ビジネスパーソンインタビュー
「勉強で人生を変えるのに、何年かかると思う?」ビジパが生まれ変われる“1分スタート”勉強法

「勉強するぞ!」となると、だいたい失敗するのはなぜ…?

「勉強で人生を変えるのに、何年かかると思う?」ビジパが生まれ変われる“1分スタート”勉強法

新R25編集部

Sponsored by 株式会社グロービス

2023/02/24

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最近めちゃくちゃ聞くようになったな…と思う言葉が「リスキリング」。

「学び直し」という意味ですが、大人になると時間もないし、普段の仕事以外でちゃんと“学ぶ”って全然できてない気がします。

本日のテーマは、「大人が学び直す方法」。

『ビリギャル』で著名な教育者の坪田信貴先生に「“仕事はそれなりに頑張っているけど何かをちゃんと学べているか不安なR25世代”が、一生使える学びの極意」を聞いてみました。

【坪田信貴(つぼた・のぶたか)】坪田塾塾長。学校法人大浦学園理事。吉本興業ホールディングス株式会社 社外取締役。IT企業など複数社の創業者であり、経営者でもある。人材育成、組織構築やマネジメントのプロフェッショナル。経営者、大学受験専門家、作家、講演家、コンサルタントなど、「人」に寄り添う多くの職業に従事する。ベストセラー『学年ビリのギャルが1年で偏差値を40あげて慶應大学に現役合格した話』(KADOKAWA)ほか、著書・共著・監修書多数

〈聞き手=石川みく(新R25編集部)〉

「25歳の人が、人生をやり直すのに何年かかるか?」大人の学び直しが難しい理由がなかなか厳しい

石川

今日は「リスキリング」についておうかがいしたいんですが…

なんで大人になってからって、勉強するのがこんなに難しいんですかね?

坪田先生

たとえば、「よし! 学ぼう!」と思う瞬間ってみんなあるじゃないですか。

そのときに、めちゃくちゃ本とか買い込んじゃったりとかしますよね

石川

あ~、ありますね…

坪田先生

「俺会計も知らないな。経営もだな」「マーケティング・営業…」みたいな感じでやたらとまず最初に本を買う。

ある

坪田先生

買った本をボーンって積むじゃないですか。で、バーッてすごい集中して。

「よし、明日も頑張ろう!」ってなって、朝5時半ぐらいに起きて、オシ!って思うんですけど、目の前にこんだけ積んであるのを見ると、やっぱり「ん~、あと15分寝ようか」みたいな(笑)。

そういう、「やたらとやる気を持ってハードル上げる」みたいなことはやめましょうと、かなり強く提唱しています(笑)。

石川

…もっと小さいところからスタートしたらいいですか?

坪田先生

そう。僕が言ってるのはね、「1分スタート」っていう。

石川

1分! …はさすがに何もできない気もしますね…

坪田先生

できますよ。1分。

僕今から1分黙りましょうか?すごい長いですよ(笑)。

えっなんで? …それはやばいです

石川

それは勘弁してください。たしかにそうか。

坪田先生

1分は相当長いですよ。

だから、動画とかを「まず1分見よう」って言いたい。1分見れたら、もっと見れる。「1分でいいから見よう」と思って本当に1分でやめる人ってまずいないんですよ。

大人になって勉強しようとすると、2~3時間まとまった時間を取らなきゃと思ってしまう。でもそんな時間つくるってムリですから。

石川

3時間も空かないっていう言いわけで、“今日は無理だな”って。

まさに普段の私を見られてるのかなというくらい耳が痛いです。

坪田先生

見てます。ずっと見てます(笑)

これが一流教育者のジョークか…

石川

でも、1分だけ頑張ってもそんなに変わるのかなっていうか…

ダメな自分がそんなにすぐに素敵になれないんじゃないかなって…(←悩みが深いタイプ)

坪田先生

そりゃそうですね。

25歳の人が、今そんなにうまくいってないとして、そんな人生を変えていこうとしたときに、何年ぐらいかかると思います?

人生めっちゃ楽しく、成功して、「頭いいですね」とか言われて、みんなから慕われて…ってなるには。

石川

希望を言うと…2、3年?

いや、本音で言えば、クオーター(3カ月)頑張ったら、違う私になりたいです(笑)

坪田先生

ですよね(笑)。

でも実際には、人間が変わるには生きてきたのと同じ年数ぐらいかかると思っています。つまり、25歳の人なら25年

人間が習慣を脱するのって大変なんですよ。25年の悪習慣は、25年かけて改善するつもりじゃないとダメだと思う

石川

めちゃくちゃ厳しいですね…

坪田先生

でも、実はこれは、「1分からスタートしよう」っていう話と同じなんです。

大人の学び直しは、「毎日1分でもいいからスタート」しなきゃいけないし、それを25年やってはじめて自分が変わってくるんだという気持ちでやるんですよ。

石川

なるほど…長期目線と短期目線の間というか、両立。

坪田先生

大人になってからの勉強って、そんなに短絡的にすぐ効果が出ますというものでもない。でも、“今この瞬間”に目の前の勉強に取り組めるか。

時間がかかることを理解したうえで、目の前にある課題や、モヤモヤしている自分にどう向き合うのか?っていう話です。

実際、本当の意味で変われるのは25年後かもしれないけど、そのつもりでやっていると3カ月や3年後に違いが表れることもあります

石川

はじめは小さく、でも25年勉強するつもりで長く見据えるっていう。

坪田先生

そうそう。“そういうものなんだ”という認識ができていれば、「大人になってからの勉強」でつまずくということはなくなるかもしれません。

大人が学ぶべきは「得意分野のすぐ近く」

石川

あと、「どんなことを学ぶべきか」という問題もある気がしてます。

「ダメな自分を変えたい」と思うと、今の自分が持ってない「経済、会計、ビジネス」みたいな知識を身につけなきゃと思うんですけど…

坪田先生

それは、逆がいいですね。

勉強は「自分が得意なところから」したほうがいいです。

石川

そうなんですか?

坪田先生

僕がオススメしたいのは、たとえば「俺、営業が得意なんだよね」と思ってたら“営業の基本”みたいな動画を見る。で、「この先生俺と同じこと言ってんな」みたいな(笑)。

あるいは「あ、こういう視点は知らなかったな」とか思う。

石川

プラスアルファに気付くという。

坪田先生

そうなんです。心理学的に「好奇心」って何に対して発生するかというと「自分が知ってること」なんですよ。

自分がちょっと知っているものに対して、もっと深く学びたいってなるんです。

石川

そうなんだ…全然知らないものを知りたくなるのかと。

坪田先生

だって、アラビア語の本をいきなり調べて読もうと思わないじゃないですか?

石川

なにその論破…でもそうですね(笑)。

坪田先生

学生が参考書を選ぶときも、「自分が一番得意な項目のページを開いて、面白そうだったものを買え」って言ってます。

そしたら、自分がわかっている内容だから「あ、この説明いいな」とか、「ここはちょっと知らなかった」とか、学びがわかりやすいんですよ。

社会人でも同じで、自分の得意な分野の近くを学んでいくと、好奇心に結びつきやすいですよね。

石川

それでいいんだ…。たしかに、全然畑違いの本読んでツラくなってました…

学生時代の“計算苦手”が“俺は仕事ができない”につながる…「困難の細分化」をしよう

坪田先生

「25年しなきゃ変わらない」とか言ってしまった後でアレなんですが、社会人の人は「できない自分」をスルーする力を持っていいと思います。

問題の本質を見極めて、それ以外をスルーする。

つまり、「困難の細分化」ということなんですが…

坪田先生

たとえば学生で、数学が苦手という子って多いんですよ。

そういう子って、ちょっと計算が苦手なだけだったりするんです。でも、計算が苦手→数学が苦手→勉強ができない→「私はダメなんだ」って…

主語がどんどんデカくなっちゃうんですよ。

石川

あぁ…

坪田先生

「私、ダメ」みたいな。それをそのまま「私、仕事できない」まで引きずってる人がすごく多い

石川

多いですよね、そのパターン。

坪田先生

そう。本当に仕事ができてないんだったら、生きていけてなくない?みたいな。

ここの部分で失敗しただけじゃない?と。プレゼンが苦手なのか、プレゼンの導入が不自然になっちゃってるのかとか。

「俺ってダメだな」って言ってるけど、いや“あなた”は全然ダメじゃないです、あなたの“ここ”がダメなんですよという(笑)。

石川

「俺はダメなんだ」って言うのは簡単だけど、問題の本質を見極めていったほうが成長につながるよねということですね。

坪田先生

おっしゃる通り。だから、大人の学び直しには「困難の細分化」をしないといけないんですね。

…キャッチーなこと言うでしょう?

石川

キャッチーなことおっしゃいますね、さすが。

坪田先生

まあ、僕が言ったんじゃなくて、デカルトっていう人が言ってるんですけど

『方法序説』という本に書いてあります。

石川

すごいところから引用してましたね。

笑いの絶えない坪田教室です

ビジパに人気の「論理的思考力」から、人生の指針「志」まで…GLOBIS学び放題の講座が“深かった”

石川

今日は、大人の学び直しということで、リスキリングを目指すR25世代に向けてサービスを提供する「GLOBIS学び放題」のご紹介です。

グロービス講師の下道(しもみち)陽平さんから、サービスの紹介をしてもらいましょう。

下道さん

GLOBIS学び放題は、いつでもどこでも動画でビジネススキルを学べる定額制サービスです。

1700コース・8000本以上の動画で、あらゆる業種、業界で必要なビジネススキルを体系的に学べます。

坪田先生

僕もちょっと見てみましたけど、すごくいいと思ったのが…これ、1本の動画がすごく簡潔ですよね?

下道さん

そうなんです。「山手線の1駅を通過する時間で、動画1本を見終わる」イメージで、1~3分程度に内容を凝縮しているものも多いです。

「動画の長さ」でも講座をソートできます

坪田先生

「1分からスタートしよう」って言いましたけど、こういう短い動画が用意されてる環境にいれば、長期的に学びつづけられますよね。

石川

私も見てみたら、1チャプター3分とかで終わるようなものも多いですね。

あと、スマホでも見やすいと思いました! そのあたりにもこだわってるんですかね?

下道さん

そうですね、移動中でも見やすい動画の構成は、工夫したポイントです。

坪田先生

僕、だいたいちょっとスピードを上げて見たいんですよね。だから、1.5倍とか2倍とかにしてもザーッと学びやすい内容なのがすごくよかった

あとは、車で移動中とかに、音声だけで聴きたいっていうときがちょいちょいあるんですよ。それもめっちゃ聴きやすそうだなと思ってありがたかったですね。

「クリティカル・シンキング(論理思考編) あらゆるビジネスパーソンに必須の論理思考力を身につける」

石川

「GLOBIS学び放題」、結構とんでもない数の講座があるので、今回は“20代の若手ビジパに特に人気の高い動画”をいくつかピックアップしていただいて、ご紹介できればと思います!

下道さん

論理思考力とか、コミュニケーションに関わる動画は、すごく人気があります

この講座は、論理思考がなぜ必要なのか…といった導入から、基礎的な部分が見につく内容ですね。

石川

出てくるエピソードが、「歓迎会で場所と時間をどこにすればいい?って相談したら論理的じゃなさすぎて、先輩が困っちゃった」っていう(笑)。

「昼のほうが人が集まるんですけど、夜も…」とか言っちゃって、先輩が「どっちなの?」って言って怒るみたいな例とかがあって。

坪田先生

あるあるですね(笑)。こういう、入り込めるテーマとかが設定されてるのが面白いんだよなあ…

「Learn How to Learn ~自分にあった学習法を見つけるための4つのステップ~ 自分にあった学習法を見つけるための4つのステップ」

石川

あとは、今日私が相談したような「学び方がわからない人のための学び方」みたいなテーマの動画もあるんですね。

下道さん

PDCAアクションが進化した「OODAアクション」を繰り返すという。

まさに学び方を忘れた大人たちのための動画なので、まずはこういったものから“学ぶ力”を身につけるのもオススメです。

「志を育てる リーダーとして自己を成長させ、道を切り開く」

石川

で、こちらはちょっとまた毛色が違う、“人生の一定期間コミットする「志」”という概念についての動画で。

下道さん

「志」をどうやって醸成するかという内容で…「志醸成のためのサイクル」などを紹介しています。

坪田先生

いや~、素晴らしいですね。

僕、「志」という言葉が大好きで

橋本左内っていう江戸時代の思想家が「志とは心が指す方向のことである」っていうふうに言ってるんですけど…

こうやっていろんな物事に精通してて楽しめるのって素敵だよな…

坪田先生

人間って、“心が指している方向”があっても、そうじゃない方向にいきがちですよね。

こういう勉強をして、将来こうなりたいって“心”では指してても、やっぱり体や行動は横道に逸れてしまう。

そんなときに、「あなたの心が指してるのってこっちじゃなかったっけ?」って示してあげるのが教育者の仕事なんじゃないかなと思ってて。いろんな塾の先生たちにそういう研修をしてるんです。

下道さん

おぉ…

坪田先生

ただ、かなり漠然とした話ではあるので、それをこうやって具体的に動画で教えてくれるのは…本当にすごいですね。

下道さん

ビジネスパーソンが今後どんな仕事をしていくにしてもブレない信念のようなものがあると、きっとみんな生きやすくなると思うんです。

それもあって、“納得して自分の道を進む”ための教えも必要なんじゃないかと。

坪田先生

これ…有料会員登録しようって思いました。

下道さん

えっ、ほんとですか?

坪田先生

今まで言語化されてなかったことはいろいろあると思うんですけど、そういったことを体系化されているのが素晴らしい。人材教育をしていくうえで本当に大事だよなと思いました。

みんながこういう動画に触れれば、日本のGDPがもっと上がるんじゃないか?と。

下道さん

ありがとうございます。

坪田先生

で、学んでパクらせてもらおうと。あははは!(笑)

石川

私も含め、「リスキリング」という言葉が先行して、振り回されちゃってるR25世代も多いと思うんですが…

最後にそんなビジネスパーソンに“学び”についての激励の言葉をいただけたらうれしいです。

坪田先生

僕が思うに、今『新R25』を見ている人はもう20代後半、30代とかになっていて、ある程度「自分はこんなもんだな」って思っている人が多いと思うんですけど…

石川

はい。

坪田先生

でも、全然そんなもんじゃないんで!

石川

おぉ…

坪田先生

いくらでも成長するので

10年後に、「昔は、自分がこんなふうになれることを全然想像できなかったな」「俺、こんな世界にいるんだ、こんなレベルに来られたんだ」っていう自分になれる

ぜひ、こういう学びの機会をうまく活用して、最高の自分を10年後に発見してみてください

なんだか感動…ありがとうございました…!

「GLOBIS学び放題」のキャッチフレーズは「すぐに役立つ、ずっと役立つ。将来価値を高めるビジネス動画学習」。

「生まれてきた年数かけなきゃ、人間は変わらない」「でも、今日の1分だけでいいから勉強をスタートしよう」という、坪田先生の“学びの哲学”と、共通するものを感じます。

いろいろな発信で「リスキリング」が叫ばれるということは、きっとR25世代のこれからに、「学び」は必須なものになりそう。

慌てて何も身につかないような事態を避けるためにも、「GLOBIS 学び放題」のような“志”あるサービスを使ってみませんか?

〈取材=石川みく(@newfang298)/執筆=天野俊吉(@amanop)/撮影=長谷英史(@hasehidephoto)〉

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