ビジネスパーソンインタビュー

西川貴教に“ネガティブからの切り替え術”をきいたら、「自己肯定感は低くていい」と力説された

あの大会の裏話も聞けました

西川貴教に“ネガティブからの切り替え術”をきいたら、「自己肯定感は低くていい」と力説された

新R25編集部

Sponsored by ロート製薬株式会社

2021/01/14

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いろいろと大変なご時世。

家でリモートワークをしていても、つい気持ちが沈んでネガティブになってしまうことが増えました…。

そこで今回は、ロート製薬の「Vロートプレミアム」とのタイアップ企画として、“ネガティブな気持ちの切り替え方”をテーマに、この方にお話を聞きます…!

【西川貴教(にしかわ・たかのり)】1970年生まれ、滋賀県出身。1996年、ソロプロジェクト「T.M.Revolution」としてシングル「独裁 -monopolize-」でデビュー。「HIGH PRESSURE」「HOT LIMIT」「WHITE BREATH」「INVOKE」などヒット曲を連発する。故郷・滋賀県から初代「滋賀ふるさと観光大使」に任命され、県初の大型野外ロックフェス「イナズマロック フェス」を毎年主催している

そう、アニキこと西川貴教さんです。

歌や演劇など、さまざまなジャンルを横断してポジティブに活躍されているアニキ。

話題になったあの大会の話も、たっぷり語ってくれました…!

〈聞き手=天野俊吉(新R25副編集長)〉

「10年以上前にメンタルがちぎれそうになって…」西川さんがフィットネスにハマるきっかけ

天野

よろしくお願いします!

今、ネガティブな気持ちを切り替えられない人が多いと思います。今日はそんなビジネスパーソンたちに西川さんのメンタルコントロール術について教えてもらえればと…

西川さん

たしかにねえ…

2020年は僕もほんとに散々でね。ツアーもできなかった、舞台も2本飛んだ。仕事がたくさん無くなりました。

ただ、そのおかげで一歩踏み出すこともできたんですよ。

西川さん

どうやってもネガティブになってしまうときに、みんなと同じようにグチを言ってるか、まったく違う発想で、普段はできないことをやろうとしてみるか。

2020年、僕はそこでちょっと切り替えてみたわけです

天野

それってもしかして…

西川さん

フィットネスの大会に出てみたんです。

天野

出たー!!!!

「BEST BODY JAPAN 2020」滋賀大会で「ゴールドクラスで優勝、モデル部門で準優勝」。さらに「MODEL JAPAN GOLD CLASS日本大会」でも優勝して大きな話題になった西川アニキ。おめでとうございます!

西川さん

最近はよく「何になりたいんだ?」って揶揄されますけど、“今いる場所で群れる意識”から飛び出さないと、角度の違う景色は見られない

天野

正直、西川さんがこんなスゴい身体になってて驚きました…

歌や演技の世界ですでに大活躍なのに、フィットネスをここまで頑張れたのはなぜなんですか?

西川さん

今から20年以上前かなあ…

一年で日本を2周する全県ツアーとかやってて、フィジカルとメンタルがちぎれそうになった時期がありまして…

メンタルが「ちぎれる」って表現することある? こわ

西川さん

年に100公演ぐらいやって、いろんな街のホテルを転々としてると、自分が今どこにいて何をやってるのかわからなくなってくるんですよ。

そんなある日、ホテルを出てなんとなく街をウォーキングしてみたんです。

天野

ほう。

西川さん

そうしたら、こんな場所があったんだ!っていう発見をたくさんして、豊かな気持ちになった。

身体を動かしたことで、精神的にもすごくいい影響があったんですね。そこから運動することにハマっていったんです。

天野

ただ、目の前の仕事でいっぱいいっぱいのときって、そういう「切り替え」が考えられなくなっちゃうんですよね…

切り替えるコツとかってあるんでしょうか?

西川さん

すごく小さい行動から始めることですよね。

できない理由を見つけるって、めちゃくちゃ簡単なんですよ。「こんなツアー中に出かけて風邪でも引いたらどうするの?」「イヤな人に会って面倒なことになったらどうするの?」って。

そういう“都合のいい言い訳”を超えるためには、本当に小さい行動から始めないと

天野

なるほど。今回のインタビューは「Vロートプレミアム」という目薬のタイアップ企画なんですが…仕事に疲れたら目薬を使って切り替えるという小さい行動でもアリだと思いますか?

西川さん

いいと思いますね。「そんなこと?」と思うかもしれないけど、それによってフェーズをひとつ超えられてるんですよ。

最近よく「自分を変えたいんですが、どんな運動から始めればいいですか?」って質問されるんですけど、わざわざジムとかに行かなくていいんです。

1日20分、歩くだけでいい。着地のときの振動が刺激となって骨密度が上がるとか、些細なことで身体が反応して変わり始めるんですよ。

天野

きっかけさえあれば身体が変わり始めるのか…

西川さん

そう。大会に出るのも、思い立ったその場で写真を撮って、エントリーしました。

「これってご本人ですか?」って確認が来ましたけど(笑)

会場に行ったときも、9時45分に入り口で並んでゼッケンをもらってたら「え、本物ですか?」ってびっくりされました

そりゃそうでしょうよ

天野

ちなみに「Vロートプレミアム」はピント調節機能を改善してくれたり、抗炎症効果機能を持つ成分が配合されていたり…蓄積した疲れ目に効く、プレミアムな目薬なんです。

西川さん

蓄積してる倦怠感みたいなものを感じたら、たしかに切り替えの行動をするべきですね。

ウォーキングを始めた当時も、仕事がかなり行き詰まってる感じがあった。だから一歩外に出てみてよかったなと思います。

今は30年選手ですから、だいたいのことは目をつぶっててもできるんですけど…でも、そういうときも新しいことを始めないといけないんです。フィットネスの大会は、そういった想いもあって出場したんですよ。

「常にへりくだって生きてる」西川アニキが“自己肯定感を上げなくていい”と話す理由

天野

西川さんは常に自分から行動を起こして、ネガティブを払拭してるんですね。

西川さん

いや…そうじゃなくて、僕はずっとネガティブなんですよ。

いい言い方をすれば「謙虚」と言うんですかねえ…

常にへりくだって生きてる感じです。

西川さん

そのほうがラクなんですよね。

たとえばタクシーに乗っても「領収書をいただいてもいいですか?」「ありがとうございました」と丁寧に対応することが当たり前になっている。

タクシーの運転手さんにめちゃくちゃ丁寧な声色で語りかけるアニキ

西川さん

そんなふうにへりくだって生きてると、どんどん自己評価が下がってくるんです。

でも、それがいいんですよ。

ちょっと「応援してます」とか言われるだけで、おおお!って思って、エネルギーに変えられるから。

天野

ベースが低いほうがお得感があると。

西川さん

そう。自己肯定感を上げようとしたり、承認欲求で動いたりしてると、逆に傷つくことも多いと思うんですよね。

まわりからの評価との乖離が大きすぎて傷ついちゃう。若い人は、そういうこと多いはずだよね。

天野

最近、SNSなどで「自己肯定感を上げることが大事!」とよく聞くんですが…西川さんは「上げなくていい派」なんですね?

西川さん

そこにあんまり注力しなくていいんじゃないのって思いますね。

ネガティブで自己肯定感が低くても、エネルギーを出すことはできるから。

僕、フィットネスの大会に出るにあたって、一番言われたくないと思ってたことがあるんですよ…

天野

なんですか?

西川さん

有名人だから、ゲタはかせてもらってるんだろ」ってこと。

自分と同じぐらい仕上げてきてる選手がいて僅差で僕が勝ったとしたら、まわりでそういう声が出るんじゃないか?って思って。

天野

忖度されて勝たせてもらってるんじゃないかと…

西川さん

そう。だからステージに入場した瞬間に、「あっ! 西川優勝!」って思われないとダメだなと。

どうせ、普通に結果出したってまわりは満額で受け取ってくれないんだろ?

そういうネガティブな目線がエネルギーになるんですよね。

西川さん

身体を絞っても、ギリギリになってくると「チョコレート1個だけでいいから食べたい…」っていう気持ちが芽生えてくる。

でも「この甘えが原因で揶揄されるんだぞ…! それでこの先何年も悔しい想いするぞ? お前どうすんだよ?」と考えれば…

「………食べません!」って耐えることができるんです。

天野

ネガティブさがあるから俯瞰できて、自分に厳しくなれるのか…

西川さん

そう、ネガティブさは決して悪いものじゃないから、ポジティブな気持ちとどっちもあるといいと思うんですよね。

車のエンジンが燃料と空気を混ぜるみたいなもんで、2種類のものが混ざり合ってエネルギーに変わる。

ポジティブに「頑張るぞ」だけより、そのほうが何倍も燃えるんですよ!

天野

自分もネガティブなところがある人間なので、励みになります…!

西川さんが教える「ネガティブエネルギーを使うときの、2つの注意点」

西川さん

音楽でもそうですよ。妬みとか、嫉み(そねみ)とかを原動力にしてエンジンを回しているところはある。

ただ、ネガティブなエネルギーの使い方ってちょっと扱いに注意が必要で…

西川さん

ちゃんと調理して出す」ってことと、「自分の物語の中で出す」ことを忘れちゃいけないんですよ。

天野

どういうことでしょう…?

西川さん

「調理」っていうのは…妬みや嫉みの気持ちをそのまま吐き出すと、なんていうか、ネットニュースのコメント欄みたいになっちゃうでしょ。

天野

ネットニュースのコメント欄見てるんだ…

西川さん

それは料理でいえば、野菜や魚を切りもせずボンッて客に出してるみたいなもの。

ちゃんと職人の技で刺身にしなさいって!そのへんで拾ってきた生の感情、そのまま出して人にぶつけてどうすんの?って話なんですよ。

「ちゃんとその感情をエンターテインメントにしてお届けしないと!」

天野

わかりやすい表現。「自分の物語」というのは…?

西川さん

ネガティブな感情を出すのは、あくまで自分の人生の中で、自分の意思でやるべきってことですね。

誰かが踏み出した一歩に対してネガティブな感情を発揮してしまうと、その瞬間「他人の物語のモブ」になっちゃうんですよ。「村人①」に。

天野

自分が主人公じゃなくなっちゃうのか…

西川さん

そうです。

今日は「切り替え」がテーマっていうことだったけど、一言で言うなら、「誰かの物語から外れて、自分の物語で小さな一歩を踏み出してみる」っていうのが、僕の思う“いい切り替え”ですね。

「お前何したいの?」って思われても、「僕は僕の意思で動き出してる」って思えることが大事。

僕も、「フィットネス? 何したいの?」っていう声に負けずに、頑張りますよ(笑)。

「ネガティブでいる自分、よくないなあ…」とぼんやり悩んでいたところに、“ネガティブなままでもエネルギーを出すことはできる”と、ちょっぴり大人なアドバイスをくれた西川アニキ。

仕事に行き詰まったら、目薬のような小さな行動で「自分の物語のなかで一歩踏み出す」ことを意識していきたいと思います!

〈取材・文=天野俊吉(@amanop)/撮影=長谷英史(@hasehidephoto)〉

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