ビジネスパーソンインタビュー

“ニッチ”じゃないとハマれない。自分にぴったりの「ポジション」を見つける6つの方法

森 泰輝著『「ダメな自分」でも武器になる 』より

“ニッチ”じゃないとハマれない。自分にぴったりの「ポジション」を見つける6つの方法

新R25編集部

2021/04/15

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仕事で失敗したときに「自分のダメな部分を、なんとか変えたい」と思うことってありますよね。

しかしYouTuber事務所「VAZ」の創立者・森 泰輝(もりたいき)さんは、著書『「ダメな自分」でも武器になる コンビニバイトはクビでも年商14億企業をつくった男の人生戦略』のなかで、「努力したって、できないものはできない」と断言しています。

コンビニバイトも1カ月でクビになるような、引きこもりの大学生だったという森さん。

一体どのようにして、ダメな部分をそのままに成功を手に入れたのでしょうか?

森さんが考える「ダメな自分のままで成功する方法」を、同書から一部抜粋してお届けします!

自分に合った「ポジション」はどこかに必ずある

今の仕事や業務の内容がうまくマッチしていない人は、「場所(=ポジション)」を変える発想が必要です。

なぜなら、世の中の仕事は想像以上に細分化されているからです

仮に「企業のYouTubeチャンネルで動画を配信する」という仕事ひとつとっても、数多くの能力が集まって実現しています。

出演するタレントはもちろん、マネージャーやディレクター、動画編集を担当する人、企画や構成を組む作家、YouTubeのアナリティクス(分析ツール)をチェックする人、 視聴者・ファンとコミュニケーションをとる人、マーケティング戦略とどう連結させるのか戦略を練る人... など、ひとつのアウトプットを生むために様々な“ポジション”が発生するのです

その一つひとつに、違う持ち味が求められます。

「ダメな自分」でも武器になる

そして僕の場合、YouTubeのことなら何でもできそうに思われている節もありますが、実際には伸びるYouTubeコンテンツが何なのか、「世の中のトレンドを読み解くのが得意」という一点で突破してきただけです。

チャンネルに関わる仕事を全部ひとりでやれと言われたら、「絶対にムリ」と即答します。

自分の持ち味を知ったうえで正しいポジショニングができると、人は本当にガラリと変わります

今いる場所で活躍できなくてもまったく卑下する必要はありません。

これだけ仕事が細分化されている世の中なのだから、あなたの持ち味が発揮されるポジションは、必ずどこかにあるはずです

自分の「ポジション」を築く6つの方法

ポジションを築くといっても、転職しなくてはダメだとか、僕のように起業したり独立したりしなくてはいけないわけではありません。

今いる組織のなかでも、あなたに合ったポジションを見つける方法はあります。

① 自分と似た強みを持つ先輩や上司の成功法を探る

組織というのは、様々な持ち味の人たちの集合体です

大所帯であればあるほど、いろんな強みを持つ人がいるはずで、あなたと似たような強みを生かしている先輩上司を探してみればいいのです。

その人がどんな能力を発揮し、どのような作業をして、どんなルートをたどってその位置にたどり着いたのか...

直接アドバイスをもらえる間柄なら、成功体験を聞き出してください。

将来像が見えることで、今の自分の位置から逆算してイメージできるようになります

もし会社内に目指すべき存在がいなければ、外部に探せばいいのです。

SNSやコミュニティで自分と似た人を探し、その人がどうやって今の立ち位置になったのか、今の自分の考えに対してどう思うか聞いてみてください。

② 自分が「苦手なこと」を周りに伝える

まず知ってほしいのは、あなたが「苦手だ」と思うことを、周りの人はそれほど知らないということです。

だからこそ苦手な仕事でも頼まれます。

つまり、苦手なことを周りに伝えるのは、言うなれば「苦手なことを避ける行為」なのです。

僕もそうして仲間たちを頼って、得意ジャンルの仕事に集中させてもらっています。

そうして得意なことで頼まれる「いいサイクル」ができれば、会社やチーム内に「〇〇が得意な〇〇さん」という、ポジションが確立されていきます

③ ひとつの作業に絞って「ニッチなプロ」になる

どんなニッチな作業でもとことん突き詰めれば、「〇〇という仕事はあの人に任せよう」というポジションに育っていきます。

日本マイクロソフトで業務執行役員を務めた澤 円(さわまどか)さんという人がいます。

プレゼンテーションのうまさから、今では「プレゼンの神様」として知られる人です。

澤さんは在職時代にプレゼンテーションという「これが自分の強みだ」「これなら絶対に負けない」という仕事を見つけ、ひたすら続けることによってポジションを得ていきました。

その影響は社内だけにとどまらず、独立した今でも「プレゼンの澤」というポジションを確立できています

④ まだ手垢がついていない仕事に手を出す

自ら新しい仕事を生みだしたり、まだ組織内で誰も手をつけていないジャンルの仕事に率先して取り組んだりするのも、ポジショニングとして有効です。

ただ、「まだ誰も手を出していない領域」というのは、もちろんこれまで仕事として成り立たなかったフィールドであり、当然リスクもあります。

しかしその分、うまくいけば「第一人者」としてあなたの希少価値は大きく上がる

つまりリターンが大きいのです。

なにより僕のように「新しいことをすることが好きだ」という好奇心旺盛な人には、とても合うと思います。

⑤ 中途半端な強みでも2つを掛け合わせる

ひとつの「得意なこと」で一点突破できれば言うことなしですが、そんな人はごくわずか。

誰もがひとつの強みだけで戦っていけるタイプではありません。

そんな場合は、スキルの掛け合わせを意識してください。

例えばデザイナーとしてのスキルがそこそこだったとしても、新事業の立ち上げスキルがあれば、掛け合わせで「新規事業の立ち上げを理解してデザイン業務が行えるデザイナー」というポジションを築けます。

自己理解をつくした結果、「この仕事・業務が向いているかな?」という強みが2つ以上あるのであれば、掛け合わせで独自の存在になれると思います。

⑥ SNSで「〇〇に詳しい」と発信する

SNSを使った「個人ブランディング」でポジションをとっていく意図は、一緒に働いたことのない人や、そもそもあなたのことを知らない人にも「この人は〇〇に詳しいんだ」と印象づけることです

・各種SNS(ツイッターやnote、YouTubeやTikTok)でアカウントを持っていれば、プロフィール情報をなるべくわかりやすく「〇〇ができる人なんだ」と、 伝わる内容にしておく。

・日々の仕事の実績やそこで得られたノウハウでみんなが知りたいと思うコンテンツをつくって各種SNSで発信し続ける。

これが最低限のスタートラインです。

たとえ自分にとっては当たり前な仕事の話でも、別の業界の人から見ればとても面白いコンテンツになります。

あなたにとっては「普通のこと」でも、世の中から見れば「すごいこと」になるからです

苦手を“得意”に変換できる森さんの著書『「ダメな自分」でも武器になる』

人にはそれぞれ「〇〇は苦手だけど、〇〇は得意だ」という要素があり、苦手と得意は両方ともあなたに与えられた“ギフト”だと森さんは言います。

働く場所や付き合う相手を変えたことで「得意なこと」が深まり、引きこもりの大学生からアジアを代表する30歳以下のリーダー「Forbes Asia Under30」へ選出されるまでに昇りつめた森さん。

森さんの著書『「ダメな自分」でも武器になる』は、「なんでこんなにダメなんだろう…」と落ち込んでいる方や、自分の能力を最大限に引き出す思考法を知りたい方にオススメの一冊です!

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