ビジネスパーソンインタビュー
パっとしない元人気メンバーも多いけど…
今や「ジャカルタのCM女王」も!AKBの“地味メン”ほど卒業後に活躍する理由とは?
新R25編集部
現在のアイドルブームの元祖ともいうべきAKB48。すでに卒業したメンバーも複数いるが、イマイチ活躍できてない「元AKB」も多い印象だ。
一方で、「在籍時にあまり人気じゃなかったメンバーほど、卒業後に開花する」という逆転現象が起きている。実際に活躍するメンバーを紹介しながらその理由を分析してみたい!
【最高順位16位】「批判は気にしない。AKBで鍛えられた」なんでも演じる精神で女優として開花した川栄李奈
「おバカキャラ」といわれていた川栄李奈の演技力が評価されているのは、知っている人も多いかもしれない。
総選挙の最高順位は16位だった川栄は、2015年にAKB48を卒業以降、NHK連続テレビ小説『とと姉ちゃん』をはじめ、『ごめんね青春!』(TBS)、『フランケンシュタインの恋』(日本テレビ)、『僕たちがやりました』(フジテレビ)など、話題のドラマに数多く出演。2018年には初の主演映画となる『恋のしずく』が公開される。
2017年9月6日に放送された『めざましテレビ』では、本広克行監督が「コメディーセンスもあるし、オールラウンドプレイヤー。なんでもできちゃう」と称賛。
川栄の強みはこの「なんでも演じる」精神のよう。『とと姉ちゃん』では、浜野謙太(ハマケン)演じるお調子者の板前と周囲に内緒で交際し、子どもができる…という難しい役どころを好演。一方で、現在放送されているauの人気CM「三太郎シリーズ」では、コント的な時代劇設定のなかで、「気が強い織姫」という役をうまく演じている。
『モデルプレス』のインタビューでは、こんなことを語るシーンも。
モデルプレス「“女優”川栄李奈、絶賛される演技力にどう思う?AKB48時代から変わらない武器」川栄:批判されてもあまり落ち込みません。ハートが強いのかな(笑)。
― 批判もあったんですか?
川栄:「殺陣が下手」だとかありましたけど、まぁまぁ…って感じであまり気にしてません。元から気にしない性格ですけど、AKB48でより鍛えられました。
また、川栄のように女優業などに活躍の場を広げる場合、在籍時に活躍しきれなかったことで、「過度にAKB色がついていない」ことがプラスにはたらいている可能性もありそうだ。
「彼氏ヅラすんなよ!」ツンデレキャラを好演する川栄
【最高順位10位】「新潟の女になる」と宣言して“支店”経由で復活。新・演技派女優として期待の北原里英
さらに、アイドル業界にくわしいライターは「“支店”(=地方グループのこと)に移籍して、兼任ではなく『専属の1期生』となることで光明を見出すことがあります」と話す。
「地方企業のCMなどに起用されやすいうえに、その後グループが人気になれば、『○○を盛り上げた』と評価されることもあるからです。HKT48に移籍した指原莉乃はまさにそのようにイメージをアップさせました」
それを地で行くのが、「きたりえ」こと北原里英だ。2015年から、新潟に新設されたNGT48に移籍。総選挙など公の場では、たびたび“新潟の女になります”というコメントした。これにともなって、それまで19〜21位と低迷気味だった北原の総選挙順位は、NGT48移籍が発表されてから11〜12位と回復基調に。今年6月に行われた第9回総選挙では、ついに自身最高の10位にランクインした!
そんな彼女も2018年に卒業することを発表済み。2月公開予定の映画『サニー/32』では、ピエール瀧、リリー・フランキーといったコワモテな面々から、殴られる、縛られるといったシーンもあるのだという。“支店”移籍を経て復活した精神力が武器となってか、体当たりな演技は評価が高く、川栄に続いて「元AKBの演技派女優」誕生となるかもしれない。
『サニー』はアイドルを拉致、監禁する…というストーリー。予告編にもハードなシーンがいっぱいだ
【最高順位20位】退路を断ってインドネシアの“現地CM女王”にまでのぼりつめた仲川遥香
“支店移籍”でブレイクするケースは日本にとどまらない。
2006年からAKB48の一員として活動していた仲川遥香は、2012年からインドネシア・ジャカルタを本拠地として活躍する「JKT48」へ移籍! なんと楽曲の歌詞はインドネシア語、同時に移籍する日本人メンバーは1人だけ…という過酷な状況だった。
ほかのメンバーは「AKB48との兼任」というかたちでAKB48の選抜総選挙にも出場していたが、そんな状況下でも仲川だけは「もうAKB48には戻らない。JKT48として最後まで頑張りたい! なのに私だけAKB48の総選挙に出るのは。応援してくださるファンのみなさんに申し訳ないなって。中途半端は嫌なんです」とSNSへ投稿するなど、JKT48に「完全移籍」。
2016年にはJKT48を卒業するが、そのまま現地に住み、人気タレントとなる。インドネシア語も堪能になり、「ポッキー」や「ポカリスエット」など多数の現地CMに出演しているという。
ORICON NEWS「JKT仲川遥香、現地でCM20本 AKB卒業生&移籍組集合」より現地に完全になじんでいる仲川は、指原から「はるごん(仲川)、CM女王なんですよ」と紹介されると、「今、20本くらい」とケロリ。あまりの出演数の多さに場内が「エーッ!?」と驚きに包まれた。
こういった国際的な活躍が認められてか、2016、2017年には「Twitterで最も影響力がある人ランキング(女性)」で、2年連続世界7位に選出されている。
花開くポイントは「なんでもやる精神力」「自分が勝てるフィールドで勝負する」「退路を断つ覚悟」という感じか…。サラリーマン生活に置き換えて、精進します。
〈取材・文=天野俊吉(新R25編集部)〉
取材協力/参照資料
ビジネスパーソンインタビュー
またスゴいことを始めた前澤さんに「スケールの大きい人になる方法」を聞いたら、重たい宿題を出されてしまいました
新R25編集部
【不満も希望もないから燃えられない…】“悟っちゃってる”Z世代の悩みに共感する箕輪厚介さんが「幸せになる3つの方法」を伝授してくれた
新R25編集部
「実家のお店がなくなるのは悲しい… 家業を継ぐか迷ってます」実家のスーパーを全国区にした大山皓生さんに相談したら、感動的なアドバイスをいただきました
新R25編集部
「俯瞰するって、むしろ大人ではない」“エンタメ鑑賞タスク化してる問題”に佐渡島庸平が一石
新R25編集部
社内にたった一人で“違和感”を口にできるか?「BPaaS」推進するkubell桐谷豪が語るコミットの本質
新R25編集部
【仕事なくなる?そんなにすごい?】“AIがずっとしっくりこない”悩みへのけんすうさんの回答が超ハラオチ
新R25編集部