ビジネスパーソンインタビュー
「“朝、スイッチが入らない”なんて入れてないだけ!」
「トルティーヤは、朝の完全食だよ」茂木健一郎が語る“朝イチトップスピード脳”の作り方
新R25編集部
外出自粛中の昨今。自宅にいることが増えて、朝に使える時間も増えたという人も多いのではないでしょうか。でも、“朝食”って、きちんと食べてますか?
食べたほうがいいとわかっているのですが、「あと30分寝よう」「どうせ後で昼ごはん食べるからいいや」と、朝食をサボりまくっているビジネスパーソンは多いはず…。
そんな僕らに「どこで人生間違えちゃったの?」と喝を入れてくれるのが、脳科学者・茂木健一郎さん。
【茂木健一郎(もぎ・けんいちろう)】1962年、東京都生まれ。脳科学者。脳科学を切り口にさまざまなメディアに出演している。著書多数
今回は、デルソーレの「トルティーヤ」のPR記事として、朝食の大切さを脳科学的に解説してもらう企画なのですが、なんと茂木さん、「トルティーヤ大好きです!!」とのこと…。
取材がスタートするやいなや「トルティーヤは朝食の問題をすべて解決してくれますよ」とまで豪語するではありませんか。
「広告の記事だからって盛ってない?」と考えているそこのアナタ。きっと朝食にトルティーヤ、食べたくなりますよ…!
〈聞き手=サノトモキ〉
スタートダッシュしないと、1日がイマイチになってしまうらしい
茂木さん
新R25には何回か取材されたことがありますからね。
今日も面白い会話を期待してますよ!
ソーシャルディスタンスを取りつつハードルをブチ上げてくる茂木さん
サノ
今日は、「朝食を食べたほうがいい理由」を脳科学的に教えてほしくて。
僕はもう、すっかり朝食を食べない生活習慣になっちゃってるんですけど…
茂木さん
もったいないねえ。脳科学者からすると、朝食を食べないなんて選択肢はあり得ないですよ。
「その日の脳のパフォーマンスを最大化できるかどうか」は、“朝食”にかかってるんだから。
茂木さん
僕らの脳って、「どれだけ初速でトップスピードを出せたか」によって、1日のパフォーマンスが決まっちゃうんですよ。
サノ
どういうことですか?
茂木さん
脳って、一晩寝たあとが一番いい状態なんですよ。そこからは、パフォーマンスが落ち続けていくだけで。
つまり、1日のパフォーマンスをどれくらい最大化できるかは、スタートダッシュでどれだけパフォーマンスの最大値を上げられるかにかかってるの。
いきなり最高点に到達して下降しながら飛んでいく“グライダーモデル”で脳を運用できるかが、勝負ってわけ。
サノ
出だしで高さを作れなければ、1日中低空飛行になっちゃうってことか…! わかりやすい。
茂木さん
だから、デキる人ほど午前中に重要な仕事を持ってくるんですよ。
以前サンタモニカのホテルで、ハリウッドのエグゼクティブたちがブリトー(トルティーヤの一種)を食べながら何十億の予算を決定する重要な会議をやってるのを目撃したこともあるし…
有名な小説家も、午前中に書いて、午後は書かないっていう人がけっこういる。
サノ
へええ!
茂木さん
僕も、重要な仕事は全部午前中にやってます。仕事の7割くらいは午前中に終わらせてると思う。今日もシンガポールの方との打ち合わせを終わらせてきたし。
このあとはもう、僕にとってはオプション。
新R25の取材をオプション扱いしないでください
茂木さん
午前中は、脳の働きが一番引き出される“脳のゴールデンタイム”。午前にピークを持ってきてなかった人は、ゴールデンタイムを無駄にしてるんですよ。
それでいいのか!?
サノ
(朝ごはんを食べないと言っただけで当たりが強いな…)
「朝はスイッチが入らない…」は入れてないだけ。朝イチからトップスピードは出せる
サノ
でも、脳がまともに動き出すまで、起きてから2時間くらいかかるってよく聞く気がするんですけど…
朝からそんなにガンガン働くってけっこう無理がありませんか?
茂木さん
いや、それはただ自分を甘やかしてるだけですね。僕は起床時からすぐにトップスピードです。
「俺、朝ってなかなかスイッチ入らないんですよね~」って言ってる人いっぱいいるけど、入るわ。
入らないんじゃなくて、入れてないだけ。
茂木さん
筋トレみたいなもんで、ある習慣さえつければ、人間は朝イチからトップスピードを出せるようになるんですよ。
サノ
ある習慣?
茂木さん
それが、「朝食を食べること」です。
決めてきた感ある
茂木さん
「食」ほど、脳を目覚めさせるものってないんですよ。
おいしさを感じると、中脳から、脳の司令塔である前頭葉にドーパミンが出る。すると、前頭葉を経由して活性化のシグナルが脳の全回路に一気に走って、覚醒するわけです。
朝食こそが、「脳のやる気スイッチ」なんですよ。
サノ
朝食、どうせすぐ昼ごはんになるしって思ってたけど、スイッチ入れないまま脳のゴールデンタイムを過ごしてたのか…
茂木さん
そう。朝30分、寝るか朝食食べるか迷ったら、朝食を選んだほうがいいです。
そこまでですか…?
茂木さん
睡眠は足りなくてもあとからパワーナップ(仮眠)を取れますけど、ゴールデンタイムは後から取り返すことができない。
いったん初速を出すことを優先して、朝食を食べたほうが合理的です。
茂木さんが「トルティーヤはビジネスパーソンにぴったりの完全食」と熱弁します
サノ
朝食の重要性がわかったところで、そろそろトルティーヤの魅力を紹介してもらってもいいでしょうか?
茂木さん
(ガタッ)
そうだ! 俺は今日、トルティーヤの話をしにきたんだよ!
なぜか立ち上がる茂木さん
茂木さん
トルティーヤはね、ホントに中南米の人たちの英知の塊なんだよ…。今の形に至るまでにものすごい努力と工夫が詰まってるの。
まずはマサっていう粉を作って、それから…
サノ
…
茂木さん
(中略)ってことなんですよ。…あれっ、これ何の話?
知らんがな。リアルに10分近くお話しされてました
サノ
茂木さんのトルティーヤ愛は存分に伝わったので、ビジネスパーソンにオススメな理由を教えてもらってもいいですか?
茂木さん
オーケー、任せてくれ。
トルティーヤって、「忙しい朝の完全食」なんだよね。
サノ
完全食…健康を維持するために必要な栄養をすべて含んだ食べ物のことですよね。
トルティーヤってひき肉と野菜を少々挟んでるくらいのイメージしかないんですけど、どのへんが完全食なんでしょうか…?
茂木さん
いや君、トルティーヤの実力を知らんだろう。
トルティーヤって、もはや中身はなんでもありなのよ。
夕飯の残りを包んでも、ヨーグルトとフルーツを乗せてデザートみたいに食べてもいい。とりあえず何か家にあるものを挟めば朝食として成立しちゃう。
「すごくない?」
茂木さん
やっぱり、ビジネスパーソンが朝食を抜くのって、時間がないからっていうのも大きいと思うんですよ。
でも、調理工程は基本「包む」だけで、必要な栄養素も全部入れられる。時間をかけずにグライダーモデルを描きたい人にとっては最高のチョイスだと思うよ。
サノ
たしかに、包むだけだったら10秒とかだもんな…
茂木さん
あと、片手で食べられるのも最高ですよね。忙しい朝に、スマホを触りながら食事を済ませられることのありがたさよ。
ホント、とことんビジネスパーソン向きの食べ物だと思うよ。
トルティーヤブームが到来!?
1日のパフォーマンスを最大化する、茂木さんオリジナル“茂木ティーヤ”
サノ
最後に、1日の脳のパフォーマンスを最大化する茂木ティーヤ(茂木さん推薦トルティーヤ)を教えてください。
茂木さん
いや~~夢が膨らむなあ!何でもありだからな!
でも今回は…「甘辛味噌ひき肉」「ネギ」「ヨーグルト」「七味」の4つにしよう。
ヨーグルトとネギ!?
サノ
その…味的に大丈夫なんですか!?
茂木さん
トルティーヤの実力を知らないだろう、君(2回目)。やってみろ。味は食べてもらうしかないから…
なぜこの4つを選んだか、脳のパフォーマンスを最大化するという観点から解説しましょう。
茂木さん
今回は、「脳への栄養」「腸への栄養」「食感」「スパイス」。この4つを満たすトルティーヤを考えてみました。
サノ
ほう…!
それぞれ脳のパフォーマンスとどういう関係があるのでしょうか?
茂木さん
まず、味噌ひき肉。これはもうひとえにドーパミンを活性化させる「おいしさ」要員だね。ホッとするじゃない。味噌は日本人の安全基地。
七味は…、スパイスと脳との関係っていうのはいろんな研究があって、脳が活性化されると言われている。
あとネギは、食感だね。食感としても味覚としても脳に刺激が行くから採用。あと単純に俺が好き。
サノ
なんかどんどん雑になってません?
茂木さん
最後に、ヨーグルトね。脳腸相関っていって、腸の健康状態が脳のパフォーマンスに大きく影響してるっていうのが最近明らかになってて。
米やパンとヨーグルトはセットにできないけど、トルティーヤなら絶対合う。ということで。腸内フローラ(人の腸内に生息している細菌たち)を整えるトルティーヤを考えました。
名前は、「初夏の朝をピリリと締める、脳にいいトルティーヤはこれだ!」でお願いします。
楽しそう…かわいい
サノ
お話を聞いてるうちに、「朝から炭水化物は重いわ…」って思っちゃう人でも、トルティーヤの薄さなら抵抗なくてよさそうだなと思いました。
茂木さん
そうそう。トルティーヤって腹持ちがいいくせに重くないから、朝食を習慣づける第一歩としても最適解だと思う。
今って自宅で仕事されてる方も多いと思うからさ、出勤時間がなくなった分、朝食を習慣づける絶好の機会だと思うんだよね。
せっかくなら、この機会に朝食がいかにパフォーマンスを左右するか、自分で実験してみてほしいですね!
ソーシャルディスタンスにて、トルティーヤの魅力をお届けしました
朝食の大切さを脳科学的に語ってくれた茂木さん。
こちらがビックリするほどトルティーヤへの愛が尋常ではなかったので、最後に本文中で紹介しきれなかった点を簡単に紹介してみると…
・トルティーヤに包むだけで生野菜も食べやすくなるので、
野菜が苦手な人にもオススメ
。
・外出自粛の影響で家族の料理を作る機会の増えたパパ・ママにもやさしい。なぜなら、ある程度具材を用意しとけば、何日も回せるし、
好き嫌いの文句も言われにくいから
。
・
トルティーヤ自体が皿になる
ので、お皿を洗う必要もない。
・本当に何にでも合うので、中国から入ったラーメンが日本で独自の進化を遂げラーメン大国になったように、
トルティーヤも日本オリジナルの食文化として根付く可能性
を秘めている。
・インスタ映えすると思う。365日違うレイアウトのトルティーヤを投稿したら、1年後に「トルティーヤインスタ娘」としてテレビに出ていても不思議ではない。
トルティーヤはキャンバス
。
多すぎる!
…でもどれも納得感のあるものばかり。
いつもと違う日常をきっかけに、「朝食にはトルティーヤ」を試してみる価値はありそうです!
今回ご紹介した「フラワートルティーヤ」は、全国のスーパーで購入可能! ぜひ、お好きなトルティーヤをつくって、自宅で過ごす時間をお楽しみください。
〈取材・文=サノトモキ(@mlby_sns)/編集=天野俊吉(@amanop)/撮影=長谷英史(@hasehidephoto)〉
ビジネスパーソンインタビュー
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