ビジネスパーソンインタビュー
リモート時代にこそ活用すべきサービス!?
悩みを伝えるだけでプロフェッショナルをすぐ紹介。キャスター社が箕輪厚介にすすめる“在宅派遣”とは?
新R25編集部
リモートで働くことがスタンダードになりつつある昨今。ですが、いまだにオンラインでのコミュニケーションに悩んでいる人は多いのではないでしょうか?
今回は2014年の創業から7年間(!)全社員がフルリモートだという株式会社キャスター取締役COO石倉秀明さんと、フルリモートで制作した雑誌『サウナランド』を刊行した編集者・箕輪厚介さんに、「フルリモートでも仕事の成果を最大化させる方法」をテーマに、お話を聞きました。
【左:箕輪厚介(みのわ・こうすけ)】2010年に双葉社に入社。ファッション雑誌の広告営業としてタイアップや商品開発、『ネオヒルズジャパン』の創刊などをおこなう。2015年幻冬舎に入社した後、『多動力』『お金2.0』『メモの魔力』などの話題作を連発。2021年2月、クラウドファンディングを活用し雑誌『サウナランド』をフルリモートで刊行した。【右:石倉秀明(いしくら・ひであき)】2009年6月に当時社員5人のリブセンスに中途入社し、ジョブセンスの事業責任者として入社から2年半で東証マザーズへの上場に貢献。その後、DeNAのEC事業本部で営業責任者を務めたのち、新規事業、採用責任者を歴任し、2016年より株式会社キャスター取締役COO
箕輪さん
キャスターさんって会社ができてから今まで、全社員がフルリモートなんですか?
石倉さん
はい。2014年の創業から7年間フルリモートです。
今はメンバーが800人強ぐらいで、47都道府県、かつ16カ国にいます。僕が実際に会ったことがあるのは、20人くらいですね。
箕輪さん
すごい(笑)。
石倉さん
昨年まで「フルリモートでサボったらどうするの?」「オンライン飲み会って何がおもしろいの?」って言われつづけて、“おかしい会社”だと思われてたんですけど…
コロナのおかげで「ほら! ドヤ!」って(笑)。
ちなみに石倉さんのアシスタントは、最近までドイツにいたそうです
リモートで成果を出す鍵は“非同期コミュニケーション”にアリ!?
箕輪さん
僕も最近、フルリモートで『サウナランド』という雑誌をつくったんですけど、3~40人ほど関わる人がいて、はじめは「会ったほうが早いしラクだよな」と思ってたんです。
ただ、その考えは完全に変わりました。
石倉さん
やっぱり。
箕輪さん
最近は、リモートでの会議が「必要なのか…?」って思うことも多くて…
あるあるなんですけど、何かあるとすぐ「Zoomしましょう!」って言い出す人いません?
そうなるとZoomばっかで、まあ仕事が進まない(笑)。
箕輪さん
コミュニケーションって、“同期”と”非同期”の2種類がありますよね。
お互いの時間が合わないとできないZoomや電話は同期、チャットやメッセージはそれぞれ自分の時間に読んだり返したりできるので非同期。
離れて同期コミュニケーションしているだけでは、むしろ効率が悪くなってしまうので、リモートで成果を出すにはこの“非同期をいかに制するか”が重要なんです。
石倉さん
Slackやチャットは業務連絡だけで、会話は全部Zoomみたいなチームもありますよね。
でもリモートって時間や場所がバラバラな人たちが集まっても仕事が成立するのが最大の強みなので、非同期のテキストコミュニケーション中心のチームのほうがうまくいってるイメージがあります。
箕輪さん
だから僕、リモートになってから意識的にテキストコミュニケーションを増やしたんですよ。
打ち合わせも本当にZoomでやる必要があるのかを考えて、できる限りチャット上ですませるようにしました。
必然的にテキストで伝えるスキルも上がりましたね。
石倉さん
そうなると、ビジネスで求められるコミュニケーション力もどんどん変化してきますよね。
これまでは、“しゃべりがうまい”とか“その場の空気をつくる力”が大事だったんですけど、リモートでは“わかりやすい日本語を書く力”とか“文脈を読みすぎないこと”のほうが重要になると思うんです。
石倉さん
うちの会社では入社初日に「今日から、察することと察してもらうことを諦めてください」と伝えてます。文脈なんて考えず、文章はそのまま読めばいいって。
考えすぎちゃうと、どんどんコミュニケーションが回りくどくなってしまうので。
箕輪さん
わかるけど、僕、語尾とか気にしちゃうんですよね…
最近、「?」って使わないようにしてるんですよ。「?」って怒ってるみたいで冷たいなと思って。
石倉さん
質問したいときはどうするんですか?
箕輪さん
質問のときも語尾は全部“!”にしてます。「今日集合どこですか!」みたいな。
これからのリーダーに必要なのは、個々のスキルを分割してチームの戦闘力を高める力
箕輪さん
これから非同期のコミュニケーションが一般的になると、非同期が得意な人とそうでない人では圧倒的に差が生まれますよね。
たとえば、直接会うよりチャットのほうがコミュニケーションがうまい人っているじゃないですか。
そういう人って、メッセージグループだけでも数十個あって、1人でとんでもない数のプロジェクトを回してたりするんです。
箕輪さん
チームも同じで、出版社でもない素人集団が『サウナランド』という一冊の雑誌を作りきれたのはフルリモート体制だったからなんです。
“1日数時間だけなら稼働できる”イラストレーターやライターのようなプロフェッショナルが無限に関わってくれて、一人ひとりのコミット時間は短くても結集することでとんでもない労働力になったんですよ。
石倉さん
オフラインだと物理的に身体が拘束されているので、30分だけ空いた時間に別の仕事をするというのは難しいですけど、リモートなら1台のPCがあれば複数の仕事が同時にできるので、一人ひとりの時間やスキルが分割できるようになりますよね。
箕輪さん
仕事の単位が小さくなっていくので、リーダーは“分割されたスキルや時間を積み重ねてチームの戦闘力を高めていく感覚”も求められると思いますね。
石倉さん
僕たちは、そういった一人ひとりのスキルを最大化させてチームの力を高めるための新しい雇用のかたちとして、完全フルリモートで完結する派遣サービス「在宅派遣」を運営してるんです。
箕輪さん
“フルリモートで派遣”…?
どういうことをしてくれるイメージなんだろう…?
派遣のギモン①:フルリモート派遣って、どういう人がいるの?
箕輪さん
正直、“派遣”というと大企業で必要とされる事務的な仕事や受付をしてくれる人というイメージがあるんです。
石倉さん
リモートでの派遣って“たまたま時間が空いてるから働きたい”という人をイメージされますよね?
箕輪さん
そうですね。
石倉さん
でも実は逆で。スキルや経験を活かしたいという理由で応募してくれる方が多いんですよ。
派遣だと、正社員のように異動がないので、薄く広くいろいろなことをやってきたというより、同じ職種を長く経験している人が多いんですよね。
箕輪さん
具体的にはどんなスキルを持った人にお願いできるんですか?
石倉さん
秘書や営業アシスタントのほか、1人で決算までできる経験を持った経理や、「10年以上コールセンターで働いてます」という人、「先日まで外資系IT企業でバリバリマーケティングをやっていました」というプロフェッショナルへのお願いも可能です。
派遣元である我々キャスターが社会保険料を負担するので、社員として雇うと人件費がかなり高くなってしまう“スペシャリスト”を採用しやすくなるんです。
箕輪さん
なるほど。
石倉さん
さらに、リモートでの勤務である「在宅派遣」なら日本全国から探せるので、オーダーをもらってマッチングできなかったことはほぼありません。
今も毎月1000人ほど登録がきているので。
箕輪さん
そんなに!?
じゃあ、トゥクトゥクの運転手とかも探せるんですか?
石倉さん
いや、それはオフラインの稼働になってしまうので…(笑)
石倉さん
ただ、職務経歴書を見て「なんでうちに応募してきたの?」と思うくらいすごいキャリアの人もいるくらいです。
普通に採用活動しても見つからないようなスキルや経験の人に出会えるのも「在宅派遣」の特徴ですね。
派遣のギモン②:“スキル”はあっても“ノリ”の合わない人が入ってこない?
箕輪さん
逆に、“スキル”はあっても“ノリ”が共通ではない人が来る可能性はないですか?
たとえば、いくらスキルのある人でも「サウナって何がいいの?」みたいなスタンスなら、一緒にサウナ雑誌をつくるのは難しいですし…
石倉さん
基本的にはその“ノリ”まで僕たちが把握したうえでマッチングします。この点が派遣会社を活用いただく一番のメリットだと思ってます。
あとはみなさん「派遣の方だし…」とお願いすることを避けてしまう部分があると思うんですが…
箕輪さん
そんなイメージはありますね。
石倉さん
派遣社員は派遣元企業と雇用関係を結ぶことになるので、実は法律上では社員と同じく「企業が指揮命令していい」ことになってるんです。
フリーランスの方など業務委託の場合は企業と雇用を結んでいるわけではないので、厳密には指揮命令はできないんですよね(※)。
※請負契約もしくは委任契約を結んだ場合は会社からの指揮系統がないので個人の裁量で働くことが可能。派遣契約の場合は雇用関係が生まれているため、会社側の指揮命令を受けながら働くことになります。
石倉さん
なので、社員と同等に扱っていいのが派遣なので、組織の風土に合わせて「自由にお願いしていい」という認識なんですよね。
石倉さん
派遣したあとに、派遣の方が「実は働きづらいんです…」と感じてしまった場合は、直接ではなく僕らを通して箕輪さんにお伝えすることになるので、派遣の方のマネジメントも半分に行っているイメージです。
箕輪さん
じゃあ、週に数時間でいいので、『サウナランド』の経理まわりを任せる方を探したくて…ってお願いしたら、いい方を紹介していただけるんですか?
石倉さん
もう、来週からすぐにいけますよ(笑)。
経理のスキルにプラスして事業についても理解のある経営企画経験者がいいと思います。探してみましょう!
在宅派遣なら1週間で採用が可能とのこと
箕輪さん
まじで! それはいい。
仕事単位で外注するクラウドソーシングだと、こちらがお願いしたい仕事の具体内容と相場がイメージできてないと頼めないじゃないですか。
でも在宅派遣は「ここが困っている」という悩みや希望を伝えるだけで「こういう人はどうですか?」と提案してくれるのがいいなと思いました。
石倉さん
まさにそこが派遣会社のメリットで、会社の採用担当だと思って利用していただきたいですね。
新規事業や小規模チームにこそ「在宅派遣」のメリットがある
箕輪さん
正直、最初に「在宅派遣」というサービス名を聞いた時、「僕みたいなものがお願いするのは失礼なんじゃないか」と思ったんですよね(笑)。
でも、お話を聞いてそのイメージが変わりました。
箕輪さん
在宅派遣は、大企業だけじゃなく、急に仕事が増えてしまったけど、まだまだできていないことがいっぱいある僕みたいな人にも必要なんだなと。
そういう人やチームが、リモートで成果を最大化するために活用すべきサービスだと思いましたね。
石倉さん
まさにおっしゃる通りで、在宅派遣を活用いただいているお客様の大半が“派遣を初めて雇う”企業や個人事業主なんです。
まずは1人からはじめて、2人目、3人目と採用していただくパターンが多いですね。
箕輪さん
今は小規模でやってるけど、ある程度職種をそろえなきゃいけないというフェーズでお願いするのもアリだと思うんですよ。
石倉さん
あとは会社のなかで新規事業を立ち上げるときにご相談いただくケースが多いですね。
箕輪さん
今、めっちゃいいこと聞きました。
僕、スタートアップ企業の新規事業をいくつかお手伝いしてるんですけど、いつも立ち上げのリリースだけバズって終わるんですよ。
打ち上げ屋しかいなくて、サービスを運営できる人がいないのでいろいろ困ってて…ちょっと長くなりそうだなこれ。
石倉さん
では、続きは僕宛にチャットをください(笑)。
今回の取材でわかった「在宅派遣」を活用するメリットをおさらいすると…
✔︎採用スピードが早い。相談から1週間ほどで可能
✔︎悩みを相談するだけで人材の紹介が可能なので、採用工数の削減に
✔︎「在宅派遣」が企業とスタッフの間に入ってケアしてくれるのでマネジメントの役割も
✔︎長年、特定の職種で働いている人が多く、スペシャリストが多い
✔︎フルリモートなので、日本全国からスタッフを探すことが可能
“具体的にこんな人がほしい”とイメージできていなくても、まずは悩みや要望から気軽に「在宅派遣」へカジュアルに相談してみるのはいかがでしょうか?
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