ビジネスパーソンインタビュー

自分の“持ち味”はこうして探れ。 ダメな自分を「武器」に変える5つの発想法

森 泰輝著『「ダメな自分」でも武器になる』より

自分の“持ち味”はこうして探れ。 ダメな自分を「武器」に変える5つの発想法

新R25編集部

2021/04/14

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仕事で失敗したときに「自分のダメな部分を、なんとか変えたい」と思うことってありますよね。

しかしYouTuber事務所「VAZ」の創立者・森 泰輝(もりたいき)さんは、著書『「ダメな自分」でも武器になる コンビニバイトはクビでも年商14億企業をつくった男の人生戦略』のなかで、「努力したって、できないものはできない」と断言しています。

コンビニバイトも1カ月でクビになるような、引きこもりの大学生だったという森さん。

一体どのようにして、ダメな部分をそのままに成功を手に入れたのでしょうか?

森さんが考える「ダメな自分のままで成功する方法」を、同書から一部抜粋してお届けします!

ダメな自分を「武器」に変える方法① 自分が「必ず失敗するパターン」を洗い出す

世の中には「必勝パターン」はないと思っています

何かで一度成功を収めたとしても、実際にはその時の相手や世の中の状況、そして自分の行動など様々な要因が偶然重なって生まれた結果であり、必ずもう一度再現できる保証はありません。

しかし、限りなく100%に近い確率で負ける「必敗パターン」はあります

なぜか。

僕の答えは、「苦手なことで無理な努力を重ねている」からです。

「いつもミスをするのは〇〇という状態で作業をしているとき」

「仕事が遅くなってしまうのは、〇〇という過程で躓いているとき」

「〇〇な人を相手にしていると、いつも仕事がうまく回らない」

そういった「必敗パターン」は、自分を知るうえで最良の教材になります。

最初から負けるとわかっている勝負をしてはいけません

あなたが「頑張っているのになぜかうまくいかない」と思うのは、いつも同じようにボトルネックになっている部分があるはずです。

それを掘り起こせば、対処法が見えてきます。

ダメな自分を「武器」に変える方法② 苦手なことを「ポジティブ仮説」に変換してみる

自分がいつも失敗していて「苦手だ」と感じることを分析すると、逆に「得意なこと」が、ぼんやりと見えてきます。

失敗を繰り返さないための対処法とは、すなわち「自分の得意なやり方で対処する」ことだからです。

そこでオススメなのが、失敗した原因を分析したうえで、脳内で「ポジティブな仮説に変換する」というアプローチです。

不得意なことの真逆にあるのはどんなやり方なのかを考えてみましょう。

あくまで仮説なので、多少こじつけでもかまいません。

例えば次のような感じです。

【例】「デスクワークでミスをしたり、注意力が散漫でいつも上司に怒られる

★原因★

細かい作業が苦手でツメが甘いから。

一日中作業をし続ける集中力がない。

他の作業に気がいって、ついつい別のことを始めてしまう。

★ポジティブ変換★

そもそも自分は長時間集中する仕事が向いていないのではないか?

注意力がなくて多動ぎみだけど、裏を返せばアクティブに動ける自信はある。

デスクワーク中心で働くよりも、プレゼンとか短い時間で集中して相手との交渉をうまく運ばせる業務のほうが向いているかもしれない。

なにより人と話すのが好きだから、コミュニケーションが中心になる仕事で強みを発揮できるのではないか?

「ダメな自分」でも武器になる

このように、今は悪い方向に発揮している自分の持ち味を、逆の方向に用いたときの仮説を立てます。

ダメな自分を「武器」に変える方法③ 「気づいたらやっていること」を見つける

例えば、日記を書くこと。

文章を書くのが好きで、誰かが読むわけでもないのに、毎日手帳にその日の出来事を書き続けている人は、きっと文章を書くことが好きなはずです。

その時点で文章力がなかったとしても、文章技法を学ぶのは苦じゃないし、書き続ければ いずれはブレイクスルーする瞬間が訪れるでしょう。

そして、能力を磨き続ければ仕事にレバレッジがかかります

職業がライターではなくても、テキストメディアが溢れる現代では、書く能力を活かして活躍できる仕事は山ほどあるからです。

マーケティングでも、営業でも、人事でも、書く力は重要な武器になります。

やはり、得意なこととは「無理なくできる」ことなのです

例えば、

・頼まれてもいないのに「ついやってしまうこと」

・帰りの電車内など空いた時間に「ふと調べていること」

・スマホの閲覧履歴を振り返ると「日頃から何度もチェックしていること」

・他人に対して「なんでそんなことができないのかな?」と思うこと

・寝る前などの自由時間にムリなく続けられている習慣

・普通にしていただけで「ありがとう」と感謝されたこと

「ダメな自分」でも武器になる

そんな些細な日常シーンのなかに、あなたが「気づいたらやっていること」が潜んでいませんか?

それは「得意なこと」のシグナルかもしれません

今はまだたいして結果が出ていないことでもいいんです。

続けられる時点で、それは立派な才能です。

ダメな自分を「武器」に変える方法④ 人付き合いを変えてみる

自己啓発書などにはよく

「他人は変えられない。変えられるのは自分だけ」

という言葉が出てきます。

この言葉は、半分は正しいけど半分は間違っていると僕は思います。

僕なりに解釈すると、

他人は変えられない。自分も変えられない。だから付き合う他人を変える

です。

他人の常識を変えることは、僕にはできませんし、そもそも他人の常識を捻じ曲げるようなことはするべきじゃありません。

だったら、僕と似たような常識を持つ人を探したほうが効率的です。

また、そうやって出会った人が、あなたの才能を気づかせてくれることもあります。

例えば周りの人に、

今まで僕がしたことであなたの助けになったことって、何かある?

とか

あなたから見て僕って何が得意だと思う? どんな特徴があると思う?

と、聞いてみてください。

自分の意外な一面が発見できるかもしれないし、ボンヤリと描いていた自分の得意なことのイメージが、相手の目線によって輪郭をおびてくるかもしれません。

ダメな自分を「武器」に変える方法⑤ できないことは「手段でしかない」と割り切る

仕事で「〇〇ができない」と悩む人は、「手段」にとらわれて悩みがちです。

「周りと同じやり方ができない」「指示された通りにできない」と、過程の段階でうまくいかないモヤモヤが募るのです。

しかし、仕事である限り達成しなければいけない目的は同じです。

だから苦手だと思う仕事のやり方に固執せず、「そもそもこの仕事は、なんのためにするんだっけ?」と、一度、原点に立ち返ったほうがいいです

そして、その目的を達成するために

「自分に一番合っているやり方は何か?」

「何をするのがチームに最も貢献できるのか?」

を考えます。

例えば僕は手を動かして文章を書いたり、何かを作るのが苦手です。

投資家へのプレゼン資料作成や、クライアント企業への提案書の作成など、文章を書かないといけない機会は何度もありました。

ただ、そもそもの目的に立ち返れば、ゴールはタイアップ案件の受注や出資を引き出すことです。

どんな登り方をしても山の頂上は同じです

僕は文章を書くのは苦手だけど、人前で戦略を論理立てて語り「その気になってもらう」のは得意です。

だったら資料作りに時間をかける必要なんてありません。

最低でも簡易的な資料が必要なら、制作スピードが速い人に依頼して僕が話す内容をまとめてもらいます。

僕が資料作成にエネルギーを集中しても、組織のためにならないし、むしろ足を引っ張ってしまうからです。

目的を達成できるのなら、時にはルールから少しはみ出してでも「自分を活かすやり方」を優先させる発想をしてもいい

結果、そのほうが仕事で成果を出して会社やチームに貢献できる可能性が高いのです。

苦手を“得意”に変換できる森さんの著書『「ダメな自分」でも武器になる』

人にはそれぞれ「〇〇は苦手だけど、〇〇は得意だ」という要素があり、苦手と得意は両方ともあなたに与えられた“ギフト”だと森さんは言います。

働く場所や付き合う相手を変えたことで「得意なこと」が深まり、引きこもりの大学生からアジアを代表する30歳以下のリーダー「Forbes Asia Under30」へ選出されるまでに昇りつめた森さん。

森さんの著書『「ダメな自分」でも武器になる』は、「なんでこんなにダメなんだろう…」と落ち込んでいる方や、自分の能力を最大限に引き出す思考法を知りたい方にオススメの一冊です!

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