ビジネスパーソンインタビュー

自分の性格をお金に変える。杉村太蔵が感心した「無理しない副業」のつくり方

杉村太蔵著『“投資”“副業”お金の基本がゼロからわかる 稼ぎ方革命』より

自分の性格をお金に変える。杉村太蔵が感心した「無理しない副業」のつくり方

新R25編集部

2021/05/12

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「今の働き方だと収入が増えるか不安」「少しでも今の生活を楽にしたい」…など、お金の悩みはつきません。

新型コロナウイルス感染拡大の影響もあり、今後の経済状況に不安を抱えている人はますます増えているのではないでしょうか。

「サンデー・ジャポン」をはじめ、さまざまな情報番組で大活躍する元国会議員で投資家としても有名な杉村太蔵さんの著書『“投資”“副業”お金の基本がゼロからわかる 稼ぎ方革命』では、そんなお金の不安を解消する、最初の一手が紹介されています。

変えるのは『働き方』ではなく『稼ぎ方』だ!

杉村さんの言う、変えていくべき稼ぎ方とは一体…?

経済状況がシビアになっている今こそ気になるお金の稼ぎ方・守り方を、同書より一部抜粋してお届けします。

給与を上げてもらうのは至難の業である

副業をするときにまず考えなくてはいけないのは、「いくら足りないか」ということです。

サラリーマンの給料では、毎月いくらお金が足りないのか

言いかえると、副業で月にいくら稼ぎたいのか、ということ。

こう考えると、「月に100万円稼ぎたい」といった答えは出てこないでしょう。

おそらく、数万円レベルの現実的な答えが出る人が多いと思います。

数万円稼げる副業で十分、意味がある

これだけで、副業が少し身近になりませんか?

「できそう」感が湧いてきませんか?

副業をはじめるときの第2のポイントは、あなたが好きなことをやること

「これをやっていたら寝る時間も食べることも忘れる。

夢中になれる。

三度の飯よりこれが好き。

これだったらいくらでもできる」

と思えるものを仕事にすること、です。

「好きなことを仕事にするなんて、夢みたいな話だ。現実的じゃない」と思われますか?

おそらく、そういう方が考えている「現実的な」副業というのは、会社が終わった後にコンビニでバイトをする、休日に軽作業のバイトをする、といったことだと思います。

しかし、私に言わせればこちらのほうがはるかに非現実的です。

会社でフルタイムで働いて、それに加えてアルバイトまでする。

確実にストレスが蓄積します。

間違いなく身体を壊します。

一時的にお金の不満を解消できるとしても、どう見ても持続可能性がありません。

急場をしのぐためならともかく、人生という長いスパンで考えたときに現実的なやり方ではないと言わざるをえません。

だから、副業をやるとすれば、それはあなたにとって楽しいこと、それをやっているだけで幸せになれることでなくてはいけない。

副業は、自分が好きなことを基準に選ぶ

これがとても大事です。

これは、決して夢物語ではありません。

あなたにとっての「好き」は、十分にビジネスの種になります

具体例を紹介しましょう。

好きなことを副業に転換する具体例

最近、私が「うまいことやるね!」と感心したのは、ある潔癖症の方の例です。

潔癖症だから、なにより掃除が好き

特に水回り、風呂やキッチン、トイレに髪の毛一本でも落ちているとイライラしてくる。

だから暇なときには徹底的に掃除ばかりしている、という人です。

この人がはじめた副業が、水回り専門の掃除業者です。

風呂、トイレ、キッチンの掃除をして、それぞれ30分の料金が1万円。

フルセットだったら90分で3万円。

なにしろ掃除が何より好きな人ですから、技術も高いし洗剤や清掃道具の知識もすごい。

この人に発注したらトイレもお風呂もキッチンもリフォームしたかのようにピカピカになります。

副業ですから、稼働できるのは土、日だけです。

しかし、評判が口コミでひろがり、毎週のように依頼が入ります。

仮に、月に5件の依頼があって、それぞれ1万円の売上だとしたら、月収5万円のプラスです。

大好きなことをやって、月に5万円稼げるわけです。

もう一つは、私も好きな釣りを副業にした例

この人は、大の釣り好きです。

それを活かしてはじめたのが、初心者相手の釣りの先生

「一度釣りをやってみたい」というお客さんを土日に大磯あたりに連れて行く。

餌のつけ方から1日フルで教えてあげて、料金は5千円。

参加メンバーは最大4名。

1日好きなことをやって、2万円の収入です。

同じビジネスモデルはあなたの趣味にも応用できないでしょうか?

このように、あなたの「好き」はビジネスになる可能性を秘めています

好きなことだから時間や労力をさくことも苦にならない

だからうまくいくし、心身の健康にもいい。

そして、好きでやっているからサービスのクオリティも高い

だからお客さんも幸せになれる。

素晴らしいことではないでしょうか。

まずははじめることが大事、はじめやすい副業リスト

ここまでの説明を聞いて、「いいね、副業やってみよう」と思えた人。

あるいは、「何か自分にできる副業はないかな?」と考えはじめた人。

そういう人は、特に副業に向いている人です。

その素質が開花する日は近いと期待してください。

一方、「でも、やっぱり自分にはハードルが高いな…」と感じている人。

心配はいりません。

今は副業という選択肢があること、それが今まで思っていたよりは身近であると感じられただけでもいい

いずれ何らかのきっかけで「やってみよう!」と思える可能性が高まります。

もっとも、副業をやらない人でも、自分にできそうな、かつ需要のありそうなビジネスを考えてみるのはいいことです。

シミュレーションを通じてお金に対する勘を養い投資や本業にも活かすことができます。

というわけで、まだ副業の具体的なイメージが湧かないという人のために、「このあたりに事業化しやすい副業の種があるよ」というヒントをいくつか挙げておきます。

まず、本業で得た知識や技術を活かせるもの

最近でいえば、アプリ開発は需要が大きい分野です。

これは、本業でソフトウェアエンジニアをやっている人なら今すぐにでもはじめられます。

「私はエンジニアじゃなくて営業マンなんですよ」という方、ぜんぜん残念ではありません。

クライアントと接するなかで磨かれた「ユーザーはどんなサービスを求めているか」という感覚は強い武器です。

こういう人が、ちょっとプログラミングを勉強して、アプリ開発をはじめたらおもしろい商品ができることもありえます。

こんなふうに、本業の知識の使いみちを柔軟に考えてみましょう

もちろん、本業の仕事のなかでも、自分がおもしろい、楽しいと思える分野を副業化するという発想は忘れずに。

自分の持っている技術を身につけたいと思っている人はいないか?と考えてみるのも有効です。

つまり、「○○教室」「○○インストラクター」といった事業です。

たとえば、昔ピアノを習っていた経験はありませんか?

「いや、私のピアノなんてたいしたことないから…」なんて言わないでください。

音大を目指す高校生に本格的な指導をするだけがピアノ講師ではありません。

「好きな曲を電子ピアノで弾き語りしたいんです。簡単な伴奏だけでもできるようになりたい」という人はいっぱいいます。

教えるためには、必ずしもプロ級の腕前を持っている必要はありません。

気軽に楽しく、ちょっとやってみたい…という人をターゲットにすると考えれば、他人に教られる技術や知識を持っている人は多いはずです。

釣りの例はすでに紹介しましたが、他にも英会話、美文字、エクセルの操作…などなど、いろいろな分野を考えてみてください。

コストをかけずに、身一つでできるビジネスという観点から考えてみるのもいいでしょう。

あなたの得意な家事で、ビジネス化できそうなものはありませんか?

よく人の悩み相談を受ける、という人なら、話し相手になるというビジネスもありです。

実際にそれで稼いでいる人もいます。

思い立ったらすぐにはじめられる副業という切り口で、想像をひろげてみましょう。

副業を見つけるコツは「半径20キロ」の需要の掘り当て

もう一つ、副業を考える上でのコツを紹介しておきましょう。

それは、「半径20キロ」を考えること。

自分の身のまわり、半径20キロ圏内にいる人たちを満足させるビジネスを考えてみるということです。

まずは、日々生活しながら、身のまわりに誰かのニーズがころがっていないか、気をつけて観察してみましょう。

そこで見つけたニーズと、あなたの好きなことが噛み合ったとき、それが起業の種になります。

もっと具体的なイメージとしては、「半径20キロ圏内で、月に5〜8万円稼ぐビジネス」を目指してみてください。

きっと何か気づくことがあるはずです。

この規模で小さな副業をはじめることができれば、そのビジネスは遠からず半径100キロ圏内まで拡大することができます。

このスケールになると、おそらく売上は5倍から10倍になるでしょう。

すると、本業化も視野に入ってきます。

お金の不安をワクワクに変える

清掃員や証券マン、政治家から無職時代まで、あらゆる立場を経験してきた杉村さん。

『稼ぎ方革命』には、そんな杉村さんによる、どんな立場の人でもお金に対してワクワクできるようなノウハウが詰まっています。

同書を読んで、まずは自分でできる範囲で、お金と向き合ってみてはいかがでしょうか。

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