GACKT著『GACKT 超思考術』より

オマエの目にカモは映っているか? 対人関係で活きる、GACKTの「見抜く力」

仕事
学生時代や社会人になりたてのころには「10年後にはこうなりたい」というようなビジョンを掲げていたけど、忙しさでいつのまにか失ってしまった…というビジネスパーソンも少なくないはず。

ただ、「このままじゃいけない」と思っていても、新しい行動を起こすことにはかなりエネルギー使うので、つい躊躇してしまいますよね…。

そんな人に対し、ミュージシャンや俳優、実業家など、あらゆる分野で結果を出してきたGACKTさんは、新著『GACKT 超思考術』(発行: ノースヴィレッジ/発売: サンクチュアリ出版)で、次のように言葉を投げかけます。
思考が結果を生み出す。思考を変えろ。それだけで、世界が変わる。

これまでの人生、結果に不満があるのなら、オマエ自身の思考を見直せ。

これからの人生、未来に不安があるのなら、オマエ自身の思考を変えろ。

そして、理想の未来を掴み取れ。

出典 『GACKT 超思考術』より

理想を求めつづけ、淡々と挑戦を続けてきたGACKTさんならではの金言の数々。

今回は、そんなGACKTさんの持つ「見抜く力」について抜粋してお届けします。

勝負強さを学びたければ、ポーカーを学べ。

ポーカーを運試しのギャンブルだと勘違いしているヤツが多いが、それは違う。

たしかに1ゲームだけの勝負なら、ジャンケンのような運のみに頼った勝負もできる。

しかしポーカーは、ゲーム数を重ねれば重ねるほど、最後は勝つべき人間が勝つようにできている

ポーカーで強くなるには、駆け引き、読み、観察力、記憶力、表現力、信頼、勇気、ブラフ、戦略、タイミング、リスク換算など、様々な要素が求められる。

そして勝負は、テーブルに座った瞬間から始まっている。

プロならば、ゲーム中盤あたりには、場に出ているカードや、それまでの他のプレイヤーの特性、クセ、立ち振る舞いなどから、そのゲームにおける自分が勝てる確率、期待値、リスク換算を即座に算出し、勝負所でのみ仕掛けてくる。

ポーカーにおいて一番美しい勝ち方は、ショウダウン(自分の手札を見せること)をするまでもなく、自分が勝負を仕掛けた瞬間に、他の全員が白旗をあげて降参する勝ち方だ。

ビジネスにおいても、同じことが言える。

出会いの瞬間から、勝負は始まっている

相手の好み、要望、性格、クセ、状況などを正しく観察し、信頼を得られる言動とともに、流れ・本質・勝負所を見抜いていく。

ポーカーをしっかりと学べば、勝負ごとの流れと本質、そして勝つべくして勝てる勝負所が見えてくる。

ポーカーでもビジネスでも、テーブルについたらまず周りを見渡せ。

そして、オマエの目にカモが見当たらなければ、すぐ席を立て

なぜかわかるか?

オマエがカモなんだよ

他人の企画に乗る基準

ボクは普段、何をするにも、ボクのペースを大切にしている。

理由は単純。「ボクが動くのが一番早いから」だ。

会社の中を見ても、動くのが一番早く、行動力があるのはボクだ。

だからこそ、普段は周りのみんなを巻き込んでボクのペースに乗せ、ボクにとって心地良いスピードでプロジェクトの何もかもが進むようにしている。

だが、そんなボクでも、他人のプロジェクトに乗ることはある。

それは、「その人のペースで進むこと」をボクが受け入れてでも、「このプロジェクトに乗りたい!」と思わせる条件が揃っていたり、発起人である人物がボクに「一緒に仕事をしてみたい」という興味を抱かせるほど、魅力的であったりした場合だ。

「時間」は貴重だ。失っても稼げば戻る「カネ」と違い、「失われた時間」は二度と還って来ない。

オマエにとって、そんな最重要な資産である時間を使ってでも「乗りたい」と感じるほどに価値を持つプロジェクトかどうか。

オマエのペースでなかったとしても、やる価値があるかどうか。

よくよくオマエの心に問い掛けて、納得のうえで決めるといい。

沈黙は嘘を見抜く

嘘をついているヤツは、会話が途切れて静寂になることを嫌う

疑われている?」「試されている?」と、勝手に不安な気持ちが湧いてくるからだ。

もしオマエが、「疑わしい」と思うヤツと話すのなら、相手の言葉を聴いたのちに、しばらく黙ってみろ。

嘘つきはその沈黙に耐えきれず饒舌になり、不要な情報をペラペラと喋り始める。

聞いてもいないことを延々と喋り続けていたら、ソイツは信用ならない。

逆に、オマエが相手に信用してもらいたいならば、わざわざ余計なことを喋るな。

要点を簡潔にまとめ、熱をもって話す

それだけでいい。

価値ある情報の捕まえ方

近頃の世の中は、インターネットによって、たしかに便利になった。

だが、ネット上にすべての情報があると思っていないか?

人は本当に大切な情報のすべてを、わざわざネットには晒さない。

本当に大切なモノは隠しておく。そして、信頼できる者にしか伝えない。

もちろん、ネット上にも有益な情報はある。

しかし、人とのコミュニケーションで情報を得る力、そして情報の価値の真偽を見定める目を鍛えていかないと、膨大な情報の渦の中、何が大切なコトのかも、見えてこない。

情報は人から得るモノ、その前提を疎かにせず、どんどん人と話しにいけ。

アドバイスを聞くべき相手

五里霧中で「自分の信じたい道」を突き進もうとするとき、人はどうしても、行動的にも、精神的にも、迷子になりがちだ。

そんなとき大部分の人は、より多くの人にアドバイスを求め、その中から、自分を救ってくれる言葉を選ぼうとする。

しかし、それは違う

あるいは、良い言葉に出会えたとしてもオマエの人生において、大きなタイムロスとなる。

ボクならば、「自分の目指す道を行く、先人」というピンポイントで、「アドバイスを求める対象人物」を絞る

なぜならば、彼らは、「最短距離」「最短時間」で、ボクが目指すゴールに到達する方法をすでに知っていて、なんなら、やってのけた経験すらある先輩方だからだ。

さらに、彼らに聴いたその言葉の中から、己の感覚を信じて、「自分自身」や「今の状況」にピンとくるモノだけを選び取る。

「自分が目指す理想の場所」を知っていて、ゴールの形が見えているのは、自分しかいないからだ

選び取った言葉を追い風にし、怠ることなく進んでいけ。

GACKTオーラ全開の豪華すぎる一冊

GACKT 超思考術 (NORTH VILLAGE)

GACKT 超思考術 (NORTH VILLAGE)

今回ご紹介した『GACKT 超思考術』では、これでもかというほど、GACKTさんの哲学が語り尽くされています。

しかも同書は、全ページに豪華なデザインが施され、見開き一問一答形式スタイルで構成されて見やすくなっています。

GACKTさんの魂が凝縮された珠玉の一冊。ぜひ、ご一読ください。