ビジネスパーソンインタビュー
「若手から好かれるベテラン」「ベテランにかわいがられる若手」になるには?
「役職に人格をジャックされるな」田端信太郎が考える“若手に好かれるベテラン”の条件
新R25編集部
エイジング臭(衣類上の加齢臭)をケアし、「話かけやすい上司」の香りを演出してくれるという「リセッシュ 除菌(※)EX アクティブアップ」。
すでにあるニオイを消臭してくれるだけでなく、これから発生するニオイも予防してくれる優れものです。
また、この商品は「ニオイケアによって、ベテラン社員が若手と自信を持ってコミュニケーションできるようになってほしい」とのコンセプトから生まれたそう。たしかに年の離れた上司や部下との接し方って難しいですよね…。
今回は、「リセッシュ 除菌EX アクティブアップ」の協賛で、渡り歩いた大企業やオンラインサロンで幅広い年齢層と関わっている田端さんにインタビュー。
「若手から好かれるベテラン」「ベテランにかわいがられる若手」になるにはどうすればいいのか、聞いてきました!
※すべての菌を除菌するわけではありません
【田端信太郎(たばた・しんたろう)】NTTデータを経てリクルートでフリーマガジン『R25』を立ち上げ。その後ライブドア、LINE、ZOZOなどで活躍。2019年末にZOZOを退社し、現在はベンチャー企業数社のマーケティングやPRの顧問を務める。著書に『これからの会社員の教科書』(SBクリエイティブ)など
〈聞き手=森久保発万(新R25編集部)〉
若手から好かれるには「役職に人格をジャックされるな」
森久保
田端さんが考える「若手から好かれるベテラン」って、どんな人ですか?
田端さん
ひとまわり以上離れた相手なんて、ほとんどエイリアンみたいなもんだから、僕も若手が何考えてるかなんてわからないけど…
相手の役職に関係なく「人と人の付き合い」ができる人っていうのは間違いないだろうね。
逆に、偉くなったからといって役職に人格をジャックされてるようではダメ。
森久保
役職に人格をジャック…!
田端さん
「俺を誰だと思ってるんだ」って気持ちが毛穴から出ちゃってる人、いるじゃないですか。
たとえば、みんなで荷物を運ぶときに「なんでおれがこんな重いもの持たなきゃだめなんだよ、若いやつが持てよ」って態度の人とか。
森久保
ああ…たまにいるかもしれないです…
田端さん
そういう人は、「上司と部下」という役職上の関係を優先するあまり、「人と人の付き合い」をすっ飛ばして、相手への想像力を失ってるわけですよ。
そんなベテラン、いくら仕事ができたって若手からするとあんまり関わりたくないよね。
だってその人には「決裁印を押す」みたいな組織上の機能としての魅力はあっても、人としての魅力はないから。
日本各地で心にグサッときてるビジネスパーソンがいそうな正論
田端さん
あと、役職が上がって秘書がつくようになると、秘書に何を頼んでいるかで人間性がわかったりするんですけど…
新幹線のチケットを毎回秘書に手配してもらってる人とかも、個人的にはヤバイと思うよ。
森久保
え!? それは多くの人がやっていると思います。
なんでダメなんだろう。
田端さん
そこを当然のように任せてると、人として当たり前の想像力を失う気がするんですよ。それってビジネスパーソンとしてけっこう致命的。
僕は独立してから秘書はいないけど、秘書がいたころも新幹線やホテルの手配は自分でやることが多かったですね。
たしかに、田端さんは新R25編集部への連絡や書類の送付もご自身でなさってます
森久保
でも、そういう雑務を秘書に任せることで、本人は本当にやるべき仕事に集中できることもあるわけじゃないですか。
田端さん
その考え自体が間違ってるわけじゃないんだけど、秘書に雑務を依頼することが当たり前になって、相手への想像力を失ったら「イヤなベテラン」になると思うんですよ。
じゃあ、新幹線は百歩譲ってセーフとして…。自分が男性で秘書が女性の場合の話ですけど、“ホワイトデーのお返し選び”は秘書に頼んでいいかどうか、どっちだと思います?
ここらへんが、想像力があるかどうかの境目になると思うんだけど。
ここまでの流れ的に「ダメ」が答えなのはわかってしまいましたが…
森久保
うーん…
頼まないほうがよさそうですけど、理由はよくわからないです。
田端さん
もしも秘書がバレンタインデーに何かくれていた場合、ホワイトデーのお返し選びを頼んでしまうと、秘書が“自分に対するお返し”も選ばなきゃいけなくなってしまうじゃないですか。
これって「人と人の付き合い」としてはよくないですよね。
森久保
た、たしかに…。“お返し”を自分で選ばせるって失礼なことですもんね。
田端さん
だから、ホワイトデーの品選びは頼まないほうがいい。
こういう些細なところで役職上の関係を押しつけず、「人と人の付き合い」として当たり前の想像力を働かせられるかが、「若手から好かれるベテラン」になれるかどうかの分かれ目だと思います。
田端さんが部下との接し方で気をつけていることとは?
森久保
若手がミスをしたときに、どう注意したらいいか困る人も多いと思います。
田端さんは、部下を叱るときどのように接していますか?
田端さん
うーん…起こったことをしっかり把握して、対策を打つくらいですかね。教科書みたいな答えだけど(笑)。
ひとつ言えるのは、部下に対して感情的になることはないってことかな。
田端さん
会社では、部下も含めて自分の部門じゃないですか。
だから、部下に対して感情的になるのって、自分に向かって怒っているくらい見当違いなことなんですよ。
森久保
なるほど…
田端さん
何よりも、部下に怒れば怒るほど「あの人に報告しても怒られるだけ」と思われて、バッドニュースがあがってきにくくなりますよね。
田端さん
それって、自分で触れた情報が脳に伝わってこないみたいなものじゃないですか。
当然、余計なミスは増えるし組織内の連携はどんどんとれなくなっていく。
森久保
たしかにいいことがない…
田端さん
だから、部下がミスしても感情的になることはまずないです。
あとは、若手に説教しないってことも肝に命じてる。
田端さん
これは、あるタレントさんが言ってたことなんですけど…
おっさんは若手に「説教」「昔話」「自慢話」をしたらダメだと。なぜだかわかります?
森久保
えーっと…
若手から「はやく終わらないかな」って煙たがられてしまうからですかね?
田端さん
もちろんそれもひとつなんだけど、一番大きな理由は語ってる本人が老けてしまうから。
「おまえはダメだ。おれの若いころは…」なんて言ってたら、自分をアップデートすることもできないじゃないですか。
森久保
たしかに…!
田端さん
本人が若々しくいるためにも、「説教」「昔話」「自慢話」の3つはしないようにしてますね。
僕もついついやってしまいがちだから反省なんだけど…(笑)。
田端さんが語る接しやすい若手の特徴① 自分の欲望に正直である
森久保
ここからは、視点を逆にして「ベテランから愛される若手」の特徴をお聞きしたいです。
田端さん
あくまで僕の主観になりますけど、接しやすい若手の共通項は2つありますね。
まずは、欲望に正直であること。
田端さん
「お金がほしい」「異性にモテたい」「うまいものを食べたい」みたいに欲に正直な若手は、何をすれば喜ぶかのツボがハッキリしてるから接しやすいんですよ。
森久保
たしかに、仕事に対するモチベーションのコントロールもしやすいと。
田端さん
逆に、面接で「人に感謝される仕事がしたいです!」みたいに上品なことを言われると「本当かな?」と思いますよね。
「それならコンビニでパン買って配るとか、炊き出しのボランティアでもしたら? 感謝されると思うよ」って言っちゃう。
「それで満足なんじゃないの?」って。
ひどいことを言わないでください
田端さん
もちろん、本当に「人に感謝される仕事がしたい」と思ってるのかもしれないけど、そこを解像度高く言語化してくれたほうが、ベテランとしてはやりやすいですよ。
昔、飲み会でくるっと振り向いて「田端さん、給料上げてほしいです!」って言ってきたバカ正直なやつがいたんですけど、それでも「こいつは給料上げてほしいって思ってるんだ」ってわかるじゃないですか。
そいつには「で、おまえ今月いくら売ったの?」って言っちゃったんですけど。
森久保
(さっきからかわいそうなエピソードばっかりだ…)
田端さん
真面目な話に戻すと、仕事ができるかどうかを決めているのは「能力の差」よりも「欲の差」だとも思うんですよ。
ハングリーさって言うとわかりやすいかな。
田端さん
たとえば、堀江(貴文)さんや前澤(友作)さんも、自分のやりたいことに正直でいつもギラギラしてるじゃないですか。
あんなふうに、仕事の先に純度の高い欲望があったほうが、仕事の力も発揮されやすいと思うんですよね。
森久保
なるほど…
たしかに、自分のまわりの優秀な方たちを見ても、生々しい感情をモチベーションにしている人が多いかもしれないです。
田端さん
うん。そういう意味でも、若手には自分の欲望に正直でいてほしいですね。
田端さんが語る接しやすい若手の特徴② 素直である
田端さん
接しやすい若手のもうひとつの特徴は、素直なことです。
正確に言うと、上司からのアドバイスを「一旦受け入れる」ことかな。
森久保
一旦受け入れる…?
田端さん
まずは、アドバイスをもらったときにとりあえずトライしてみる素直さ。
でも同時に、結果がダメだったら自分なりに修正していく素直さも必要なわけですよ。
森久保
少し矛盾してるように聞こえてしまいますが…
田端さん
要するに、事実や結果に対して素直ってこと。よく「素直なやつが好き」と言うと「ベテランが従順な若手を求めてる」って思われるんだけど、そうじゃないんです。
トライした結果がダメだったのにずっと言われたことをやってる若手は、ただの従順なやつですよ。上司のアドバイスだけじゃなくて、トライした結果も加味して柔軟に行動を変えられる若手は、一緒に仕事をしていて楽しいですね。
「初対面の相手はヒゲを見る」田端さんが考えるビジネスパーソンの身だしなみ
森久保
最後に、年の離れた相手とコミュニケーションをとるうえでの身だしなみについてお聞きしたいです。
ちなみに、田端さんは初対面の相手の身だしなみでチェックする場所はありますか?
田端さん
相手が男性の場合、ヒゲがちゃんと剃れているかはよく見ますね。
「…って言うと『おまえもヒゲ伸びてるだろ』って言われそうですけど(笑)」
田端さん
ファッションとしてのヒゲは置いておいて、ヒゲの手入れがキチンとできているかどうかって、1日に1回は鏡で自分の顔を見て「自分を客観視できてるか」ってことじゃないですか。
森久保
なるほど…! 客観的視点を測るバロメータとして、ヒゲがあると。
(毎日ヒゲ剃るようにしよう…)
田端さん
でも、こんなふうにベテランから若手にダメ出しをするのは簡単なわけですよ。
問題は、若手からベテランに見た目やニオイについて言いづらいこと。
だから、ベテランほど見た目やニオイのケアを先回りしてやらないとダメだし、もし若手に指摘されるようなことがあれば、即座に対策したほうがいいと思ってます。
森久保
今回はエイジング臭をケアできる「リセッシュ 除菌EX アクティブアップ」のタイアップ企画ですが、田端さんも若手からニオイについて指摘されることがあるんですか?
田端さん
ニオイについてはあまりないですけど、見た目について言われたことは何度かありますよ。
数年前「田端さんお腹が出てきましたね」って部下から言われて。
森久保
いい部下の方ですね(笑)。
実際にダイエットしたんですか?
田端さん
「わかった、痩せりゃいいんだろ!?」って言って10キロ痩せてやりましたよ。
そしたら、今度は「ボクサーみたいにムキムキになって怖い」って。
田端さん
あとは、部下に「田端さんは服がダサい」って言われて、パワポで「田端改造計画」のプレゼンをされたこともありましたよ…
森久保
すごいですね(笑)。
田端さん
その後、誕生日にプレゼントとして全身のコーディネートがワンセット送られてきて…
そういえば、今着てるジャケット、そのときもらったやつじゃないかな(笑)。
今でも大切に着ているとのこと
森久保
田端さん、部下の方から愛されてますね。
どうやったら、そんなふうに忖度なく意見してもらえるベテランになれるんでしょうか?
田端さん
“ツッコまれビリティ”を磨くことじゃないですか。
こんなこと言うと自己正当化みたいですけど…僕がTwitterで好き勝手なこと言ったり、アイドルのことをつぶやいたりしてるのは、若手から見てツッコみやすいキャラになりたいからって理由もあるんですよ。
ツッコまれキャラになると、見た目に対してだけじゃなく、仕事の悩みも相談されやすくなりますからね。
森久保
ツッコまれビリティを磨くのが、若手から好かれるベテランになる一番の近道かもしれませんね…!
田端さん、ありがとうございました!
「若手に好かれるベテラン」「ベテランに可愛がられる若手」についてお聞きした今回のインタビュー。
これまでどこか怖い上司のイメージがあった田端さんですが、まさに「若手に好かれるベテラン」を体現したような方でした。
ここまで読んでくださったみなさんは、ぜひ記事の内容を実践して年の離れた相手との円滑なコミュニケーションを目指してみてください!
また、ベテランの方々のニオイケアには、「リセッシュ 除菌EX アクティブアップ」がおすすめ。
スーツなどのオフィスウェアにスプレーすれば、すでにあるニオイを消臭するだけでなく、これからのエイジング臭も予防し、24時間ニオわせません。
また、自然でさわやかなアクアグリーンの香りでニオイの面から「話かけやすい上司」を演出してくれます。
ぜひこの商品を使って、若手とのコミュニケーションを自信を持って楽しんでくださいね!
〈取材・文=森久保発万(@vneck_now)/編集=天野俊吉(@amanop)撮影=長谷英史(@hasehidephoto)〉
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