ビジネスパーソンインタビュー
こんな時期だからこそ、前向きに楽しみたい
ビデオ通話はNG!? 外出自粛中のマッチングアプリ攻略法をプロに聞いた
新R25編集部
新型コロナウイルスの感染拡大で、僕たちの日常は大きく変わってきています。
新たな出会いは減り、恋愛のかたちも変化しているはず。マッチングアプリのなかには「オンラインデート」を推奨しているものもあります。
ただ、オンライン上で恋愛を発展させるって難しくない…?
そこで、“恋愛のスペシャリスト”としてたびたび『新R25』に登場していただいている鈴木リュウさんに、「オンライン恋愛」についてきいてみました!
この記事を読んだら、今だからこそマッチングアプリに挑戦してみたくなりますよ…!
〈聞き手=福田啄也(新R25編集部)〉
【鈴木リュウ(すずき・りゅう)】30代の恋愛コンサルタント。彼女できない、結婚できない男性にモテるノウハウをさまざまなメディアで提供している。26歳まで理系アイドルオタクだったが、一念発起し、モテる男のノウハウを独学で身につける。婚活パーティ、合コンには3年で150回以上参加し、マッチングアプリで出会った女性は150人以上。ナンパ歴7年でデートした女性の数は100人超。現在は婚活男子向けに非公開の恋愛セミナーを開いている
最優良おすすめマッチングアプリをプロ3人がランキング化!本当に出会えるの?|新R25 - シゴトも人生も、もっと楽しもう
マッチングアプリ初心者は必見!
出会いの定番となったマッチングアプリ。本当に出会えるの?特におすすめのアプリは?など、初心者が気になるあれこれをマッチングアプリの精通者たちに聞きました。
リモートワークが増えることで、社内恋愛が活発に
福田
コロナウイルスの影響で生活が大きく変わってきています。
恋愛市場も変化すると思うのですが、鈴木さんはどのように分析していますか?
鈴木さん
いろいろな変化があると思います。
例をひとつあげるなら…間違いなく社内恋愛が増えるでしょうね。
福田
えっ、どうして!?
鈴木さん
実は「リモートワークになったことで、会社の人とのコミュニケーション量が増えた」という人が多いんですよ。
チャットツールをどんどん活用しているので、常に会社の人とつながれる環境になりましたよね。
福田
言われてみれば…
些細なことでもチャットで連絡を取り合ってますね。
鈴木さん
それに、会社側も社員のコミュニケーションを促進させようと、「オンライン飲み会」などを実施していますよね。
普段だったらプライベートな時間を大事にする人でも、この自粛期間だったら「ちょっとだけ顔を出すか…」みたいに参加しやすい。ほかに用事もないですしね。
つまり、昼はもちろんのこと、夜も“プライベートと会社が接続している”状態なんです。
福田
たしかに、僕も自宅にいるだけだと寂しさを感じることが多いので、ついオンライン飲み会に参加してしまいます。
鈴木さん
そうでしょう。これはあくまで予測ですが、夜にこっそり会うなんてことも増えてきますよ。
さらに、飲食店に行くわけにもいかないので、自然にお互いのどっちかの家で落ち合うなんてこともありえるはずです。
福田
それは…イケナイことだ…!!
外出自粛でマッチングアプリユーザーも増えている
鈴木さん
あと、マッチングアプリのユーザー自体も圧倒的に増えています。
僕がマッチングアプリでやりとりしたなかでも、「在宅勤務になったことで暇になったから登録した」と言ってる子がかなりいました。
福田
1人の時間が長いと、人とつながりたくなりますもんね。
鈴木さん
さらに、登録者だけではなく、アクティブユーザーも増えているんですよ。
たとえばあるマッチングアプリでは、プレミアム会員になるとアクティブ状態になっている女性がわかるんです。
福田
そんなことまでわかるのか…
鈴木さん
これまでだったら、OLの人は出社前の朝、お昼休み、定時後にしかオンラインになっていなかったのに、今では昼の11時とか、夕方4時とかにもアプリを開いているんです。
つまり、今はアクティブなユーザーが増え、マッチングアプリで出会いやすくなっていると言えます。
福田
なるほど…
ではここからは、マッチングアプリで出会った人と、オンラインでどうやって距離を縮めるのか?を教えてください!
「ビデオ通話」はオススメしない!? オンライン恋愛の2つのNG
鈴木さん
先に、オンラインでの恋愛における“2つのNG”をお話します。
1つ目は、ZOOMのようなビデオ通話ツールはすぐに使わないこと。
福田
そうなんですか?
いろんなマッチングアプリでも推奨されているし、実際に会うことができないのなら、一番有効な気もするのですが…
鈴木さん
ビデオ通話って女性にとってはすごくハードルが高いんですよ。
部屋を片付けたり、わざわざ着替えたりしなければいけない。
普通のデートと大して変わらないような労力を強いることになります。
福田
男性側と女性側でのビデオ通話にかける準備が違うと。
「ちょっとビデオ通話しよう!」という提案は、そもそも相手に対しての想像力が足りてないってことになりますね。
鈴木さん
そうです。だから、まずはメッセージである程度親しくなり、次に普通の電話…というアプローチをオススメします。
ビデオ通話をするタイミングは、向こうから「顔を見て話してみたい」って言われたときだけですね。
鈴木さん
そして、2つ目は、コロナの話題を振らないこと。
福田
どうしてですか?
誰もが気になるテーマなので、共通の話題になりそうですけど…
鈴木さん
「コロナに対しての価値観」が人によってバラバラだからです。
「一歩も外に出たくない」人や、「実家がお店をやっている」というような人、さらには医療関係者もいるかもしれない。人によって捉え方が全然違うんです。
そういう価値観のズレが生まれそうな話題に、出会ってすぐにいたずらに触れるのはオススメしません。
向こうが「大変だよね」みたいな話をしてきたら、合わせてあげるだけでOKです。
福田
たしかに、今だからこそ必要な配慮もあるのかも…
鈴木さん
そもそも、このご時世にマッチングアプリを使っているということは、“いろいろ大変だけど、異性と出会って楽しい時間を過ごしたい”んですよ。
だったら、「プロフィールを見て、趣味が合うなと思いました」とか「画像の写真は、旅行に行ったときのですか?」などの日常会話から始めるほうがいいと思いますね。
オンライン恋愛術は「いかに相手の時間を奪うか」がカギ
福田
マッチングしてもなかなか会えないとなると、アプローチの方法も変わってきますよね。
具体的に何をすればいいのでしょうか?
鈴木さん
今って、擬似的に遠距離恋愛をしているようなものなんですよ。
そこでカギになるのが、「共時性」です。
福田
きょ、共時性…とはなんでしょう?
鈴木さん
お互いに「今、何をしているのか」を開示することです。
たとえば「今、テレビ見ている」「これから晩御飯食べるよ」といったメッセージを送り合うとか。
福田
それがどうして有効なんでしょう?
鈴木さん
恋愛においては、「いかに相手の意識と時間を奪うか」がとても大事なんです。
「今、自分が何をしているか」をお互いに共有しあうことで、相手の日常に食い込むことができるんですよ。
福田
なるほど。
鈴木さん
最初にお話したとおり、相手がリモートワークだったら、会社の人とのコミュニケーションが密になっています。
ただ、「晩御飯に○○を食べている」とか「バラエティ番組を見ている」のような日常を毎日シェアするような相手ってあまりいないんですよ。
その日常をシェアできる相手になることこそが、職場の人間にも負けない恋愛相手になるために必須なんです。
福田
すごい戦略性だ…!
鈴木さん
そして、もっともこの共時性を発揮できるのが電話です。
電話は、強制的にその人の生活の時間を独占することができるんですよ。
福田
そうか!
メッセージだと、テレビを見ながらとか仕事をしながらとかでも成立するけど、電話はそうもいきませんからね。
でも、電話するきっかけがあまり浮かばないな…
鈴木さん
相手がリモートワークだったら簡単です。
「息抜きに15分休憩しよう」と言うだけ。
あとは夜ご飯食べたあとに、「今日喋ってないでしょ?だから少し話そう」とかもいいですよ。
事実、僕はこれで女性と電話できています。
福田
実体験があると納得感がありますね…それくらいならできそうです。
鈴木さん
1回の通話は、10分でも15分でもOKです。
できればほぼ毎日してほしいですね。
福田
ほぼ毎日!?
これまたハードルが高そうだ…特に外出もできないので、そんなに話すこともなさそうじゃないですか。
鈴木さん
人間は、事実じゃなくて価値観の話は無限にできるはずです。
たとえば「結婚するならどんな家庭がいい?」とか「遠距離恋愛とかできるタイプ?」とか、そういうタラレバの話だったら話は尽きないんです。
福田
あー、たしかに。
男友達とでも、「結婚は何歳までにしたい?」とか無限にできる気がします。
鈴木さん
あとトークテーマは、恋愛にしぼったほうがいいですね。
「職場で口説かれたことある?」とか「過去にどんな人と付き合ってきた?」とか相手の恋愛について深掘って、相手に自己開示させるんです。
相手の恋愛話がある程度聞けたなというころには、かなり親密になれているはずです。
福田
畳みかけるようにノウハウがでてくる…!
福田
最後にこれだけは聞かせてください。
外出自粛が解禁されるまで、どのくらいになるかまだわかりません。
どうやったら長い間、お互いの熱量を冷まさずにいられるのでしょうか?
鈴木さん
実際に会ってデートしたときのシミュレーションをすることですね。
「今度、このお店に行ってみよう」とか「6月だったら暑くなっているから、ちょっと水族館もいいね」「時間があったら公園で散歩しよう」みたいにデートプランを2人で練るんです。
福田
細かく考える必要があると。
鈴木さん
リアリティがあればあるほど、相手のデートに対する期待感を高めることができます。
外出自粛明けの初めてのデートを、相手にとって特別感のあるものに計画することで、実際に会うまでの熱量を保つことが可能になるはずです。
福田
おお…すごく実践的で勉強になりました…!
今日の話は、ぜひ独身のR25世代に伝えさせていただきます!
ここ最近、暗いニュースばかりが続いていますが、こと恋愛に関しては「悲観することはない」と語る鈴木さん。
言われてみれば、付き合いの飲み会や遊びがなくなったことから、意外とマッチングアプリを使える時間は増えているかも。
ずっと自宅にいて寂しい思いが芽生えてきた人は、ぜひこの記事のノウハウを試してみてください。
もしかしたら、外出自粛明けの楽しみが増えるかもしれませんよ…!
〈取材・文=福田啄也(@fkd1111)〉
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