ビジネスパーソンインタビュー
最近話題の芸人をチェック!
ネクストブレイク間違いなし。「SNSで話題の芸人」3組の魅力をノブコブがガチ解説!
新R25編集部
Twitterにアップされたネタ動画のリツイート数が多かった上位10組の芸人が本戦に出場し、視聴者投票で優勝を決めるAbemaTVの特番「ネクストブレイク芸人決定戦 よしもと アルコベール グランプリ」(以下:アルコベールグランプリ)
優勝した芸人には、アルコベール宣伝部長として番組MCをつとめる平成ノブシコブシの後継者として、TVCMに出演するチャンスも!
面白そうな番組だと思い、さっそく編集部でもどんな芸人さんが出るのかとHPを見たのですが…
【本選出場芸人】
1.EXIT
2.ラフレクラン
3.ゆったり感
4.レインボー
5.令和ロマン
6.やさしいズ
7.マヂカルラブリー
8.プラス・マイナス
9.コマンダンテ
10.アイロンヘッド
…ダメだ。全然わからない。
でも、ネタ動画のツイートを見てみると5000人以上からリツイートされていたり、熱烈な応援コメントが書き込まれていたり、どうやら若い世代を中心に世間では大人気のよう。
このままでは完全に時代から取り残されてしまう…。
ということで、今回は宣伝部長である平成ノブシコブシのおふたりに、芸人界のSNS活用と、同番組に出場する芸人さんの魅力について聞いてみました。
平成ノブシコブシ・吉村崇さん(左)、徳井健太さん(右)2000年結成のお笑いコンビ。よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属。略称ノブコブ。大正製薬が販売する商品「リポビタン アルコベール」の現・宣伝部長として、CM等に出演中。6/30の22時よりAbemaTVにて放送の「アルコベールグランプリ」では番組MCをつとめ、宣伝部長を継ぐ優勝コンビがどこになるかを見届ける。
〈聞き手=浅田よわ美〉
若手芸人は、SNSでのフォロワー数の多さでカーストも決まる
浅田
決勝に出場する10組を見ていたのですが、ぶっちゃけ私はほとんど知らない芸人さんばかりで…
吉村さん
あ、知らなくて当然ですよ。だってみんなテレビで全然見ないから。
徳井さん
人気ないもんね(笑)。
吉村さん「いやいや、これからだからね!!」
浅田
ただ、予選でTwitterにアップされた出場芸人のネタ動画を見ると、1000以上リツイートされていたり、かなりの数のいいねがついていたので、てっきり自分が時代に置いていかれているのかと。
徳井さん
それは、最近のお笑い市場が細分化しているからです。
徳井さん
僕らがデビューしたころは一部がブログをやっていたくらいで、「バズる」なんて言葉も当然なかった。
でも、最近の若手芸人は、テレビに出る前からTwitterやTikTok、YouTubeの更新に力をいれて、SNS毎にファンを増やしてるんです。
そうすると、テレビに出ていなくても「このSNSで人気なのはこの芸人だ」というふうに、ファンがつく場所がわかれていくんですよね。
吉村さん
たしかに、若手芸人たちはフォロワー数の多さでエラいエラくないが決まってるわ!
吉村さん
この前も楽屋で、「俺、TikTokのフォロワー◯◯万ですよ?」とかみんなで言い合ってて、多いやつはドヤ顔してたな(笑)。
徳井さん
全然有名じゃないと思ってたのに、Instagramでめっちゃ人気になって、舞台での歓声がハンパじゃない若手とかいますもん。
これからは、SNSがよりコアなファンを獲得するための新たな市場になってきますよ。
SNSで芸人として稼げる仕組みもつくれる。構成作家まで入れている人も!?
浅田
芸人さんたちは、どのようにSNSを活用されているのでしょうか?
吉村さん
同世代だと、南海キャンディーズの山ちゃん(山里亮太)はうまいんじゃないですかね。
彼は、定期的にタイムラインを盛り上げるために、意図的にTwitterを炎上させてたと思います。
徳井さん
あと、小藪(一豊)さんもすごいよね。
吉村さん
戦略的に芸能人とのツーショットを撮って、ハッシュタグでツッコんで。どこの読者モデルのInstagramだよってなるもん。
徳井さん
ただ、こんな更新してるのってやっぱりすごいんですよ。
芸人って、SNSの更新にはものすごい神経を使うと思うので。
浅田
それは、炎上のリスクがあるからってことですか?
徳井さん
それもあるんですけど、一番はプレッシャーですよね(笑)。
吉村さん
ツッコミのハッシュタグ投稿なんて、もはや毎日大喜利しているようなものですから。
吉村さん
おもしろいネタを毎日考えるなんて、すごい大変。しかも、スベったらその投稿もタイムラインに残っちゃいますし(笑)。
だから、投稿するネタを毎回コンビでライブの準備並みに考えたり、作家さんを入れている若手芸人もいるみたいです。
浅田
えっ、SNSを更新するのに作家さんまで入れるんですか!?
徳井さん
特に若い子をファンにつけようと思ったら、テレビよりSNSから知ってもらう方がはやいんですよ。
SNSだと一瞬で面白いと思ってもらえるかどうかがかなり重要なので、1投稿に命をかけてる若手も多いです。
徳井さん
それを見ていると、もうSNSがそこまで強い市場になってるんだなと感じますよね。
吉村さん
アルコベールグランプリでは予選敗退しちゃったけど、LOVEのInstagramもすごいよね。
徳井さん
ジャルジャルも毎日YouTubeにネタをあげてますけど、感心しますね。
僕らの時代って、単独ライブでいくらネタをつくりこんで披露しても、それをログとして残せなかったんですよ。今の若手はそれをYouTubeにアップすることでネタも残せるし、広告で稼ぐこともできるっていう。
吉村さん
自分たちでちゃんと食べていけるような仕組みづくりができる時代になってきてるんですよね。
浅田
逆に「SNSばっかやって、お笑い芸人としてどうなの?」みたいな声があがることはないんですか?
吉村さん
ないですね。
芸人ってどんな形でも笑いをとれれば、それが正解なんです。テレビやライブでネタをやるのもその手段。だから、そのひとつにSNSがあっても全然いいんですよ。
徳井さん
僕らのころは、飲み会がSNSみたいな役割だったんですよね。
一緒に飲む中で、業界の人や先輩に存在を知ってもらって、そこから仕事のチャンスが生まれていった。
でも今は、SNSで話題化すればテレビに読んでもらえる構造になっているから、芸人のチャンスも広がってますよね。
吉村さん
まあ僕がInstagramを更新しているのは、仕事ではなく未来のパートナーとマッチングしたいからで…
つまり、DM機能を使うためですけどね!!
なんて不純な動機!!
優勝するのはだれ!? ノブコブがオススメ芸人3組の魅力をプレゼン!
SNSで各自力をつけているという若手芸人10組が優勝を狙って同じ舞台で火花を散らす、6月30日22時よりAbemaTVにて放送の「アルコベールグランプリ」本戦。
ここからは、放送がさらに楽しみになるように、ノブコブのお2人がオススメするネクストブレイク芸人3組をピックアップしていただき、それぞれの魅力をプレゼンしてもらいます!
真剣に選んでもらいました
【オススメ芸人①】EXIT:ネオ渋谷系チャラ男コンビ…だけどお笑いへの真面目さは随一!
りんたろー。(左) 兼近大樹(右)
徳井さん
EXITは簡単にお伝えすると、真面目にチャラ男をやっている2人組です。
浅田
えっ、シンプル!!
吉村さん
見た目もしゃべり方もチャラいんですが、意外とネタの構成がしっかりしています。
最近少しずつテレビ出演も増えていて、巷では「ネオ渋谷系チャラ男漫才コンビ」なんて言われてますね。
浅田
どんなところが人気上昇中なんでしょう?
吉村さん
掛け合いのリズムがいいし、ネタもかなり今時な話題が入っていていかにも“東京のど真ん中から来ました!”という雰囲気なんですが、実は出身が北海道と静岡なんです(笑)。
徳井さん
田舎もんの2人がコンビを組んで東京の舞台でチャラ男をしている。その背伸び感がなんともかわいいんですよね。
褒められているのかわからないEXIT
徳井さん
あと、番組MCや先輩芸人に無茶振りされても毎回戦うんですよ。
自分たちのキャラを保ったまま受け答えしきるところを見ていると、「頑張ってほしい」という気持ちが芽生えやすいですよね。
吉村さん
「これはスベるだろうな」ってときも、他の人に振って逃げるみたいな小技をしない2人なんです(笑)。
徳井さん
根っからお笑いが好きなんでしょうね。
一緒にライブに出たあとも、打ち上げに行かずネタ合わせしてたくらいですから。
吉村さん
先輩芸人にもスタッフにも、みんなに愛されてるコンビです。ネタも世代、男女共に笑えるし、人としてのやさしさがにじみ出てると思います。
浅田
すごい…! 愛されてる!
【オススメ芸人②】アイロンヘッド:脱・素人リズム芸。漫才も得意な中堅注目株!
ナポリ(左) 辻井亮平(右)
吉村さん
実は僕も、この前はじめてネタを見たばかりのコンビなんです。
浅田
なのに選んだということは、相当な魅力があるコンビでは…!
吉村さん
「リズム芸の極みを見たな」という印象でした。
リズムネタをやる芸人はたくさんいますが、あくまで素人の音楽の域であることが多いんですよ。それを、ちょっと違う段階まで引き上げてくれた存在というか。
徳井さん
リズム芸をする芸人って、基本伝わりづらいシュールなネタをするんですよ。
なぜなら、ポップでテンションの高いネタにリズムまで乗せちゃうと、ベタ過ぎてもう見ていられなくなっちゃうから。
芸の分析がすごい徳井さん
徳井さん
でも、アイロンヘッドはみんなが共感する、わかりやす〜い“あるある”ネタにリズムを乗せるんです。
それをこちらも楽しんで見ていられるということは、編集、演奏能力が高いコンビなんだなと思います。
吉村さん
ただ、アイロンヘッドは若いコンビというわけではないので、大会で優勝するなど、とにかくわかりやすい結果を残していくしかないですね。
浅田
やっぱり、若い方が売れやすいものなんですか?
吉村さん
基本的に若い芸人の方が、先の長い若いファンがつきやすいですからね。
もう若くないコンビがこれから売れるには、「ネタを見たい」というファンを増やして、お金を払って劇場まで見に来てくれるような芸人を目指すしかないんですよ。
徳井さん
ちなみにリズム芸だけでなく、漫才もできてセンスは抜群なのでこれからに期待大です。
【オススメ芸人③】プラス・マイナス:まるでピン芸人が2人!? 漫才の原点を見せる無冠の帝王
(左)兼光タカシ(右)岩崎良昌
吉村さん
2人は、王道・しゃべくり漫才を見せてくれるコンビで文句なしの実力派でしょう!
徳井さん
「ピン芸人が2人並んでいる」という感覚になるコンビです。
2人とも、モノマネも、ボケも、ツッコミも、なんでもできる。1人ずつ番組に呼ばれたとしても、うまくこなせるんじゃないかな。
徳井さん
漫才をするときは、お互いが自分の芸を引き算しながら、コンビとしての帳尻を合わせてるんだと思いますね。
そのくらい器用でバランスの良いコンビなんです。
吉村さん
事実、いろいろな漫才大会で高い評価をもらっていますしね。
ただ…
ただ…?
吉村さん
いつも結果を残せない「無冠の帝王」なんです。
浅田
あら…
そんな実力があるのに、どうしてなんでしょう…?
吉村さん
彼らが人気を求めてないので、ポップさが足りないんだと思います。
だから視聴者投票が入ってくると負けてしまう(笑)。
ただ、とにかく面白いので芸人からは大人気! 芸人が集まって、笑いだけでフラットに順位を決めるという場であればかなり上位にいくはずです。
徳井さん
番組では、「今どっちがボケの番か?」ということに注目するといいですね。
2人ともボケもツッコミもやるので、最初は普通にネタを見て、2回目に「今はどっちがボケで笑いをとったんだ?」と見直すのもオススメです。
吉村さん
プラス・マイナスは、遅かれ早かれ必ず売れるコンビ。
将来、僕ら世代の劇場を支える逸材です。レジェンドになりうる可能性があるので、今回の本戦でしっかりみておいた方がいいですよ!
浅田
熱がすごい! これは見たくなります!
アルコベールグランプリの本戦で戦うのは、今回紹介した3組のコンビと、特別枠のパイナップル風味、ほか7組を合わせた計11組。
優勝したコンビは平成ノブシコブシから「リポビタン アルコベール」の宣伝部長の座を引き継ぎ、CMなどに出演するチャンスがあるそうです。
ネクストブレイクへの近道を手にする仁義なき戦いに勝利するのはどのコンビなのか…? 注目ポイントを抑えつつ、6月30日22時よりAbemaTVでの放送を楽しみに待ちましょう!
〈取材・文=浅田よわ美(@asadayowami)/編集=宮内麻希(@haribo1126)/撮影=藤原慶(@ph_fujiwarakei)〉
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