堀江貴文著『非常識に生きる』より

ホリエモンが考える「モテる人」とは。成長のスピードが速くなる人間関係のコツ3選

仕事
非常識は、誇りある称号だ

実業家・堀江貴文さんの主張です。

ロケットの打ち上げや和牛ビジネスの海外展開など、やりたいと思ったことを次々と実行できているのは、「素人ができるわけない」「やめた方がいい」という言葉に一切耳を貸さなかったからなんだとか。

周囲の意見に屈することなく生きるにはどうすればいいのか?

堀江さんの著書『非常識に生きる』から、他人に縛られずに自分の人生を歩むための「非常識な生き方」について一部抜粋。

「子供のまま生きること」「所有欲の正体」「人間関係のコツ」について3記事でご紹介します。

方法①「甘え上手が最強。弱い自分をさらけ出せ」

僕はふだんから、時間を1秒でも最適化するために、さまざまな技術を持った有能な人たちの助けを得ている

密度の高い人生は多くの人に助けてもらって、初めて成り立っているのだ。

僕はプログラムはできるし、お金の管理能力もある。

ビジネスパーソンとしての総合力は、かなり高い方だろう。

けれど、僕よりもっと出来のいいビジネスパーソンは、身近に何人もいる。

レベルの高い人たちと一緒にいるから、何でもかんでも自分ひとりで処理してしまおうとは、思わない。

他人に任せられる仕事は、他人の手を頼りまくることをまず選ぶ

人に任せたぶん、別の新しいことに時間を注ぎたいのだ

手柄が任せた人のものになるのも、抵抗がない。

時間がもらえるなら、手柄なんかどうでもいいのだ。

サラリーマンには、自分ひとりで何でもこなしたい人がいる。

部下や同僚の能力を下に見て一匹狼を気取り、ひとりで仕事を進めてしまう。

それがストレスフリーだと言うなら結構だが、賢い生き方ではない。

自分を使うだけで、人を使うのが下手なヤツは、いずれエネルギーを使い果たし、倒れるだろう

そのとき、誰かが助けてくれるだろうか?

いまの時代、何でもできる!というアピールは得策ではない。

できるヤツは、上にいくらでもいるのだ。

能力アピールより、できない自分をさらけだし、「助けて」と平気で言える人の方が好感を持たれる

助けてくれる人も集まりやすい。

ひとりで何でもやろうとしてはいけないのだ。

逆に成長のスピードを遅くする。

お金を出せるなら出していいし、手の空いている同僚や部下に遠慮なく振ってしまおう。

優れた人に甘え倒すのが、賢いビジネスパーソンだ

遠慮したり意地を張らないで、他人の手を借りまくろう!

あなたの面倒な仕事を引き受けたがっている人は、必ずいる。

何でも人任せで甘ったれるのは論外だが、自分が苦しいときに無理して強がるのはいけない

何の得にもならない。

弱さをさらけだす勇気を持とう。

弱みをさらけだし他人を頼る人は、嫌われてしまうと勘違いしていないか?

誤解だ。

弱みを躊躇なくさらけだせる人は、逆にモテるのだ

人は、「助けて」と口に出して言う人を、助けたいと思うようにできている。

堂々と頭を下げ、できる人の厄介になってしまおう。

方法②「独占しない。共有する」

ビジネスの成功者はみんな、人づかいの技に長けている。

実績は高いのにプライドを持たず、できない自分をさらけだす。

そして人の手を、平気で借りられる

成功者は、周囲に優れた人がどんどん集まってくる循環を、無意識に起こしているようだ。

ビジネスパーソンとしてのスペックが低い経営者ほど、人を使うのがうまい。

人に頼りまくるうちに、気づいたら資産家になっている例は、けっこう多いと感じる。

ビジネスパーソンには、「人の手を借りているうちはプロではない」と思いこんでいる人が意外と少なくない

多動ぶりをアピールするのは勝手だが、それで仕事の質は上がるのだろうか?

能力は優れているのに、チームワークを軽視した仕事ぶりで全体のパフォーマンスを下げてしまっているとしたら、評価されるどころか周りから白い目で見られるだろう。

周りの目なんか、どうでもいいというなら結構だけれど...

己のスタイルを貫くことと、仕事の成果を、一緒くたにしてはいけない

人の手を借りられないという人には、2パターンある。

ひとつは自分でやる方がうまくいくと思いこんでいる人、もうひとつは他人と手柄をシェアしたくない欲張りだ。

どちらも間違ったこだわりだと思う。

自分より仕事をうまくやれる人は、いくらでもいるのだ。

手柄は分け合ってこそ、高い評価を得られる

ひとりで何でもやろうとしてはいけない。

優れた人を使った方が、得なのだ。

手柄を立てたい、褒められたいという動機で、行動してはいけない

お金と同様、手柄も幻想だ。

そんなものは誰かにくれてしまえ! と言いたい。

手柄なんか立てても、わずらわしい。

己の芯がぶれるだけだ。

手柄に惹かれた変な人が近寄ってきたり、いいことはない。

手柄など、捨てる気持ちで他人にプレゼントしてしまった方が、むしろ感謝され、出会う人や情報の質は上がっていく

得た手柄のシェアがうまい人には、ポジティブな縁が巡るはずだ。

チームに従う協調性を大事にしろ! と言っているわけではない。

やりたいことをよりスムーズに、大きなレベルで進めていくには、人を使うスキルの高い方が効率的ということだ

客観的な改善点を察知する意味でも、仕事を人に任せることは大事だ。

人を使うときは要所を決めるだけ決めて、変にならない限り干渉せず、丸投げに徹する。

それがうまく回っていけば、いい人材によって自然に仕事の質は上がる。

自分のやりたいことをやれる時間と機会が、加速度的に増えていくのだ

方法③「酒食にお金を費やす」

学生時代に起業して以降、食事飲酒には、お金を惜しまなかった。

多少の資産を持つようになっても、もっぱら美味しいお酒と料理を味わうのにお金を使っている。

酒食に浪費をいとわないのは、純粋に美味しいものが好きだから。

そして、酒食にお金を費やすことで一番得られるものは、幅広い人間関係だ

美食の場には、経済界や放送業界、芸能界などさまざまな分野の成功者が集まっている。

彼らとの新鮮で刺激的な会話も、ご馳走だ。

グルメ好きは、分野の垣根を越える。

仕事しているだけでは出会えない各界の著名人やタレント、インフルエンサーと知り合えるのも面白い。

僕は社会に出てから、毎晩のように彼らと酒席を囲み、魅力的な情報を教えてもらい、しばしばビジネスプランの熱いディスカッションを交わしている。

起業するためにお金を貯めています!」と言って、食事は500円ランチか、牛丼やマクドナルドで済ませている若者がいる

500円ランチもファストフードも別に不味くはないが、起業家を目指すというなら、あまり推奨できる姿勢ではない。

美食には、お金を惜しんではダメだ

食事への出費からは、投じた以上の機会創出と、知識を満たすリターンが得られる。

安いメシで腹を膨らませているビジネスパーソンに、良質な人脈が築けるとは思えない

僕は、ランチではうな丼を食え!と言っている。

それもチェーン店の1000円程度のうな丼ではなく、浅草や日本橋など老舗店のうな丼を食べてほしい。

5000円のうな丼を食べる、それ自体が情報のシャワーだ

このご時世に、なぜ5000円もの値段がついているのか?

味を維持する方法は?

経営はどう回っているのか?

知れば有益な情報が丼いっぱいに詰まっている。

高額のランチは、外食産業の構造を考えるのに格好の機会だ

舌を通して考えるので、思考はより深まり、学びの質も上がるだろう

美食を楽しむには、健康であることも大事だ。

体調のバロメーターとしても、役に立つ。

食事への出費は、ただの贅沢ではない。

投資としてもいいことずくめなのだ。

非常識を貫いたほうが、速く成長できる

非常識に生きる

非常識に生きる

自由に生きている人に対して「もっと常識をわきまえなさい」と、人は言う。

しかし、その常識を守っていればいいことがあるのか?

守らず“非常識”に振舞うことは間違っているのか?

答えはどちらも「ノー」であり、自分のやりたいことを見つけ出し、大きなチャンスをつかむには、知識とか人脈とか運ではなく、非常識への踏み出しが大事である

出典 『非常識に生きる』

“常識に囚われない生き方”について書いた堀江さんの著書『非常識に生きる』。

一歩踏み出す勇気がほしい」というビジネスパーソンの背中を押してくれるはずです。