ビジネスパーソンインタビュー

周囲からの不安の声を一掃。ぺこ&りゅうちぇるが親になって芽生えた“覚悟”を語る

「僕たちはやりたいことをやるだけ」

周囲からの不安の声を一掃。ぺこ&りゅうちぇるが親になって芽生えた“覚悟”を語る

新R25編集部

2018/04/15

X
FacebookLINE

この記事をシェア

リンクのコピー

記事提供:Woman type

この二人を見ていると、つい応援したくなる。愛さずにはいられないキュートな夫婦タレントといえば、ぺこ&りゅうちぇるさん

【ぺこ・りゅうちぇる】モデル・タレント。個性的なファッション、キャラクターが話題を呼び、カップルでブレイク。2016年12月31日、結婚を発表。TV、SNS、アパレルブランド展開など、幅広い分野で活躍中

2017年9月に結婚式を挙げ、18年2月に第一子を授かったことを発表した二人。人気絶頂の今、20代で「親になる」という大きなライフステージの変化を迎え、何を感じているのだろうか。

デート感覚から、頑張るものへ。子どもができて「働く」ことへの意識が変わった

――お仕事が絶好調な中での結婚、そしてぺこさんの妊娠と、この2017年はお二人にとって激動でしたね。

りゅうちぇる:そうですね。僕の人生にとって一番の衝撃は、ぺこりんと出会ったことなんですけど、そんな2人の愛のカタチとして子供ができたっていうのは、本当に嬉しいことですね。それをきっかけに、僕たちの仕事に対するスタンスも変わってきたように感じます。

――具体的にはどんな変化があったのでしょうか?

りゅうちぇる:僕たちは自己表現が自由にできる場所を探して上京し、「原宿」という場所にやってきました。そこでショップ店員や読者モデルをして、その後TVに出させていただくようになりました。

ずっと二人一緒のことが多かったから、お仕事も「デート感覚」で楽しんでいたんですよ。忙しくてすれ違いが続いたときも、「とにかく今を楽しもう」って二人で励まし合って1~2年はやってきて。結婚しても、その気持ちは変わらなかった。

でも、やっぱり子供ができたら自覚が生まれてきたんですよね。自分の好きなことだけを楽しもうって気持ちよりも、いろいろ挑戦してみようって。僕はSNSでその日にあったことをよく投稿するんですけど、最近は「お仕事がんばりまーす」とか書いてる自分がいます。お仕事を頑張るって感覚、実は今まであんまりなかったんですよ(笑)。楽しみたいから、「頑張る」じゃないだろうとか思って、絶対書きたくなかったんです。今は、頑張った結果、楽しめれば最高だなって思ってます!

――そんなりゅうちぇるさんの変化を、ぺこさんも感じていますか?

ぺこ:りゅうちぇるは結婚したときも「少年から大人の男」になったなって思ったんですけど、子供ができたらより一層大人になったよね。

りゅうちぇる:そう(照)?

ぺこ:うん、すごくしっかりしてきたと思う。出産について私がまだ準備しきれていないことを、すかさず調べておいてくれたりして、すごく心強い。

――ぺこさんご自身は、仕事に対する考え方は変わりましたか?

ぺこ:私もりゅうちぇる同様、今まで「働いている」という実感がなかったんです。だって、今まで好きなことばっかりやらせてもらってきたから。好きなことをやっていたら、それがそのままお金とつながっている感じだった。だから、あまり仕事って意識したことがないんです。それって超幸せなことかもしれませんね。

「笑顔でいよう」って心がけたことはない。悩みも一人で溜め込まない

――TVなどでお仕事をされているときのお二人を見ていると、すごく元気をもらえます。

ぺこ:それもきっと好きなことをやらせてもらえているからじゃないかな。大好きなお洋服を着て、大好きな人と一緒に、大好きなお仕事をしている。だからハッピーオーラ全快なのかも。意識的に「笑顔でいよう」って心がけたことはないです。

りゅうちぇる:僕も特に思ってない。嫌なものは嫌だしね。すぐ顔に出ちゃうの。

――それは意外です!

ぺこ:私たち、自分の気持ちや直感にすっごい素直だからね(笑)。

りゅうちぇる:でも、皆に笑ってもらって、僕たちを見てハッピーになってほしいなとは思っていますよ。だから、バラエティーに出させてもらうときなんかは特に、見ている人が少しでも元気になれるようにって思いながら出させていただいています。すると、自分も自然に笑顔になるよね。あと、僕の強みってこの愛嬌たっぷりのキャラクターじゃない(笑)? それを活かさなきゃね。

ぺこ:仕事というより、人として上機嫌でいることってすごく大事なことだよね。

りゅうちぇる:そうそう、人として。ぶすっとしてたら、良いことなんて絶対ないよ!

――その通りですね。お二人が常に上機嫌を保っていられる秘訣はありますか?

ぺこ:私はどんなに小さなことでも、悩んだり困ったりしたことがあれば、りゅうちぇるに話すようにしています。解決策が出てこなくてもいい。聞いてくれるだけですっきりする。それが“ぶすっとしない”でいられる秘訣かも。

りゅうちぇる:僕もぺこりんには何でも話しますよ。だからニコニコ笑顔でいられる!

TV、SNS、音楽活動…これからは「3つのりゅうちぇる」を見せていきたい

――不安なこと、イライラしたこと、自分一人で溜め込まないことって大事ですね。お二人は今後のお仕事やキャリアのこともよく話し合われるんですか?

りゅうちぇる:それも話します! ちょうど昨日、ぺこりんに伝えた決意みたいなものがあるんですけど(笑)。それは、僕の中で「3つのりゅうちぇる」をこれから見せていきたいってことだったんです。

――というと?

りゅうちぇる:具体的には、3つの場所で、僕という人間を表現していきたいなと。1つ目は、バラエティーとかイベントで皆に楽しんでもらう、ハッピーになってもらうために見せるりゅうちぇる。2つ目は、InstagramとかTwitterのようなSNSで、TVでは見せられない、身近につながれる存在としてのりゅうちぇる。3つ目は、歌やダンスなどを通じて見せるりゅうちぇる。この3つのりゅうちぇるをカタチにしていくぞっていうのが最近固まってきたんです。

――やりたいことがしっかり定まったんですね。

りゅうちぇる:そう。それぞれのりゅうちぇるが、これから何をすべきかが見えてきた。目標が決まるとそこに進みやすくなりますから、仕事も充実しそうだなって感じてます。

――これまでは「目標」のようなものはなかった?

りゅうちぇる:最近までは、「あれもいいなー」「ああいうこともしてみたいなー」ってやりたいことがブレブレで、フラフラしてましたね(笑)。僕は好奇心が旺盛なタイプなので、いろいろ興味が出てきちゃうんですよ。

でも、そういう時期があったからこそ、今の目標ができた。だから、迷ってふわふわしてる時期だって決して無駄ではなかったと思っています。いろんな人と出会って、いろんな自分と向き合ったからこそ、ようやくなりたい姿や目標を描けるようになった

――「やりたいこと」が分からない中でモヤモヤした気持ちを抱えている人がいるとしたら、どんなアドバイスを送りますか?

りゅうちぇる:これはとっても難しいですよね。無数にある選択肢の中で、自分が何になりたいかとか、何をやりたいとか、何が起きたら自分は幸せなのかを見極めるのって。でも、月並みながら僕が何かオススメするとすれば、まずは自分の気持ちを書き留めてみることかな。僕もそれは意識的にやってます。

ぺこ:確かにやってるね(笑)

りゅうちぇる:自分の本心って意外と自分じゃ気づかない。だから、「何だこの感情は!」っていうのをひたすら書き出してみるの。

どうしたら自分が納得するのか、人生が充実するのかっていうのを見える化して、そこから目標をつくってみてください。そうすれば、もっと自分のことが分かるようになるし、どっちの方向に進んでいくべきか次第に見えてくるから。

ぺこ:「やりたいこと」を見つけられるって、それ自体が本当に素敵なことだと思うんです。お仕事をしている時間って長いから、その時間が「辛い」より「楽しい」の方が絶対いいわけで。

いやいや仕事に楽しさなんて求めないよって人ももしかしたらいるかもしれないし、それはそれでそういう考え方もありだけど、私はやっぱり「やりたいこと」が仕事につながったことがすごく幸せだなって。

だって、好きなことややりたいことのためなら、「辛い」って思いながら働くこともほとんどないから。もし、好きなことややりたいことを仕事にできるチャンスがあるなら、是非チャレンジした方がいいと思う。

りゅうちぇる:僕もそう思う。だって僕たちも「原宿に行きたい!」っていう“やりたいこと”があって今につながってるからね。ただ、やりたいことを仕事にするには、覚悟も必要だけど。

――なるほど、その覚悟とは?

ぺこ:私、関西出身なんですけど、里帰り出産しないんです。

りゅうちぇる:二人でやりたいことをやるために東京に出てきて、こんなに夢みたいなお仕事ができる機会を手にすることができたんだから、東京で生きていこうよって決めたんです。

だから、「ダメだったらすぐ実家に帰ればいいや」みたいな逃げ癖みたいなものをつけるのは違うなって思っていて。「二人で東京で頑張ろうね」って言ってるんです。

人を見た目で判断しない。偏見で決め付けない。それが素敵な大人だと思う

――ぺこさんは、出産後のお仕事についてどう考えているんですか?

ぺこ:仕事はずっと続けたいです。今は期間限定のショップをやっているんですけど、その瞬間瞬間で、私が「かわいい」って思うものを皆に届けるっていう活動はこれからもやっていくつもりです。そこはぶらしたくない軸だし、今後も皆さんには楽しみにしていてほしいです。

――最後に、二人が生まれてくるお子さんに“絶対に教えてあげたいこと”は何ですか?

ぺこ:男の子なんですけど、名前はもう決めていて、「リンク」って名付ける予定です。二人の好きな映画『ヘアスプレー』に出てくるキャラクターにちなんで。あとは、私たちのように最愛のパートナーを見つけてほしいという願いを込めて。

そして、子供には、「絶対に人を見た目で判断しちゃダメだよ」ってことは教えてあげたい。偏見とか、周囲の目とか、そういうものに左右されない強い子になってほしい。

りゅうちぇる:僕たちは、夫婦になる前から「ビジネスカップル」って言われたり、結婚したら「若くして結婚しちゃって大丈夫?」みたいなことも言われました。それはもう事実だからしょうがない。

でも、僕たちは僕たちがやりたいことをやるだけ。でもそれは好き放題やるってことじゃなくて、その分ちゃんと自分で責任をとりながら、楽しんでいる。そういう生き方もありだよ、自分らしく生きていいよって、大事なことだから教えてあげたいな。

<取材・文=大室倫子(編集部)栗原千明(編集部)/撮影=竹井俊晴>

Woman typeのおすすめ記事(外部サイトに遷移します)

お節介な人は全無視! 苦難は全部笑い飛ばす!――発達障害の息子を育てるシングルマザー芸人に学ぶ“潰れない”生き方【柏崎桃子(ももち)さん】

小松菜奈×菅田将暉、今最もアツイ20代の仕事論――「かっこつけずに全力でぶつかっていく。そこから自分なりのやり方を見つけていけばいい」

【小栗旬×菅田将暉】トップ俳優2人が貫く「むき出しのライバル心」と「妥協なき姿勢」

ビジネスパーソンインタビュー

またスゴいことを始めた前澤さんに「スケールの大きい人になる方法」を聞いたら、重たい宿題を出されてしまいました

またスゴいことを始めた前澤さんに「スケールの大きい人になる方法」を聞いたら、重たい宿題を出されてしまいました

新R25編集部

【不満も希望もないから燃えられない…】“悟っちゃってる”Z世代の悩みに共感する箕輪厚介さんが「幸せになる3つの方法」を伝授してくれた

【不満も希望もないから燃えられない…】“悟っちゃってる”Z世代の悩みに共感する箕輪厚介さんが「幸せになる3つの方法」を伝授してくれた

新R25編集部

「実家のお店がなくなるのは悲しい… 家業を継ぐか迷ってます」実家のスーパーを全国区にした大山皓生さんに相談したら、感動的なアドバイスをいただきました

「実家のお店がなくなるのは悲しい… 家業を継ぐか迷ってます」実家のスーパーを全国区にした大山皓生さんに相談したら、感動的なアドバイスをいただきました

新R25編集部

「俯瞰するって、むしろ大人ではない」“エンタメ鑑賞タスク化してる問題”に佐渡島庸平が一石

「俯瞰するって、むしろ大人ではない」“エンタメ鑑賞タスク化してる問題”に佐渡島庸平が一石

新R25編集部

社内にたった一人で“違和感”を口にできるか?「BPaaS」推進するkubell桐谷豪が語るコミットの本質

社内にたった一人で“違和感”を口にできるか?「BPaaS」推進するkubell桐谷豪が語るコミットの本質

新R25編集部

【仕事なくなる?そんなにすごい?】“AIがずっとしっくりこない”悩みへのけんすうさんの回答が超ハラオチ

【仕事なくなる?そんなにすごい?】“AIがずっとしっくりこない”悩みへのけんすうさんの回答が超ハラオチ

新R25編集部