堀江貴文著『非常識に生きる』より
ホリエモンが考える「モテる人」とは。成長のスピードが速くなる人間関係のコツ3選
新R25編集部
「非常識は、誇りある称号だ」
実業家・堀江貴文さんの主張です。
ロケットの打ち上げや和牛ビジネスの海外展開など、やりたいと思ったことを次々と実行できているのは、「素人ができるわけない」「やめた方がいい」という言葉に一切耳を貸さなかったからなんだとか。
周囲の意見に屈することなく生きるにはどうすればいいのか?
堀江さんの著書『非常識に生きる』から、他人に縛られずに自分の人生を歩むための「非常識な生き方」について一部抜粋。
「子供のまま生きること」「所有欲の正体」「人間関係のコツ」について3記事でご紹介します。
方法①「甘え上手が最強。弱い自分をさらけ出せ」
僕はふだんから、時間を1秒でも最適化するために、さまざまな技術を持った有能な人たちの助けを得ている。
密度の高い人生は多くの人に助けてもらって、初めて成り立っているのだ。
僕はプログラムはできるし、お金の管理能力もある。
ビジネスパーソンとしての総合力は、かなり高い方だろう。
けれど、僕よりもっと出来のいいビジネスパーソンは、身近に何人もいる。
レベルの高い人たちと一緒にいるから、何でもかんでも自分ひとりで処理してしまおうとは、思わない。
他人に任せられる仕事は、他人の手を頼りまくることをまず選ぶ。
人に任せたぶん、別の新しいことに時間を注ぎたいのだ。
手柄が任せた人のものになるのも、抵抗がない。
時間がもらえるなら、手柄なんかどうでもいいのだ。
サラリーマンには、自分ひとりで何でもこなしたい人がいる。
部下や同僚の能力を下に見て一匹狼を気取り、ひとりで仕事を進めてしまう。
それがストレスフリーだと言うなら結構だが、賢い生き方ではない。
自分を使うだけで、人を使うのが下手なヤツは、いずれエネルギーを使い果たし、倒れるだろう。
そのとき、誰かが助けてくれるだろうか?
いまの時代、何でもできる!というアピールは得策ではない。
できるヤツは、上にいくらでもいるのだ。
能力アピールより、できない自分をさらけだし、「助けて」と平気で言える人の方が好感を持たれる。
助けてくれる人も集まりやすい。
ひとりで何でもやろうとしてはいけないのだ。
逆に成長のスピードを遅くする。
お金を出せるなら出していいし、手の空いている同僚や部下に遠慮なく振ってしまおう。
優れた人に甘え倒すのが、賢いビジネスパーソンだ。
遠慮したり意地を張らないで、他人の手を借りまくろう!
あなたの面倒な仕事を引き受けたがっている人は、必ずいる。
何でも人任せで甘ったれるのは論外だが、自分が苦しいときに無理して強がるのはいけない。
何の得にもならない。
弱さをさらけだす勇気を持とう。
弱みをさらけだし他人を頼る人は、嫌われてしまうと勘違いしていないか?
誤解だ。
弱みを躊躇なくさらけだせる人は、逆にモテるのだ。
人は、「助けて」と口に出して言う人を、助けたいと思うようにできている。
堂々と頭を下げ、できる人の厄介になってしまおう。
方法②「独占しない。共有する」
ビジネスの成功者はみんな、人づかいの技に長けている。
実績は高いのにプライドを持たず、できない自分をさらけだす。
そして人の手を、平気で借りられる。
成功者は、周囲に優れた人がどんどん集まってくる循環を、無意識に起こしているようだ。
ビジネスパーソンとしてのスペックが低い経営者ほど、人を使うのがうまい。
人に頼りまくるうちに、気づいたら資産家になっている例は、けっこう多いと感じる。
ビジネスパーソンには、「人の手を借りているうちはプロではない」と思いこんでいる人が意外と少なくない。
多動ぶりをアピールするのは勝手だが、それで仕事の質は上がるのだろうか?
能力は優れているのに、チームワークを軽視した仕事ぶりで全体のパフォーマンスを下げてしまっているとしたら、評価されるどころか周りから白い目で見られるだろう。
周りの目なんか、どうでもいいというなら結構だけれど...
己のスタイルを貫くことと、仕事の成果を、一緒くたにしてはいけない。
人の手を借りられないという人には、2パターンある。
ひとつは自分でやる方がうまくいくと思いこんでいる人、もうひとつは他人と手柄をシェアしたくない欲張りだ。
どちらも間違ったこだわりだと思う。
自分より仕事をうまくやれる人は、いくらでもいるのだ。
手柄は分け合ってこそ、高い評価を得られる。
ひとりで何でもやろうとしてはいけない。
優れた人を使った方が、得なのだ。
手柄を立てたい、褒められたいという動機で、行動してはいけない。
お金と同様、手柄も幻想だ。
そんなものは誰かにくれてしまえ! と言いたい。
手柄なんか立てても、わずらわしい。
己の芯がぶれるだけだ。
手柄に惹かれた変な人が近寄ってきたり、いいことはない。
手柄など、捨てる気持ちで他人にプレゼントしてしまった方が、むしろ感謝され、出会う人や情報の質は上がっていく。
得た手柄のシェアがうまい人には、ポジティブな縁が巡るはずだ。
チームに従う協調性を大事にしろ! と言っているわけではない。
やりたいことをよりスムーズに、大きなレベルで進めていくには、人を使うスキルの高い方が効率的ということだ。
客観的な改善点を察知する意味でも、仕事を人に任せることは大事だ。
人を使うときは要所を決めるだけ決めて、変にならない限り干渉せず、丸投げに徹する。
それがうまく回っていけば、いい人材によって自然に仕事の質は上がる。
自分のやりたいことをやれる時間と機会が、加速度的に増えていくのだ。
方法③「酒食にお金を費やす」
学生時代に起業して以降、食事や飲酒には、お金を惜しまなかった。
多少の資産を持つようになっても、もっぱら美味しいお酒と料理を味わうのにお金を使っている。
酒食に浪費をいとわないのは、純粋に美味しいものが好きだから。
そして、酒食にお金を費やすことで一番得られるものは、幅広い人間関係だ。
美食の場には、経済界や放送業界、芸能界などさまざまな分野の成功者が集まっている。
彼らとの新鮮で刺激的な会話も、ご馳走だ。
グルメ好きは、分野の垣根を越える。
仕事しているだけでは出会えない各界の著名人やタレント、インフルエンサーと知り合えるのも面白い。
僕は社会に出てから、毎晩のように彼らと酒席を囲み、魅力的な情報を教えてもらい、しばしばビジネスプランの熱いディスカッションを交わしている。
「起業するためにお金を貯めています!」と言って、食事は500円ランチか、牛丼やマクドナルドで済ませている若者がいる。
500円ランチもファストフードも別に不味くはないが、起業家を目指すというなら、あまり推奨できる姿勢ではない。
美食には、お金を惜しんではダメだ!
食事への出費からは、投じた以上の機会創出と、知識を満たすリターンが得られる。
安いメシで腹を膨らませているビジネスパーソンに、良質な人脈が築けるとは思えない。
僕は、ランチではうな丼を食え!と言っている。
それもチェーン店の1000円程度のうな丼ではなく、浅草や日本橋など老舗店のうな丼を食べてほしい。
5000円のうな丼を食べる、それ自体が情報のシャワーだ。
このご時世に、なぜ5000円もの値段がついているのか?
味を維持する方法は?
経営はどう回っているのか?
知れば有益な情報が丼いっぱいに詰まっている。
高額のランチは、外食産業の構造を考えるのに格好の機会だ。
舌を通して考えるので、思考はより深まり、学びの質も上がるだろう。
美食を楽しむには、健康であることも大事だ。
体調のバロメーターとしても、役に立つ。
食事への出費は、ただの贅沢ではない。
投資としてもいいことずくめなのだ。
非常識を貫いたほうが、速く成長できる
『非常識に生きる』自由に生きている人に対して「もっと常識をわきまえなさい」と、人は言う。
しかし、その常識を守っていればいいことがあるのか?
守らず“非常識”に振舞うことは間違っているのか?
答えはどちらも「ノー」であり、自分のやりたいことを見つけ出し、大きなチャンスをつかむには、知識とか人脈とか運ではなく、非常識への踏み出しが大事である。
“常識に囚われない生き方”について書いた堀江さんの著書『非常識に生きる』。
「一歩踏み出す勇気がほしい」というビジネスパーソンの背中を押してくれるはずです。
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