「すべての格闘技を制覇できる可能性がある」

“まるで早送り”な「歴代最強」格闘家。24戦無敗の19歳・那須川天心の強さに驚愕

  • 芸能・エンタメ
  • 2017.10.05
  • by 新R25編集部

いま格闘界でもっとも注目を集めている19歳、那須川天心をご存じだろうか。専門家たちも口をそろえて“神童”と呼び、高田延彦氏は「50年に1人の逸材」と評価している。これから格闘技の歴史を変えるかもしれないスゴい存在なので紹介したい。

デビューからキックボクシングで20連勝、総合格闘技でも4連勝中の“神童”

那須川は幼少期から圧倒的に強かった。5歳から始めた極真空手では、小学校5年で全日本新空手道選手権大会に優勝。6年生からはキックボクシングに転向する。

アマチュアで105戦99勝5敗1分という驚異の戦績を納め、中学を卒業してプロデビュー。わずか6戦目で「RISE」という国内最大級のキックボクシング大会のバンタム級で、史上最年少・16歳での優勝を果たす。

いまではプロデビューから無敗の20連勝中。ISKAオリエンタルルール世界バンタム級王者、RISEバンタム級王者の2冠に君臨している。

しかし那須川がスゴいのはこれだけではない。キックボクシングだけでなく、総合格闘技ルールでも強いのだ。2016年の12月29日にRIZINに初参戦し、初戦でいきなり1ラウンドでKO勝ち。

通常は試合の間隔を3ヵ月空けるともいわれるが、そこから“誰もやったことがない”中1日での2連戦を直訴。2戦目はなんと寝技で一本勝ちし、総合ルールでも2017年7月時点で4連勝中。いったい誰が那須川を止められるんだ…!

「本当にすごいのは、“世界最強の立ち技格闘技”ムエタイの現役王者に圧勝したこと」

画像はYouTubeのスクリーンショット

那須川が経験した試合のうち、とくに難関だったといわれているものがふたつある。まずひとつを挙げてくれたのは、元キックボクサーでK-1 WORLD MAXで準優勝に輝いた実績もある佐藤嘉洋氏

「那須川がほんとうにすごいのは“世界最強の立ち技格闘技”ともいわれるムエタイの最高峰・ルンピニースタジアムの、もっとも層が厚い階級の現役王者であるワンチャローンに圧倒的な勝利を飾ったところです」

じつはこの試合、「さすがの那須川でも負けるだろう」というのが大半の意見であったそう。しかしいざ戦ってみると、試合開始直後からワンチャローンを圧倒。最後はバックスピンキックというトリッキーな大技で1ラウンドKO勝利を収めた。

出典Youtube

2016年12月5日に行われた、ワンチャローン・PKセンチャイジム VS. 那須川天心の試合。KOの瞬間は2:35あたり。

もうひとつの難関は元ボクシング世界王者のアムナット・ルエンロン戦。彼は世界最速で3階級を制覇したボクシングの王者、井岡一翔に唯一黒星をつけた相手だった。

この試合にも那須川は圧勝。しかもただの勝利ではなく、なんと元ボクシング王者から左ボディーブローでKOを奪ってみせたのだ!

出典Youtube

2月12日に行われた、アムナット・ルエンロン VS. 那須川天心の試合。KOの瞬間は16:30あたり。

「那須川の最大の武器はスピード。彼だけ“早送りボタン”を持っている」

なぜ那須川はこんなにも強いのだろう。佐藤氏はこう語る。

「彼の最大の武器は圧倒的なスピードです。もはや “早送りボタン”を持っているとしか思えません。対戦している選手からすると、打撃を繰り出されても見えないほど異常に速い。だからよけられないんです」

サンドバック打ちの練習風景。速い…

「さらに、総合格闘技で活きてくるのは那須川のバランス維持能力です。“総合”は投げ技や寝技アリのルールですが、やはり彼の得意としているのはキックボクシング。相手が倒しにきても有利な姿勢を保ち、自分の土俵で勝負する力が抜群に高いです」

「那須川は歴代最強クラス。ボクシングやUFCでも世界チャンピオンになれる可能性がある」

那須川天心がとにかく強いことはわかったけど、歴代の選手と比べても強いのだろうか?

那須川が歴代でも最強クラスです。過去の名選手たちの技術を吸収し、那須川の工夫が加わって今がある。もし彼が過去の偉人よりも強くないとしたら、キックボクシング界は衰退しているということにもなってしまいます」

「これから彼の全盛期が来ると仮定すると、ボクシングの世界チャンピオン、そして総合格闘技の頂点である『UFC』の世界チャンピオンにもなれる可能性もあると思います。もっといえば、その他すべての格闘技を制覇できるくらいの可能性をも感じさせる逸材です」

ものすごい評価…。現在19歳のキックボクシング界の“神童”は、日本だけでなく世界の格闘技の歴史を塗り替える存在になるかもしれない。

<取材・文=新R25編集部>