ビジネスパーソンインタビュー
マコなり社長YouTubeチャンネルより
「苦手な人との関係は改善できません。でも、“うまく付き合うための方法”ならあります」
新R25編集部
人付き合いのなかで、「どうしてもこの人とはうまくいかない…」ということってありませんか?
「意見がいつもぶつかってしまう」「言っていることに納得ができない」
そんな人付き合いのモヤモヤに対して、日本最大級のプログラミングスクール「TECH::EXPERT」「TECH::CAMP」を運営する株式会社divの代表、真子就有(まこ・ゆきなり)さんは、登録者数38万人を超える(2020年1月24日現在)自身の YouTubeチャンネルで、「相性が合わない人とはうまくやるのは難しい」と断言します。
しかし、経営者として、数え切れないくらい人間関係の問題にぶち当たってきたなかで、ある一つの解決策を発見したとのこと。
今回は、真子さんが発見した「嫌いな人とうまく付き合う方法」をお届けします。
【真子就有(まこ・ゆきなり)】株式会社div代表取締役。1989年生まれ、福岡市出身。青山学院大学卒。大学在学中からプログラミングを独学で学び、大学4年次に起業。2014年よりプログラミング教育事業をスタート。2016年に開始した「TECH::EXPERT」は日本最大規模のエンジニア養成スクールとなっている。2015年Forbes誌「注目のUnder30起業家10人」に選出。現在、従業員数200名。YouTubeチャンネル登録者数30万人を突破
苦手な人との関係は改善できるのか
毎日顔を合わせる相手との人間関係がうまくいっていないと、どんどんモヤモヤがたまっていきますよね。
なんとかしたいと考えて、冷たい態度をとる人に積極的に話しかけたり、高圧的な態度をとる人がイライラしないよう先回りして行動したりしたこともあると思います。
でもそれで、劇的に状況が改善されましたか?
大前提として、あまり相性が合わない人との人間関係をよくするのは、とても難しいことです。
正直、「これさえやれば、明日から関係が良くなる!」という特効薬は存在しません。
ただ僕は、経営者として、これまで数え切れないくらい人間関係の問題にぶち当たってきたなかで、ひとつの解決策を発見しました。
結論を言うと、人間関係の問題を解決するためには、「自分で解決しようとせず、第三者に解決してもらうこと」が大切です。
自分を客観視するのは難しい
なぜ自分で解決しようとしてはいけないのか。
1つ目の理由は、自分を客観視することが難しいからです。
「あの人苦手だな」という気持ちがあると、どんな人でも絶対に「自分は悪くない、相手が悪い」と考えてしまうものです。
実際に相手が悪いこともあるのですが、どちらが悪いかを考えているうちは、問題は解決しません。
誰が悪い、悪くないではなく、自分が何を実現したいのかを考えるべきなんです。
自分が実現したいことを、紙に書き出してみるのもいいでしょう。
このようにして、自分を客観視することを「メタ認知」といいます。
ただ、自分一人で、自分自身を客観視するのは難しいことです。
つい「あの人が悪い、自分は悪くない」という発想に戻ってしまいます。
だからこそ、第三者に仲裁に入ってもらい、客観的に自分のことを知るべきなのです。
第三者を介して納得してもらおう
人間関係を第三者に解決してもらうべき2つ目の理由は、相手に納得感を持ってもらうためです。
当事者である自分が、直接相手を変えようとすると、相手は強い抵抗感を感じてしまいます。
たとえば、高圧的な態度をとってしまう上司に対し、部下のAさんが勇気を出して「そういった強い言い方はやめてほしい」と言ったとします。
するとその上司は、Aさんから言われた言葉に対し「あなたは高圧的な言い方をする人間だ」というメッセージが含まれているように感じてしまうのです。
そして、部下から「あなたはコミュニケーションが下手な人間だ」と言われた気がしてイライラしてしまい、否定的な反応をとってしまいます。
人間関係というのは、ロジックではなく感情の問題です。
自分で相手の非を認めさせようとすると、相手はどうしてもその言葉のなかに「お前が悪い」というニュアンスを感じてしまいます。
やはり第三者に入ってもらい、フェアで客観的な意見を伝えるほうが、お互いが納得できる話し合いになるでしょう。
仲裁者に適しているのはどんな人?
では、間に入る第三者は、どんな人がいいのでしょうか。
まず第一に、できるかぎり年上の人を選んでください。
実年齢もそうですが、精神的に落ち着いている、聞き上手な人がいいでしょう。
そのほうが言葉に説得力があり、話がスムーズに進みます。
もう一つのポイントは、お互いがよく知っている人であることです。
自分だけが知っている人だと、裏で何か企んでいるのではないかと疑われてしまいます。
上司と部下の問題であれば、さらに上の上司、学校内の問題であれば先生や先輩に、仲裁に入ってもらってください。
第三者の役目はアクションプランを提案すること
第三者は、問題の解決のために、次の3つのステップをおこないましょう。
1. 双方の話を聞いて、事実を整理する
2. お互いのアクションプランの叩きを作成する
3. 双方が100%納得するアクションプランの合意を得る
まず第三者は、双方の話をよく聞いて、事実を整理しましょう。
いつ誰が、どんなふうに、何を言ったのかを把握してください。
次に、アクションプランの叩きを作ります。
大事なポイントは、いかなるときも、双方に同じぐらい責任があり、お互いが行動を変えることで問題を解決するべき、という前提で話を進めることです。
そうでないと、「あなたが100%悪い」と言われた側が感情的になってしまい、問題が解決しなくなります。
そして最後に、アクションプランを確定させましょう。
それぞれに「このような行動をしたら問題が解決するのではないか」と、アクションプランの叩き案を提示してみてください。
注意点は、一方的に決めつけないことです。
当事者が感情的にならないよう、あくまで叩き案として、「こうしたらいいんじゃないかと思いました。認識の違いがあったら教えてください」というスタンスで臨みます。
合意が取れたあとは、1カ月に1度くらいのペースで、双方がアクションプランを守れているかを確認していきましょう。
粘り強く取り組むことが大切です。
みなさんも、「この人苦手だな」と思う人がいたら、積極的に第三者に入ってもらい、よりよい人間関係を作っていってください。
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今回の動画で語られていた「嫌いな人と上手く付き合う方法」のように、日々の悩みに対する解決策というのは、視点を変えることで見つかったりするものです。
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