

鴨頭嘉人YouTubeチャンネルより
「カフェを開きたい」という娘の行動に、ビジネスマンとして恐怖を感じたワケ
新R25編集部
実現したいと思っているのに、「忙しくて時間がない」「まわりの協力を得られない」という理由で、なかなか行動に移せていないことはありませんか?
日本マクドナルドで“伝説の店長”と呼ばれ、自身の講演を発信している“炎の講演家”・鴨頭嘉人さんは、自身のYouTubeチャンネルで「『みんなが協力してくれればできるのに』と思っている人は、順番が逆だ」と語ります。
では、成果を出すためには、一体どんなことが有効なのでしょうか。
今回は、鴨頭さんが「恐怖を感じた」とすら語る、娘のイチカさんのエピソードから、「成果を発揮したい人がやるべきこと」をご紹介します。

「カフェをオープン」すると決めた長女が、中学1年生で勉強しはじめた
長女のイチカが中学1年生だったころ、「将来どんな仕事をするの?」ときいたら、「講演家になる。でもいろんなチャレンジをして、たくさん失敗して、それを乗り越えた体験談を喋らないと、人気の講演家にはなれないんだよ」と言われました。
勉強になりますね。
そして彼女は「だから私は、カフェをオープンしようと思う」と言ったんです。
勉強のために「カフェに連れていってほしい」とお願いされました。
その前の週には、駅前の商店街にある「ドトール」へ行ったので、そのときは住宅地にある「星乃珈琲店」へ行きました。
すると、イチカからの質問攻めが始まります。
「父ちゃん、なんでこの店は、この前行ったカフェと違って椅子がふかふかなの?」
もちろん、僕はガチで答えます。
「それは回転率と客単価の違いだよ。駅前の店は客単価が低いから、回転率を上げないと売上と利益が出ない。だから駅前の店は椅子が硬いし、BGMがアップテンポだし、天井が低かっただろう。でも今日来ているお店は、ソファーがふかふかで天井も高い、BGMはゆったりとしたクラシックになっている。そういうビジネスモデルの違いがあるんだよ」と、教えました。
イチカは、学んだことをどんどんノートに書いていき、また質問をします。
「父ちゃん、客単価を上げる方法には、ほかにどんなものがあるの?」
僕は「フードメニューを見てごらん。長い時間滞在してもらって、追加の注文を獲得するために、メニューが多いんだよ」と教えました。
すると、彼女はニンテンドーDSで、そのメニューの写真を撮りまくります。
それぐらい勉強している。
なぜなら、カフェをオープンすると決めているからです。

消費者の時点で、会社の経営理念とこだわりがわかるようになっていた
イチカと「日高屋」という中華料理屋に行ったときに、彼女がさらりとこう言いました。
「日高屋さんって、メニューが多くて雑だけど、安くて速くておいしい。だからどこのお店も、いつもお客さんがたくさんいるんだね」
ちょっと変わった言い方だと思いました。
子供って普通「おいしい」で終わりじゃないですか。その場で日高屋さんのホームページを検索したら、こう書いてあったんです。
「ラーメン+αの魅力で、定食・炒め物などのサイドメニューを充実させ、常にお客様の多様なニーズに応えていきます」
=“メニューが多くて”
「セントラルキッチンと連携した食材価格の低減と、店舗におけるフレンド社員(アルバイト)の積極的な採用により、ストアマネジメントの高度化を図り低価格を実施します」
=“雑だけど安くて”
「セントラルキッチン。麺・餃子・チャーシューなどの大量生産による品質の向上と、ローコスト化を実施しています。また、野菜のポーション、プレクッキング(一度加熱調理して、お客さんの注文が入ったら温め直すこと)をおこなうことで、さらなるストアマネジメントの効率化とメニューの多様化を実現しています」
=“速くておいしい”
「直営店方式。仲間と共に理念を共有し、すべてのお店で均一な商品とサービスを提供する直営店方式を原則としています」
=“いつも”
「駅前繁華街一等地戦略。人が多く集まる場所をメインターゲットとして出店し、集客力を高めます。また高回転率と長時間営業により、収益率の向上に努めています」
=“だからどこのお店もいつもお客さんがたくさんいる”
その当時まだスマホを与えていなかったので、彼女はホームページを検索していません。
でも彼女は消費者の時点で、その会社の経営理念とこだわりがわかるレベルになっていたんです。

自信を持って行動していれば、自然と人が集まってくる
イチカは中学生なので、月曜日から土曜日まで学校に行って、塾とフルート教室に通って、日曜日が唯一の休みです。
では、あの子はいつビジネスの勉強をしているのでしょうか。
それが休日の日曜日です。
「忙しい忙しい」と言って勉強をせず、ただ漫然と働いている人は、きっと彼女に一瞬で抜かれます。僕はその恐怖を感じました。
中学生ですでに、消費者としての直感で経営理念が理解できるところまでビジネススキルが磨かれている。
なぜなら、彼女はずっと考えているから。
「その人が一日中考えていることが、その人なのだ」
これは、哲学者エマーソンの言葉です。
そしてもうひとつ。
「目標を持った自信のある行動は、その人に磁力を発す」
つまり、あなたが何らかの分野でちゃんとした成果やリーダーシップを発揮したいのであれば、一日中そのことを考えなければいけません。
そして、あなたが自信を持って行動していれば、あなたのもとに自然と人が集まってきます。
もしも心の中で「みんなが協力してくれればできるのに」と思っている人は、順番が逆です。
先に変わるのは自分。そしてまわりの状況が変わっていく。これこそが、世界を変える順番なんだと思います。
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