ビジネスパーソンインタビュー
意外な社風と仕事の実態が明らかに
残業が少ない理由に納得。グノシーで働く「営業」の実態について聞いてきた
新R25編集部
テレビCMでもよく見かけるニュースアプリ「グノシー」。「ネット上に存在するさまざまな情報を独自のアルゴリズムで収集し、評価付けを行い、ユーザーに届ける」サービスです。
この日本を代表するスマホニュースアプリを運営するGunosy社が、最近では広告営業を積極的に募集しているとの情報が。
「エンジニアが多い印象があるけど、そういう会社で営業として働くってどうなんだろう?」
編集長の渡辺が素朴な疑問をぶつけると、同社の意外な社風と仕事の実態が見えてきました。
正直、あまり社風が見えないんですが… やはりエンジニアが多い?
インタビューにこたえてくれたGunosyのみなさん。写真左から、近藤洋司さん(広告事業本部プレミアム広告推進部執行役員)、千葉久義さん(広告事業本部アカウントマネジメント部執行役員)、山越雅之さん(広告事業本部アドテク事業部執行役員)、加藤慶一さん(コーポレート本部採用推進部部長)
編集長・渡辺
グノシーってプロダクトのイメージが先行して、あまり中の人や社風が見えない気がします。そのことについて、率直にどう思われますか?
加藤さん
そうですね。「Gunosyの創業メンバーは東大卒の3人」という高学歴集団のイメージが、世の中的にはまだ強いみたいで。
編集長・渡辺
それはありますね。エンジニアのイメージが強いです。
千葉さん
Gunosyではこれまで、営業やマーケがどういうことをやっているか、外向けにほとんど出していなかったんです。
だからビジネス職で求人を出しても、応募者がどう活躍できるかイメージしづらい面があったと思います。
編集長・渡辺
ちなみに、営業とエンジニアで、それぞれ構成比率はどれくらいでしょうか?
加藤さん
ざっくりですが、全社員数150名のうち、広告営業が35%、開発が41%という割合で、若干エンジニアのほうが多いくらいです。
編集長・渡辺
割合的にはそんなに変わらないんですね。というか、ビジネス職の人が思ったより全然多い。
千葉さん
商品やサービスが増えてきたことで、広告営業の割合も徐々に大きくなってきた感じです。
運用もできて開発も分かる。ハイブリッドなスキルが身につくGunosyの広告営業
編集長・渡辺
他社とは違う、Gunosyの広告営業の特徴を教えてください。
まずは、営業が広告の運用もやったり、商品開発でエンジニアとコミュニケーションを取ったりする点ですね。仕事内容がボーダレスです。
山越さん
自社でメディアを運営していて社内にエンジニアがいるので、営業からダイレクトに「こういう広告商品がほしい」と伝えて、実際につくることができます。
編集長・渡辺
「営業だけ」or「運用だけ」ではなくて、ハイブリッドなスキルが身につくということでしょうか?
山越さん
そうですね。クライアントと直接対話しながら運用も担当している営業メンバーが多いです。
千葉さん
今後もそういう人材を増やしていきたいです。
運用のことがわかるとクライアントへの説得力や信頼も増しますし、「持ち帰って(運用担当に)確認します」みたいな無駄も省けますから。
編集長・渡辺
先のキャリアを考えても、Gunosyでハイブリッドなキャリアを積むことが強みになりそうですね。
千葉さん
おっしゃるとおりです。言い方は悪いですが、今の時代では「売るだけ」「運用するだけ」みたいな人材は仕事に振り回されてしまうと思うんです。
編集長・渡辺
なるほど。多角的な視点から提案ができることで、主体的に仕事ができるようになると。
千葉さん
しかも、まだ社員数がそれほど多くないいまのタイミングだと、経営層と近いところで仕事ができます。上場企業とはいえ広告営業は約50人程度ですから。
編集長・渡辺
自分の意見も言いやすいし、いろんなことをダイレクトに学べる機会がありそうですね。
営業もエンジニアも「同じ時間帯に同じ空間にいること」が、無駄な残業をなくす
編集長・渡辺
企業ホームページを見ると、Gunosyは「残業の少なさ」や「長く働ける環境」を積極的に打ち出していますよね。
これはエンジニアだけではなくて、広告営業も同じなのでしょうか? 「営業には残業がつきもの」という印象がありますが…
山越さん
営業も残業は少ないですよ。エンジニアが定時できっちり仕事を終えて帰るので、7時ごろになるとフロアが「シーン」となるんです。
そうすると自然に、営業メンバーも「帰ろうかな」という雰囲気になるんですよね(笑)。
編集長・渡辺
なるほど。エンジニアが遅くまで残っていないのも珍しいですね。
山越さん
朝、始業時間にエンジニアも営業も全員出社するルールにしているんですよね。
そうすると各自が自分のタスクを時間内に終わらせるようになって、朝もちゃんと出社できる。会社全体として残業が少なくなるんです。
編集長・渡辺
なるほど、納得しました。
他にも残業が少なくなっている要因はありますか?
加藤さん
あとは、マネジメント層がメンバーのことを信頼しているというのもあると思います。
いちいち上司に報告するような文化もないですし、上司部下関係なく、不要になった会議はどんどん潰しましょうと意見も出し合います。
山越さん
残業が減ると社外の人たちと飲みに行く機会も多くなって、コミュニケーションの幅が広がったなと思いますね。
共通言語は「数字」。営業とエンジニアが同じ目標数値を追うことのメリット
まだ少し気になる点がある様子の渡辺
編集長・渡辺
「営業とエンジニアが一緒に働くこと」についても話を伺いたいです。
一般的に、営業とエンジニアってお互いの利害が一致しないので、仲が悪い印象があります。
特にGunosyのようにプロダクトが強い会社の場合は、営業に発言権がなくて窮屈な思いをしている…みたいなことはないですか?
近藤さん
僕はGunosyにジョインしてまだ1年経ってないから、フラットな意見が言えると思います。
編集長・渡辺
お、ではお願いします!
近藤さん
Gunosyって、本当に「エンジニアが強い」「営業が強い」みたいなパワーの不均衡はないんですよ。
会社全体の共通言語として「数字」を大切にしていて、全員が毎朝同じKPI(事業の重要な数値指標)を見ることで、みんなが営業、開発それぞれで追っている数字を意識できているんです。
編集長・渡辺
なるほど。そうやって社員全員がバランスが取れた思考を持てるようにしていると。
山越さん
そうです。だから、営業でもアクティブユーザー数や滞在時間が変動したのはどういう理由だろうと考えるし、エンジニアでも大きな広告案件が入った、といったセールスの動きを意識し、お互いに質問し合ったりしています。
加藤さん
エンジニアは営業に対して「売ってくれてありがとう」、営業はエンジニアに対して「改善してくれてありがとう」と、お互いをリスペクトし合う文化は形成されていますね。
職種関係なく仲間を尊敬でき、柔軟性のある人材を採用している
編集長・渡辺
でも、数字という共通言語があるとはいえ、営業とエンジニアって職種的に価値観の違いがあると思うのですが…
加藤さん
そこは採用の時点で気をつけているところです。
僕はエンジニアの面接も担当しているんですが、転職理由の中で上層部や他の部署に対して否定するような表現をする方は、どんなにスキルがあっても採用を見送ります。気持ちとしては分かりますが。
千葉さん
「エンジニアだから」「営業だから」みたいな職種ならではの価値観にとらわれすぎて、協調性のない人も厳しいですね。
編集長・渡辺
勝手にスキル偏重で採用しているイメージを持っていました。失礼いたしました…
加藤さん
仲間を尊敬できて柔軟性があり、バランス感覚のある人を採用しているので、Gunosyで職種間の価値観の違いを感じることはないと思います。
営業とエンジニアが同じ土俵で表彰されるGunosy流の表彰制度
写真提供:Gunosy
近藤さん
あと、転職してきて面白いと思ったのは、半期に一度の全社アワードです。
編集長・渡辺
表彰式ですか? それならウチにもありますが。
近藤さん
ただ、賞が「ベストセールス賞」「ベストエンジニア賞」のような職種ベースではなく、「BESTカイゼンAWARD」「BESTチャレンジAWARD」「BESTコミュニケーションAWARD」の3つなんです。
職種の垣根を越えて、営業もエンジニアも同じ土俵で評価されるんですよ。
編集長・渡辺
へー、それはユニークですね!
加藤さん
僕、エンジニアですけど2016年に「BESTコミュニケーションAWARD」をもらいました(笑)。
編集長・渡辺
「BESTコミュニケーションAWARD」というのは何を評価する賞なんでしょうか?
加藤さん
新しくプロダクトをつくるときって、開発チーム内はもちろん、営業とのコミュニケーションもうまくいかないと実現できないですよね。
みんなをうまく巻き込み円滑にコミュニケーションを取れてはじめて、クオリティの高いプロダクトをベストなタイミングでローンチできる。
その調整力が評価されるポイントになるでしょうか。ある意味「BEST調整AWARD」とも言えそうです(笑)。
千葉さん
営業がエンジニアに、エンジニアが営業に投票することもあるんですよ。
編集長・渡辺
それも営業とエンジニアがお互いの仕事を理解している証拠ですね。
新旧代表コンビも約30歳。R25世代が活躍できるチャンスに恵まれているGunosy
編集長・渡辺
いろいろお話をうかがって、Gunosyの営業は「ハイブリッドなキャリアが身につく」「無駄な残業癖がなくなる」「エンジニアとの壁がない」など、魅力的な社風やリアルな労働環境が見えてきました。
我々のメディアの読者は20代のビジネスマンが多いのですが、若い人が活躍できる風土もあるのでしょうか?
近藤さん
はい。先日、新卒入社3年目で25歳のメンバーが、新しく執行役員に抜擢されました。
Gunosyには、年齢に関わらず成果と能力を正当に評価する柔軟な経営層が揃っています。新しい領域への事業展開も多いので、チャンスにも恵まれていると思いますね。
編集長・渡辺
そう言えば、創業代表(現 取締役 ファウンダー)の福島さんも新しく代表に就任した竹谷さんも、まだお若いですよね。
千葉さん
福島が30歳で、竹谷が29歳です。Gunosyには同じように若いみなさんが活躍できる環境が整っていますので、どんどんチャレンジしてほしいですね。
みなさんのご応募、お待ちしております!
〈取材・文=新R25編集部/撮影=オカダマコト〉
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