ビジネスパーソンインタビュー
冷やさなくても涼しさを感じられる!?
勘違いしてました…冷感研究14年のマンダムが教えてくれた「クールハック」が目からウロコだった
新R25編集部
ようやく夏本番!
暑さが本格化して、通勤や外回りで少し歩いただけで汗がダラダラ流れてくる季節になりましたね。
日々そんな不快感に悩んでいると…ふとこんなサイトを発見しました。
その名も「マンダム清涼部」。同社が14年の歳月をかけて研究してきた冷感技術を通じて、暑い夏を快適に過ごすためのテクニック「クールハック」を届けるマンダム社員による啓発活動のようです。
このサイトを見るだけでも勉強になるけど、もっといろんな豆知識を教えてほしい…!
そう思った新R25編集部は、冷感研究のスペシャリストであるマンダムさんに、簡単かつ効果的に暑さ対策ができるクールハックを聞きに行くことに。
ビジネスパーソンなら「見なきゃ損」な内容てんこ盛りでお届けします!
お話しいただくのは、マンダム広報部・五嶋善晃(ごとう・よしあき)さんと木村彩子(きむら・あやこ)さんです
〈聞き手=渡辺将基(新R25編集長)〉
新R25編集長が体験!マンダム直伝のクールハック3選
渡辺
今日はぜひ、「冷感研究のプロフェッショナル」マンダムさん直伝のクールハックを聞きたいです。
というのも、実は僕の部屋にはエアコンがなくて。暑すぎてテレワークに全然集中できないんですよね…
それは普通にエアコンを買ってください
渡辺
それに、最近はマスクをつけているから熱がこもって、外出すると汗が止まらなくて…
五嶋さん
私も相当な汗っかきなので、すごくわかります。
そんな渡辺さんに、暑い夏でも快適に過ごせるクールハックをいくつかお伝えしますね。
クールハック① フェイシャルペーパーは冷やして肌に“乗せる”べし
五嶋さん
渡辺さん、フェイシャルペーパーを使うことはありますか?
渡辺
はい。たまにですけど。
五嶋さん
先ほどおっしゃっていた「マスクの暑さ対策」には、冷蔵庫で冷やしたフェイシャルペーパーを活用するのがおすすめです。
渡辺
商品を冷蔵庫で冷やすんですか。
五嶋さん
フェイシャルペーパーを冷やしてから使うと、熱が温度の高いところから低いところへ伝わる「熱交換」という現象が起きやすくなります。
肌の熱が冷えたペーパーに移動することで、常温で使うよりもクール感や爽快感がグッと増すんですよ。
実際に冷やしておいた商品を用意しましたので、ぜひ試してみてください。
手渡されたのは、冷蔵庫で冷やした『ギャツビー フェイシャルペーパー アイスタイプ』
渡辺
あ、冷たい。これで顔を拭けばいいんですかね?
五嶋さん
はい、そうです。ただ、今日は普通に拭く前にペーパーを広げて、鼻から下を覆い隠すように被せてみてください。
渡辺
被せる…こうですか?
(注)ここからしばらく厳しめの写真が続きます
五嶋さん
そのまま両手で抑えて、3〜5秒ほどキープしてください。
冷やしたフェイシャルペーパーを肌に押し当てることで、先ほどお伝えした熱交換が起きます。また、冷たいと感じる肌の面積が広いほど、クール感はアップするんです。
渡辺
なるほど…!いきなりゴシゴシ拭かないほうが効果的なんですね。
五嶋さん
はい。さらに、メントールの成分が入った中味液がしっかり肌になじみますので、よりクール感を感じられます。
その後、おでこなど顔全体を拭いていただいてOKです。
ゴシゴシ…
はっ…!?
渡辺
すごい。顔全体がスースーしてめちゃくちゃ気持ちいいです。
五嶋さん
これをマスク着用前や着用している時でも少しの間だけマスクを外して実践するだけで、マスク内のモワッとした暑さがかなり軽減されると思います。
いきなりいいことを聞きました。まだまだクールハックは続きます
クールハック② 冷やすといい場所は「首やワキ」
木村さん
暑い日の外回りや屋外イベントに参加するときなどは、首に冷たいモノやボディペーパーを当てるのがおすすめです。
ぜひこちらも試してみてください!
次に使うのは『ギャツビー シャワーペーパー クリアシャボン』
渡辺
先ほどのフェイシャルペーパーと比べると、液のひたひた感が強いですね。
木村さん
ボディペーパーは身体全体をしっかり拭けるように、中味液を多くしているものがあったり、シートもフェイシャルペーパーよりもしっかりしたものを採用してるんです。中味液の量はこの商品は特に多いですね。
では、このペーパーを四つ折りにして、首のうしろに当ててみてください。
渡辺「おじさんのうなじは写さないように」
渡辺
なんで首のうしろなんですか?
木村さん
首のうしろは、身体のなかでも冷たさの強弱を最も敏感に感じ取る場所なんです。
渡辺
なるほ…おお、たしかにこれもひんやりして気持ちいい…
ちなみに、首以外にも冷やすのに適した場所はあるんですか?
木村さん
ワキの下に冷たい水などを入れたペットボトルを挟んだりするのも効果的だと思います。さらに凍らせたペットボトルであれば、効果も長持ちします。
ワキには太い血管(動脈)が通っているので、冷やされた血液が全身をめぐり、体温をさげるので涼しくなるんです。
ちなみに首にも動脈が通っているので、同じようにして冷やすと効果的です。
渡辺
なるほど。そういうカラクリなのか…
…というか、まだ顔と首が涼しいです。これ、すごいクール感が持続するんですね。
五嶋さん
ありがとうございます。ちなみに、より強いクール感を感じることができる、『ギャツビー クレイジークール ボディウォーター アイスシトラス』というアイテムもあります。
この商品は、強いクール感が長続きするだけではなく、汗をかくたびにクール感がよみがえるという特長もあるんです。
渡辺
汗をかくとクール感がよみがえる…? それはすごいですね。
…これも使ってみていいですか?
五嶋さん
はい、もちろんです!
シュッシュッシュッ
木村さん
あっ、『クレイジークール』は商品名の通りクール感が非常に強いので、使用量には気をつけてください。
五嶋さん
吹きかけすぎると寒いと感じることもあるくらいです(笑)。
えっ?
渡辺
今のところは、そこまで強いクール感を感じないですけど…
木村さん
きっと後から感じてくるはずです。楽しみにしててください(笑)。
クールハック③ 商品を使った部位に風を当てるとさらにクール感がアップ!
木村さん
ちなみに、ボディペーパーやボディウォーターを使ったあとに風を当てるとクール感をより感じます。
…ほら、どうですか?
渡辺「あ〜〜〜いいですね〜〜〜」
五嶋さん
風によって涼しくなるのは、水分が蒸発するときにまわりの熱を奪う「気化熱」が関わっています。夏の暑い時期に道路に水をまいて温度を下げる「打ち水」と同じ原理ですね。
ボディシートなどを使ったあとに風を当てることで、この気化熱をさらに促進できるんです。
木村さん
こうして軽く風を当てるだけでも、相乗効果で涼しく感じますよ。
渡辺
たしかに、部活のあとにボディペーパーを使って扇風機に当たるとすごく涼しかった記憶がありますね。
…ん?…おおっ!?
すごい。今になって『クレイジークール』をつけた腕がめちゃくちゃスースーしてきました!!!
商品のクール感に何度も話の腰を折られる渡辺
効果的にクール感を得るためには使う「タイミング」も重要だった!
五嶋さん
ちなみに、これまでお伝えしたクールハックは実践する「タイミング」にもコツがあるんです。
渡辺
タイミング…いつやるのがいいんですか?
五嶋さん
クールハックは、「朝の身支度前」に取り入れていただくのがオススメです。つまり、「汗をかく前」です。
渡辺
!? ボディペーパーって、汗をかいてから使うイメージでしたけど…
五嶋さん
今実感していただいているように、弊社の商品には、クール感が長時間持続したり汗をかいた際にクール感をよみがえらせる成分を配合しているアイテムもあります。
なので、朝家を出る前に使っておけば、商品自体の効果はもちろん、駅に向かって歩いているときも風に当たる相乗効果で涼しさを感じられます。
ちなみに、制汗・殺菌成分が配合されているデオドラントアイテムも、汗をかく前の清潔な状態で使う方が効果的ですね。
渡辺
なるほど…!
木村さん
特に私は、夏の朝のシャワーやドライヤーの後は「メイクなんかできたもんじゃない」ってくらい汗をかくんですよ。
なので私のお気に入りのクールハックは、毎朝メイク前にこのフェイスシートを使うことなんです。
木村さんイチオシの『ハッピーデオ フェイスシート リフレッシュミント』。女性用のフェイスシートです
渡辺
僕も朝ドライヤーを使うと、いつも汗だくになります。
毎日すごい不快な気持ちで身支度してましたけど、その前に対処しておけばよかったのか…
五嶋さん
ちなみに僕は、朝シャワーを浴びたあと、服を着る前に必ずフェイシャルペーパーとボディペーパーで身体を拭いてますね。
さらにクレイジークールを使ってから、扇風機をオンにして全身に風を当てて…
髪のスタイリング前には、この頭用のクールダウンスプレーを頭に使うようにしてます。
マンダム清涼部部長の名にふさわしい、驚異的なクールハックマニアの五嶋さん
「冷感」って14年も研究することあるんですか?
渡辺
「汗をかく前にクールハックを実践すべき」という話は意外でした。明日からさっそくやってみます。
ちなみに、マンダムさんが研究しているのは「冷感」で、実際に冷やすという行為のことだけではないんですよね?
五嶋さん
はい。そもそも人が涼しさを感じる方法には、肌を「直接冷やす」「冷たいと感じる信号を脳に送る」という2つがあります。
「直接冷やす」というのは、先ほどご説明した熱交換や気化熱の仕組みを使って肌表面の温度を下げること。
「冷たいと感じる信号を脳に送る」とは、清涼成分などで冷感を感じる「感覚センサー」を刺激することです。
渡辺
「感覚センサー」とは…?
木村さん
人間には、五感とは別に、温度や化学物質によって活性化する感覚センサー「TRP(トリップ)チャネル」というものが存在しているんです。
たとえば、唐辛子が入った料理を食べると辛いを通り越して熱く感じたり、ミントタブレットを食べると冷たく感じたりしますよね?
これは実際の温度に関係なく、食品に含まれる様々な成分がそれぞれの感覚センサーを刺激することで、熱さや冷たさを感じさせているんです。
渡辺
なるほど。そのなかでも御社は「冷感」に特に力を入れて商品開発をされていると。
五嶋さん
おっしゃる通りです。マンダムはこのTRPチャネルの研究を15年、その他冷感研究を14年にわたって続けてきました。
渡辺
冷感研究を14年ってすごいですよね。
ただ、失礼ながら…冷感ってそんなに研究すべきことがあるんですか?
木村さん
14年間の研究のなかで大切にしてきたのは、商品使用時の高いクール感と快適さの両立です。
クール感だけでいうと、商品に多量のメントールを配合すれば、一定量までは高めることができるんです。
ただ難しいのは、人によっては多量のメントールによって冷たさだけではなく、ヒリヒリするような灼熱感を感じることもあるので、そのようなことがないように快適な使用感とのバランスをとることでして。
木村さん
つまり、いかに不快な刺激を抑えながら清涼感を高めた快適な使用感の商品を開発することができるかということです。
渡辺
なるほど。冷たすぎて痛みを感じることってありますよね。
木村さん
なので、痛みを感じる感覚センサーの活性を抑制する成分を配合して、メントールによる快適かつ高いクール感をしっかりと感じられるようにしているんです。
また、弊社独自の研究によって、メントールなどの清涼成分による清涼感の感じ方は男女によって異なっていて、女性の方が感じやすいということもわかりました。
なので、弊社では当然男性向け商品と女性向け商品では、中味が異なっています。女性には、女性が「より快適なクール感」が得られる商品を提案しています。
渡辺
そこまでやってるんですね…
冷感研究、ナメてました…!
フェイシャルペーパー開発秘話! 始まりは「おしぼりで顔を拭く男性」…?
五嶋さん
マンダムがフェイシャルペーパーやボディペーパーの開発に注力してきた背景には、「生活者の潜在的なニーズに答える」という原則があり、それが「生活者のタブーラインを下げる」ことにつながったんです。
渡辺
タブーライン…?
五嶋さん
そもそもマンダムのフェイシャルペーパーは、当時の開発担当が「喫茶店や居酒屋のおしぼりで顔を拭く男性」からヒントを得て、「外出先などの水の無いところでも顔を洗いたい」という若者のニーズがあるのではないかと考え誕生した商品なんです。
渡辺
へぇ〜、そうなんですか! おもしろい。
五嶋さん
喫茶店や居酒屋のおしぼりで顔を拭く行為にはおじさんっぽいイメージがあって抵抗を感じる方も多いと思います。
一方で、水のないところでも顔を洗いたいという欲求自体は間違いなくあると言えるわけじゃないですか。
渡辺
そうですね。僕も最近、無性に拭きたくなります(笑)。
五嶋さん
そこで、「顔を拭くという行為からおじさんっぽいイメージを払拭し、清潔感のある身だしなみ行為のひとつにするような商品を開発できれば、この欲求に応えることができるのでは」ということで開発されたのが、マンダムのフェイシャルペーパーなんです。
渡辺
なるほど! 「人前でおしぼりで顔を拭く」という行為の「タブー」の「ライン」を下げたわけですね。
たしかに、フェイシャルペーパーで顔を拭いてもまったく不潔感がないですよね。これはマンダムさんの発明だったのか…
木村さん
生活者のさまざまなニーズに寄り添い、ボディケアやメイクにおけるタブーラインを下げていく姿勢は、マンダムの商品づくりのベースになっています。
五嶋さん
今年はマスク着用時の暑さ対策が重要になったように、生活者が求めることは毎年のように変化していくと思ってます。
これからも変化するニーズや生活者の想いに寄り添った商品を提供して、みなさんに快適な夏を過ごしていただきたいですね。
最後に記念撮影。ちなみに、このときもめちゃくちゃ腕がスースーしてました。『クレイジークール』、おそるべし…!
手軽に実践できるクールハックだけでなく、マンダムの冷感研究にかける想いも伺うことができ、大満足だった取材。
外回りが多い会社や部署は、社員への福利厚生としてマンダムのクール系商品を職場に完備してあげてもよいかも?
ビジネスシーンの身だしなみとしてはもちろん、仕事やプライベートでリフレッシュしたいときにも、ぜひ活用してみてください!
〈取材・編集=渡辺将基(@mw19830720)/文=市川茜(@ichi_0u0)/編集=森久保発万(@vneck_now)/撮影=長谷英史(@hasehidephoto)〉
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