

サムスンとアップルの2強じゃなかったの!?
iPhoneのシェアに急接近!ファーウェイの格安スマホ、人気の理由は「すごいカメラ」
新R25編集部
サムスンに続く世界第2位のシェアを誇るスマホメーカー・アップルが、いつの間にか中国メーカー・ファーウェイ(HUAWEI)にその座を奪われかけているらしい。
2017年第2四半期の出荷台数を見ると、アップルは2%増えて4100万台であるのに対し、ファーウェイは20%増えて3800万台。確かに明らかに急接近している! いったいなぜそんなに成長しているの?
“格安スマホ”のニーズを捉えたSIMフリー戦略。フラグシップモデルは11カ月連続1位!
そもそもファーウェイが創設された中国をはじめ、発展途上の地域では安く使える“格安スマホ”が台頭している。
また、日本でも同様のニーズは高まっている。調査会社のMM総研によると、2016年にSIMフリースマホの出荷台数は前年比88.5%増加して266.1万台となった。
こうしたニーズを捉え、安く使えるSIMフリースマホに注力していたのがファーウェイだ。
日本の家電量販店のデータを集計した「BCNランキング」によると、フラグシップモデルとなった「HUAWEI P9 lite」は2016年の7月以降、SIMフリースマホのシリーズ別販売台数で11ヵ月連続1位に君臨する大ヒット商品になった。
(画像は「HUAWEI P9 lite」公式サイトのスクリーンショット)
ただ、ファーウェイの魅力は安いだけではない。モバイル事情に詳しいライター・まきはらとよかずさんはこう解説する。
「ファーウェイのスマホの最大の特徴は『低価格・高性能』であること。中国メーカーの『安いが品質もイマイチ』というイメージを見事に払拭しています!」
実際どんなところが「高性能」なのだろう?価格.comの「HUAWEI P9」のレビューを見ると、何人も評価している点としては「バッテリーの持ち」「高級感のあるデザイン」「サクサクとした動作」などが挙げられる(全般的にかなり好評!)。
あのライカと共同開発!1200万画素+2000万画素のダブルレンズを搭載したカメラがすごい
そして、特に熱い視線が注がれているのは、なんといってもそのカメラのクオリティだ。
「直近ではドイツの有名カメラブランド・ライカと共同開発したカメラを搭載するSIMフリースマホ『HUAWEI P9』が約4万5000円(iPhoneのほぼ半額)で日本やヨーロッパで好評でした。さらに『HUAWEI P9』の機能を絞って約2万円と手頃な価格にした『HUAWEI P9 lite』もヒットしています」
(画像は「HUAWEI P10」公式ホームページのスクリーンショット)
さらに、最新モデルである「HUAWEI P10」と「HUAWEI P10 Plus」には、1枚の写真を撮るのに2つのレンズを使う「ダブルレンズカメラ」が備えられている。そのうちひとつは1200万画素のカラーセンサー、もう一方は2000万画素のモノクロセンサー。
9月22日に発売された最新モデル「iPhone8 Plus」に備えられているデュアルカメラはどちらも1200万画素なので、画素数だけでいえば「HUAWI P10」のほうが上だ。
「白黒写真は撮らないからモノクロセンサーは必要ないのでは」と思うかもしれないが、実はカラーフィルターがないため3倍もの光を取り込めるというメリットがある。モノクロセンサーでより細かな陰影を捉え、カラーセンサーの色の情報と組み合わせることでカラー写真の完成度が高まるのだ。
そのクオリティは、実際の写真を見て確かめてみてほしい。
太陽光で真っ白になってしまいそうな青空や、光を拾いづらい夜景もキレイに撮影できていることがわかるだろう。
10万円のレンズ並みのボケ!? 撮影した写真のピントや絞り値を変えられる機能にも注目
(画像は「HUAWEI P10」公式ホームページのスクリーンショット)
さらに注目すべきなのが、「ワイドアパーチャ」機能。これは撮った写真をタップするだけでフォーカス位置や絞り値(明るさやピントがあう範囲などに影響する)を後から変えられるというもの。
しかもその幅はF0.95〜F16まで。“人間の目で見るより明るく撮れる”といわれ、強烈なボケ味が楽しめるF0.95の一眼レフ用のレンズが10万円近くすることを考えると、カメラに詳しくなくてもそのすごさがわかるだろう。
“インスタ映え”という言葉が普及するくらい、キレイな写真を撮ることに対するニーズが強まっている昨今。日本でも格安SIMや格安スマホへ乗り換える人が増えているし、このクオリティを見ると「まだiPhone使ってるの?」なんて言われる日も近いのかも。
〈取材・文=黄孟志(かくしごと)〉

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