ビジネスパーソンインタビュー
マコなり社長YouTubeチャンネルより
友だちはいなくてもいい。人生に本当に必要な人間関係をつくる具体的なアクション3つ
新R25編集部
「友だちなんていなくても何の問題もない」
日本最大級のプログラミングスクール「TECH::EXPERT」「TECH::CAMP」を運営する株式会社divの代表、真子就有(まこ・ゆきなり)さんはそう話します。
本来、友だちというのは人生においてとても大切な存在に思えますが、なぜそんな主張をするのでしょうか…!?
今回は、真子さんが考える「友だちを大事にしなければならない」という「誤解」についてのお話をお届けします。
【真子就有(まこ・ゆきなり)】株式会社div代表取締役。1989年生まれ、福岡市出身。青山学院大学卒。大学在学中からプログラミングを独学で学び、大学4年次に起業。2014年よりプログラミング教育事業をスタート。2016年に開始した「TECH::EXPERT」は日本最大規模のエンジニア養成スクールとなっている。2015年Forbes誌「注目のUnder30起業家10人」に選出。現在、従業員数200名。YouTubeチャンネル「マコなり社長」は開始8ヶ月で登録者数15万人を突破
友だちではなく◯◯を作れ
今回は、友だちはいらないという衝撃的な話をします。
一言で言うと「友だちをつくろう」「大事にしよう」と言う考え方をやめて、その代わりにあるものをつくって大事にすると、人生がポジティブループに入っていくよ、という話です。
USJをV字回復させた森岡毅さんや、林修さんなども同じようなことを言っているので、これは一流の人だったら誰もが理解している「非常識な真実」なのかもしれません。
私が伝えたいことはシンプルです。
「友だちではなく仲間を作れ」。
まず、私の考える友だちとは、共通の「理念・目的」がない関係です。会話の話題は「過去・愚痴」が中心で、関係性は「馴れ合い」です。
一方、仲間は共通の「理念・目的」があります。会話の内容は「現在〜未来」、もしくは「夢」を語ることが多く、関係性は「学び合い」。
この、友だちと仲間の見極め方は、相手と合っているときにどんな話をしているかですぐにわかります。
話題が「過去・愚痴」の話が中心なら友だち、「現在〜未来」「夢」の話をしていれば仲間です。
そして私は、この定義でいうところの友だちは作らなくていいと思っています。
友だちを作らなくていい理由
なぜ私が友だちを作らなくていいと思っているのか。
それは人生がネガティブループに入ってしまうからです。
たとえば、居酒屋で延々と愚痴を言ったり、過去の話で盛り上がってる人たちがいますよね。あとは、何回も同じ昔話で盛り上がっている同級生の飲み会もあるかと思います。
でも、どんなに盛り上がっても、人生は今この瞬間からどうしていくかしかありません。
そりゃあ、盛り上がってるときは楽しいでしょう。延々と過去の話をしていれば、自分の今に向き合わなくていいんですから。
人の愚痴を言っていれば、今の自分は悪くない、自分は理不尽な目に合っている、といった束の間の肯定感を味わうことができます。
こういった体験って、いわば「麻薬」なんですよ。その場しのぎの快楽の繰り返しで、自分の「今」を変えていく勇気を奪ってしまう。
そして「どうせ私なんて」と思って挑戦しなくなり、結果が出ない。結果が出ないから、また友だちと愚痴を言い合って、「これでいいや」と思って挑戦しなくなる。これがネガティブループです。
だから、馴れ合うだけの友だちといても何もいいことはありません。
「友だちを大事にする」の誤解
あなたが小学校に入学したときに、こう言われましたよね。
「友だちを大事にしなさい」。
そして、大人になった今もそれが大事なことだと思っているはずです。でも、実は「友だちを大事にしなさい」というのは、2つの大きな誤解を生む危険な言葉なんです。
①「誰とでも仲良くしないといけない」という誤解
②「いつまでも仲良くしないといけない」という誤解
まず、ひとつ目の誤解ですが、誰とでも仲良くなんてできるわけがありません。
なのに、友だちを大事にしないといけないと思い込んでいるばかりに、自分がどう思うかよりも、まわりの人がどう思うかをつねに優先してしまう人がたくさんいます。
たとえば、友だちと何人かで映画を見に行ったときに、みんなが「あの映画は微妙だった」と言っていたとしたら、本当は自分がすごく気に入ったとしても、「いや、私はめちゃくちゃ面白かったと思うよ」と言わないことがありますよね。
「誰とでも仲良くしないといけない」と思い込んでいる人は、他人に嫌われることをものすごく恐れます。いつも自分に嘘をついていて、自分の考えを持つことすらしないでいます。
次に、②の誤解についてはこの話に加えて、もうひとつ理解しておかないといけないことがあります。それは、人の価値観は時間とともににコロコロ変わっていくということです。
たとえば、めちゃくちゃ厳しくて、高圧的な態度をとるマネージャーがいたとします。
ただ、もしある日、自分の高圧的な態度が原因で、部下がみんな辞めてプロジェクトが大失敗したとしたら、「うわー、俺のやり方が全部間違っていたんだ!」と反省しますよね。そして、次の日から価値観が変わっているはずです。
私はそういう事例をたくさん見てきました。
特に、感情が動く体験や、進学、転職、就職といった環境が変わるタイミングで、人の価値観はガラッと変わってしまう。人の価値観は、変わるのが当たり前なんです。
それなのに、「友だちを大事にしないといけない」という、幼少期から植え付けられたイメージのせいで、いつまでも同じ人と仲良くしようとする人がいます。
かつては夢や理念を同じくする仲間だったとしても、時間とともにただ過去話で盛り上がるだけの友だちになっていたりします。
もう本当は会う理由もないはずなのに、「私たちはずっと分かり合えるはず」と思って、過去話に花を咲かすんです。
そしてまた、人生のネガティブループが始まります。
私は別に「人間関係を大切にしなくていい」と言いたいわけでは決してありません。
「良い人間関係には適切な距離感とタイミングがある」と言いたいんです。
人の価値観に無理に合わせようとしたり、価値観が変わったのに同じ人と付き合い続けるのは、その人にとって幸せではありませんよね。
友だちではなく「仲間」をつくれ
そのうえで、私が強くオススメしたいのは、「友だちではなく仲間をつくれ!」ということです。
以前YouTubeのコメントで10代の子から、「友だち付き合いがとても苦手です、どうしたら友だちができるのか、アドバイスをください!」と言われました。
でも、私に言わせれば友だちなんて一人もいなくても何の問題もないです。
友だちが多いなんて、何の自慢でもないし、偉くもない。劣等感を感じなくていいんです。友だちをたくさん作って、いろんな人と仲良くできる人がいい人だ、という思い込みを捨てましょう。
人生で本当に必要なのは、同じ夢や理念を持った仲間です。
別に会社を起こす仲間とか、大袈裟なことじゃなくて全然いいんです。
目標を決めて一緒にオンラインゲームをする仲間や、キャンプやアウトドアを極める仲間、部活で真剣に優勝を目指す仲間など、何でもいいんです。
仲間に優劣はありません。同じ理念や目標を持って取り組むなら、それは仲間です。
仲間の存在は、人生をポジティブループに導いてくれます。
仲間がいれば一人よりも頑張れます。一人じゃできないことができます。挫けそうになっても、「あいつが頑張っているから」と思って自分も頑張れます。仲間は勇気を与えてくれるんです。
勇気があれば、どんな絶望的な状況であっても挑戦しつづけることができます。
挑戦さえ続けていれば、いつか必ず結果が出ます。結果が出れば、「私は価値がある人間なんだ」と思えて、また勇気が出ます。
こうやって、どんどんポジティブなループが回っていきます。
私は普段、未来や夢を語って、これからどうしていくかを前向きに話せる人にしか会いません。だからいわゆる友だちってほとんどいないんですよ。
でも、寂しいと思ったことは一度もありません。仲間たちと前向きなコミュニケーションをするだけで、人生の時間は埋まっていきます。
もちろん、時には旅行をしたり遊びに行ったりもしますが、それも仲間と呼べる尊敬できる人たちとしかいきません。
馬鹿な話も、もちろんたくさんしますが、愚痴やネガティブな話は一切ありません。
だから勇気を奪われることがなくて、一回の旅行でも学びがたくさんあります。
「仲間」をつくる具体的なアクション3つ
最後に、「仲間」をつくる具体的なアクションです。
①愚痴や過去話をする相手とは会う頻度を減らす
たとえば、これをやることで付き合いが悪いと言われて、今の環境に居づらくなるのであれば、そういった環境にいること自体がナンセンスです。
自分の勇気を奪うような環境から、今すぐ逃げ出しましょう。
②理念に共感できる会社で働く
職場で働く同僚は仲間と思われがちですが、全員が同じ方向を向いていないと、それはただの友だちごっこになります。
愚痴ばかりの職場は、ただ傷を舐め合うだけの関係は仲間ではありません。
会社で働く人がみな同じ方向を向くには、会社に明確な理念や価値観があり、みんながそれに共感していることが重要です。
理念や価値観の内容は何でもいいんです。地球の環境問題を解決する、一流の顧客サービスを提供するなど、理念や価値観がしっかりした会社であれば、きっと日々勇気をもらえる大切な仲間ができるはずです。
どんなに趣味を充実させたとしても、働く時間は人生の3分の1を占めている。ここを良くせずに、幸せな人生の実現は難しいんじゃないかと思います。
③自分の考えをしっかり伝えること
自分の考えを持たない人に、真の仲間はできません。
いつも相手の顔色を気にして、それに合わせて何を言うかを考えていると、言動に一貫性がなくなります。
表面上は良好な人間関係に見えたとしても、心から信頼しあえてる仲間はできないので、日頃からあなたの考えをしっかり伝えるようにしましょう。
少しくらい空気を壊してもいいじゃないですか。自分に嘘を吐いても長期的に死んでいくだけです。
ただ、一点だけ絶対に気をつけてほしいことがあります。
それは、相手の感情に配慮した伝え方です。
「あなたの考え方はおかしい」というような言い方は相手の感情を逆撫でするだけで、お互い感情的になってしまいます。自分の意見を言うときは、それが正しいか、正しくないかという土俵で話さないようにしましょう。
つねに相手の価値観を尊重して、「あなたはそう思うんだね。ちなみに私はこう思ったよ」という言い方をすればいいんです。
あなたの人生が大切な仲間と希望に溢れた人生になることを願っています。
真子さん(まこなり社長)のYouTubeチャンネルには仕事に役立つ話が満載です!
今回の動画で語られていた「成功したいなら『友だち』はいらない」という話のように、私たちが今まで何となく関わってきた人や環境を少し変えることで、ポジティブな道が開けてきます。
そんな、“知らないと損をする仕事の話”をまとめてインプットできるのが、真子さんのYouTubeチャンネル。
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