

無糖チューハイユーザーの91%が太鼓判
「今まで世にないもの」と担当者が自信。前年比235%の快進撃「-196〈イチキューロク〉無糖」は何がそんなにスゴい?
新R25編集部
異例の好調。
サントリーチューハイ「-196〈イチキューロク〉無糖」が、2024年のリニューアル以来快進撃的に売れているらしいです。
2025年1月にも、中味がさらにリニューアルし、ますます勢いが加速中。快進撃の裏側には、無糖チューハイの常識をくつがえすような秘密と、開発秘話があるらしく…
お酒を愛する等身大のビジネスパーソンとして(?)、『新R25』編集部はサントリーさんオフィスに訪れ、「-196無糖」の担当者・小副川和希(おそえがわ・かずき)さん(ビール・RTD本部RTD部)にお話を聞いてみることにしました。
〈聞き手=天野俊吉(新R25副編集長)〉
【異例の好調】「-196無糖」が快進撃的に売れている

天野
「-196無糖」がめちゃくちゃ売れてるらしいということで、サントリーさんにお邪魔させていただいてますが…
ずらりと並べられた「-196無糖」。皆さんは飲んでますか?

天野
実際どれぐらい売れてるんですか?

小副川さん
「-196」ブランドで“無糖”を発売した2023年に318万ケース※(出荷)。2024年は前年比235%成長で748.5万ケース(※8.4L=350ml×24本換算)を記録しました。
“300万ケース”がひとつのチューハイブランドとしては大きな存在感を持つので、かなり手応えがありますね。
-196ブランドの20周年という節目のタイミングで大変なご好評をいただけて、社内的にもかなり盛り上がってます。

天野
「前年比235%」はすごい。

小副川さん
そこから、「さらにおいしくしよう」ということで、2025年1月に中味とデザインのリニューアルをおこないまして…
こちらも大変好評をいただいております。
言葉を選びながらも熱い手応えを伝えてくれる小副川さん

天野
中味はどう好評と言えるんでしょうか?

小副川さん
デザインを隠した銀色の缶で、無糖チューハイを週1回以上飲む方に味をチェックしていただく「ブラインド調査」というものを実施しまして…
その結果、91%※の方に「美味しい」と高評価をいただけました。
自信はあったものの、「70%とかだったらどうしよう…」と思っていたので予想を大幅に超えてきて。中味開発チームと一緒に、改めて中味の美味しさを確信しました。
※24年9月、無糖を特徴とする主要4商品ブランドの週1本以上購入者100名/飲用した感想を聴取(サントリー調べ)。
「とても美味しい・美味しい・どちらでもない・美味しくない」の中から、とても美味しい、美味しい」を選んだ回答者の割合。


小副川さん
飲んだ方からは、「こんな無糖あったの?」と、無糖でありつつも立体的な果実感があることに驚くコメントが寄せられてます。
また、果実感にくわえてお酒の飲みごたえも付与されていることで「コスパのいい無糖」という評価のコメントもいただいていますね。
そもそも「-196」って何の数字…? “立体感のある味わい”を生み出す製法の秘密

天野
…今さらなんですが「-196」ってそもそも何の数字なんでしたっけ…?

小副川さん
これは液体窒素の沸点のことでして…
なんだっけそれ

小副川さん
弊社独自の製法で、液体窒素を用い、厳選した果実を-196℃に瞬間凍結させるんです。
果実が一瞬でパリパリになるぐらい凍るので、厳選した果実が、新鮮な状態がキープでき、美味しさや香りが閉じ込められる。
それをパウダー状に細かくくだいて、お酒と合わせて「浸漬酒」という状態にします。皮や種まですべて入っているので、果実のうまみがまるごと凝縮されているんですよ。

天野
おいしそう。

小副川さん
この「-196℃製法」によって生まれるのが、果実の「立体感」。
お酒に果汁をくわえるだけだと平面的な“ぺたっとした”味わいになりがちなんですが、-196はこの製法由来の「浸漬酒」があることで、リアルな果実感を実現しているんです。

天野
それがさっき言ってた「立体感」。たしかに、果汁だけのものはぺたっとしたシロップみたいな甘さのものってありますね…

小副川さん
開発チームと議論を重ねてきたのは「一口目から感じられる、インパクトある果実感」をどう作り出すか。
試行錯誤の結果、“飲んだ瞬間に果実味の膨らみが感じられて、無糖なので後味はすっきり”という体験をお客様にお届けすることができたと思っています。


小副川さん
たとえば、アルコール度数が高めのチューハイって、お酒を飲んでいる感覚は欲しいのに、嫌なアルコール臭さなどを感じてしまうことがあるじゃないですか。
弊社の製法だと、「浸漬酒」の工程を経ることによって果実との「酒なじみ」が生まれる。なので、嫌な感じがなく、美味しくアルコールの飲みごたえを楽しむことができるんです。

天野
アルコールの飲みごたえか…まあ正直ほしいところではありますね(←お酒好き)。

小副川さん
「-196無糖」は、4%と7%のラインナップがあります。
シーンによって、「今日は飲みたい!」という日は7%で飲みごたえを感じていただくのもいいですし、「明日予定があるし…」という日は、4%にしていただくのもいいですよね。
「ダブルレモン」って何がダブル? 桃やマンゴーまで無糖? フレーバーの秘密

天野
いろんなラインナップがあるみたいですね。フレーバーで言うと、小副川さんのイチオシはどれですか?

小副川さん
私は、ダブルレモン。
果実感を楽しみながらも、食事にすごく合うんですよね。


天野
これって、何が「ダブル」なんでしょうか?

小副川さん
先ほどお話しした「浸漬酒」にくわえ、さらにレモン果汁をプラスしているので「ダブルレモン」なんです。

天野
それはさらに果実を感じられそう…!
ちなみに、無糖チューハイではあんまり見ないフレーバーもけっこうあるみたいですね。
「桃スパークリング」「マンゴー&オレンジ」「アセロラダブル」などなど…

小副川さん
「このフルーツを無糖で楽しめるの?」という驚きや喜びを感じていただきたいと思って、開発しました。
4月に限定発売予定の「桃スパークリング」や、5月に限定発売予定の「マンゴー&オレンジ」などは、「桃」や「マンゴー」の酸味や苦味が弱いので、無糖チューハイにしようと思っても味の薄いフレーバーウォーターみたいなものになってしまいがち。

天野
カフェとかにあるあのおしゃれな水…

小副川さん
果実を存分に感じられるものにしたいと考えたときに、「-196℃製法」による浸漬酒にくわえ、サントリーは洋酒など幅広い商品ラインナップを持っており、原料酒のブレンド技術や知見があるなと。

天野
あ~! リキュールとか?

小副川さん
そうです。その「原料酒のブレンド」という独自の技術も取り入れて、無糖チューハイではほぼ不可能だろうと思われていた果物も、フレーバーとしてラインナップすることができたんです。
難易度が高い“甘い果実”の香り、味わいと、お酒感をぜひ無糖で美味しく楽しんでほしいですね。
新定番としてラインナップする「アセロラダブル」もオススメで、「スーパーフード」として注目されているアセロラを、“無糖”で美味しく味わってほしいなと。
レモンとはまた違う心地よい酸味で、飲みやすいと思います。
【乾杯】さすがに飲みたくなってきたので……

小副川さん
…ということで、説明だけではなんですので、実際にお飲みいただければと。

天野
ですよね。ありがとうございます!!
宣伝部 菅侑子(すが・ゆうこ)さんもくわわっていただき…乾杯
お?
あ~! なるほど

小副川さん
うんうん。(納得したようにうなずく)

天野
おいしい!!
「立体感」、わかります!

菅さん
うれしい(笑)。ありがとうございます。

天野
「お酒の嫌な感じがしない」っていうのもすごくわかりますね。
くわしく説明いただいてから飲むから一層うまいと感じるんですかね…?
読者の皆さんも、ぜひこの記事を読んでから飲んでみてください。「なるほど」ってなると思う
「100回以上は試作を繰り返した」快進撃の裏側と、今後目指すもの

天野
最後になんですが…サントリーさんのなかで、これだけの快進撃が生み出せた要因はどこにあると考えてるんでしょうか?

小副川さん
そうですねえ…正直言うと、いろんな大変なことがあったんですよ(笑)。


小副川さん
僕らは、無糖なのに、圧倒的な果実感を感じられる…という“世の中にないもの”をつくらなきゃいけないと思ってたし、中味開発チームはそのうえで品質の高い美味しいものをつくりたいという思いがあった。
たとえば「オレンジ」で無糖チューハイをつくろうと言っても、「本当に美味しいものができるのか?」「ムリなんじゃないか?」と何度も中味開発チームと議論しながら、100回以上試作を繰り返した商品もありました。

天野
え、そんなに!?

小副川さん
チームの一体感ができるまでに時間がかかったんですよね。
そこで、設定した「-196が、世の中を力強く元気に盛り上げ、日常を笑顔で溢れさせる」というブランドパーパスを、毎回ミーティングの最初に必ず共有し、「私たちはこの目的のためにやってるんだ」と確認しながら、全員が常に同じ目線で同じ目的に向かって、気持ちを一つに進めるようにして。
後になってから、中味開発チームからも「あれがよかったよ」「明確な目標があったから強固な結束力ができ、1つのチームになれた」と言われましたね…

菅さん
無糖って、“味気ない”みたいなマイナスなイメージもあったかもしれないと思うんですが、「無糖なのにこんなに果実感があって美味しい」という商品ができた。
宣伝部としても、先行き不安なことが多い世の中で、その美味しさで“明るい気持ちになれる無糖チューハイ”をお伝えしていきたいと思っています。
「-196無糖」を片手に、アツいお話をたくさんいただくことができました…お二人、ありがとうございました!!
楽しい休日の夜にも、「明日は仕事か…」という日にも、そして食事といっしょにも。さまざまなシーンでビジネスパーソンの気分を明るくしてくれそうな「-196無糖」。
何度も書くんですが、本当に無糖とは思えないほど「一口目の果実感」がスゴかったので、まだ飲んだことがないという方は、ぜひ試してみてください!


ビジネスパーソンインタビュー

「今まで世にないもの」と担当者が自信。前年比235%の快進撃「-196〈イチキューロク〉無糖」は何がそんなにスゴい?
新R25編集部
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