レッド担当のリーダー、HIЯO・チッチャ・エンペラー、27歳です。

スケジュール管理やツイッター更新、メール対応、お金まわりのことなどマネジメント全般を担当しています。

“可能性の獣”こと水色担当、アヤァ・オブ・ザワールド、28歳です。

作詞・作曲したり、衣装を考えたり、プロデュース担当です。

特に深い意味はなくて、シンプルに目立てるからですね。

オレンジ担当の池田です。

最年少の22歳で、健気なサポーター、ムードメーカーをやらせてもらってます。

自分は最年少なんで…

僕は大阪の道頓堀でキャッチをやってたらスカウトされたんです。そこで「面白そうだな」と思ってアイドル活動を始めました。

ただ、当時の事務所にダマされていて…

ギャランティーが売り上げの60％という契約だったのに、10％しか支払われなかったんです。

それで大阪でアイドル活動やってたらダメだなと思って、とりあえず東京に出てきて前身の「EPICSTAR」を自分たちで結成しました。

僕は元々声優になりたくて、養成所に行ってたんですよ。そこで知り合ったメンズアイドルグループの人にスタッフとして手伝ってくれと誘われたんです。

そしたらいつの間にかメンバーが足りないからやってくれないか？って話になって、しぶしぶ始めました。

ただ、「お前は黙って俺の言う通りにやってればいいんだよ」っていうプロデューサーだったんで、ケンカして事務所を辞めて「EPICSTAR」に入ったんです。

僕はもともと池袋で居酒屋のキャッチをやってて、そのときにたまたま声をかけたのがアイドル事務所の社長だったんです。

そこでスカウトされてアイドルになりました。

そうですね。ただ、みんなエンタメは好きなんですよ。音楽やってたり、舞台やってたりした人が多いと思います。

僕らは「ライブがしたい」って意識がメンバー全員高く、それができるからメンズ地下アイドルをやっているだけですね。

事務所によって収入はバラバラですね。

僕らは普通に飯を食っていける程度しかもらっていません。

ファンとの距離が近いグループや事務所は、ライブ後のチェキ撮影ですごく稼いでいるんですよ。

僕らはそういう過剰なサービスを一切やらないんですが、チェキ会に力を入れているグループは月に100万円とか稼いでいるそうです。

人によっては「リア恋（アイドルに対してファンが本当に恋愛感情を抱くこと）」を狙っている人もいますよ。

そうすると、どれだけ売れてなくても、「私たちが支えてあげなきゃ」っていうお客さんがチェキを撮ってくれて生活はできるようになりますから。

僕も昔はやってたんですよ。チェキもいっぱい撮ってくれるし、プレゼントとかも多いし、かなり稼げました。

ただ…ファンもどんどんエスカレートしていって粘着質になるんですよね。だからかなりめんどくさくなってやめました。

こっちのほうが、達成感があるんですよ。

毎回ライブで完全燃焼して、それでお金を稼げるから。今でもメンズ地下アイドルをやっている理由はそれに尽きるかもしれません。

僕も自分の好きなエンタメができているからですね。稼げるにこしたことはないけど、稼ぎたいからやっているわけではないです。

僕も楽しいからです。

うちはファンと個人的に連絡をとるのはNGにしています。過去にはそれでメンバーをクビにしたことがありました。

ファンに手を出しちゃうアイドルは、アイドルやる権利ないんじゃないかって思いますね。

1グループに1人は、ファンと交際していると思いますよ。

メンズ地下アイドルは、SNSでDMを解放するのは当たり前になっていますから、ファンとつながれる機会なんて山ほどあるんです。

まあ、プロとして、それをやったらおしまいな気もしますけどね…

そういう人って、これまでモテなかったんでしょうね！

「モテたい」って発想でメンズ地下アイドルになるヤツって結局、何をやっても中途半端なんですよ。

特典会でキャーキャー言われればいいから、ダンスもパフォーマンスも下手なままだし。それと一緒にされるのは不本意ですね。

恋愛の話が上がりましたけど、メンズアイドルってゲイも多いんですよ。

メンズ地下アイドル同士の色恋沙汰とかけっこうあります。

劇場の数も限られているので、「あいつとあいつ別れたらしいよ」みたいな噂はすぐに回りますしね。

うちはメンバー全員が男（ストレート）なので、むしろ珍しいんですよ。

僕ら基本的に女の子が大好きですもん。

業界内では、彼女の存在を公表してる人もいるし、結婚してる人もいますよ。

僕にとってメンズ地下アイドルは完全に通過点です。将来的には自分のエンタメを発信したい。

今はどんどん新しいことをやっていきたいし、自分が表現したいことをアイドルという形でアウトプットできるのはおもしろいと思っているので続けています。

僕も通過点というか、この仕事で売れて自分の名前を使ってお金を稼ぎたい。

プロデューサーという立場でもいいし、アイドルじゃなくても稼げるようにはなりたいなと。

僕まだ決め切れていないです。

でも、メンズ地下アイドルってすごく増えてるんですよね。だから、もしかしたら「メンズ地下アイドルになりたい！」って人も出てくるかもしれません。

去年、「メンズ地下アイドルとファンの関係性」がメディアで露出されたので、いろんな業界の人が「メンズ地下アイドルは儲かるらしい」ってたくさん参入してきたんですよ。

ただ、僕らはそんな“よくないメンズ地下アイドル業界”からは早く脱したいな、と思っているんです。

「Japan Expo」に呼んでいただいたり、去年は月に25回くらいライブしたりして、業界内で僕らの名はある程度知れ渡ったし、確固たる地位をつくることができた。

だから新しいところに出ていきたいなって。

ロックバンドや女性アイドルとの共演を意識的に増やしています。

ほかの業界の人からしたら、メンズ地下アイドルに対する偏見や先入観もあるとは思うんですけど、そういう異業界でも認知度を上げていきたいです。

正直ステージに立つことの意識が低いグループも少なくないので「メンズ地下アイドル」ってひと括りにされるのは不本意なところもありますが、そことの違いを見せるためにもライブでのパフォーマンスを頑張るしかないかなと思っています。