ビジネスパーソンインタビュー
「ワックスが苦手な人にこそ使ってほしい」
「これは便利!」前職ぼくりり・たなかがギャツビーの新ワックス「インサイドロック」に感動
新R25編集部
「ワックスってベタつくし、めんどくさいから使いたくない」。
そんな人にこそ、知ってほしいスタイリング剤があります。マンダムが展開するギャツビーブランドから2019年8月に登場した新スタイリングシリーズ「インサイドロック」。
実はこの「インサイドロック」、特別な技術が取り入れられていることで、ナチュラルさとキープ力という相反する2つの特徴を組み合わせることに成功しているんです。
技術的にも注目されているこのスタイリングシリーズ。今回は、意外にも(?)「普段はワックスをまったく使わない」というこの方に紹介してみることに。
【たなか(元・ぼくのりりっくのぼうよみ)】1998年生まれ。17歳で「ぼくのりりっくのぼうよみ(通称ぼくりり)」としてメジャーデビュー。若き才能として評価されていたが、突然辞職を宣言し、インターネット上で爆発的に炎上、2019年1月の”葬式”をもってぼくりりは終了した。現在は「たなか」になり、ボルダリングをしたりボクサーパンツのモデルをしたり自由に暮らしている
たなかさん。人気ミュージシャン「ぼくりり」を突如“辞職”するなど自由に生きる彼は、「インサイドロック」についてどんな感想を抱くのでしょうか…?
「ワックスが苦手」というたなかさん同様、“若者のスタイリング剤離れ”が起きている
山口さん
たなかさん、はじめまして。株式会社マンダムの商品企画部主任として、「インサイドロック」の開発に関わりました、山口です。
たなかさん
山口さん、よろしくお願いします。
あの…僕、ワックスとか全然つけないんですけど…いいんですか?
山口さん
大丈夫です(笑)。
このワックスは、バッチリスタイリングするという方よりも、ナチュラルなヘアが好みの方に知ってもらいたいので!
たなかさん
あ、それならよかった(笑)。
山口さん
さっそくですが、ワックスを使わない理由をお伺いしてもいいですか?
たなかさん
洗い流すの、めんどくさいんですよね。
たなかさんらしいストレートな発言
たなかさん
ワックスを落とすとき、最初にトリートメントしてからシャンプー、その後にまたトリートメント…って3ステップも踏んでるのに、洗い残しがあったりするので…
山口さん
なるほど、洗い落としにくさですね。
ナチュラルなスタイリング剤だとキープ力が弱いし、ハード系だと落とすのが大変だし…
たなかさん
そう! それなんですよ!
「だいぶ前に使うのやめました(笑)」
たなかさん
会食や冠婚葬祭のときはちゃんとしないといけないので、急いでコンビニでワックスを買ってつけたりしてますね。
…ほらあの、緑の丸い小さいやつ!
山口さん
ギャツビーの「ムービングラバー」ですね、ありがとうございます(笑)。
たなかさん
そうやって買ったとしても、滅多に使わないから気づいたらなくしてるんですよね。
そんで必要なときにまたコンビニで買って…もう何回これ繰り返すんだ?って感じですよ。
山口さん
実は今、たなかさんのように若い世代の「スタイリング剤離れ」が起きているのは、今のスタイリング剤に対する不満だけなく、最近の若者心理が大きく関係してるんです。
たなかさん
どういうことですか…?
若者の髪型と心理には、深い相関関係がある…らしい
山口さん
実は、2010年代に入ってからワックスでガチガチに固めるよりも、もっとナチュラルなスタイリングが人気になっていて。
それは、若者が「同調思考×自分らしさ」を持つようになったからなんです。
たなかさん
…?
山口さん
たとえば2000年代は、中高生を中心に「個性思考」が強い時代でした。
『ごくせん』(日本テレビ)の赤西仁さんをマネた「外ハネパーマ」や、ベッカムをマネた「ソフトモヒカン」。魔裟斗さんの「ウルフカット」など…
ギャツビーのカラフルな「ムービングラバーシリーズ」を使って、“いかに人とかぶらないカッコイイスタイルをつくるか”が重視されていたんです。
たなかさん
あ~、なるほど!
山口さん
しかし、2010年代には、ナチュラルでおちついたスタイルがトレンドになりました。たなかさんが学生のころは、ギャツビーの「ヘアジャム」を使った、こういうスタイルが人気だったんじゃないですか?
たなかさん
いましたね(笑)。
たった10年でこんなに嗜好が変化してるのがおもしろいですね。
山口さん
この頃は「同調思考」が強くなった時代で、それはSNSが影響しているのではないかと考えています。
たなかさん
SNSですか?
山口さん
2000年代、ムービングラバー発売時は若者たちの間で「教室内でのカッコよさ」がなによりも大切でした。いわゆる、クラスの中心人物になることを目指していたイメージです。
だから、率先して“目立てる”髪型にして、注目されようとするエネルギーが強かったんです。
山口さん
そこから、SNSの“登場”によって、不特定多数の人とつながることができるようになると、マイナス評価されないように“無難にみんなに合わせる”同調思考が強まった。
それが、今度はSNSの“普及”によって「教室の外」にも居場所がつくれるようになった。クラスの中心人物にならなくても満たされるようになったんです。
クラスのなかで突出するより、無難で多くの人に受け入れられながらもSNSで自分のいくつかの趣味嗜好のどれかに合う人を見つけ、“同質”の人とつながっていくことに若者の興味が変化していったんですよ。
たなかさん
そうなんですね…
山口さん
髪型でいうと、素髪感のある柔らかなマッシュヘアを好む人が増えました。
今では高校生・大学生の70%がマッシュヘアなんです(※)。これ、なんでだかわかりますか?
※マンダム調べ/定量調査/18年8月/スタイリング使用者/高校生~30代社会人/n=788
たなかさん
えっ。
僕、大学すぐに行かなくなっちゃったんで…なんだろう……なんでですか?(笑)
山口さん
いくつかの趣味嗜好によって分かれた各コミュニティに合わせて、“キャラ変”する感覚で髪型を変えている若者が多いからなんです。
マッシュヘアは、分け目を変えたり毛先を巻いたりスタイリングで遊べますし、内側だけ刈り上げてツーブロックにもできます。カンタンに雰囲気を変えることができるヘアスタイルなんですよ。
「へえ〜」
「キープ力と軽さ」を両立させるのは「開発がめちゃくちゃ大変」らしい
山口さん
もう一つワックス離れの原因として、「キープ力があって軽いつけ心地のワックス」が市場になかったというのが、ウィークポイントで。
たなかさん
どうしてなかったんですか?
山口さん
それは…開発がめちゃくちゃ大変だからです(笑)。
山口さん
これまでのスプレーやワックスは “外側”からスタイルを固定するというものでした。なのでどうしても、「触るとベタベタする」「髪がごわごわする」という課題があった。
でも、これから紹介するギャツビーの新シリーズ「インサイドロック」は、軽くて柔らかいスタイル+持続性をはじめて実現したスタイリング剤。
その名のとおり“髪の内側”から整髪できる技術を開発しました。
たなかさん
…? 髪の内側…?
山口さん
そうです!
「ケトグルタル酸」という、アミノ酸由来の成分を髪の内部に浸透させることで、内側からスタイリングがキープされる技術なんです。
山口さん
実は10年ほど前から「よりキープ力を強化できる成分はないのか」という研究がはじまり、この「ケトグルタル酸」を見つけることに成功しました。
たなかさん
そんな前からだったんですね。
山口さん
もともと“キープ力だけ”にフォーカスしていた研究だったのですが、発見された「ケトグルタル酸」には“つけ心地が軽い”という特徴もあったんです。
インサイドロックの、キープ力+軽いつけ心地の実現は、発見のタイミングと時代のニーズが重なった、奇跡的な偶然だったんですよ。
たなかさん
へえ…すごい。
「長い研究の末、店頭に並んだ日のことは忘れられない」という山口さん
湿気には強いのに、シャワーで流せばすぐに落ちる
山口さん
シリーズの中でも、最もアレンジ力があるのがワックスです。ただ、ワックスって洗い落ちやベタつきを嫌がる人が多いんですよね。「インサイドロック」のワックスでは、ヘアスタイルが崩れる原因となる「湿気」を吸収し、ベタつきを抑える “ケイソウ土”を配合しています。
この技術によって、ワックスの課題だった「ベタつき」「不自然感」を極限まで抑えることに成功しました。
合わせて、水と混ぜることで洗浄効果を持つ整髪成分を配合しています。
たなかさん
キープ力は高いのに、水で洗い流せるってことですか?
山口さん
そのとおりです。
シャワーだけで簡単に落とせますよ。スタイリング後に手についたものも、水で洗ってもらえばOKです。
たなかさん
これ、画期的ですよ!! 超ノンストレス!!
山口さん
実は「ケトグルタル酸」ってアミノ酸由来の保湿成分で、化粧水とかに使われているものなんですよ。
髪にもすごく優しいんです。
たなかさん
髪へのダメージもなさそうですね。
あとこれ、デザインがめっちゃカッコイイですよね。
山口さん
ありがとうございます!
最近は、洗面台の前ではなくてリビングや寝室でワックスをつけるという人も多いので、インテリアとなじみやすいデザインにしたかったんです。
「学生時代にあったらよかったです。」
大事なのは、「自分の心地いいスタイル」を見つけること
山口さん
このインサイドロックのメッセージに「髪と心にブレない芯を。」というフレーズがあるんです。
若者の髪型と心理には深い相関関係があって、ギャツビーとしては、常にそんな若者心理を応援したいと思っていて。
たなかさん
面白いですね。僕は、「他人から見た自分の個性」にとらわれていた時期は長かったと思います。それこそ、「ぼくのりりっくのぼうよみ」として活動しているときはまさにそうでした。
もともと音楽がただの趣味だったこともあって、明確な自分の軸がなかったんです。一見キレイにキャリアが積み上がっているように見えても、そこには僕自身の“柱”が何もなかった。
だから、柱のない「ぼくりり」を自分で破壊して、すべてを失った「たなか」になったんです。その破壊には自分だけの目的があったから、最後めちゃくちゃ炎上させてるときは楽しかったですね。
山口さん
なるほど。
たなかさん
ぼくのりりっくのぼうよみは敗北して死んだけど、それは意義ある死でした。「自分の正義」を他人に委ねるのは、愚かだったんです。
大事なのは、どんなブームが来ているときでも、「自分の心地いいスタイルを見つけること」だと思います。
山口さん
僕たちも、ギャツビーを通じてそういう人が「自分のスタイルを見つける」お手伝いができたらいいなと思ってるんです。
たなかさん
だから、髪型だけじゃなくそこに至るまでの心理まであんなに詳しかったんですね(笑)。
山口さん
はい(笑)。
最後に、「スタイリング剤を触るのは久しぶり」と笑うたなかさんに、「インサイドロック」を使って、実際にヘアセットをしていただきました!
こちらがヘアセット前
たなかさんが選んだのは、「エアリーモード セラム」。ふんわりとしたボリューム感ある髪型にぴったりで、キープ力も期待できるタイプです。
山口さん
従来のギャツビーの商品は、フルーティーで甘い香りのものが多かったですが、「インサイドロック」は、シトラス系の落ち着いた香りが特徴です!
山口さん
「エアリーモード セラム」でスタイリングをするときは、つける量に気をつけ、まず根元から薄くなじませます。
その後、毛束を軽く握ってほぐし、ふんわり感を出すのがポイントです。
たなかさん
おぉ~、めっちゃカンタンにできますね!
……かっこいい…!!
この日はちょうど雨の日。…ですが、「インサイドロック」でスタイリングすれば、湿度が高くても髪型が崩れにくいから安心です。
みなさんも、髪の内部に浸透する「インサイドロック」のキープ力がどのくらいすごいのか、ぜひ試してみてくださいね!
雨の街並みをアンニュイに眺めるたなかさんの画像とともにお別れです
〈取材・文=ほしゆき(@yknk_st)/編集=宮内麻希(@haribo1126)/撮影=中澤真央(@_maonakazawa_)〉
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