わかりました。本題に入る前に聞きたいんですが、そもそも告白って、成功確率がどのくらいのときにすべきだと思いますか？

その考え方だとダメですね。

告白は、成功がほぼ約束された状態でするものです。

成功するかわからない告白は『あいのり』や『テラスハウス』のような恋愛リアリティーショーが、視聴者の目を釘付けにすべく、盛り上がるよう演出するためのもの。

現実での告白はあくまで付き合う直前の“確認作業”にすべきです。つまり、告白する時点で答えが「YES」とほぼ決まっている状態でなければならないのです。

もちろん本人の魅力を磨くのには時間がかかりますが、一方で誰でも使えるテクニックもありますよ。

女性との距離を縮めるには、やっぱり“共感”が欠かせませんね。

女性にとっての“あるある”を重ねるイメージで会話をしていくといいですね。

たとえば「長く付き合った彼氏と別れた」という話に対しては「3年目くらいから家族みたいになっちゃうよね」とか。

「好きでもない男性から言い寄られることは多いけど、好きな人からはモテないタイプでしょ？」なんてのも、当てはまる人が多いので使いやすい。

こういった共感を重ねていくと、だんだん「この人は私のことをわかってくれている」と信頼してもらえるようになって、告白の成功率が上がるんですよ。

ほかに便利なのが、「オリジン弁当理論」。

かつてのオリジン弁当って、セブン-イレブンの店舗付近に新店を出していたようなんです。

なぜならそこは、周辺エリアを調査をした結果「お客さんがよく入る場所だ」とセブン-イレブンが判断した場所だから。

オリジン弁当がセブン-イレブンを参考にしているように、女性に刺さるようにつくられた女性歌手のJ-POPの恋愛ソングなどから学べばいいんです。

たとえば女子の間で「私のための歌！」と話題になった西野カナさんの『トリセツ』の歌詞とかは、ほぼそのまま使えるかもしれませんね。

ちなみに、西野カナさんは綿密な“マーケティングリサーチ”をして歌詞を作っていることで有名です。

女性たちの間で流行っている作品には、ざっとでも触れておくことをおすすめします。最近だとあいみょんさんも必聴です。

基本的には、相手の年齢や社会人歴に合わせて、感情が揺さぶられるお店を選びましょう。「こんなの初めて！」「キレイ！」「おしゃれ！」と思わせるお店です。

それはなぜかというと、「この人と一緒にいると、もっといろんな楽しい経験ができそう！」と思ってもらえるからです。

実年齢だけではなく、相手の「上京期間」を考慮するといいでしょう。大阪や名古屋であれば、「周辺にある都市から、親元を離れて出てきてどれぐらいの期間が経っているか」に置き換えてください。

どれくらい遊び慣れているかで、選ぶお店を変えるんです。

たとえば実年齢は28歳でも上京期間が3年なら、東京出身の新卒3年目女子が喜びそうなお店をチョイスするといいでしょう。

3年目といえば客単価5000円程度の各料理の有名店は行っているので、ほかでは絶対出さない看板メニューがあるけどあまり知られていないところがおすすめ。

引き出しがないなら、食のジャンルでいえば、イタリアンではなく和食がおすすめですね。

イタリアンは女子会やランチで行く機会が多い。しかも、どのお店も定番メニューにあまり差がないので、3年目ぐらいにはひと通り食べている可能性が高いです。真新しさがないうえに、他店と比較されるリスクもあります。

一方で和食は、お店によってメニューのバリエーションに差が出やすく、既視感を防ぎやすいんです。

ほか、上京期間に応じて、こんな感じで街を選ぶとよいでしょう。

さきほど、女性の“あるある”を口にすることで共感をつくる会話の盛り上げテクを紹介しましたが、これと女性の上京期間をベースにした食事デートの提案をすると、うまくいきやすいです。

私はこれを「not A but B提案」と呼んでいます。

たとえば東京で遊び慣れている28歳くらいの女性は、こんな風に誘いましょう。

「（A）恵比寿でおしゃれなイタリアンなんて、もう60回くらい行ってるでしょ。（B）そういうのじゃなくて、内装は汚いけど本当においしい焼き鳥屋とか行きたくない？」

そしたら「わかる～！ 行きたい！」って答えてくれるはずですよ。

上京期間2年の24歳女性には「（A）渋谷とか焼き鳥の赤ちょうちん系で飲むのも楽しいけどさ、（B）チーズが好きなら、30種類以上チーズがあって石焼きチーズリゾットが名物の南青山のイタリアンとか行かない？」

こうやって、「この人は私のことをわかってる」「たくさん面白いところへ連れて行ってくれそう」という信頼が貯まることで、告白が成功しやすくなっていきます。

相手からの信頼が貯まってきたら、「脈ありサイン」が出ているかどうかを確認しましょう。

たくさんサインが出ていて、成功がほぼ確信できたタイミングで告白するのが定石です。

相手の能動的なアクションは脈ありのサインの1つです。

たとえば漠然とした「また飲みに行きましょう」というLINEのやりとり中に「いつ空いてる？」と予定を聞いてきたり、まだ返信をしてないのに連続でメッセージを送ってきたり。

また、デートのあとに「今日の会話で出てきたけど、今度は◯◯を食べてみたいな」と言ってくるのも、次のデートに誘って欲しいことを示す能動的なアクションですよ！

「今」を共有する話題が出てくるのも、脈ありサインです。

たとえば、「テレビに霜降り明星（好きなタレント）が出てるよ！」とリアルタイムでLINEを送ってきてくれる子は脈アリですね。

知り合いみんなにそうやって連絡してる人なんていません。わざわざテレビを見ている最中に連絡してくれたということは、相手にとって自分が特別な存在だということです。

デートに誘ったときの反応でも、脈ありかどうかわかります。

たとえば「会食がなくなって急に今夜空いちゃったんだけど、もし残業終わりのタイミングが合ったらサクッとご飯いかない？」と急に誘ったときに、来てくれたら脈ありです。

女性って本来、準備ができていない日にデートするのは嫌がります。

社外の人と会う予定がない日はすっぴんで出社している女性も多いですし、「万全な状態じゃないのに行きたくない」ってなるのが普通。

それでも来てくれるということは、恥ずかしさを超えるほど、強く「会いたい」と思ってくれている可能性が高いです。

逆に、だいぶ先の日程のデートへの反応も、判断ポイントになります。

たとえば「来月の3連休、どこかに出かけようよ」と誘って、すぐにOKをくれたら脈アリですね。

好意のない相手のために、そんなに先の予定を入れたくないでしょう？

先の予定にOKをくれたら、少なくともそれまではデートするような関係でいたいと思ってくれている証拠。

とくに旅行やドライブなど、2人でいる時間が長いデートに乗ってくれたら、かなり好意を持ってもらえているはずです。

う～ん、そうとは限りません。実情としては、3回目ぐらいで告白する人が多いから、統計的に「3回目のデートで告白が成功した人」が多くなっているだけだと思います。

タイミングに関して気にすべきは、デート回数ではなく「占有時間」です。

異性としてのコミュニケーションを取りはじめてからカウントして、十分に距離を縮められるだけの時間と会話量を、どれくらい積み重ねたかが重要なんです。

つまり、2時間のデート3回で付き合えた人は、3時間のデート2回でもよかったかもしれません。LINEでたくさん連絡をとっているのなら、1回のデートでうまくいくことだってあります。

たとえば初めてのデートだけど、今の仕事の悩みや過去の恋愛など相手のかなり深い内面の話まで引き出せている場合とか。逆に4回デートしても、そのうち3回が映画デートなら十分にコミュニケーションを取れていない場合が多いでしょう。

なのでデートの回数に縛られすぎず、告白のタイミングは占有時間と脈ありサインで見極めましょう！

はじめに言った通り、恋愛番組のようにヘンに盛り上げる必要はありません。会話の延長線上でいいんです。

断られるリスクを抑えるためには、“ノリで言ってる感”を消すことが重要です。

そのためには事前に、彼女にはこうしてあげたいんだ、こんなデートがしたいんだと相手に伝えておき、ドキドキする未来を夢想させておく。

そして、告白前は「ちゃんと言うけど」といった真剣さを伝える前置きが大事。誠実に付き合おうとしていることをアピールするのが成功の秘訣です。

意志さえ伝われば、それ以降のセリフは気にしなくて大丈夫。ドラマなどの作品に引っ張られず、素直に想いを伝えましょう！