経営学を額縁に入れて飾っていても意味がないと思ってるんです。

学びは仕事で活かせるからこそ楽しくなる。楽しく学べれば、学び続けることができます。グロービスで教えているのは、学んだことを実際に使って成果につなげるための「実学」なんです
中村さん

中村さん

担当したクラスの学生から、職場の身近な人に「話し方がわかりやすくなった」「見に納得感が出てきた」と褒められたという声を多くいただきます。

それだけじゃなく、仕事をしながら学んでいること自体が頑張っていると評価されて、プロジェクトに抜擢されたり、希望部署へ異動できたりと、新しいチャレンジが増えるきっかけにもなっているんです

目の前の仕事だけをこなしている人と、仕事をしながら学ぶ努力をしている人。どちらがチャンスを得る可能性が高いかは、聞くまでもないですよね。
宮内

宮内

学ぶことがきっかけとなって、チャンスを得ることができるんですね。
中村さん

中村さん

そうなんです。言い方を変えれば、グロービスで学ぶことの価値って、自分らしく生きられるようになることだと思うんです

学ぶことでチャンスがめぐってくる。準備をしていた分、そのチャンスを成果につなげられる。すると、さらにチャレンジングな機会がめぐってくる。そのプロセスの中で、自分の足りないところを知って、さらに「学びたい」と思うようになる。

このような「チャレンジと学びのサイクル」に入ると、ビジネスパーソンとしてのバリューは自然と高まっていきます。

その結果、自分のやりたいことができて、仕事も楽しくなる。グロービスでは働く人が、こうした好循環により早く入るきっかけを提供したいと考えているんです。
グロービスには、会社勤めのビジネスパーソンだけでなく、僧侶やスポーツ選手まで、多様なキャリアを持った人がたくさんいるそう。

体験クラスを受けてみて、グロービスでの学びは「ポータブルスキルを身につけること」だけではなく、さまざまなバックグラウンドを持つ人たちと「議論できること」、「真剣に議論することで強い絆で結ばれたネットワークを築けること」にもあるのだと感じました。

「自分の考えをうまく口にできない」、「間違っていたらどうしよう」というメンタルブロックを突破して、とことん自分の頭で考え、それをまわりの人たちにぶつけていくこと。わかる”だけの人から“できる”人になるための鍵は、ここにあるかもしれません
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出典Youtube
〈取材・文=宮内麻希(@haribo1126)/撮影=中澤真央(@_maonakazawa_)〉