ビジネスパーソンインタビュー
正直すぐ別れちゃう気もするが…
「ネットの出会いは離婚率が低い」ワケは、“人工知能”と“期待値コントロール”!?
新R25編集部
最近女性誌『CLASSY.』に掲載されて話題になった、「ネット上で出会ったカップルは離婚率が低い」という記事。コレ、かなり気になった!
もとはアメリカでの調査で、調査対象は2005年から2012年の間に結婚した1万9131人。それによると、オフラインで知り合ったカップルの離婚率は7.67%だが、オンラインで出会ったカップルの離婚率は5.96%と低いというのだ。
最近じゃマッチングアプリが人気というのは知ってるけど、「ネットでの出会い」なんていうと、正直すぐ別れてしまいそうなイメージが強い…。「ネットでの出会いのほうが別れにくい」というのはどういうことなんだ?
ネット経由の出会いは、人工知能のおかげで「自分すら知らない相性」も見抜いてくれる
「『ネットだからすぐ別れる』なんて話はだんだんなくなると思いますよ。これからは、ネットでの出会いがベースになってくるはずです」
と語るのは、マッチングアプリ「Pairs」で知りあった女性と、出会って1年で結婚したという仁田坂淳史さん。出版系ベンチャーの経営者だ。
「たとえば、僕はタイプの女性をきかれると、『菜々緒』って答えてたんです。でも、ウチの奥さんは全然似てないんですよ。背、低いし。それは、マッチングアプリの人工知能が、言語化できないものを言語化しようとして、ボクらがマッチングした結果なんですね」
MANTAN/アフロ
菜々緒はかなりぜいたくでは…
仁田坂さんがアプリ運営会社に聞いた話では、「Pairs」には
・アプリにログインしている時間帯が近いと生活スタイルも近い
・プロフィール文の長さが近いなら、ふだんのLINEの文章量やコミュニケーションの温度感が近い
などのマッチングロジックが実装されてるらしい。
表面上のプロフィールからは見えない部分が付き合う前にわかるというのは、データを活用できるインターネットの大きなメリットかもしれない。
「お見合い結婚」と似ている? 期待値が上がりすぎずに多くの異性と出会える仕掛けがある
「ネットの出会いのメリットは、やはりオフラインに比べて圧倒的に“母数”が多いことです」
と話すのは、マッチングアプリ「タップル誕生」のプロデューサーである伊香賀淳さん。
たしかに、職場や合コンなんかとは出会える人数のケタが違う。でもその分、出会う相手に求めるハードルも上がってしまうんじゃ?
「そうならないように、最近は“気軽なマッチング”を促すサービスが増えてきていると思います。検索条件などで相手を選びすぎると、結果として選り好みして、異性への満足度が低くなってしまうんですよね。
『タップル誕生』の例でいえば、異性に対するリアクションボタンは、気軽に押せる『いいかも!』という表現を採用しています。フリック操作などの直感的な操作性も含め、間口を広げてカジュアルにいろいろな異性に興味を持てるような工夫をしていますね。ちなみに、ボクもマッチングアプリをつかって結婚しましたよ(笑)」
いい“かも”ならたしかに押しやすい気がする!(画像はAppStoreのスクリーンショット)
おお、多くの異性に出会うチャンスがありつつ、期待値も絶妙にコントロールされているよう。かつて「お見合い結婚は、恋愛結婚よりも相手に期待しないので、結婚後にうまくいきやすい」といわれたこともあったらしい。ネットでの気軽な出会いも、同じようなことがいえるのかも。
経験者にいわれるとグッと背中を押される「ネットの出会い」。ホントかな…?という気持ちもありつつ、今夜App Storeをのぞいてしまいそうなボクでした。
<取材・文=梵将大>
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