ビジネスパーソンインタビュー
全世界3,000万部突破のビジネス本
成功者の共通点をまとめた『7つの習慣』。ビジネス賢者たちがハイライトした一文とは?
新R25編集部
もし、歴史上の偉人や賢人、成功者たちの行動や考え方の共通点があるとしたら…知りたいと思いませんか?
米国のスティーブン・R・コヴィー博士が、アメリカ建国以来の成功者に関する過去200年分もの文献を緻密に調査・分析し、体系的にその考え方をまとめたという『7つの習慣』。
1989年の初版発売以降、44カ国語に翻訳され、全世界3,000万部、日本でも累計220万部を売り上げ、「世界で最も有名な自己啓発本」と言っても過言ではない本著は、ビジネスパーソンなら1度は読んでおきたい必読書です。
そんな全世界のビジネスパーソンのバイブルともいうべき『7つの習慣』が、2019年10月3日より『7つの習慣 賢者のハイライト』として発売されます。
同書には、ビジネス賢者たちがそれぞれ担当した「習慣」を読んだ際に残したメモ書きやハイライトをそのまま掲載した小冊子「賢者のハイライトブック」が付録されています。
『7つの習慣 賢者のハイライト』の発売にあわせて展開する新R25の特集『私が選ぶ7つの習慣』では、全8回の記事を通して、より日々の仕事に活かせる形で『7つの習慣』の内容をお届けします!
初回となる本記事では、さまざまな分野で活躍しているビジネス賢者たちに、「書籍のなかで心に残った一文」(※)にハイライトを入れてもらい、その理由を伺いました。
※記載しているページは『7つの習慣 賢者のハイライト』におけるページ数です。
第1の習慣「主体的である」
熊谷正寿「自分の人生をコントロールするために、“自責”であれ」
【熊谷正寿(くまがい・まさとし)】1963年長野県生まれ。1991年株式会社ボイスメディア(現・GMOインターネット)を設立、代表取締役就任。1999年に独立系インターネット企業として国内初の株式上場。現在は、東証一部上場のGMOインターネットを中心とする上場企業9社を含むグループ111社、パートナー約6,000名のGMOインターネットグループを率いる(2019年6月末現在)。主な受賞歴に、米国ニューズウィーク社「Super CEOs(世界の革新的な経営者10人)」(2005年)、経済誌「財界」による第58回「財界賞・経営者賞」(2016年)、経営誌「企業家倶楽部」による第19回「企業家大賞」(2017年)など
『7つの習慣 賢者のハイライト』P140より「人の変化のパラダイムは、「インサイド・アウト(内から外へ)」である。自分自身が変わる、自分の内面にあるものを変えることで、外にあるものを良くしていくという考え方だ。主体的な人は、もっと才能豊かになれる、もっと勤勉になれる、もっとクリエイティブになれる、もっと人に対して協力的になれる、というように考える」
熊谷さん
人生は選択の積み重ねですが、それはすべて“自分の責任”の上に成り立っていると自覚したことで、私は人生が変わりました。
人のせいにする“他責”でいる限り、自分の人生の選択権を他人に委ねているのと同じです。若いビジネスパーソンは、これからの人生で多くの失敗を経験するでしょう。しかし、「自分に起きることはすべて自分に責任がある」と自覚してはじめて、自分の人生をコントロールできるようになります。
自由な未来を得るためにも、“自責”という感覚を大切にしてほしいと思っています。
第2の習慣「終わりを思い描くことから始める」
鈴木美穂「終わりを想像することは、自分にとって大切なことを、より大切にして生きること」
【鈴木美穂(すずき・みほ)】認定NPO法人マギーズ東京共同代表理事 元日本テレビ記者・キャスター。1983年東京都生まれ。2006年慶応義塾大学卒業後、2018年まで日本テレビに在籍。報道局社会部や政治部の記者、「スッキリ」「情報ライブミヤネ屋」ニュースコーナーのデスク兼キャスターなどを歴任。2008年、乳がんが発覚し、8か月間休職して手術、抗がん剤治療、放射線治療など、標準治療のフルコースを経験。復職後の2009年、若年性がん患者団体「STAND UP!!」を発足。2016年には、東京・豊洲にがん患者や家族が無料で訪れ相談できる「マギーズ東京」をオープン。自身のがん経験をもとに制作したドキュメンタリー番組「Cancer gift - がんって、不幸ですか?」で「2017年度日本医学ジャーナリスト協会賞映像部門優秀賞」を、「マギーズ東京」で「日経ウーマン・オブ・ザ・イヤー2017チーム賞」を受賞。著書に『もしすべてのことに意味があるならーがんが私に教えてくれたこと』(ダイヤモンド社)
『7つの習慣 賢者のハイライト』 P224-225より「あともう少ししか生きられないとしたら、人の悪口を言ったり、嫉妬したり、けなしたり、責めたりすることの虚しさがわかる。(中略)自分の人生にとって一番大切なことは何かどのような人間になりたいのか、本当にやりたいことは何かを真剣に考え、本気で知ろうとした人は皆、必ず敬虔な気持ちになる」
鈴木さん
とても共感した文章でした。私はよく、「もしこれが最後だったら」「あと少ししか生きられないとしたら」と想像して、目の前の人や景色を愛おしく思うようにしています。そう想像するだけで、日常がキラキラと輝きを帯びてくるからです。
誰だって、いつが最後になるかわからないし、いつ「あと少ししか生きられない」という状況になるかわからない。壁にぶつかったり、失敗したり、悲しいことがあったり、人をうらやましく思ったりすることもあるけれど、そこで「あと少ししか生きられないとしたら」と考えてみると、大体のことがちっぽけに思えてきて、「自分の人生で本当に大切なことはなにか」に気づくことができます。
“終わりを想像しながら生きる”ことは、自分にとって大切なことを、より大切にして生きられるようになることだと思います。
第3の習慣「最優先事項を優先する」
森川亮「自分のなかの“燃えるようなイエス”をどう生み出せるかを考えよう」
【森川亮(もりかわ・あきら)】C Channel株式会社 代表取締役社長。元LINE株式会社 代表取締役社長。1967年神奈川県生まれ。1989年筑波大学卒業後、日本テレビ入社。ネット広告や映像配信など多数の新規事業立ち上げに携わる。1999年、青山学院大学大学院国際政治経済学研究科修士課程を修了しMBA取得。2000年ソニー株式会社へ入社し 2003年ハンゲームジャパン(現LINE株式会社)入社。2007年同社代表取締役社長に就任し2015年3月退任。同年4月、女性向け動画メディアを運営するC Channel株式会社を設立、代表取締役社長就任。その後2年間で10か国でのサービスを展開。SNSファン数はのべ2800万人超と、日本最大級のサービスに成長させた。著書に『シンプルに考える』(ダイヤモンド社)『すべての仕事は10分で終わる』(SBクリエイティブ)など
『7つの習慣 賢者のハイライト』P260より「燃えるような『イエス』」
森川さん
リーダーシップの仕事は、“大切に(優先)すべきこと”はなにかを決めることであり、マネジメントとはメンバーが“大切にすべきこと”を日々の生活の中で優先して行えるようにすることだという点に共感しました。
組織が大きくなると、さまざまな人が入社してきます。なかには当然、自分で明確に“選択と集中”を行うことができない人もいます。そんななか、やるべきことを整理して前に進ませるために、『7つの習慣』が役に立ちます。
上司から言われてやるのではなく、どうすれば自分のなかの「燃えるようなイエス」を生み出し、それをモチベーションの源泉として活用しながら成長できるのか、この本を参考に考えてみてほしいです。
第4の習慣「Win-Winを考える」
ゆうこす「どちらもWinにする考え方は、“モテ”にもつながる」
【ゆうこす(菅本裕子)】1994年福岡県生まれ。2012年にアイドルグループ「HKT48」を脱退後、タレント活動に挫折しニート生活を送るも、2016年に自己プロデュースを開始。「モテクリエイター」という新しい肩書きを作り自ら起業。現在はタレント、モデル、SNSアドバイザー、インフルエンサー、YouTuberとして活躍中。10~20代女性を中心に自身のInstagramやYouTubeチャンネルで紹介するコスメ等が完売するなどその影響力は絶大であり、またライブ配信中に商品を販売する"ライブコマース"におけるパイオニア的存在。Instagram、Twitter、LINE@、YouTubeなどのSNSのフォロワー150万人以上。著書に『共感SNS ~丸く尖る発信で仕事を創る~』(幻冬舎)など
『7つの習慣 賢者のハイライト』P401より「相手の考え方や感情に配慮しながら、自分の気持ちや信念を言えること」が成熟
ゆうこす
普段から色々な挑戦、経験をしている人には“強さ”があるなと感じるのですが、それは自分の弱さと“本当の意味で自分にとってのWinとはなにか”を知っているからだと思います。そのうえで、相手の考え方や感情に配慮し、自分の気持ちや信念を伝えること。これを読んで、「成熟とはモテのことだったのか!」とよくわかりました。
私はこれまで、ファンの方やお仕事を頂く企業さまとのWin-Winをずっと考えてきましたが、『7つの習慣』を読んで仕事ではもちろん、プライベートでも活かせる大事な考え方だと気がつきました。
インフルエンサーとして、経営者として、恋人とケンカしたときにも使えそう…な「Win-Winを考える」。どちらもWinな考え方って、やっぱりモテますよね♡
第5の習慣「まず理解に徹し、そして理解される」
麻野耕司「他者との関係に悩んでいるすべての人に伝えたい習慣」
【麻野耕司(あさの・こうじ)】株式会社リンクアンドモチベーション取締役。オープンワーク株式会社取締役副社長。1979年兵庫県生まれ。2003年慶應義塾大学卒業。株式会社リンクアンドモチベーション入社。2010年、中小ベンチャー企業向け組織人事コンサルティング部門の執行役員に当時最年少で着任。2013年、成長ベンチャー企業向け投資事業立ち上げ。全く新しい投資スタイルで複数の投資先を上場に導く。2016年、国内初の組織改善クラウド「モチベーションクラウド」立ち上げ、2018年同社取締役着任。同年オープンワーク株式会社取締役副社長を兼任し国内最大級の社員クチコミサイト「OpenWork」を展開。2019年には社内コミュニケーションプラットフォーム「コミュニケーションクラウド」オールインワンコラボレーションツール「チームワーククラウド」をリリース。国内HRTechの牽引役として注目を集めている。著書に『THE TEAM~5つの法則~』(幻冬舎)など
『7つの習慣 賢者のハイライト』P444より「まず理解に徹し、そして理解される」
麻野さん
かつて、僕がリーダーを務めるチームが崩壊の危機にありました。僕の掲げた方針を誰も実行してくれず、まさに「笛吹けど踊らず」状態でした。しかし、『7つの習慣』にあるこの一文と出会い、「自分を理解してもらいたければ、先に相手を理解すべきだ」という考えを知りました。
はじめから腑に落ちたわけではありませんが、藁をも掴む想いで実践してみると、不思議なことに、どんどんメンバーたちが僕の方針や戦略を理解し、実行してくれるようになりました。「上司に分かってもらえない」「恋人に分かってもらえない」「友人に分かってもらえない」など、他者との関係に悩んでいるすべての方にオススメしたい習慣です。詳しくはぜひ、書籍をお読みください。
第6の習慣「シナジーを創り出す」
桜木建二「より大きなトラブルに対処する力を身につけるために必要な考え方」
【桜木建二(さくらぎ・けんじ)】弁護士・龍山高校理事。元暴走族のリーダーで、現在は桜木法律事務所の所長を務める東大卒弁護士。龍山高校特別進学クラスを創設し、担任を受け持つ。『ドラゴン桜』作中では、平均偏差値36の高校生を相手に勉強のノウハウを伝授し、東京大学へ現役合格させるまでのストーリーを描いている。2018年12月よりYouTuberとして動画での活動をスタート
『7つの習慣 賢者のハイライト』P498より「ウィンストン・チャーチル卿は、第二次世界大戦時下にイギリス首相に任命されたとき、『私のこれまでの人生は、まさにこのときのためにあった』と語った」
桜木さん
「どんなときも、その人にあったトラブルしかやってこない」。これを覚えておくと、トラブルがきてもツラくないと思う。大きなトラブルがやってくるたびに、それは自分の器が大きくなったおかげだと理解できるからだ。
伝えたいのは、トラブルのない人生を送るために、『7つの習慣』を身につけるのではない。なぜなら、より大きなトラブルに対処する力を身につけるために、『7つの習慣』が必要なのだから。
第7の習慣「刃を研ぐ」
小倉優子「自分の動機を常に立ち返って考えることが大切」
【 優子(おぐら・ゆうこ)】タレント。1983年千葉県生まれ。2001年グラビアアイドルとしてデビューし、現在はママタレントとして活躍。パン好きが高じて2009年にパンアドバイザーを取得。2人の男の子のママ。料理上手としても有名。『小倉優子の毎日おいしい♡おうちごはん』(扶桑社)など本人プロデュースの料理本も大好評。
『7つの習慣 賢者のハイライト』P567より「動機が間違っていたら、何をやっても、どれも正しくはない」
小倉さん
日々の生活に追われていると、だんだん動機がずれてくることがあります。
たとえば、子供だって無事に産まれてきてくれるだけで幸せなはずなのに、子育てをするうちに「こんな人になってほしい」と欲が出てしまう。それは子供のためなのか、自分の感情で動いてしまっているのか、ときどき悩んでしまうことがあります。
仕事に関しても、喜んでもらう人がいるからこそ成り立つ仕事なのに、自分の気持ちを優先してしまうことがあります。そうなってしまうと、本質的な結果にたどり着けなくなるので、どんなときも最初に感じた気持ちや動機を見失わないようにすることが大切だと感じました。
仕事にかぎらず、私たちが生きて行くうえで大切な教えがつまった『7つの習慣』。
明日から公開する7本の記事では、本記事に登場してくれたビジネス賢者たちが特に大切だと感じた本文の中身を新R25で公開していきます!
ぜひ、自分にとって大切な「習慣」を改めて見つめなおすきっかけにしてみてください。
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