ジョブズでさえ替えが効くんだから、「人間は替えが効く」んです

「刑務所に入らなけりゃ大丈夫」カズレーザーが徹底して“若者は頑張らなくていい”と語る理由

仕事
10月29日、カズレーザーさんの初書籍となるクイズ本『カズレーザーが解けなかったクイズ200問』が出版されました。

ご自身も知らなかったことを「2択クイズ」「4択クイズ」「ノンジャンルクイズ」「早押しクイズ」の4つに分け収録したクイズ本にちなみ…

今回、新R25は「僕らは頑張るべき?/頑張らなくていい?」という壮大な二択問題をぶつけてきました。

というのもカズレーザーさん、「若手って、頑張るじゃないですか? 僕は頑張ってないのがいいんじゃないか」「頑張らずに勝てる道を選ぶのが一番正しい」と発言するなど…どうも「頑張らないほうがいい」というスタンスのようなのです。

一般的には「頑張ったほうがいい」という声が大きい気がするのですが、いったいどんな真意なのかお聞きしました。

カズレーザーの人生哲学、ここにあり。

〈聞き手=サノトモキ〉
【カズレーザー】日本のお笑いタレント。本名は金子 和令(かねこかずのり)。メイプル超合金のボケ担当。相方は安藤なつ。赤い服に金髪がトレードマーク。クイズを得意としており、ニュース番組でコメントも求められることも多い。 2020年にYouTubeチャンネル「カズレーザーの50点塾」開設

“頑張らない”を繰り返した結果…「肩書、芸人だと思ってない」

サノ

サノ

というわけで今日は、「頑張る/頑張らない」の二択問題がテーマです!

とくにR25世代は仕事で「とにかく努力しろ」と言われるのですが…

カズレーザーさんは、どうして「頑張らないほうがいい」というスタンスなんでしょうか?
カズレーザーさん

カズレーザーさん

いや、無理して頑張ってもねえ…

結果出なくないですか?(笑)
カズレーザーさん

カズレーザーさん

仕事もそうですけど…自分より楽しみながら努力できる人がいるのに、苦労して頑張ってもしょうがないですもんねえ。

人間、持ってるエネルギー量は決まってるし、結果が出やすいことに体力使ったほうがいい。

頑張らず、楽に結果出せるのが一番いいんじゃねえのって僕は思います。
サノ

サノ

なるほど…。

でも、「これは頑張らなきゃ」っていう仕事もありますよね。そういう大きな仕事が来たらどうするんですか?
カズレーザーさん

カズレーザーさん

やらないです。断ります。

受けるのは全部、「できそうな仕事」です。
それで大丈夫なの…?
カズレーザーさん

カズレーザーさん

俺はずっと、「自分にとって結果が出やすいこと」だけ選んできましたよ。

勉強もクイズも、才能なくてもやったぶんだけ結果が出るし、漫才も努力でどうにでもなるジャンルなんで。
サノ

サノ

ん? 努力自体はするんですか?
カズレーザーさん

カズレーザーさん

努力って言えるのかわかんない「苦にならない努力」ができるものだけ、選んできたんですよね。

どんな仕事でも準備はいる。

でも、だからこそ「努力する過程も楽しい」ことだけを選びたいんですよ。ゲームクリアするためなら、どんだけでも練習できちゃう、みたいなものだけ。
「だから俺、“苦しい努力”が日常にないんです(笑)」
カズレーザーさん

カズレーザーさん

なので俺、ほとんど仕事してないようなもんなんですよ。

クイズ番組に出るのも、そのための勉強も「好き」。インタビュー受けるのも「好き」。だから極論、お金もらえなくても別にいいというか。

このインタビューも、友達と草野球やってんのとあんまり変わんないんですよね(笑)。
サノ

サノ

それは…ちょっとうれしいけども…

でも、「できる仕事」だけやってたら、いつか行き詰まりが来ちゃうんじゃ…?
カズレーザーさん

カズレーザーさん

そうなったら、逃げ出せばいいんじゃないですか?

俺、「今頑張ってることに人生賭けよう」とか全然思ってないんで
え?

「ジョブズですら替えが効いたんだから、いくらでも“楽しそうな場所”に逃げればいい」

サノ

サノ

お笑いで一生生きていくぞ!」みたいなの、ないんですか?
カズレーザーさん

カズレーザーさん

はっは…(乾いた笑い)、ないです

そもそも俺、自分の肩書「お笑い芸人」だと思ってないっすもん。無職です、無職(笑)

俺は常に、新しい「楽しい」をアップデートするために、楽しそうなもんのまわりをウロウロしてるだけです。
サノ

サノ

今の環境で頑張るのがしんどくなったら、すぐにでも場所を変えると?
カズレーザーさん

カズレーザーさん

まあ、刑務所に入りさえしなけりゃ、逃げる場所なんていくらでもありますからねえ。
カズレーザーさん

カズレーザーさん

べつに、芸能人やめてもいいじゃないですか。会社やめてもいいじゃないですか。

悪いことして捕まらないかぎりは、逃げ道いっぱいある気がするんすよ。
サノ

サノ

でも、「今いる場所から逃げちゃダメだ」って思って動き出せない人も多いと思うんです。

責任感というか、「逃げたら迷惑がかかるかも」とか「ここで踏ん張らなきゃ」みたいな感覚にはならないんですか?
カズレーザーさん

カズレーザーさん

いや、ないっすよ…(笑)。

だって、僕がいなくなっても誰も困んないじゃないですか(笑)
急にそんな寂しいこと言わないで
カズレーザーさん

カズレーザーさん

俺は、誰からも必要とされてないと思って生きてるんで。これはネガティブな意味じゃない。

俺が芸人をやめたって、誰かが会社をやめたって、じつはそんなに大したことじゃないんですよ。

実際、そんないます? 世の中に、「絶対いなきゃいけない人」なんて
サノ

サノ

え…? ど、どうでしょう…
カズレーザーさん

カズレーザーさん

たとえば、今Appleの社長ってティム・クックですよね。

スティーブ・ジョブズがいなくなっても、Appleはずっと業績伸ばしてるじゃないですか。

ジョブズでさえ替えが効くんだから、「人間は替えが効くんですよ。
たしかに…
カズレーザーさん

カズレーザーさん

その場所にいなくちゃいけない絶対的な理由なんて、僕はないと思いますよ。

肩書、会社名、職業とかで「替えの効かない人間感」を出してる人が、ウソつきなだけ。
サノ

サノ

なるほどな…

たしかに変に気負わないで、もうちょっと気楽に「楽しそうな場所」に移っていっていいのかもなあ。

「『イヤなこととイヤなこと』なら、選ばなきゃいいじゃないですか」人生の二択問題の作り方

サノ

サノ

ここまでお聞きした「頑張る/頑張らない」もそうですが、人生って常に二択問題の連続ですよね。

優柔不断で決断に時間がかかる人も多いと思うんですけど、カズレーザーさんも答えを出せずに悩むことってあるんですか?
カズレーザーさん

カズレーザーさん

いやあ、あんまないっすねえ。

ホントに俺、「どっち選んでもそんなに変わんねーだろうな」と思って生きてるんで(笑)。
いや変わるでしょ…! どういうこと…?
カズレーザーさん

カズレーザーさん

俺が人生でいちばん悩んだ2択問題は、「就職するか、就職せずに芸人になるか」なんですけど…

これ、どっちも魅力的だから迷ったんですよね。
サノ

サノ

ふつうは「芸人になりたいけど、不安だから就職したほうがいいのかな…」みたいな感じじゃないんですか?
カズレーザーさん

カズレーザーさん

不安って探し出したらいくらでも見つけられるから、「不安の量」を物差しにするといつまでも決められなくなるんですよ。
ああ…これは完全に「それな」案件だわ…
カズレーザーさん

カズレーザーさん

就職を選んでも「会社が肌に合わないかも」みたいな不安はあるし、芸人を選んでも「一生収入安定しないよな」とか、不安なんていくらでも出てくる。

不安って無限に探せちゃうから、どんだけ考えても「無限vs.無限」で相殺なんですよ。
サノ

サノ

ネガティブなところを比べて「どっちがマシか」で考えちゃってること、けっこうある気がします。
カズレーザーさん

カズレーザーさん

悩んでるのが「イヤなこと」と「イヤなこと」なら、どっちも選ばなきゃいいんです。

俺はそういうとき、一歩下がって別の選択肢を探します。

「目の前のイヤな二択から選ばなきゃ」って自分が勝手に決めつけちゃってること、けっこうあると思うんですね。
はい…「それな」案件シーズン2…
カズレーザーさん

カズレーザーさん

だから僕はどんな二択問題も「どっちが楽しそうか」って物差しで考えてます。

どっち選んでも楽しそうな二択問題なら、どっち選んでも後悔なさそうじゃないですか。

人生の二択問題は、「どう解くか」より「どう作るか」が大事な気がしますね。
サノ

サノ

今これたぶん、すごく大切な金言と出会ってるぞ…

締めくくりにも、カズさんらしい一言が…

サノ

サノ

今日はありがとうございました!

カズレーザーさんのお話を聞いて、少し肩の荷が降りた気がします。
カズレーザーさん

カズレーザーさん

いやいや、俺の言葉で影響なんか受けてほしくないです(笑)

誰にも影響なんか与えたくない。人の人生をどうこう言わないって俺は決めてるんで。その人が決めればいいんで。
こういうとこ、「これぞカズレーザー」って感じ
カズレーザーさん

カズレーザーさん

人の気持ちはわかんないから(笑)。本当の意味で、他人に共感なんてできないじゃないですか。

だから、自分で決めたほうがいいと思います。誰かに判断を委ねないほうがいい。
サノ

サノ

そうですよね。

そういう意味でも、まずは自分なりの「物差し」を探してみようと思います!
カズレーザーさん

カズレーザーさん

それぞれ、自分なりに楽しく生きればいいです。

疲れたら、ホッピー飲んで寝たらいいんですよ。そんなんでいいです。僕はそれが一番幸せです。
ありがとうございました!
僕の取材は人生相談になりがちで、例によって今回の取材でもいろんな悩みを打ち明けてしまったのですが…

カズレーザーさんが取材後さらっと言ってくれたのが、「でも今、すごい楽しそうじゃないですか? ならもう、それでいいんじゃないですかね」。

肩の力を抜く天才。それでいて、すっと核心的な言葉をくれる。カズレーザーさん、めちゃくちゃかっくいーお方でした。

二択で悩んだら、読み返そ。

〈取材・文=サノトモキ(@mlby_sns)/編集=天野俊吉(@amanop)/撮影=中澤真央(@_maonakazawa_)〉

カズレーザーさんの初書籍『カズレーザーが解けなかったクイズ200問』が絶賛発売中!

芸能界きっての「クイズ王」カズレーザーさん、初の著書『カズレーザーが解けなかったクイズ200問』が絶賛発売中!

本に収録されているのは、カズレーザーさんも知らなかったことばかり。「ついつい誰かに喋りたくなるクイズの本」になっているのだとか…!

問題は全200問。2択クイズ、4択クイズ、ノンジャンルクイズ、早押しクイズの4種があり、赤シートで答えを隠しながら解けるそうです!(赤シート懐かしい

気になった方は、ぜひチェックしてみてください!
カズレーザーが解けなかったクイズ200問

カズレーザーが解けなかったクイズ200問