

ジェイク・ナップ、ジョン・ゼラツキー著『時間術大全』より
こうすれば、スマホはあなたのしもべとなる。「気が散らないiPhone」のつくり方を教えよう
新R25編集部
いくら仕事を頑張っても、時間がない…というのは、多くの社会人に当てはまる悩みだと思います。
決してサボっているわけではないのに、当日中に終わらない。自分の持っている仕事量を減らせれば解決するかもしれませんが、しかしそれも簡単ではないはず。
だったら、自分の時間の使い方を変えるしかありません。
著書『時間術大全 人生が本当に変わる「87の時間ワザ」』には、Googleで働いていたジェイク・ナップさん、YouTubeで働いていたジョン・ゼラツキーさんの2人が見つけた「自分の時間をデザインする方法」がまとめられています。
起業家・けんすうさんも絶賛するこの時間術。
新R25では著書のなかから3記事を抜粋して、その内容をご紹介します。

「意志力」だけでは絶対に集中できない
情けないやつらだと思わないでほしい。世の中は気を散らすものだらけなのだ。
受信箱やネット、ポケットのなかのピカピカのスマホには、いつも何かしら新しい情報があり、見ずにいられない。
アップルによれば、平均的なiPhoneユーザーは1日に80回もロックを解除する。
消費者リサーチ会社Dscoutの2016年の調査によれば、モバイルユーザーが1日にスマホを触る平均回数は2617回だという。
「注意散漫」が新しいデフォルトになっているのだ。
こんな世界では、意志力だけでは集中を保てない。僕らがこう言うのは、あなたが信用できないからでも、僕らの意志薄弱を正当化するためでもない。
僕らはあなたが立ち向かっているものの実態を知り尽くしているから言っているのだ。
僕らは「無限の泉」のなかでもとくに粘着性の高い、2つのアプリ(Gmail,YouTube)の開発に関わった。
気を散らす業界を内側から見てきたからこそ、なぜアプリにこんなに抗しがたい魅力があるのかを知っているし、テクノロジーの使い方を見直して主導権を取り戻すためにはどうしたらいいかもわかっている。

「気が散らないiPhone」のつくり方
これから、iPhoneを「気が散らないiPhone」に変えるやり方を簡単に説明しよう。
1. 「ソーシャル系アプリ」を削除する
最初にフェイスブック、インスタグラム、ツイッターなど(この本が書かれたあとで発明されたものも含む)を削除する。
大丈夫、あとで気が変わったらごく簡単に再インストールできる。
2. 「その他の無限の泉アプリ」を削除する
ゲーム、ニュースアプリ、YouTubeのようなストリーミング動画アプリなど、おもしろいコンテンツを無限に供給してくるアプリを全部削除する。
あなたがとりつかれたように更新してしまうアプリや、知らないうちに時間を無駄にしているアプリはすべて削除する。
3. 「メールアカウント」を削除する
メールは魅力的な無限の泉であり、多忙中毒の脈動する心臓部でもある。
それに外出中スマホできちんとした返事を書くのは大変だから(時間的制約があるし、タッチスクリーンで文字を入力するのはわずらわしい)、気苦労の種になることも多い。
遅れを取らないようにスマホでメールをチェックしているのに、遅れを取っていることを確認するだけで終わっている。
スマホからメール機能を取り除けば、かなりのストレスも一緒に取り除ける。
メールアカウントはたいていデバイスに深く組み込まれているから、メール機能を無効にするだけでなく、スマホの設定からメールアカウントも削除してしまおう。
脅すような警告が表示されるかもしれない(「本当にメールアカウントを削除していいですか?」)が、ひるんではいけない。
気が変わったときのために、必要なアカウント情報を記録しておけば大丈夫。
*—訳注:大事なメールや連絡先等がなくなると困る方は、それらの保存もおすすめします。
4. 「ウェブブラウザ」を無効にする
最後に、気を散らすものの万能選手こと、ウェブブラウザを無効にする。
このためには、たぶん設定に分け入って機能をオフ(機能制限)にする必要があるだろう。
5. 「それ以外のすべて」を残す
前にも言ったが、無限の泉以外のアプリには、いいものがたくさんある。
僕らを注意散漫の渦に引き込まずに、生活をまちがいなく便利にしてくれるアプリだ。
たとえばマップのアプリには無限のコンテンツが含まれているが、適当に選んだ都市の地図をいますぐ眺めたいという衝動に駆られる人はそんなにいない。
スポティファイやアップルミュージックなどの音楽ストリーミングアプリも、比較的害は少ない。楽曲やポッドキャストは無限にあるが、突然、ビートルズの曲を全部聴き倒したいという強迫観念に襲われることはそうないだろう。
ウーバーやカレンダー、天気、旅行などのアプリも同じだ。
要は、ツールアプリと、使いたくてうずうずしないアプリは残しておく。

「通知」をオフにする
アプリメーカーは、こと「通知」に関してはとても押しつけがましい。
でも仕方がない、どのアプリもそうなのだ。
何もかもがあなたの注意を引こうと叫んでいるなかで、押しつけがましくなかったら、いったい誰が存在を思い出してくれるだろう? みんな必要なときしか使わなくなってしまう。なんて残念なんだ!
*——念のために言っておくと、これは皮肉だ。通知は味方なんかじゃない。あいつらはノンストップの注意泥棒だ。
「気が散らないiPhone」を試さない人も、最低限、ほとんどすべての通知をオフにしてほしい。やり方は次のとおり。
通知から(ほぼ)解放される手順
1.スマホの設定を開き、通知機能を利用できるアプリの一覧を探し、一つひとつ「オフ」にする。
2.カレンダーのリマインド機能やショートメッセージ〔SMS〕の着信など、本当に重要で役に立つと思えるものだけを残す。
3.メールとチャットアプリ〔LINEなど〕の着信通知は必ずオフにする。こういった通知は重要な気がするから、よけいたちが悪い。
実際には、ほとんどの場合、通知がなくても困らない。シンプルなショートメッセージなど、急な用件の連絡方法を1つだけ残しておけばいい。
4.新たに入れたアプリが「通知を許可しますか?」と聞いてきたら、必ず「いいえ」を選ぶ。
5.48時間か1週間試して様子を見る。
通知をオフにすることで、スマホに行儀を教え、「ノンストップのうざったいやかまし屋」を、「重要な知らせを携えた礼儀正しい使者」に変えることができる。
実生活でほしいタイプの友人だ。

ホーム画面を「からっぽ」にする
スマホはスピードが命だ。顔や指紋で認証するだけで、たちまちロックが解除される。
ほとんどの人はよく使うアプリをホーム画面に並べ、すぐにアクセスできるようにしている。
タップ、アプリ! この一連のスムーズな動作は、急いでいるときにスマホに道案内をさせるにはもってこいだが、レーザーモードに入ろうとするときは、注意散漫まっしぐらになる。
ペースを落とすために、ホーム画面をからっぽにしよう。アイコンを全部隣の画面へ(そこからまたその隣へ、またその隣へ…)移してしまおう。
最初に現れる画面には何も残さず、美しい壁紙だけが目に入るようにする。
ホーム画面を空にすると、スマホを使うたび、ほんの一瞬だが静寂の時間が訪れる。意図的な不便、しばしの小休止。邪魔を一歩遠くに追いやるスピードバンプだ。
ついいつものクセでスマホのロックを解除してしまっても、からっぽのホーム画面を見れば、「自分はいまこの瞬間、本当に気を散らされたいのか?」と自問する瞬間ができる。

邪魔ものを「ツール」に変える
フェイスブック、ツイッター、メール、ニュースなどの無限の泉は集中の妨げになるが、だからといって無価値ということではない。
使い始めたときは何かしら目的があったはずだが、そのうちに習慣として定着し、ただアプリをチェックするのがデフォルトになった。
だが、どんな無限の泉アプリにも本来の用途や目的がある。肝心なのは「なんとなく」ではなく、目的をもって使うことだ。
アプリの目的に目を向けると、使い方が変わる。
何かのきっかけや刺激、中断を受けて反射的に手を伸ばすのではなく、お気に入りのアプリを「ツール」として主体的に使いこなすのだ。
気を散らす無限の泉アプリでさえ、使い方次第だ。やり方を説明しよう。
「無限の泉」を「役立つツール」に変える方法
1.はじめに、それぞれのアプリを「何のため」に使っているのかはっきりさせる。
純粋に楽しみのため? 友人や家族と連絡を取るため? 重要なニュースの最新情報を得るため? また、そうした活動を行うことが充実感につながっているかどうかを考えよう。
2.次に、その活動に毎日、毎週、毎月、どれだけ時間をかけたいかを考える。
そして、目的を達成するにはそのアプリを使うのがベストなのかどうか判断しよう。
たとえば家族と連絡を取り合うためにフェイスブックを使っている場合、本当にそれがいちばんいい方法だろうか? 電話をかけたほうがよくはないだろうか?
3.最後に、目的を達成するためにアプリをどう使うかを考える。
たとえば、ニュースを読むのは週1回にする、メールチェックは1日の終わりまで待つ、フェイスブックは赤ちゃんの写真を共有する以外には使わない、など。
方針を決めたら、それ以外の時間や状況でのアクセスを制限し、計画の実行に役立ててほしい。

24時間、トライしてみる
「気が散らないiPhone」は実験として試すこともできる。一生使い続けることを誓う必要はない。
24時間、1週間、1か月でいいからやってみよう。
メールやブラウザがどうしても必要になるときもあるだろう。そういう状況になったら、用事に必要なアプリを一時的に有効にすればいい。
肝心なのは、スマホに使われるのではなく、主体的に使うこと。
そして用事が終わったら、その機能を「オフ」に戻そう。気が散らないiPhoneを、あなたもきっと気に入ると思う。始めたばかりの読者もこう言っている。
「機能を減らしたスマホを1週間使っているが、最高の気分だ。もっと不便かと思っていたが、そうでもなかった」
別の読者は、気が散らないiPhoneの使用前・使用後のスマホ利用時間をアプリで追跡して驚いたそうだ。
「メールとサファリを無効にしてから、スマホに向かう時間が1日2時間半かそれ以上減った」
これはかなりすごいことだ。簡単な変更のおかげで毎日1、2時間も取り戻せるなんて!
気が散らないiPhoneの何よりも大きな見返りは、主体性を取り戻せることだ。デフォルトをコントロールしてしまえば、スマホはあなたのしもべになる。本来そうあるべきなのだ。
仕事量が変わらないなら、自分の時間を生み出すしかない
GoogleとYouTubeで情熱を注いで働いてきた2人。
スマホやPCで「人の時間をいかに奪うか」ということに注力してきた彼らだからこそ、そのテクノロジーとうまく向き合って、自分の時間を生み出す方法を見つけられました。
彼らが「メイクタイム」と称する、時間を生み出す4つのステップ。
このステップを実践して、自分の時間の使い方を最適な形にデザインしましょう!
(C)Graham Hancock

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