西野亮廣エンタメ研究所Voicyより
「惜しみなく与える人」でも、お金持ちになる人と貧乏になる人がいる。その違いとは?
新R25編集部
「優しい人は損をする」って言葉、一度は聞いたことありませんか?
他人に優しくしていては厳しい競争社会で生き残れない…かと思いきや、キングコングの西野亮廣さんは「成功しているお金持ちは総じて“惜しみなく与える人”」だといいます。
しかし、貧乏人もまた“惜しみなく与える人”なんだとか。
じゃあ、お金持ちと貧乏人の違いってなんなの?
ということで今回は、「西野亮廣エンタメ研究所voicy」のなかから、お金持ちと貧乏人についての話をご紹介します。
与える人と奪う人
みなさんのまわりには、「とにかく目先の利益を優先する人」っていますか?
たとえば飲み会の幹事をするとき、食事の内容をケチって、浮いたお金を自分の懐に入れるような人。
一方で、「惜しみなく与える人」もいますよね。
「飲み会に参加してくれるみんなに、とにかく満足してもらいたい!」と、食事を豪華にするような人。
この2つのタイプには名前がつけられていて、「とにかく目先の利益を優先する人」のことをテイカー、「惜しみなく与える人」のことをギバーといいます。
テイカーはパイを奪い合い、ギバーはパイをデカくしようとします。
先程の飲み会の幹事の例でいうと、みんなに満足してもらいたくて、食事をとにかく豪華にしたとします。
参加した人全員が「幹事さんありがとう」と思ったら、またいつか、参加した人たちが別の形で幹事にお礼をしてくれるかもしれないわけです。
食事代をケチって参加費をこっそりと懐に入れるよりも、先に与えてあとからお礼をもらうほうが、パイは大きいですよね。
世の中の人を、お金持ち・小金持ち(中流)・貧乏人の3種類に分けるとすると、お金持ちは総じてギバーであると言われています。そして、小金持ちはテイカー。
では貧乏人は?というと、これもまたギバーなんです。
お金持ちと貧乏人の違い
つまり、ギバーというのはお金持ちにもなれば、貧乏人にもなる。
では「お金持ちになるギバー」と「貧乏人になるギバー」の違いは何かというと、「自己犠牲型」か「他者志向型」かの違いです。
「自己犠牲型」とは、自分を犠牲にしてでも、とにかくみんなに与える人。
こういう人はテイカーの獲物になってしまうので、基本的には貧乏になってしまいます。
一方、「他者志向型」は、テイカーと距離を置きます。
「この人に与えても、パイが小さくなるだけだな」とわかった瞬間にサッと距離を置く。
ここが非常に重要です。「ギバーになればお金持ちになれる」ということでは決してないんです。
他者志向型になるためには「与えて、与えて、得をする」
さて、こういう話を聞くと「他者志向になりたい」と思いますよね。
だってお金持ちになれるんだから。
他者志向型のギバーになるためには、経験が必要です。
どういう経験かというと、「パイを大きくしたら得をした」という経験。
「与えて、与えて、得をした」という経験を一度すれば、他者志向型のギバーとして動けるようになります。
性格や育ちは関係ないので、誰でも他者志向型のギバーになることができます。
奪う貧乏人と与える金持ち
ちなみに、テイカーはやめたほうがいいです。
「人から奪うなんて、道徳的にやめろ」と言っているのではありません。単純にコスパが悪いからです。
テイカーって他者志向型のギバーからは距離を置かれてしまうので、貧乏人のギバーからしか奪えないんですよ。
つまり、そもそも奪える総量が少ないところから奪うしかない。しかもテイカーは奪う相手を探しつづけないといけないので、休めないんですよ。
さらに、これは感覚値でしかないのですが、昔と比べてテイカーと距離を置く人が増えたように思います。
きっとあらゆるものをシェアする時代になったので、「あいつとはパイをシェアしたくないな」と感じたら距離を置くのだと思います。
SNSもあるので、「あの人はテイカーだよ」というのが広まりやすくなりましたよね。テイカーの食い扶持が減っていっているように感じます。
そのため、冒頭で「テイカーは小金持ち」とお伝えしましたが、奪う人は小金持ちではなく貧乏になっていくと思います。
成功するために持っておかなければいけないのは、「他者志向」です。
そして、他者志向型のギバーになるために必要な「与える習慣」は後天的に身につけられるというのがボクの結論です。
「与えて、与えて、得をした」という経験をしているか否かで、その後の人生が大きく変わってくると思っています。
だからこそ、まずは与えてみるのが重要です。その上でどうなったかの検証をしていってみてください。
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