“好き”を表明することでしか、できないことがある。

「今こそ、ファンは“好き”を表明すべき」古市憲寿の“推しの哲学”が胸アツすぎた

PR

サントリー食品インターナショナル株式会社

ライフスタイル

自分の好きなもの、堂々と「好き」って言えてますか

恥ずかしかったり、どんな反応をされるか不安だったり…「好きなことをオープンに語る」って、意外と難しい。

そこで今回新R25は、推しを持つ者たちが推しの魅力をプレゼンするYouTube生放送「クラフトボスHOT presents推しプレゼン全国大会」(11月4日、「いい推しの日」開催)で審査員を務める、社会学者の古市憲寿さんに取材。
【古市憲寿(ふるいち・のりとし)】1985年生まれ。社会学者。慶應義塾大学SFC研究所上席所員。日本学術振興会「育志賞」受賞。若者の生態を的確に描出した『絶望の国の幸福な若者たち』(講談社)で注目され、メディアでも活躍。他の著書に『誰の味方でもありません』(新潮社)、『平成くん、さようなら』(文藝春秋社)など
本大会は名前の通り「参加者が推しの魅力をプレゼンする大会」なのですが、何を隠そう古市さんもテレビ番組などで「浜崎あゆみ」「SMAP」など、数々のアーティストへの愛を熱く語り、何度もSNSを沸かせてきたお方。

古市さんが、「ファンは“好き”を表明すべき」と語る理由…まさかのエモ記事です

〈聞き手=サノトモキ〉

あの古市さんですら、「好きを表明する」のは恥ずかしい…?

サノ

サノ

古市さんってすごく冷静沈着なイメージがあるので、熱く愛を語る姿が正直意外でした。

小さいころから何かとハマりやすいタイプだったんですか?
古市さん

古市さん

そうですね…最初の推しは「サメ」でした。幼稚園のころから小学生くらいまで、サメ推しでしたね。

葛西臨海水族園のサメの水槽にすごく通い詰めてたし、魚類の図鑑をたくさん買ってもらって自分なりのサメ図鑑を作ったりもしてました。
サノ

サノ

いやあの、人間の“推し”を知りたかったんですけど…
「あ、人間ですか?」とてもまっすぐな目をしている…
サノ

サノ

でも、「自分はこれが好きです」とオープンに言うのって、ちょっと勇気がいりませんか?

僕はわりと「恥ずかしい」とか「引かれないか不安」とか思って、言えなかったりするんですけど…
古市さん

古市さん

よくわかりますよ。

僕も学生時代、当時GACKTさんがボーカルをやってたMALICE MIZER(マリスミゼル)ってヴィジュアル系のバンドが好きだったんですけど、まわりにはなんとなく言いにくかったです。
仕草から片鱗は垣間見えてます(小声)
古市さん

古市さん

というか、推しをオープンにするのって今でも普通に恥ずかしいですよ。

僕が一番推してるアーティストはいまでも「Globe(※)」なんですけど、「YOASOBIとかヨルシカが好きですって言ったほうがかっこいいかな…」とか思っちゃったりもしますし。

なんとなく、「今名前を出すとカッコよさそうなアーティスト」に寄せそうになっちゃうというか。
※Globe…1995年にデビューした、小室哲哉、KEIKO、マーク・パンサーからなる3人組ユニット。「DEPARTURES」「Can't Stop Fallin' in Love」「FACE」など代表曲多数
サノ

サノ

うわそれめっちゃわかる…

あと、古市さんが内心そういうこと気にしてるのギャップすぎてキュン…
古市さん

古市さん

好きな人同士で話していても「マウントを取られる」ってケースもありますよね。

えっこの曲知らないの?(笑)」「あのライブ行ってないの?(笑)」みたいな。
そういう人めっっっっっっっっっっちゃいる
サノ

サノ

マウント、すごくよくわかります。

自分より詳しい人がいると、「自分ごときが“好き”とか言っちゃいけないのかな…」って思っちゃったり。
古市さん

古市さん

僕は「にわかを許さない業界は滅びる」と考えているんですけど、残念ながらこれもよく見る光景。

マウントを取りたがる人がいる限り、「好き」を話すことに抵抗を感じてしまう人はいっぱいいるでしょうね。
「ま、僕はマウント取られても気にしないですけどね」

「自信は、プレゼン力や情報量で得られるものじゃない」

古市さん

古市さん

だから、“好き”を表明しにくい気持ちは僕もよくわかるんですよ。

でもこれって結局、「自信」の問題なんですよね。
サノ

サノ

自信か…たしかにそうかも。

「受け入れてもらえるかわからない」「自分より詳しい人がいるかもしれない」と不安になるのも、自信がないからですもんね。

どうしたら自信を持って堂々と話せるんですかね?
古市さん

古市さん

僕、“好きを語るときに必要な自信”って、プレゼン力とか情報量で得られるものではないと思うんですよ。
え…? そういうスキルが自信につながるのでは…?
古市さん

古市さん

たとえばそうだな…「審美眼のある人」って、どんな人だと思います?
サノ

サノ

「審美眼」…マツコ・デラックスさんとかですかね。

マツコさんに言われると、「この人が言うなら」と思っちゃうというか。
古市さん

古市さん

そうやって世間で「審美眼がある」とされてる人って、決して“スキル”を評価されてるわけじゃないと思うんですよ。

物知りだったりプレゼン上手だったりすること以上に…

“揺るぎなく「これが好きだ」と言い切る姿”がすごいと思うんです。
古市さん

古市さん

「好き」を語るときに何より必要なのは、自分の「好きの目線」を知り、そして信じること。

自分より詳しい人がいたって、「好きだ」と思う感情自体には何のウソもないじゃないですか。

スキルや情報量じゃなく、自分の価値観を信じられることこそが真の自信だと思うんですよね。
サノ

サノ

「どれくらい好きか」じゃなくて、「どう好きか」が大切だと。

でも、どうすれば自分の価値観に自信を持てるようになるんでしょうか?
古市さん

古市さん

同じ推しを持つ者同士で好きをプレゼンし合うのがいいんじゃないですかね。
古市さん

古市さん

同じ推しを持つ者同士であっても、一人ひとり「好きの目線」って絶対に違うんですよね。

だから、好きな人同士で推しプレゼンをすればするほど、「好きの多様性」が広がるんですよ。

自分と違う目線を知るなかで、自分の「好きの目線」のオリジナリティにも気づいていける。
サノ

サノ

仲間同士で推しプレゼンをすればするほど、「好きの目線」に自信を持てるようになるわけですね。

推しプレゼン、素敵やん…

「推しプレゼン」は、人と仲良くなる最強の自己紹介

古市さん

古市さん

あとね、「好き」は表明したほうが人生が豊かになると思いますよ。

好きをオープンにできる人ほど、仲間って増えていくので。
古市さん

古市さん

人と人って、結局「共通項」なしに仲良くなるのは難しいじゃないですか。

スポーツにしろ趣味にしろ、何かしら「共通項」を探り合って人は関係を深めていくわけで。

つまり、推しプレゼンってある意味、人と仲良くなる最強の自己紹介なんですよね。
サノ

サノ

なるほど…

でも、そもそも「好きなもの」がニッチだったら共通項になる確率も低いし、晒し損じゃないですか?
古市さん

古市さん

人って、最終的には熱のある人についていくんですよ。

仕事も同じだと思いますけど、人は「回数と熱量」にはなかなか抗えないので。
古市さん

古市さん

興味のない誘いだったとしても、何回も誘われて何回も断れるほど人って心強くないと思うんですよね。

たいていは本気でウザいって思われる前に、一回「まあ付き合ってやるか」のタイミングが来る。
サノ

サノ

たしかに、最終的に同じものを好きになれなくても、「好きなものについて堂々と語れる人」って、それだけで魅力的だったりもするよな…
古市さん

古市さん

それに、興味がない相手にプレゼンをしてるときほど、自分の「好きの多様性」が広がる瞬間はないですよ。
古市さん

古市さん

プレゼンの基本は、「相手の目線に立つこと」。

自分が伝えたい情報のなかで、どこが一番相手の関心のあることとの接点になるかを探りまくるので、推しプレゼンって推しの新たな魅力を発見する最高のチャンスなんですよ。

こんな一石二鳥が得られるなら、普通にやったほうがよくないですか?
サノ

サノ

推しのこともっと好きになりながら、人と仲良くなれると。

推しプレゼン、素敵やん…(2回目)

「誰かを応援する」という行為は、もはや作品の一部

古市さん

古市さん

いろいろ喋りましたけど…最後に1つ話しておきたいことがあって。

やっぱり、好きはちゃんと表明したほうがいいと思うんです。

とくにSNSに誹謗中傷の声があふれる、今の時代は。
サノ

サノ

…!
古市さん

古市さん

僕が芸能界の方と接点があるから感じることなんですけど…

今ってみんな本当に、「ネガティブな声を気にしすぎてる状況」なんですよ。

エゴサーチをしてしまったり、ネットニュースを目にしてしまったり…ネガティブな声に影響されている人がすごく多い。
距離の近い古市さんが言うと、言葉に重みがあるな…
古市さん

古市さん

実際には、攻撃的な声なんて全体で見ればかなり少数なんです。応援してる人のほうが圧倒的に多い。

でも、本人にはそう見えていない。応援の声がネガティブな声に埋もれて、表に出てないんです。
サノ

サノ

たしかに僕も、わざわざ「応援してます!」みたいな投稿はほとんどしたことないかもしれません。
古市さん

古市さん

そこがすごくもったいないと思っていて。

推してくれる人がいないと、あらゆるクリエイターは存在できないんですよ。
古市さん

古市さん

ライブとか行くと、ミュージシャンがファンに向けて感謝を伝えますよね。

「楽しませようと思ってたけど、楽しませてもらったのはこっちです」とか、「みんなのおかげでここまで来れました」とか。

僕はあれ、本音だと思ってます。
サノ

サノ

おお…!
古市さん

古市さん

一人も読者がいない小説は果たして小説なのか。一人もリスナーがいない音楽は果たして音楽と言えるのか。

「誰かを応援する」という行為は、もはや作品の一部とも言える。ファンの応援は、この世界のクリエイティブを構成している大事な一要素なんです。
サノ

サノ

本当にそうですよね…

逆境にあるときほど、ネガティブな声に目が向いてしまうだろうし。
古市さん

古市さん

そうですね。ネガティブな声って、ものすごい熱量を持ってるので。

だからこそ、ネガティブな空気が蔓延してるときほど、ファンはそれを押し返せるような温かい言葉を送ってほしいんです。ポジティブな応援で、なんとか推しを支えてあげてほしい。

それは、ファンが“好き”を表明することでしかできないことだとも思いますね。
サノ

サノ

今日は「好きを表明すること」の大切さを、いろんな角度から学べた気がします。

古市さんが審査員を務める「推しプレゼン全国大会」でも、キレッキレのトーク楽しみにしてます!
古市さん

古市さん

頑張ります(笑)。

とにかく、一人ひとりが自分の「好き」を表明することで、ネガティブな空気がちょっとでも変わったらいいですよね。

やっぱり…幸せでいてほしいじゃないですか。自分の推しには
古市さん、オタクの鑑にも程がありました。ありがとうございました!
プレゼン力でも情報量でもなく、自分の「好きの目線」を信じる

言いにくい理由もたくさんあったりするけれど、好きなものを「好きだ」と堂々と言えたら、僕たちの人生はきっと今よりもっと豊かになっていくはず。

推し表明、していきましょう。なお筆者はBTSにゾッコンです。

ぜひみなさんも、記事の感想と一緒にHOTな“推し”を投稿してみてください~~!

【「推しプレゼン全国大会」11月4日21時~YouTubeで放送予定!】

クラフトボスHOT Presents 推しプレゼン全国大会【バーチャルYouTuber】#HOTに推しを語れ

出典Youtube
11月4日(いい推しの日)21時~、「クラフトボスHOTpresents推しプレゼン全国大会」がYouTubeにて生放送!

記念すべき第1回のテーマは、「あなたの推しバーチャルYouTuber/LiverについてHOTにプレゼンしてください!」。

厳選なるリモート審査をくぐり抜けた参加者たちが、生放送で「推しとの出会いを通して、あなた自身がどう変わったか?」を盛り込んだ3分間の最終プレゼンテーションを披露します。

こんな時代だけど、これから寒くなるけれど、そんな今だからこそ、心からHOTになれる時間が必要だと思うから。
胸を熱くさせる推しプレゼン、そして審査員として語る古市さんのHOTな姿、お見逃しなく!
〈取材・文=サノトモキ(@mlby_sns)/編集=天野俊吉(@amanop)/撮影=中澤真央(@_maonakazawa_)〉