ビジネスパーソンインタビュー
売れてるクルマにはワケがある
「魅力はわかるけど、買う必要性を感じない」そんな若者にも売れてるクルマとは?
新R25編集部
言われて久しい「若者の◯◯離れ」のなかでも、だいたい最初にあがるのが「クルマ」。
でも、R25世代にとって本当にクルマは必要ではないのだろうか? “単なる移動手段”を超えた知られざる魅力はないのだろうか?
そんな気持ちで、新R25では「クルマ」と真剣に向き合ってみる特集を全3回でお届けすることにしました。
第1回の記事では「アイデアとクルマの関係性」が明らかになりましたが、今回は「いまの若者にマッチするクルマ」について、R25世代ど真ん中の編集部男子3人が語り合ってみることにしました。
「魅力が分からないわけじゃないけど、必要性を感じない」R25世代のクルマ観
いつもの編集部トリオ(左から福田、葛上、天野)
編集長・渡辺
さっそくだけど、みんなはクルマ持ってんの?
葛上
クルマどころか、僕は免許すら持ってませんね…。都内に住んでたら必要性を感じなくて。
天野
マジで!? たまに運転すると楽しいけどなぁ…とか言いながら、自分もクルマは持ってない。年数回くらい友だちとフェスとか温泉とか行くときにレンタカーを借りてる感じ。
ただ、借りたり返したりする手続きがいつもめんどくさい…
福田
僕もクルマは持ってないですけど、休みの日まで電車に乗りたくないから、出かけるときはカーシェアを結構使ってますね。
週末にお気に入りのスーパー銭湯にふらっと行くときとか。
編集長・渡辺
あーそれわかるわ。スーパー銭湯でせっかくリフレッシュしたのに、帰り電車とかイヤだよね。
天野
キャンプとか買い物で荷物が多いときも、電車やバスはしんどいです。
編集長・渡辺
そっか。みんなクルマは持ってないけど、クルマの良さは実感してるのか。
前回の取材では、クルマは時間を気にせず自分の好きなときに移動できるっていうメリット以外にも、「アイデアを出す」のにもいいって話を聞いたんだよね。
葛上
以前、運転しながら仕事の構想を練ったり、英会話の勉強をしたりしてるっていう人の話を聞いたことがあります。
僕も、そうやって「自分を高める空間」としてクルマを活用するのは興味ありますね。
天野
なるほどな〜。僕はもっぱら「みんなとワイワイ派」なんで、フェスに行くときなんかは、予習がてら出演者の音楽をクルマのなかで聴いたりするのはめっちゃ楽しい。
気兼ねなく騒げるし(笑)。
編集長・渡辺
自分は子どもが生まれてからクルマを買ったんだけど、買ってから明らかに出かけることが増えたし、行動の幅が広がったんだよね。
「必要性」だけで判断するとなかなかこういう側面は見えないと思う。
天野
たしかにそれはありそうですね。サラっと友だちに「クルマ出すよ」って言ってみたい(笑)。
ただ、変に気を遣いながら運転しないといけないクルマはイヤですね。
編集長・渡辺
でね、いま若者にSUV(スポーツ・ユーティリティ・ビークル:多目的スポーツ車)が人気らしいんだけど、なかでも売れてるのが個性的なデザインの三菱自動車「RVR ACTIVE GEAR」らしいのよ。これ。
「どれどれ…」パンフレットを眺める3人
葛上
へ〜、オレンジの差し色が個性的ですね。
天野
なんか、こういうカラーリングのアウトドア系のアイテムがありそう。
福田
あ、でもこれ結構コンパクトに見えるのに4WDなんですか!?
いちばん興味津々な福田
葛上
スーパー銭湯に行くときしかクルマ使わないのに、そこ食いつくんだ(笑)。
福田
いや、それ以外でも遠出するわ!
ただ、運転はちょっと不安だから走行性能は気になるんだよね。
編集長・渡辺
じゃあ福田、R25世代を代表して「RVR ACTIVE GEAR」を見てきて、実際にどこが若者にウケてるのかレポートしてきてよ。
福田
え…!? か、かしこまりました…
というワケで、ここからは福田が「RVR ACTIVE GEAR」実車をレポート!
新R25編集部のちょっとした好奇心のために、「RVR ACTIVE GEAR」の実車を用意してくれた三菱自動車さん…太っ腹!
さらに、今回のために駆けつけてくれた三菱自動車工業マーケティング推進部の木村龍哉さん。福田より2つ年下だというのに、落ち着いていて物腰柔らか。安心感を与える笑顔も印象的です。
福田
今日は気になった「RVR ACTIVE GEAR」の実車が見られるってことで、朝からワクワクしてました!
いや〜、実物は前から見ても…
福田
後ろから見ても…
木村さん
カッコいいでしょ?
福田
あ、先に言いますか(笑)? でもカッコいいです!
カタログで見たとき、オレンジの差し色って個性強すぎかなって思ったんですけど、実物はコントラストのバランスが取れててめちゃくちゃオシャレですね。
ちなみに、なぜ差し色に「オレンジ」を使ったんですか?
木村さん
オレンジって、太陽と同じ色で元気になるし、ワクワクしてきませんか?
だから、オレンジを見て「どこかへ行きたくなる」「一歩先に踏み出したくなる」気分になっていただきたい、という思いを込めているんです。
福田
「どこかへ行きたくなる」かぁ。アウトドア向きのSUVに使っているところがミソですね。
木村さん
そうなんです。それに、アウトドアで使う道具にはオレンジの差し色が使われていることが多いんですが、その理由は自然のなかでも目立つから。
アウドドアギアの「色」は、形状や大きさと同じように合理性や機能を備えています。
「RVR ACTIVE GEAR」のオレンジも、そうしたアウトドアギアをイメージして「本気の道具感」を目指しているんです。
福田
たとえば、このうしろについているオレンジのパーツにはどんな役割があるんですか?
木村さん
これは「リヤアンダーガーニッシュ」といって、カバーみたいなものです。
もともとはオフロードで走るとき、石などから車体を守るために付けられていたものなので、いわゆる「SUVらしさ」を強調するアイテムです。
福田
これだけオレンジの面積が広いと、山道でも目立ちそうだし、まさに「アウトドアギア」ですね! しかし、エクステリアだけでもあちこちオレンジが効いてるなぁ…
あ! こんなところにもさりげなくオレンジが(笑)。
細かいところまでオレンジにこだわっている
木村さん
通常のホイールはシルバーなんですけど、特別仕様車は全体を黒に塗装し、さらにディーラーオプションのデカール(装飾用の転写シート)ではオレンジを効かせているんです。
福田
へー! このためだけに黒く?
たしかにシルバーにオレンジよりも、黒にオレンジのほうがパキッとしますね。しかもこの部分だけという絶妙なバランスがオシャレ。
木村さん
全部がオレンジだと飽きてしまわれる方もいらっしゃると思いますが、差し色にすることで飽きることなく乗っていただけるかなと。
運転中に“ワクワク感”を高めてくれるオレンジのインテリア
福田
木村さん、そろそろクルマの中も見せてもらっていいですか?
木村さん
ぜひぜひ! さあ運転席へどうぞ。
福田
わー、このコックピット感! 座ってるだけでワクワクします!
木村さん
気に入っていただけてなによりです(笑)。
シートはスエード調の素材で高級感にもこだわりました。視点が高くて運転しやすいのもSUVならではなんですよ。
福田
ほんとだ。普段カーシェアで乗ってるクルマと視点が全然ちがう!
シートはツルツル素材よりマット素材のほうが体にフィットして、長時間ドライブでも疲れなさそうですね。
福田
あ、ハンドルのステッチやエアコンダイヤルにもオレンジが!
運転中に視界にオレンジが入ってくるとワクワクしますね。
木村さん
そうなんです。
ほかにも、シフトノブやブレーキレバーなど、ドライバーが常に目にする位置にオレンジステッチを入れることでワクワク感を高め、運転を楽しんでいただけるよう工夫しています。
ボタン1つで駆動をチェンジ! オフロードを知り尽くした三菱自動車ならではの工夫
福田
木村さん、ここの丸い「4WD」というボタンは?
木村さん
それは2WDと4WDの切り替えボタンです。
福田
えっ! ボタンひとつで駆動が切り替わるんですか!? すごいな…
どういうタイミングで切り替えればいいんですか?
木村さん
普段の走行であれば燃費がいい2WDのほうがオススメなんですが、雨の日だったり荒れた道に入ったりしたときには、4WDに切り替えたほうが走りやすくなりますよ。
あと、4WDだと直進安定性が高まりますので、高速道路でもオススメです。
福田
高速ってハンドルが結構ブルブルしてこわいんですよね…
木村さん
安定性に加えて、4WDだと運転が疲れにくくもなるんです。
福田
2WDと4WDでは疲れ方にも差があるものなんですか!?
え!? 知らなかった…
木村さん
2WDで運転していて強風などが気になる場合、無意識に調整しようとして疲れやすくなるのですが、4WDではブレも少ないので疲れも少なくなるんですよ。
福田
へー! それはいいですね!
通常のコンパクトSUVって「見た目はカッコいいけど、走りはどうなんだろう?」と思っていたので、2WDと4WDがボタンひとつで切り替えられるのはかなり便利。
木村さん
三菱自動車は、過酷な悪路のラリーレースに数多く参戦してきた経験がありますので。そこで培われた技術を市販車にもフィードバックしているんですよ。
福田
なるほど! 三菱自動車といえばパリダカ(パリ・ダカールラリー)ですもんね。
これはますます「RVR ACTIVE GEAR」がほしくなってきました…
見学の最後に、「RVR ACTIVE GEAR」の前でまるで自分のクルマかのようにドヤる福田
オレンジの差し色でワクワク感を演出し、コンパクトでありながらもオフロードに強い三菱自動車の技術が詰まった「RVR ACTIVE GEAR」。適度な刺激と安心を兼ね備えた、まさにR25世代にピッタリなクルマと言えそうです!
〈取材・文=新R25編集部/写真=いしかわゆき、オカダマコト〉
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