日本郵政、三越伊勢丹、レオパレス、AOKI…

要注目ガールズラップユニット『chelmico』! CMに続々起用のワケを広告関係者が分析

芸能・エンタメ2017.11.19by 新R25編集部

引き続き「ヒップホップブーム」なこのごろ。そんななかでも最近グングン注目度を上げている女性2人組ユニットをご存じだろうか。その名は「chelmico(チェルミコ)」! いったいどんなユニットなのか!?

「ミスiD」も受賞した、元モデルの2人組。映画を観たノリでラップをやってみたら人気に

「chelmico」は、鈴木真海子渡賀レイチェルの2人からなるMCユニットだ。

2人はもともとミュージシャンではなく、モデルとしてユルく活動。レイチェルは講談社が主催するアイドルオーディション「ミスiD 2014」を受賞している。

金髪がトレードマークのレイチェル

「chelmico」結成のきっかけは、レイチェルが映画『Tokyo Tribe』(編註:2014年の映画。ラップシーンが多く登場)を観たノリで、モデル現場で顔見知りだったという鈴木真海子を誘ったこと。2人は当時のことを、『Spincoaster』のインタビューのなかで以下のように語っている。

「めっちゃ盛り上がって『ウチらもラップできるでしょ!やろうよ!』みたいな感じになってしまい。そして都合よくその夜に“シブカル祭。”の実行委員長から『来月のシブカル祭。にミスiDステージがあるから、その中で何か出し物してよ』って言われたので、『じゃあ、ラップするか』ってなったんです。それでマミちゃんを誘って、『せっかくだからオリジナル曲作ろう』って」
「私は大学受験前だったんですよ。だけど思い出作りにと思って。レイチェルから誘いのLINEが来たのがスタバで友達と一緒に勉強してる時だったんですけど、そしたらその子に『やってみなよ』って言われて。『まぁいっか、1回なら』って感じでそこから始まり、いざ曲作って、ライブしたらいい感じになっちゃって(笑)

出典https://spincoaster.com

鈴木真海子は“長澤まさみに似てる”が定番ネタ

以降、SoundCloudなどに音源をアップしているほか、2016年10月には、ファーストアルバム『chelmico』をリリース。すでに3枚のシングルもリリースしている。

大企業のCMに続々起用! ラップブームにくわえ、肩書きにこだわらない「マルチ志向」が広告向き

chelmicoの活躍のなかで特筆すべきなのは、すでに多くの企業CMに起用されていること。日本郵政、三越伊勢丹、レオパレス21、AOKI…。ほか、本田翼が出演する「花王 ビオレ さらさらパウダーシート」のCMでもラップを披露!

日本郵政

出典Youtube

三越伊勢丹

出典Youtube

レオパレス21

出典Youtube

AOKI

出典Youtube

そこまでメジャーなアーティストというわけじゃないのに、なぜこんなにCMに起用されるの? 企業側やCM制作サイドの意図を、クリエイティブディレクターの三浦崇宏さん(博報堂→株式会社GOを立ち上げ)に聞いた!

「2016年はじめぐらいからの『フリースタイルダンジョン』人気による“ラップブーム”は継続していて、企業からもその波に乗ってラップを使いたいというニーズは根強いです。メッセージをダイレクトに届けるラップは、広告表現と相性がいいですし」

とはいえ、“ブーム当初のようにただラッパーを起用”すればいいわけじゃないという認識も強くなっているようで…。

「ラッパーにはみな強い個性があります。もちろんそれが彼らの魅力なのですが、たとえばDOTAMAの“ギャグラップ”は、広告だとふざけた印象にもなってしまう。ほかにも音楽的にはわかりやすいけどファッショニスタ要素が弱いラッパーや、イケメンだしファッション性も十分だけど、ガチすぎて一般のCMに起用すると印象が強すぎるラッパーなどが多いんです」

そんななかで、肩書きにもこだわりを持たないマルチ志向のchelmicoは起用しやすい存在」だという。

「昔でいう、PUFFYをイメージしてもらうとわかりやすいです。歌もよくて、MCなどのタレント業もこなし、ファッショニスタとしても憧れの存在になり得る。この世代だと『水曜日のカンパネラ』のコムアイくらいしかいないと思いますが、彼女たちもゆくゆくはそういう存在になりそうですね」

「広告嫌悪」が根強い現代に、リアルに仲がいい2人の『嘘をついていない感じ』は信頼される

また、「意外に重要なのが、プライベートから2人の仲がいいこと」と三浦さん。どういうことでしょう?

「本当に仲が良い2人だから、楽しげにラップをしているCMを作っても嘘をついている感じ』がないんですよ。現代の消費者・視聴者は『CMなんて企業の事情でしょ』と誰しもが理解しているので、共感できない広告表現をしたり、タレントが上っ面で何かを言ったりしても信頼されません。制作サイドもそれを感じているので、広告に起用する人選も『嘘をついていない感じ』がとても重要な時代になっています

マツコ・デラックスなど、率直な物言いをする印象のタレントが多くCMに起用されるのも同じ理由なのかもしれない。

じつは時代をガッツリとらえていたchelmicoのラップ。まだ聴いたことがない人はチェックすべし!

〈取材・文=天野俊吉(新R25編集部)〉

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