ビジネスパーソンインタビュー
ひろゆき著『ラクしてうまくいく生き方 〜自分を最優先にしながらちゃんと結果を出す100のコツ〜』より
ひろゆきが「おいしいものを食べすぎないようにしましょう」と主張する深いワケ
新R25編集部
「僕は極力、働きたくないんです」
と「2ちゃんねる」「ニコニコ動画」の設立者で、今やYouTubeで大人気のひろゆきさんは語ります。
ひろゆきさんのように、
“まわりに合わせているけど実はそんなに働きたくない”
“苦労してまで成功者になりたいわけでもない”
と心のうちに秘めている人は多いのではないでしょうか。
頑張りすぎず、そこそこで上手に生きていくには一体どうしたらいいのか…。
その答えは、『ラクしてうまくいく生き方 〜自分を最優先にしながらちゃんと結果を出す100のコツ〜』に載っていました。
同書より、ラクして幸せに生きるコツを一部抜粋してお届けします。
相手の好意に期待するのはやめましょう
人間関係で疲れてしまいやすい人って、相手の好意に期待しすぎている場合が多い気がします。
「仕事でがんばったのに上司が褒めてくれなかった」「友だちの悩みを親身になって聞いてあげたのに、ぜんぜん感謝してもらえなかった」「いつもみんなにやさしくしているのに、周囲の人から好かれていない」…。
こんなふうに、相手からなんらかの好意や見返りを期待していると、それが得られなかったときにガッカリして、空回りして疲れた気持ちだけが残ってしまいます。
僕は他人にそういう期待をすることがまったくないです。
だって、「だれかに親切な行いをすれば、見返りがあって当たり前」なんて期待していると、感謝されなかったときにムダにイライラしちゃうじゃないですか。
たとえ感謝されたとしても、期待したほどではなかったら、うれしい気持ちも目減りしてしまいます。
相手からの見返りは一切期待しないほうが、気持ちよく行動できるし、感謝されたときも「ラッキー」と感じられるので、心がラクです。
とりわけ「特定の人」に期待しすぎないのも大切です。
「この人にだけは絶対に認めてほしい!」と期待しすぎてしまうと、それが叶わなかったときのダメージが大きい。
だれかに期待をかけるにしても、「この人がダメだったら、別の相手に認めてもらえればいいや」と、一点集中のオールオアナッシング方式ではなく、対象をどんどん変えていく心持ちでいたほうが、あとあと自分を苦しめなくてすみますよ。
おいしいものを食べすぎないようにしましょう
よく、「おいしいものを食べに行くのが趣味」という人がいますよね。
まわりから「あの人はグルメだ」といわれる人もいます。
でも、こういう話を聞くたびに、「けっこう生きづらいだろうなぁ」と思ってしまいます。
普段からおいしいものを食べていると、舌がそれに慣れてしまいます。
すると、コンビニや普通のお弁当屋さんで買えるおにぎり・お弁当を食べても、「なんか、あまりおいしくないね…」と感じてしまうのではないでしょうか。
安いものを「うまい!うまい!」と食べている人のほうが、幸せを手軽に得られています。
舌が肥えてしまうと、食事に対する感動が小さいもので終わってしまう機会が多くなります。
グルメになればなるほど、食事でよろこびを得るには、大切な時間とお金をかけなくてはなりません。
それって、とても不幸なことですよね。
お風呂上がりに、そこらへんで150円で買えるアイスを食べて幸せを感じられる人のほうが断然コスパがいいです。
それに、万人がおいしいと思うものは、人類の歴史を通して、普及しているはずなんです。
「ジビエがうまい!」という人がいますが、肉でおいしいのは間違いなく世界中で食べられている鶏肉、牛肉、豚肉でしょう。
もしほかの肉のほうがおいしければ、そちらの家畜化のほうが広まったはずです。
なので、幸せになりたいならば、普段の食事はそこまでこだわらず、「月末のディナーだけは贅沢をする」としてしまうほうがいいと思います。
いやなことをあえて何度も思い出しましょう
生きている限り、いやなことを完全にゼロにはできません。
玄関から一歩出たとたんに犬のフンを踏むかもしれないし、駅で知らない人にぶつかられるかもしれないし、新しい取引先の人に理由もなく嫌われてしまうかもしれない。
それは、どんなに人間関係に恵まれていようが、理想的な仕事についていようが、金持ちだろうが一緒です。
ひどいときには、いやな思い出がフラッシュバックしてしまい、ムカついたり落ちこんだりして、メンタル的に疲れを貯めてしまうこともあるでしょう。
僕はそういうときは、いやなことをあえて何度も思い出すようにしています。
そのあとに、どうすればよかったのか、その事態への対策を徹底的に考えます。
たとえば、犬のフンを踏んだ場合は、ドアを開ける際には足元にも注意しよう、とか、犬がたくさんいる地域だったら、家の壁に「フンを持ち帰りましょう」と張り紙をはっておいたほうがよかった、とか対策を考えるんです。
そうやって何度も何度も思い返し、考えていくうちに、いやだったことがどうでもよくなってくる。
人間の脳は、同じ刺激に慣れる性質があるんですね。
ただし、人によってはいやなことを何度も思い出すことで、よけいストレスをためてしまう人がいるので、ちょっと試してみて、自分には向いていないと思ったら、すぐにやめてください。
自分の性格や資質にあった対策法を身につけましょう。
自分を正当化しましょう
ラクに生きていくうえで、自分の過去の言動を正当化できるかどうかは、重要なポイントです。
過去の事実は変えられないので、記憶を振り返って「なんであのとき、ああしなかったんだろう」と後悔してばかりいるのは、エネルギーの浪費ですからね。
それに、自分の過去を肯定できなければ、未来においてどんな行動を取るかについても臆病になるので、非常に生きづらくなってしまいます。
過去の出来事は変えられませんが、過去に起きた出来事についての解釈は変えられます。
「あのとき自分がやったことは誤りだった」と解釈するか、「あのとき自分がやったことが人生の転機になった」と解釈するかでは、ぜんぜん違ってきますよね。
とにかく、自分の過去の出来事を「正当化」してみることを試してみましょう。
たとえば、好きなアーティストのライブに行くために勉強をサボって、大切な試験に落ちたとしましょう。
勉強をサボった自分のことを、「欲望に弱い」と否定的にとらえるか、「好きなものを大切にした」と肯定的にとらえるかで、過去の自分に対する評価は大きく変わります。
試験に落ちたという事実は変わらないんですから、どうせなら「自分は試験よりも好きなものを大切にできる人間なんだ」と行動を正当化してしまいましょう。
そのほうが、よっぽど自分の人生を楽しんでいられます。
コスパよく生きるコツ
ラクしてうまくいく生き方〜自分を最優先にしながらちゃんと結果を出す100のコツ〜僕は自分の会社を大きくしていくことには興味がありません。
僕自身がしんどくなく生活できるお金を稼げれば、それで満足なわけです。
そういう意味で、僕はほかの実業家がもつ、経営者としての野心がありません。
同書は、ひろゆきさんならではの、無理をせずラクに生きていくコツが余すことなく紹介されています。
頑張りすぎている人、気負いすぎている人の不安を解消してくれるのはもちろんながら、コスパよく生きていくための指南書でもある一冊です。
ぜひ、ひろゆき節を楽しんでみてはいかがですか?
撮影=長谷英史(@hasehidephoto)
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