マコなり社長YouTubeチャンネルより
謝る人は信用されない。“無条件に謝る”ことで、人間関係が悪化する2つの理由
新R25編集部
「謝る人は信用されない」
日本最大級のプログラミングスクール「テックキャンプ」を運営する株式会社divの代表、真子就有(まこ・ゆきなり)さんは、登録者数54万人を超える(2020年4月3日現在)自身の YouTubeチャンネルで、自分の非を認めて謝るのは素晴らしいと語る一方で、無条件にペコペコ謝ればいいという考え方を否定しています。
条件反射的に「申し訳ございません」「ごめんなさい」と言ってしまうと、人間関係が悪化してしまうんだとか。一体なぜなのでしょう…?
【真子就有(まこ・ゆきなり)】株式会社div代表取締役。1989年生まれ、福岡市出身。青山学院大学卒。大学在学中からプログラミングを独学で学び、大学4年次に起業。2014年よりプログラミング教育事業をスタート。2016年に開始した「テックキャンプ」は日本最大規模のエンジニア養成スクールとなっている。2015年Forbes誌「注目のUnder30起業家10人」に選出。現在、従業員数300名。YouTubeチャンネル登録者数54万人を突破
すぐに謝る人は依存されてしまう
前提として、自分が悪いことをしたという自覚がある場合は潔く謝りましょう。
私が「謝ってはいけない」と言いたいのは、他人からネガティブな指摘やアドバイス、反対意見をもらったときです。
無条件に謝ることで人間関係が悪化する理由は、2つあります。
1つ目は、立場が低くなりすぎてしまうからです。
あなたはいつもペコペコ謝って下手に出る人を尊敬できますか?
心のどこかで見下してしまうのではないでしょうか。
舐められてしまうと、周りの人はあなたに横暴な態度を取るようになります。
そして横暴な態度をとられたときにもまた謝ってしまうので、主従関係がますます加速していくことになるのです。
これは、上の立場の人が下の立場の人に依存した状態。
自分よりも下だと思っている人の、一挙手一投足が気になってしょうがないのです。
強すぎる依存関係があっては、いい人間関係を作れません。
横暴な態度をとる人が悪いのは明らかですが、実はその状況を作り出しているのは、何でもペコペコと謝ってしまう人自身なのです。
無条件に謝るのは、楽をしたいから
無条件に謝ることで人間関係が悪化する理由2つ目は、自分で考えなくなってしまうからです。
人との衝突を恐れて自分で考えなくなると、「信用されない」「成長が遅い」という2つのクリティカルな問題を引き起こします。
自分の意見をしっかり持っていない八方美人は、コロコロと意見が変わるので信頼されません。
さらに、自分で考えて意見を言わない人は、他人からフィードバックをもらう機会が少なくなるため成長が遅くなります。
よく考えずにペコペコ謝ってしまうのは、楽をしたいから。
とりあえず場を収めたくて、相手と向き合うことをやめているのです。
謝るクセがある人の中には、家庭や部活、会社などで、常に謝らなければならない環境にいた人が多いです。
自分よりも上の立場の人に対し、屈服しなければいけないと刷り込まれてしまっているのです。
ただ、そういった理不尽な環境にいた人ほど、自分を変えるチャンスだと思ってください。
自分に非があるかわからない状況で、何も考えずに謝ってはいけません。
人に謝るという行為は、そんなに軽いものではないのです。腹をくくって言うべきものです。
私は “とりあえず謝る人” を見るたびに「誇りを持て、人に媚びるな」と、思っています。
たとえ一人ぼっちになったとしても、誇りだけは失ってはいけません。
人に合わせたくなる気持ちを抑えて、孤独と向き合おう
最後に、自分のどこに非があるのかわからないけれど、注意やアドバイスをされた場合、どうしたらいいのかをお伝えします。
まずは、感謝を伝えましょう。
「ご意見ありがとうございます」「アドバイスありがとうございます」と、心から感謝すると、自分が感情的に反応してしまうのを防げるだけでなく、肯定的に話を聞いていることが伝わり、相手も自分の話に耳を傾けてくれます。
次に、相手に質問します。
質問をすることで、相手の土台となっている価値観や前提を明らかにして理解しましょう。
意見が違う相手と関わるときは、対話が大切です。
そして、対話によって自分の非に気づいた場合は、きちんと謝りましょう。
ただし、自分の価値観を曲げる必要はありません。あくまで謝るのは、相手を不快にさせてしまったり迷惑をかけてしまったりした事実に関してです。
続いて、譲歩案を出します。長期的な人間関係においては、謝っただけでは問題の解決になりません。
大事なのは、これからどうするかです。自分の意見を少し譲歩して、相手に歩み寄った提案をしましょう。
もしも、譲歩することができない場合は相手と距離をおきましょう。
どうしても譲れない価値観だってあるはずです。自分の信念に関わることは、相手に明確に示して距離をおきましょう。
いつも謝ってしまう人は、他人に認められたくて仕方がないのです。
しかし、それではいい人間関係を築くことも、新しい挑戦をすることもできません。
人に合わせてしまいたくなる気持ちをグッと抑えて、孤独と向き合ってください。
「他人とわかり合えなくても、自分の信念を貫いて生きていく」という強い覚悟を持っている人だけが、本当の意味でいい人間関係を築き、幸せになっていくのだと思います。
真子さん(まこなり社長)のYouTubeチャンネルには仕事に役立つ話が満載です!
今回の動画で語られていた「謝る人は信用されない」という話のように、ついやってしまいがちなNG行動は、意外とたくさんあります。
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