堀江貴文著『最大化の超習慣「堀江式」完全無欠の仕事術』より
仕事も恋愛も本気。体にいいものは食べない。50歳になる堀江貴文が貫く「絶対にやらない3つのこと」
新R25編集部
和牛の専門レストランやサプライヤー事業のほか、学校運営やロケットエンジンの開発事業と、仕事と遊びをかろやかに結びつけてきた実業家の堀江貴文さん。
そんな堀江さんが50歳の節目を意識して書いたという新著『最大化の超習慣「堀江式」完全無欠の仕事術』が発売されました。みなさんがすでに持ち合わせている才能やセンスを、最大限に発揮するための“習慣のお作法”を学べる一冊です。
同書のなかから、堀江さんがたどり着いた「パフォーマンスを最大化する習慣術」をピックアップしてご紹介します。
堀江貴文が絶対やらないこと① 「体にいいもの」を食べる
きっとみんな子どものころ、親から「体にいいから食べなさい!」と好きでもないピーマンやセロリを無理やり食べさせられてきたのだろう。
我慢して食べたのだ。
そうやって野菜は、我慢して食べるに値するものだと頭に刷り込まれる。
根拠のない迷信が受け継がれるのだ。
先日、99歳で天寿をまっとうされた瀬戸内寂聴さんは、大の肉好きだった。
ぼくは10年くらいまえに初めてお会いし、それから何度か対談させていただいた。
ご高齢ではあったものの、それはそれは意気軒高(いきけんこう)で、頭脳明晰な方だった。
こちらの発言のちょっとした微妙なニュアンスも見逃さず、切り返しも早い。
ウイットもユーモアもある。
寂庵(寂聴さんが開いていた寺院)を歩く足取りも軽やかだ。
その若さの理由をうかがったことがある。
寂聴さんの答えは明快だった。
「決まってるじゃない、ストレスをためないことですよ。我慢しないことです」
寂聴さん曰いわく、ストレスをためない秘訣は、食なのだという。
好きなものを、好きなように、好きなだけ食べる。
それが寂聴さんのポリシーだった。
寂聴さんの好物は肉だ。
だからほぼ毎日、食卓に並ぶのは肉料理である。
野菜は嫌い。
嫌いなものを我慢して食べてストレスをためるのは本末転倒。
だから野菜は食べない。豆腐も味気ないから食べない。
「健康でいたかったら我慢がいちばんダメなのよ」
そう笑う寂聴さんの手には(そのときはまだお昼だったが)ビールの入ったグラスがにぎられていた。
この数年はお目にかかれずじまいだったが、寂聴さんは晩年まで大好きなお酒を嗜まれたそうだ。
肉食だけでも、タンパク質やビタミン摂取には問題がなく、じゅうぶん健康に生きていけるという医学的なデータもある。
寂聴さんのポリシーはじつに理に適ったものだったと思う。
よからぬ迷信に躍らされてはいけない。
我慢していいことなんてなにひとつない。
無理に野菜を食べる必要はないし、食べたければ食べればいい。
それだけの話だ。
まして他人に無理強いすることではないだろう。
好きなものを、好きなように食べる。
それもまたストレスフリーのポイントなのだ。
堀江貴文が絶対やらないこと② 恋愛より仕事を優先する
堀江さんって仕事と恋愛のバランスはいったいどうやって取ってるの?
よほど遊んでいるように見えるらしく、たまにそんなことを聞かれる。
バランスなんて考えたこともない。
時期によっては仕事そっちのけで恋愛を優先させることもざらだ。
ぼくにとって仕事と恋愛は等価だ。
仕事に打ち込めば恋愛も充実する。
恋愛が充実すれば仕事もはかどる。
だれだってそうだろう。
仕事と恋愛は相乗効果で成り立っている。
これはとくに男性に言えるのだが、歳を食うと身なりがおろそかになりがちだ。
へたったスーツをまとい、せり出した腹を隠そうともせず、寝起きのような頭髪で街中を平然と歩いている。
身なりだけではない。
口を開けば、さも自分が正しいとばかりに会社のグチだ。
でなければネットで拾ってきたどうでもいい時事ネタを得意気に披露する。
聞かされるほうは堪らない。
そんな粗大ゴミのようなオヤジに女性が寄りつくはずもない。
まあ当人からすれば、もうべつに女性にモテなくていいのだろうが、おなじ男だって寄りつかなくなる。
つき合わされる同僚や部下は苦痛しか感じていない。
しぶしぶ、てきとうに話を聞いているだけだ。
異性だろうが同性だろうが、ひとは小奇麗にしている相手に好感を抱くようにできている。
小奇麗にしておけば、ひとが集まる。
ひとが集まれば、とうぜん有益な情報も手に入る。
さらに仕事が充実する。するともっとモテる。ひとが集まる。
無限の好循環である。
ぼくはへたった服はぜったい着ない。
もちろんブランド物である必要はない。
大切なのは清潔感だ。
肌のケアも、歯のケアも抜かりなくやっている。
身だしなみひとつで、相手の態度は決定的に違ってくるのだ。
女性にアタックするときは、堂々とぶつかろう。
だが相手が少しでも迷惑そうなそぶりを見せたら素早く退散する。
これは鉄則だ。
そこを見誤るとストーカーだ。
それだけわきまえて、あとはガンガンぶつかる。
自信をもってガンガンぶつかるのだ。
自己肯定感の低い人間が魅力的なはずがない。いけ。
「若いイケメンが好き」という市場にはぼくは逆立ちしても参入できない。
そこは無理。最初から捨てる。
ぼくに可能性があるのは「ぽっちゃり好き」「年上好き」「頭のいいひとが好き」というクラスタだけだ。
どんな好みの女性だろうがそれらの要素がないなら、ぐっと堪える。
なにをやったところでどうせ無残に散る。
ぽっちゃり好きなんてわずかでしょ?とあなたは言うかもしれない。
そんなことはない。あなたが知らないだけだ。
いるよ。いっぱいいる。
堀江貴文が絶対やらないこと③ 貯金
ぼくは貯金をしない。
ぜんぶ使い切る。
なににお金を使うのかと言えば、時間、健康、遊び、この3点である。
おわかりのとおり、この3点はお金がなくても手に入る。
お金の使い道なんてせいぜいそんなものだ。
あなたの幸せを担保するのは、健康と良好な人間関係だ。
それさえあればなんとでもなる。
たかがお金ごときのことで、心をざわつかせるのは滑稽だ。
お金の不安には、「生存の不安」と「プライドの不安」がある。
老後資金2000万円問題は、まさに生存の不安を刺激されたのだ。
金がない。どうやって生きていけばいいんだ。そう悲嘆するわけだ。
一方、プライドの不安とは、相対的な比較で生じる。
おれの年収は450万円、知り合いのAさんの年収は800万円、おなじ歳なのにこうも違うのか。
おれと違ってAさんはいつも仕立てのいい服を着ている。
奥さんもきれいだ。なんだよ、くそ。
そんな具合にやっかむ。
そうやって多くのひとは、お金をめぐっていちいち揺れ動いている。
ストレスを感じている。
バカじゃないのか。
お金はあくまで一手段だ。自由を拡大するための一手段である。
お金そのものに価値はない。
そんなものは妄想だ。
お金は幸せのきっかけにすぎないのである。
収入が多かろうが、少なかろうが、肝心なのはあなたが幸せであることだ。
それ以上でも以下でもない。
幸せでなければ、10億円あろうと100億円あろうと無意味だ。
ただの紙くずである。
50歳、100年時代の折り返しを迎える堀江貴文の集大成
堀江さんの集大成である『最大化の超習慣「堀江式」完全無欠の仕事術』は、迷い、惑い、試行錯誤を繰り返す人におすすめ。
本のなかで「これまで多くの本を出してきたが、ぼくのメソッドをここまではっきり、踏み込んで述べるのは初めてだ」と述べているとおり、堀江さんの働き方の哲学をあらゆる視点から探ることができます。
読むことで、きっと迷いを解消するヒントを得られるはずです。
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