ビジネスパーソンインタビュー

「派手な勝利」は、長期的に見れば負け。ウィズコロナの時代にも通用する“戦の臨み方”

西野亮廣エンタメ研究所Voicyより

「派手な勝利」は、長期的に見れば負け。ウィズコロナの時代にも通用する“戦の臨み方”

新R25編集部

2020/07/11

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緊急事態宣言が解除され、新型コロナウイルスと共存していく「ウィズコロナ」の期間に移行しました。

新しい生活様式のなかで、経済活動や日常生活を営んでいく方法を模索されている方も多いと思います。

そんな中、これからの時代を生き延びるには「戦をしている時点で負け」と話すのは、キングコングの西野亮廣さん。

戦をせずに生き残るとは、どういうことなのでしょうか。

今回は、「西野亮廣エンタメ研究所Voicy」より、「ウィズコロナ時代の生存戦略

をお届けします。

印象に残る派手な「勝利」は、長期的に見れば「敗北」

中国最古の兵法書『孫子』には、「善く戦う者は、勝ち易きに勝つ者なり」という言葉が記されています。

これは、「戦が上手な人とは、勝ちやすい状況を作ったうえで勝つ人のことだよ」という意味です。

さらにこの言葉のあとには、「勝つ人は、勝って当たり前の環境を整えて戦っているのだから、印象に残る戦い方なんてしない。だから、称賛されることもない」といったようなことも書かれています。

たしかに、「印象に残る戦い方をしている時点で、長期的に見たら負け」だと、僕も思います。

なぜなら、印象に残る戦い方をしている人は、戦をポイントで捉えてしまっているから。

戦は、20年、30年、40年…と続くものです。

目先の1戦で派手に勝ったところで、戦はその後も、100戦、200戦と続きます。

「今日は頑張って、爪痕を残します!」なんて勢いだけの戦い方では、戦が博打になるので、絶対にどこかで負けてしまうでしょう

善く戦う者は、勝ち易きに勝つ者なり」は、そんな博打のような戦い方ではなく、戦が始まるまでに「絶対に勝つ状況」を整えておこう、という言葉です。

そのための根回しは、絶対に怠ってはいけません。

ウィズコロナの時代を生き延びるために、ボクたちがやるべきこと

ボクたちは今、新型コロナウイルスの流行による影響を少なからず受けています。

この状況下を生き延びためにも、自分たちが何を失って、何を持っているのか、状況を改めて整理する必要があるでしょう。

失われたものとして、まず挙げられるのは、オフラインでの活動の場です。

今は徐々に以前の状態に戻りつつありますが、劇場を例にとると、客席間隔を空けなければいけないため、チケットが完売しても売上は半分以上減っています。

また、あまり議論されていませんが、広告費も削減されています。

YouTuberとして活動している方は、広告単価を把握されているのでご存知かと思いますが、4月辺りから広告収益も減少傾向です。

企業の売り上げが落ちれば、広告にかけるお金も削減されるので、当然でしょう。

こちらも今は戻りつつありますが、まだまだ元どおりにはなっていませんし、念のため第2波、第3波への備えもしておかなければいけません。

さて、以上の2点を踏まえて、ボクたちがやるべきことはなんでしょうか?

まずは、オフラインの活動が制限されているので、オンラインで活動をしなければいけませんよね。

また、広告費が削られているので、お客さんからダイレクトに課金してもらえる仕組みを創造する必要もあります。

キーワードは「オンライン」と「ダイレクト課金」です。

しかし、「オンライン上でダイレクトに課金してもらうには、クラウドファンディングだ!オンラインサロンだ!」と、突貫工事を始めてもうまくいきません。

なぜなら、クラウドファンディングやオンラインサロンは、あくまで「道具」だからです。

バットをいきなり振って、ホームランを打てる人が、どのくらいいるでしょうか? 

ホームランを打つためには、バットをコントロールできるだけの筋肉とテクニックが必要ですよね。

置き換えると、「クラウドファンディングで支援を集めるには、何をしなくちゃいけなくて、何をしちゃダメなのか?」という部分ですね。

つまり、オンライン上で支援を集めようと思ったら、まずは「クラウドファンディング」や「オンラインサロン」についての正しい知識を持つことから始めてみてください。

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西野さんが日々携わるエンタメビジネスの話だけではなく、「お金」や「集客」「時代」についても語ってくれる「西野亮廣エンタメ研究所」のVoicy

1つの放送は10分程度にまとめられているので、通勤時間やお昼休みなどちょっとした時間に、西野さんの思考に触れてみてはいかがでしょう?

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