

GACKT著『GACKT 超思考術』より
誰もが耳を傾けるテクニックとは? GACKTが教える「交渉テーブル」のマナー
新R25編集部
学生時代や社会人になりたてのころには「10年後にはこうなりたい」というようなビジョンを掲げていたけど、忙しさでいつのまにか失ってしまった…というビジネスパーソンも少なくないはず。
ただ、「このままじゃいけない」と思っていても、新しい行動を起こすことにはかなりエネルギー使うので、つい躊躇してしまいますよね…。
そんな人に対し、ミュージシャンや俳優、実業家など、あらゆる分野で結果を出してきたGACKTさんは、新著『GACKT 超思考術』(発行: ノースヴィレッジ/発売: サンクチュアリ出版)で、次のように言葉を投げかけます。
『GACKT 超思考術』より思考が結果を生み出す。思考を変えろ。それだけで、世界が変わる。
これまでの人生、結果に不満があるのなら、オマエ自身の思考を見直せ。
これからの人生、未来に不安があるのなら、オマエ自身の思考を変えろ。
そして、理想の未来を掴み取れ。
理想を求め続け、着実に、淡々と挑戦を続けてきたGACKTさんならではの金言の数々。
今回は、GACKTさんが得意とする「交渉術」について抜粋してお届けします。

アウトプットを、垂れ流すな
新たな出会いの場で、自分の話ばかりする人間は成功しない。
成功者のほとんどは聞き上手だ。
相手が知り得た有益な情報を巧みに引き出し、ビジネスチャンスに繋げる。
考えてもみろ。他人の話を聴くことは、オマエにとってのインプット。自分の話をすることは、アウトプットだ。
人は、「自分の話を聴いてくれる相手」に好感を持つ。
インプットに徹したほうがメリットがあるのは明白だ。
自らの承認欲求を満たすためにアウトプットを垂れ流していては腹を下した下痢気味の野良犬と同じ。
アウトプットを有効にするには、しかるべき相手と、ベストなタイミングが必要だ。
「せっかく紹介してもらったのだから、自分をアピールしなければ」と、焦ってアウトプットしても上手くいかない。
自分を売り込む必要がある相手がいるときには、まず相手の話をしっかり聴き、信頼を得られるように立ち振る舞え。
初対面は聞き役に徹し、関係性作りに、すべての時間を使っても構わない。
関係性さえできていれば、必ず次がある。
ベストなタイミングで、オマエのキラーカードをアウトプットしろ。

NOと言わない交渉術
ボクは何かをお願いされたとき、頭ごなしに「NO」とは言わない。
まずは「YES」と言ったうえで、条件を出す。
そしてさらに、「コレをすれば」「一緒にアレをすれば」と、どういう条件のもとであれば「YES」となるのか、ということを明確にする。
「NO」というのは、可能性がゼロであるときにだけ使えばいい言葉だ。
すべてのオファーには、必ずチャンスがある。
思考を止めて「NO」と言ってしまうくらいなら、頭をフル回転させて、「YES」の可能性を探せ。
「いいよ。こういう条件でどうだ?」
その一言で、交渉の場は、オファーを実現するための有意義なモノになる。
さらには、「なぜNOなのか」を説明しようとすると、「YES」が欲しい相手ほど、長い時間が掛かってしまう。
時間は有限だ。非建設的なことに費やしているヒマは無い。
そして、ポジティブな交渉のほうが、相手とのコミュニケーションも上手くいく。
まずは、トライしろ。
そのうち、この「会話における独特の感覚」を掴めるようになる。
やがて、人生のチャンスの回数が大きく変わることに気がつくはず。

自分の意見は演出できる
会議や交渉の中で、自分の存在を印象づける方法がある。
会話の中で生じた隙間や、急に静かになる瞬間に、ゆっくりと、簡潔に自身の考えを述べる。
多くを語る必要は無い。むやみやたらな主張はうるさいだけだ。
大切なのは、話す内容ももちろんだが、言葉を出す速度と、タイミングだ。
ゆっくりとしたテンポは説得力を増す。
口を開くタイミングを計れば、誰もがオマエの話に耳を傾ける。
話し方1つで、会話の中でのオマエの位置を、明確に示すことができる。
もちろん、意見は重要かつ有益なモノでなければならないが、話し方を変えるだけで、オマエの言葉に重みがプラスされるのだ。

交渉ごとは「押しつけ厳禁」
交渉相手と話を進める際に重要なのが、「相手が何をどう見ているか」ということだ。
「相手が、ものごとのどこを見ているか」
人を見ているのか? 利益か? ブランドか?
「相手が、どの立場で見ているか」
従業員なのか? 経営者か? 投資家か?
「相手が、どれくらいの範囲を見ているか」
自身の業種の範囲だけで見ているのか? 世界を知ったうえでの視野を持って見ているのか?
こういったことを分析し、相手の目に入る場所に、こちらの提案を置くようにして話す。
「その提案が相手にいかに刺さるのか」を、敏感に感じながら話す。
オマエがいいと思うモノを闇雲に勧めても意味は無い。
そもそも、目に映ってすらいない可能性さえある。

目的を見誤るな
「前にも同じこと言ったよな?」
ボクも、そうやってイラッとすることはある。
ただ、そんなときにイライラを相手にぶつけてもしょうがない。
伝えたボクにも、責任がある。
相手の理解力を見誤り、伝え方を誤ったために、伝わらなかったということだ。
「ボクが話すこと」が目的ではない。
その情報を「相手に伝えること」が目的。
伝わっていないということは、そもそもの「伝える」という行為が成立していないということ。
もちろん、受け手の問題もある。
だが、「自己責任」として考えなければ成長は無い。
誰かのせいにしながら生きていても意味は無い。
相手の立場や理解力を把握し、伝え方を変えろ。

信頼されるためのテクニック「二聴一言(にちょういちごん)」
人には耳が2つあるが、口は1つしか存在しない。
これは2つ聴いて、1つ喋れ、ということだ。
人は皆、自分のことを喋りがち。自分の声を聞いてほしいから、我が我がと、先に喋ってしまう。
だからこそ、先に喋るな。まずはそれを徹底しろ。
相手の話を聴け。「聞く」とは「耳に入る」こと。
そして「聴く」とは「耳を傾ける」ことだ。
常に「2つ聴いて1つ返す」イメージでいれば、相手は「話を聴いてもらえた」と感じる。
その間に適切な意見を選んで話せば、自然と信頼を得ることができる。
「自分の言いたいことだけを、まくしたてる者の言葉」は、信頼され難い。
だが、「他者の話をしっかりと聴く者の言葉」であれば、重く、意味あるモノとして受け入れられる。
GACKTオーラ全開の豪華すぎる一冊
今回ご紹介した『GACKT 超思考術』では、これでもかというほど、GACKTさんの哲学が語り尽くされています。
しかも同書は、全ページに豪華なデザインが施され、見開き一問一答形式スタイルで構成されて見やすくなっています。
GACKTさんの魂が凝縮された珠玉の一冊。ぜひ、ご一読ください。

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