ビジネスパーソンインタビュー
なぜ“バイト先のベンチャー”に…?
「失敗談しかないけど後悔もない」3年目で海外事業立ち上げに抜擢された社員が、一社目に医療業界を選んだワケ
新R25編集部
キャリアを考えるとき、“医療業界”を頭に浮かべる人は少ないと思います。
しかし、医療業界のあらゆる“負”の解決に挑戦する医療ベンチャー・CUCグループには、大手総合商社や外資系企業など、就活生が注目するような企業からの転職者が集まっているんだとか。
新卒から中途まで、あらゆるビジネスパーソンを求めているという医療ベンチャー・CUCグループの魅力を、新R25が複数の記事にわたって徹底解剖します。
その名も特集「アツいぞ! 医療ベンチャー」。
最終回となる今回は、理系の名門・東京工業大学を卒業後、新卒で創業3年目のスタートアップだったCUCに入社した田邉衛さんを直撃!
新卒3年目でCUC初の海外事業に挑むため、ベトナムに出向。現在は28歳にして、グループ最年少取締役として活躍する田邉さん。
大手コンサル会社の内定を蹴ってまで、新卒で医療ベンチャーを選んだ理由とは…?
はるばるベトナムから通話を繋いでくれた田邉さんにお話を伺ううちに、“CUCの若手が圧倒的なスピードで成長を遂げる理由”が見えてきました。
〈聞き手:石川みく(新R25編集部)〉
【田邉衛(たなべ・まもる)】東京工業大学 工学院経営工学系卒業。2016年に新卒でCUCに入社し、事業統括・経営企画として事業戦略検討、予算管理や新規事業参入のための市場分析等を担当した後、ベトナムの事業立ち上げに参画し、現地法人へ出向。現在は経営統括および新規事業検討を担当
大手コンサル会社の内定を蹴って“バイト先のベンチャー”に入社した理由
石川
田邉さんは東工大卒とのことで、就職先は選びたい放題だったと思うのですが…
“医療ベンチャー”を進路に選ぶ方って、ぶっちゃけほとんどいなくないですか…?
田邉さん
そうですね(笑)。専攻が経営工学だったので、コンサル業界を目指す同期が多かったです。
僕自身、就活当初はコンサル業界に惹かれて、いわゆる「BIG4(誰もが知る世界的コンサルフォーム)」などの大手コンサルファームを検討していました。
幸い何社かご縁もあって、とあるコンサル企業に入社を決めていたんですが…
石川
あれ?CUCは…?
田邉さん
そう、出てこないんですよ(笑)。じつはCUCは、僕にとっては“ただのバイト先”だったんです。
時給もいいし、在宅勤務で研究の合間に作業できるからいいかなと思って適当に応募しただけでした。
めっちゃ素朴な理由だった
田邉さん
なので正直、CUCに入社する気はなかったんですが…
就活と並行して、代表やいろんな社員の話を聞くうちに、医療こそが“社会貢献に直結した仕事”なんじゃないかと思いはじめたんですよ。
石川
社会貢献、ですか?
田邉さん
医療は人の命に直結しているし、社会全体の高齢化に伴って、今後重要性が増していくことは明らかじゃないですか。
机上の空論のような分析・提案だけじゃなく、もっと現場の課題感を根本から解決できる人になりたいという気持ちが膨らんでいって。
「社会貢献」という意味で、医療以上にインパクトのある業界はないのでは?と思って、最終的に入社を決めました。
人の命を救えるだけじゃない。医療業界は明確な“成長産業”だ
石川
ただ…ベンチャーに行くことに、正直迷いはありませんでしたか?
誰もが知る大手企業に行くほうが、キャリア的には融通が利きそうな気もしてしまいますが…
田邉さん
いや、実はキャリア的なメリットも大きいと判断したんです。
石川
というと…?
田邉さん
医療業界は、明確な“成長産業”なんですよ。
僕が就活生のころは「日本の医療費は2042年まで伸びつづける」と言われていて。
これは、今の60代ぐらいの方が新卒で就職した際の日本の「白物家電」と同じような成長曲線です。
※白物家電…家庭用電気機器の総称。1950年代には白黒テレビ・洗濯機・冷蔵庫が「三種の神器」と呼ばれて売上を大幅に伸ばし、豊かな生活の象徴として人々の憧れの対象になりました
田邉さん
僕が入社した2016年から数えると、あと26年。つまり、僕が50歳になるくらいまでは成長を見込める業界と考えると…
石川
めちゃくちゃチャンスがある業界じゃないですか!
田邉さん
そうなんですよ。
「医療業界」と聞くと、お医者さんや看護師さんを目指していない一般の学生には縁がないと思われてしまいがちなんですが…
そういう方にこそ、「CUC」という会社はひとつ大きな選択肢になるんじゃないかなと。
石川
じゃあCUCは、医療については専門外でも入社のチャンスがあるってことですか?
田邉さん
もちろん! 僕だってまったくの門外漢でしたから(笑)。
新卒というポテンシャルで採用される貴重なオポチュニティ(機会)をどの企業に“投資するか”と考えたとき、決め手となるのは「市場規模と成長性」に尽きると思うんですよね。
その意味で、医療業界という“投資先”は全力でおすすめできます。
CUCが、新たな事業拡大の舞台にベトナムを選んだワケ
石川
田邉さんは入社後、新規事業の市場分析や、在宅医療を広めるための戦略立案などに携わったあと、新卒3年目でベトナムに出向したんですよね。
元々、海外で働きたいって意欲があったんですか?
田邉さん
いえ、まったく(即答)。
英語も苦手だし、海外に行こうなんて考えたこともなかったです。
石川
そこから「ベトナムに行こう」と決意するのって、かなり覚悟がいるのでは…
田邉さん
まぁ、半日あれば日本に帰れると思うとね…
大阪に転勤するのと変わらないし、せっかくなら行ってみようかなと(笑)。
たぶんこの人めっちゃフットワーク軽い
石川
ベトナムでは、具体的にどんな事業に携わっているんですか?
田邉さん
2つの病院と、1つのクリニックの経営支援ですね。
戦略策定や運営効率化、採用・組織強化など、幅広い支援をおこなっています。
石川
CUCが海外の医療課題に向き合っているというのはこれまでの取材でも伺ってきたんですが…
いろんな国があるなかで、ベトナムで事業をするに至ったのはなぜですか?
田邉さん
ベトナムの医療業界は、“国の制度に体制が追いついていない”んです。
この課題解決が、僕らの一番の目的です。
田邉さん
「ベトナムは発展途上国だから医療の発達が遅れている」とイメージする方も多いかもしれませんが…
ベトナムには、日本と同じように公的医療保険制度があって、約87%の国民が保険証を持っているんですよ*1。
それに、人口当たりのベッド数だけで言うと、じつはアメリカやシンガポールと並ぶくらいの数があります*2。
石川
へえ! そんなに整備が進められているんですね。
田邉さん
ただ問題は、その制度や環境を十分に活かせる“体制”が整っていないこと。
保険証があっても、保険の範囲内で受けられる医療がかなり限られていて、より質の高い医療を求める人は、民間の医療機関にお金を払うしかない。
ベッド数は多くても、実際には昔ながらの療養所も多く、症状が重い方の診療ができない医療機関が多い…みたいな問題がたくさんあって。
ようは制度というより、“体制”の脆弱さが目立つ国なんですよね。
石川
ある意味、日本も同じような課題を抱えている気がします。
田邉さん
まさに。日本も医療制度が充実している一方で、医療の課題がたくさんあります。
「制度はあるけど、解決できない“負”が山積みになっている」のは、世界共通の課題なのかもしれません。
「この環境で成長しないわけがない」医療ベンチャー・CUCの“カオス”な魅力
石川
新卒3年目からベトナムに出向している田邉さんですが…いくら仕事ができても、さすがに失敗談もあるのでは…?
田邉さん
そんなのもう…ヤバい話しかないので、何から話せばいいか悩むんですけど(笑)。
優秀だけど、経営理念への共感が少ない経営メンバーを登用してしまって、徐々に組織メンバーが疲弊して、最終的に組織全体が迷走してしまったりとか…
怖すぎてあんまり深掘りできませんでした
田邉さん
でもこの“カオス”こそが、CUCの魅力であり、やりがいだと思っていて。
石川
ほう…!
田邉さん
会社自体が設立して間もないですし、ベトナムに出向したCUCの日本人は数名しかいないんですよ。
だから、若かろうがなんだろうが、日本人がいようがいまいが、大勢の人を巻き込んで「なんとかする」しかない。
僕自身、人事と財務と事業戦略の領域をかけもちしているというカオスな状況なので…こんな環境で成長しないわけがないんですよ(笑)。
「すべての医療課題を“本気で”解決する」成長したい若手なら知っておくべき、医療ベンチャーの覚悟|新R25
あなたは、日本の医療費の現状を知っていますか?
こちらの記事では、CUC 人事総務部部長の鎌苅さんも「なんとかする力」という言葉を使っていました
石川
たしかに、田邉さんは20代とは思えない貫禄があるなと思ってました…
田邉さん
カオス耐性がつきすぎて、どんな大喧嘩が起きてもビビらなくなってきました(笑)。毎日が文化祭前夜みたいなものですからね。
実際、これだけ濃密な経験をさせてくれる企業はないと思いますし、僕はもう一度新卒に戻ったとしてもCUCに入社すると思います。
たしかに、新卒6年目でこの経験値を持つ人って本当に希少だろうな…
田邉さん
急に海外出向が決まったことも相当な驚きでしたけど…
フラットな目線で海外を経験することで「日本には何が足りないのか」を解像度高く理解できたのは大きな発見でした。
今では、「日本と海外の二択なら、間違いなく海外で働く」と言えるくらい、キャリアビジョンも大きく変わりましたね。
石川
CUCにはそういう、人生観を変えるようなチャンスも転がっているわけですね…
石川
最後に…田邉さんから見て、どんな人がCUCのカルチャーにマッチしていると思いますか?
田邉さん
「何があってもやり切る」という気概がある方でしょうか。
CUCには、設立して10年足らずの会社にしては珍しいほどの強固なフィロソフィーがあるんですよ。
CUCでは、経営理念をCUC Partners Philosophyと呼んでいるそう。上記は行動指針“CUC Partners Way”
田邉さん
「医療という希望を創る。」というミッションをもとに、大変だろうがなんだろうが、諦めないでやり抜いていく。
さらに、その哲学を日本のみならず海外に輸出している。この一貫した“諦めない”姿勢が、CUCの一番の持ち味だと思います。
2042年までと言わず、医療業界を何十年と“成長”させつづけるために、経営陣をはじめとした全員が奔走しているので…
ぜひ一緒に、カオスを楽しみましょう(笑)。
「ベトナムに行ってからは、とにかく失敗だらけ」と苦笑していた田邉さん。
それでも、「また新卒に戻ったとしてもCUCに入りますか?」という質問に「入ると思います」と笑顔で答えてくださった姿を見ると…
カオスで濃密な6年間が、田邉さんの人生を大きく、ポジティブに動かしたのは間違いありません。
進路に悩む就活生のみなさんはぜひ、医療という“成長産業”にも目を向けてみては?
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〈取材・文=石川みく(@newfang298)/編集=サノトモキ(@mlby_sns)〉
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