

「かわいい犬だって嫌いな人がいるんだから…」
「アンチコメントは全部記録してます」井口綾子×ねおに聞く“批判を力に変える方法”
新R25編集部
「周囲から嫌われたくない」。そうやってまわりの声を気にして、自分のやりたいことや言いたいことをそっと胸のなかにしまった経験、ありませんか?
匿名での誹謗中傷についてさまざまな議論が交わされる昨今。だからこそ、SNSでの批判や周囲からの声に負けず、むしろ「アンチコメントは全部見る」と語るこの人たちに話を聞いてみたいと思いました。
【井口綾子(いのくち・あやこ)】1997年生まれ。青山学院大学教育学部人間科学部心理学科卒業。2016年にはAbemaTVの学生キャスターを務める。2017年には「ミス青山コンテスト2017」に出場し、「準ミス青山」に選ばれる。2018年、『週刊プレイボーイ』(集英社)でグラビアデビュー。2019年、集英社「グラジャパ!アワード2019」グランプリ受賞
【ねお】2001年生まれ、鹿児島県出身。 SNS総フォロワー500万人超えのモデル、動画クリエイター、タレント、アーティスト。リップシンク(歌に合わせて口パクすること)が人気で、TikTokのフォロワーは220万人を越える10代のカリスマ
以前、新R25でも「メンタルの強さ」を取材した準ミス青学で現在はタレントとして活躍する井口綾子さんと、YouTube、Instagram、Twitter、TikTokなどSNSの総フォロワー500万人を誇る・ねおさん。
この2人から、「批判を力に変える方法」というテーマでお話を伺ったのですが…とても強くて、ポジティブなエネルギーをもらえた気がします。
〈聞き手=宮内麻希(新R25編集部)〉
「批判を力に」変えてきた2人…

井口さん
「批判を力に変える」…。このテーマだから私たちが呼び出されたんですね(笑)。

ねおさん
エピソードならいろいろありますよ。
たとえばこの前、大人の事情で…

宮内
すみません、記事にできる話をお願いしてもよろしいでしょうか…(苦笑)。

ねおさん
批判かあ…。ねおは動画投稿をはじめて5年くらいなんですが、最初は「いいコメントが5件ついたら、100件は批判がくる」ような状態でした。

宮内
ほとんど批判じゃないですか。それを力に変えていけたんですか…?

ねおさん
そう。“批判はフィードバック”だと思うようにしたんです。
たとえば、「声が小さくて全然聞こえないよ」みたいなコメントがあったとしたら、「1.声が小さい→テロップを入れてみよう」というように、コメントでもらった指摘と改善点を全部ノートにメモするようにして。

宮内
つ、強い…

井口さん
私は、批判コメントは全部スクショして保存してますね。
自分を振り返るきっかけになるし、いつかこれをネタにできるように頑張ろうと思えるので。

宮内
2人とも、めっちゃ批判を力にしてる…
「初歩的な悪口は気にしない」「批判はブーム」…2人が語る“批判されたときの対処法”

宮内
お2人は、昔からメンタルが強かったんですか?

ねおさん
いや、今も昔も毎日病んでますよ(笑)。
動画投稿をはじめた当初は、学校ではいじめられるし、親友だと思っていた子にネット上で家の住所を晒されるし…いろいろありましたね。

宮内
それにどう対処したんでしょうか…?

ねおさん
「環境」と「関わる人」をリセットしました。
中学3年生の時に上京したんです。

宮内
井口さんは、批判にどう対処されていましたか?

井口さん
“指摘”と“悪口”を切り分けて考えることは大事ですよね。そうしないと心が持たないですから。
とくに、「整形」とか「ブス」みたいに初歩的な悪口は、気にしないでいいです。
「初歩的な悪口」というパワーワード

井口さん
あとは、少し長い視点で考えること。
一生批判され続けることはないじゃないですか。仕事でミスをして上司に1週間怒られたとしても、数年、数十年言われ続けるなんてないですよね?
ブームと同じで、批判にも旬があるんですよ。

井口さん
あとは、すべての人が自分のことを好きでいてくれるなんてありえないと知ること。
犬なんてあんなかわいいのに、それでも“苦手”と言う人はいるんですよ!?

ねおさん
犬(笑)。
まわりからの声が気になってチャレンジできない人に、2人からのアドバイス

宮内
「まわりの目を気にしすぎて自分の意見を言えない」という人が、お2人のように周囲の声に左右されず自分を貫けるようになるにはどうしたらいいんですかね?

井口さん
会社だと「上司にこう言ったら、こう思われるかも」みたいなことですよね?

宮内
そうですね。
あとは「チャレンジしたいことを公言したら、まわりの人に“無理だ”と思われるかも」とか…

井口さん
でもそれって、全部“かも”ですよね?
だったら、“かも”は置いておいて、とにかくやってみることです。
私は「芸能界に入る」という大きな目標から逆算して、青学に入って、10kg痩せてミスコンに応募して、グラビアに挑戦して、最近はバラエティにも出させてもらってます。
はい。もう「先生」と呼ばせてください

井口さん
でも痩せたからといってミスコンで準優勝できるとは限らないし、ミスコンに出たからといって芸能界に入れるとも限らない。
つまり、チャレンジをして得たアイテムのうちどれが、自分の目標にヒットするかなんて、やってみるまではわからないんです。

井口さん
ただ、最終的な目標と自分の現状がかけ離れすぎてると不安になるのはわかります。
だから、「まずはミスコンに出るって言ってみる」みたいに、自分のなかでチャレンジすることを細かくして考えるといいんじゃないですか?

宮内
なるほど…

ねおさん
ねおも「自分が好きな動画をつくっている人と同じステージに立ちたい」という夢はあったけど、まわりには登録者数の目標を話していました。
初めから大きな目標にすると自分もキツくなるので、小さな目標を少しずつ持って、そこに自分を合わせていくのがいいと思ってます。
2人のメンタルの強さの源泉とは?

宮内
最後に聞きたいと思ってたんですが…お2人はなぜ自分がそこまで強くいられると思いますか?

井口さん
私、小さいころからお父さんに「非凡なものを持ってるよ」と言われて育ったんです。
だから、誰に何を言われようと、どんな状況になっても「私は特別なんだ」「絶対成功してやる」と思えるんですよね。

井口さん
まわりはそう思ってないだろうし、私も本当は思ってないんですよ。だけど、「自分は特別」と思い込むだけで、失敗しても「またどこかでやれる」って切り替えられるんです。
どんなときも自己肯定感を上げてくれる人の近くにいることは大きいですね。

ねおさん
ねお、小学6年生の時から今まで「20歳で死ぬ」と思って生きてるんですよ。
えっ、今19歳ですよね…ダメダメダメ!!

ねおさん
だから、いつ死んでもいいように今を生きようって思ってるんです。
こうして取材を受けている時間も、批判されて落ち込んでる時間も二度と戻ってこない。だったら少しでも自分にとってプラスになるように過ごしたい。今の時間を大事にしないと本当にもったいないなって。

宮内
いや~、2人ともまだ若いのに…なんて強くてお美しいんですか!!!!(筆者27歳)

井口さん
はじめてねおちゃんとガッツリ話せて、共通点がたくさんあってビックリした!

ねおさん
ね~! こんな深い話ができるなんて…楽しかったです!
お2人とも、ありがとうございました
井口綾子さんとねおさんが出演する「SPRAY! #日本を塗り替えろ」は次回12月8日(火)夜11時から放送!
そんな2人が出演する「SPRAY! #日本を塗り替えろ」は次回12月8日(火)夜11時から放送!
SNS総フォロワー数1000万超えのバズりのエキスバートであるSPRAY!Girlsたちが、 「カリスマ性」「影響力」「拡散・集客力」を活かして、日本を明るくするために身近な悩みから世間の大きな課題の解決まで プロジェクトに本気で取り組むドキュメントバラエティーです。

ねおさん
幅広い年代の女の子たちが出演しているからこそ、トレンドがわかるのでR25世代のみなさんにもオススメな番組です。
時事問題についてもスタジオで討論するようなシーンもあるので、マジメな角度からも楽しんでもらいたいです。

井口さん
いろいろなバックグラウンドが集まった女の子が出演しているので、同じ年代でもいろいろな考え方の違いがあって、そこを楽しんでもらえる番組になってると思います。
“強い”女子たちもたくさん出るので、みなさんぜひ見てください!

ビジネスパーソンインタビュー

「悪く言われがちな今こそ、チャンスです」若手起業家と"新卒Z世代の戦い方"について議論したら、形勢逆転する結論にたどりついた
新R25編集部

【人の変え方】なぜ人は簡単に変わらないのか? どうすれば人は変わるのか? いま最も勢いのあるコーチング会社の解説で理解できました【ミズカラ代表・村岡大樹】
新R25編集部

溝口勇児、ホリエモン、青汁王子と対峙する“最強のNo.2”に「管理職って罰ゲームでは?」と質問したら…
新R25編集部

要領が悪い、理解力が低い… 「地頭の悪さ」から脱却する方法を鈴木祐さんに教えてもらった
新R25編集部

「インターネット、SNSのせいで僕ら不幸になってません…?」とDMM亀山会長に聞いてみた
新R25編集部

「“気付かないまま実質減給”社会になる」DMM亀山会長が若者に伝えたい、これからの“頑張り方”
新R25編集部