ビジネスパーソンインタビュー

成長したいなら、絶対に「謙虚」になってはいけない

鴨頭嘉人YouTubeチャンネルより

成長したいなら、絶対に「謙虚」になってはいけない

新R25編集部

2019/12/14

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仕事で成果を出して褒められても、つい謙そんしてしまうことってありますよね…。

どのような立ち振るまいをすれば、まわりの人に嫌われないのか?そう悩むビジネスパーソンも少なくないはず。

若いうちはやはり、まわりを立てる「謙虚」なキャラクターがウケるのでしょうか…?

それに対して、日本マクドナルドで“伝説の店長”と呼ばれ、自身の講演を発信しているYouTubeチャンネルは登録者数93万人(2019/12/10現在)を誇る“炎の講演家”・鴨頭嘉人さんは、「心まで謙虚になってはいけない」と警告しています。

鴨頭さんが茶道の世界で学んだという、本当の「謙虚さ」とは、一体どんなものなのでしょうか。

【鴨頭嘉人(かもがしら・よしひと)】高校卒業後、東京に引越し19歳で日本マクドナルドにアルバイトとして入社。30歳で店長に昇進。32歳の時にはマクドナルド3300店舗中、お客様満足度日本一、従業員満足度日本一、セールス伸び率日本一を獲得し最優秀店長で表彰される。その後も最優秀コンサルタント。米国プレジデントアワード、米国サークルオブエクセレンスと国内のみならず全世界のマクドナルド表彰もすべて受賞する功績を残す。2010年に独立。現在は組織構築・人材育成・セールス獲得についての講演・研修を行う「炎の講演家」として活躍している

セルフイメージを下げたら、誰も幸せにならない

ある日エレベーターに乗っていたら、ひとりのサラリーマンが入ってきました。

僕が「今日は暑いですね」と話しかけたら、彼は「すみません」と返してきたんです。

「営業マンの方ですか?」と聞いても、「すみません、営業やらせてもらってます」と返してくる。

エレベーターを降りる直前に「今日絶対良いセールスできますよ!」ともう一度声をかけたら、彼はやっぱり「すみません」と返してきました。

正直僕だったら、この営業マンからは買わないですね。

彼は自分で、自分の価値を下げてしまっているんですよ

もしこの営業マンだったら、お客様に価値を届けられないので、面会してくれたお客様の時間を無駄にしていることになります。

そして、その営業マンを採用した会社は、売上が立っていない彼の給料を振り込まないといけないので、損害を被りますよね。

そんな状況で子どもがいたとしたら、良い教育を受けられないかもしれない。

これって大げさな話ではなく、すべて「セルフイメージ」とつながっています。

このセルフイメージを下げると、自分の価値を下げるだけではなく、他人の人生にもマイナスの影響があるんです。

だから、セルフイメージを上げましょう。

レベルアップしたいときこそ、セルフイメージを高めよう

今よりもレベルアップしたい人は、なおさらセルフイメージを上げるべきです。

まわりに「調子のってんな」と言われても、「調子のってるのバレました?」と言い返しましょう。

今よりも上に行くというのは、飛行機でいうところの離陸です。

ジャンボジェット機が、飛ぶときに何をしているか知っていますか?

小さな風の力をめいいっぱい使っているんですよ。

つまり、今よりもレベルアップするためには、どんなささいな力でも使わなきゃいけないんです。

あらゆるチャンスや他人の力も全部使って、やっと上がっていけます。

そんな状況でセルフイメージを下げていたら、離陸時にジェットエンジンをオフにしているのと同じ。滑走路をぐるぐる走っているだけになりますよ。

どんなに素晴らしい情報やアイディアをまわりからもらっても、上がれるわけがないんです。

だから、妄想家になりましょう。

たとえ口には出さなかったとしても、「できる」と思わなきゃダメです。

謙虚な態度はOK、謙虚な心はNG

僕、茶道をやっているんです。

あるとき先生が立派なところで開かれているお茶会に、僕らを連れていってくれました。

僕はまだお茶を始めて1年くらいのひよっ子でしたが、和服でビシッと見た目を決めていたので、エラい客人だと勘違いされたのでしょう。

最初のあいさつで、主催者の先生に「鴨頭さん、正客さんをお願いします」と言われました。

正客というのは本来、お茶会のお客様のなかで一番位が高い人が選ばれる役目。

僕は初心者でしたが、せっかく「正客さんをお願いします」と言ってもらったので、「喜んで!」と返しました。

そしたら、あとで先生に怒られてしまったんです。

どうやらお茶会では、正客をお願いされたら「3回断る」というルールがあるみたいですね。

お茶の世界では謙虚を表すことも、礼のひとつなんだそうです。

僕は先生に、「正客に選ばれた人は『きっと私がやったほうがいいだろう』とわかったうえで、3回お断りをしているんですか?」と、尋ねてみました。

先生は「そうでしょうね」とおっしゃっていました。

僕は、これが「謙虚」なんだと思います。

本来正客は、一番知識や能力のあるお客さんが選ばれるものなので、本人も「自分が正客をやったほうが、この場のためになる」とわかっているはずなんです。

だけど、断っている。

つまり態度は謙虚でも、心は謙虚ではありません

相手にとって心地がいいように、戦略や芸術として、謙虚な態度を見せるのはいいでしょう。

実際に、謙虚な態度を示したほうが目的を達成できる場面もあります。

そういうときは、「私はできる」と思いながら、「いやいや、今日は勘弁してください」「私はそういうタイプではございませんので」と、言っておけばいいんです。

ただ、心まで謙虚になったら、誰も幸せにできませんよ

鴨頭さんのYouTubeチャンネルには、仕事に役立つ話が満載です!

仕事をするうえで、いかにセルフイメージが大切かを語ってくださった鴨頭さん。

鴨頭さんのYouTubeチャンネルでは、今回の動画のような「日々の仕事に役立つ情報」が毎日更新されています。

人間関係を円滑にするコミュニケーション」や「人生をよりよくする習慣」など、幸せに働くためのノウハウが詰まった鴨頭さんのYouTubeチャンネルを、ぜひチェックしてみてください!

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