「雑音を消して、耳をすませて、時代の音をきけ」

【コラム】誰よりも情報を手に入れて、キミが挑戦を諦める理由を徹底的に潰すんだ

ライフスタイル
『新世界』は、その場所から一歩踏み出せないキミに向けて書きました。

そして、今回の文章も、そんなキミに向けて書きます。

僕はずいぶん長い間、日本中から叩かれつづけたから、それがいつだったかは忘れたけれど、「キングコング西野が嫌い」と豪語する人に、「嫌いな理由」を聞いてみたことがあった。

すると返ってきた答えは、「みんなが嫌っているから

耳を疑うような答えだったんだけど、実は、これと同じ答えを持っている人が少なくなくて、人は「好き・嫌い」を自分の意思で決めていないことがあるということが分かった。

どうやらその正体は『生存本能』で、つまるところ、「みんなが嫌っているものを嫌っておいたら、自分に火の粉が飛んでこない」だ。

自分の身を守る為に、嫌われている者を嫌うってワケ。

自分の感情の所在が、「世間」にあるんだ。

僕の場合はテレビが「キングコング西野は嫌っていいですよ」「西野の夢はバカにしていいですよ」と煽っちゃったので、その風当たりは、僕を支持してくれたファンやスタッフまでもが迫害を受けてしまうレベルのものだったけれど(スタッフに至っては、西野を支持することで仕事を失うレベルだったけれど)、

規模の大小は問わず、何かに挑戦する人や、外の世界に一歩踏み出す人は、往々にして「みんなで嫌ってもいい人」「みんなでバカにしてもいい人」になり、一斉に攻撃を受ける。

キミが今、その場から一歩踏みだせない理由はそこにあって、踏み出したことで魔女狩りに逢った人を目の当たりにしたからだろう?

もしかすると、試しに半歩踏み出してみた時に、このまま進むとどうやら強まりそうな向かい風を察して、その足を引いた過去もあるんじゃないかな?

気持ちはわかる。

ここで飛び出したら、車に轢かれるかも」と考えるのは当然で、その感覚を持ち合わせていなければ、キミはとっくの昔に物理的に死んでいたハズだ。

でも、ちょっと待ってくれ。

その判断は、その勘は、今の時代に最適化したものなのかな?

25歳の頃に「テレビのひな壇に出ない」と決めたときに、同業者全員が「そんなことをすると食いっぱぐれる」と言ったけど、どっこい、僕は今日も生きている。

ここには明確な理由がある。

SNSの登場によって、演者とお客さんがダイレクトにつながれるようになり、広告収入(スポンサーさんや事務所)でしか生きれなかった時代から、ダイレクト課金(お客さんから直接支援してもらえる)でも生きていける時代に変わったからだ

インターネットがない時代だと「ひな壇に出ない=食いっぱぐれる」という数式は成り立つけれど、2018年にもなると、その数式が今の時代には合わないことぐらい、さすがに見えてきたと思う。

日本でTwitterが本格的に普及しはじめたのは今から10年前で、当時は、少なくとも芸能界に籍を置くほとんどの人間が、まもなくSNSがもたらす大規模な地殻変動に気がついていなかった

しかし、泣こうが喚こうが時代は変わった。

そして、この先もどんどん変わっていく。

常識が変われば、感情も変わる

魔女狩りに遭って死ぬハズだったヤツが生き残ってしまったときに、嬉々として狩っていた側の人間は途端に声を殺す。

そこで、声を上げつづけると、今度は自分が狩られるからだ。
彼のツイートにあるとおり、世間の評価とかマジでどうでもいいし、いくらでも覆せる。

その地殻変動が結果的にどのような変化をもたらすのか? という情報を仕入れておいて、雑音を消して、耳をすませて、誰よりも早く、時代の音を聞くんだ。

「ひな壇に出なかったら食いっぱぐれる」(理由=広告収入/出演ギャラがなくなるから)に対して、「いいや。お客さんと膝を付き合わせて一対一の付き合いを一万回すれば、広告収入がなくなろうが活動は止まらないし、広告主にお伺いをたてなくてもいいエッジの効いたアクションを起こしつづければ、まもなく自分が広告主になれる」という数式さえ描ければ、日本中からバッシングを浴びようが関係ない。

僕はこれを芸能界で証明した。

次はキミの番だ。

くれぐれも言っておくが、情報戦だ。

やみくもに走るのではなくて、情報を仕入れてから走るのでもなくて、情報を仕入れながら走るんだよ

情報を手に入れて、キミが挑戦を諦める理由を徹底的に潰すんだ

最新刊『新世界』には、この時代の生き残り方を、この時代で挑戦しつづける術をすべてブチ込んだから、ちょっと読んでみて。

そして、どこかでバッタリ出会ったときに、キミの挑戦記を聞かせてほしい。

あー、それわかるー!」と一緒に酒が呑める気がするよ。

いろいろ言われて大変かもしれないけど、頑張ってね。

負けるなよ。

応援しています。
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