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イベントに200万人が集結!…って誰がやってるの? 意外な「ポケモンGO」最新事情

全然“オワコン”じゃなかった。

イベントに200万人が集結!…って誰がやってるの? 意外な「ポケモンGO」最新事情

新R25編集部

2017/12/23

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昨年、社会現象を巻き起こした「ポケモンGO」。現実世界そのものを舞台にしたARゲームは、瞬く間にボクらをとりこにした。街はスマホをフリックする人であふれ、ネットにレアポケモンの出現情報が駆けめぐれば、その場所は一躍大賑わいになった。

でも、最近はあまり話を聞かないような…。一時期のバブルはすっかり弾けた印象だけど、実際どうなっているんだろう?

一時のブームがスゴすぎただけ。ユーザー数はリリースから半年で下げ止まり、いまだ「モンスト」の約3倍!?

少し古いデータになるが、株式会社ヴァリューズが調査した以下のデータを見てほしい。

リリース時の“バブル”とも言うべき加熱人気の影響もあり、公開から半年でアクティブユーザー数は半減したものの、2016年11月からは横ばいで安定している

すなわち月間のアクティブユーザー数=400万人あたりがポケモンGOの“実力値”ということになる。ここから微減している可能性はあるものの、現時点でも300〜400万人程度のアクティブユーザーがいる可能性は高いだろう。

ちなみに、今年6月時点での月間アクティブユーザー数は442万人だったが、これは主要なゲームアプリとしてはLINEの「ツムツム」に次ぐ堂々の2位で、「モンスト」や「パズドラ」といった人気アプリの3倍以上の数字

おそらく、これらのゲームと比較した際の相対的な人気という意味では、今でもさほど変わらないだろう。

人気がなくなったというより、リリース当初のブームがスゴすぎただけ。じつはまだまだ“超人気スマホゲーム”の座を守っているのだ。

11月の鳥取砂丘イベントの経済効果は18億円! 8月には横浜みなとみらいで200万人以上を集客!

いまだ人気を保っているポケモンGOだから、ひとたびイベントを開催すればその集客力はすさまじい。ピーク時にはマクドナルド1店舗あたり1日平均で約2000人の客を誘致していたというが、現在もその力は健在なのだ。

Rodrigo Reyes Marin/アフロ

2017年11月に鳥取砂丘で開催された「Pokémon GO Safari Zone in 鳥取砂丘」には、3日間で約9万人ものポケモントレーナーが来場。想定していた3万人の3倍近くとなり、合計1200万匹ものポケモンが捕獲された。

周辺では交通渋滞が起こり、送迎用シャトルバスには1時間待ちの大行列。鳥取県の発表によると、18億円もの経済効果をもたらしたそうだ!

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また、2017年8月に横浜みなとみらい地区で行われた「ピカチュウだけじゃない ピカチュウ大量発生チュウ!」はさらにすごかった。期間限定で出現する“伝説のポケモン”を目当てに、7日間で200万人以上が大集結

街中はピカチュウのデコレーションで飾られ、通信を安定させるために携帯電話会社の移動基地局も配備された。この一大イベントでは、最終的に1億2000万匹以上ものポケモンが捕獲されたという。

Rodrigo Reyes Marin/アフロ

ユーザーの半数は40代以上に。シンプルな設計と楽しく歩けるゲーム性で “健康アプリ”として機能

でも、その割にはあまり人気の実感がないかも…。それもそのはず、最近のポケモンGOを支えているのは、ボクらの年代ではなく意外にも中高年層だという。

前述の調査によると、2017年6月時点でユーザーの2人に1人は40代以上。月に25日以上アプリを起動する「ヘビーユーザー」に関しては6割を占めている。

ヘビーユーザーになるほど高齢化していく傾向が見られる

一方、10代の間では“ポケGO離れ”が顕著で、中高生ユーザーの8割は引退状態。50〜60代のユーザーの半数は定着していることを踏まえると、ポケモンGOはすっかり高齢化しているようなのだ。

Rodrigo Reyes Marin/アフロ

そもそも、このゲームは設計がとてもシンプル。ほかのゲームにも慣れている若年層にとっては物足りないくらいだが、中高年層にとってはこれぐらいのほうがハードルが低くて始めやすい。

三日坊主になりがちなウォーキングを楽しみながら継続できるというメリットも。運動不足に悩まされる中高年層にとって、ポケモンGOはゲーム自体の楽しみだけではなく、外出のきっかけにもなって一石二鳥というわけだ。

さらに最近では、東大の研究グループによって「心のストレス」を解消する効果があることも明らかに(参照)。対象となった労働者2530人のうち246人は、ポケモンGOをプレイしていない人と比べて、1年後のストレス反応が減っていた

「シニアの引きこもり」も問題視されている昨今、それを解消する“健康アプリ”としてもポケモンGOは優秀なのかも?

リリース当初とはユーザー層が変わっていたけど、中高年層を中心に相変わらずビッグスケールを保っていたポケモンGO。改めて街で注目してみると、意外なプレイヤーの存在に気付くだろう。

〈文=佐藤宇紘〉

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