ビジネスパーソンインタビュー
為末大著『生き抜くチカラ』より
「うらやましい」は口に出さないと苦しくなる。為末大が子どもに伝えたい“10のコトバ”
新R25編集部
3度オリンピックに出場し、スプリント種目の世界大会で日本人として初めてメダルを獲得。男子400メートルハードルの日本記録保持者である、元陸上選手の為末大さん。
引退後は、『走りながら考える』『諦める力』『限界の正体』といった書籍を執筆し、「走る哲学者」としても知られています。
そんな為末さんが、自身の生涯で感じて学んだ、人生を生き抜くための思考を50の「コトバ」にまとめました。
それが絵本『生き抜くチカラ』。
“これからの人生を自由に生きるコツ”を子どもたちに向けて綴っている同書ですが、実は20代のビジネスパーソンの背中を押す言葉が詰まっていました。
そこで新R25では同書より、「人生に迷っている」「このままでいいのか悩んでいる」という20代の背中を押してくれる10の言葉を特別に抜粋。
息苦しさを解きほぐすような為末さんのメッセージを受け取ってください。
為末大が贈る「人生を生き抜くための10のコトバ」
「走りながら考える」
『生き抜くチカラ』走りながら考える。正解を求めすぎない。
「とりあえず」で走り出そう。「まちがえた!」と思ったら、すぐに走る方向を変更すればいいだけ。
「何が正解か」ばかり考えて、自分のいるところから動けないのはもったいないよ。
「ほかの道もある」
『生き抜くチカラ』「自分にはこの道しかない」なんて思わずに、「ほかの道もある」と気づくだけて、いまがとっても楽になる。
1つの道をきわめるのはかっこいいけれど、もっと肩の力を抜いてもいいよ。
「べつの道もあるけど、『いまは』この道を選んでいるだけ」「うまくいかなかったら、ほかの道を選べばいいんだ」という気もちで!
「ダメなものはダメ」
『生き抜くチカラ』人生には、がんばっても「ダメなものはダメ」ということもある。
自分の力ではどうしようも「ない」ことが、人生にはある。ざんねんだけど、ある。
だから、どうにかしようが「ある」ことを、どうにかしていくしかないんだ。
「うらやましい」と声に出す
『生き抜くチカラ』「うらやましい」を声に出せば、こころが軽くなる。
「うらやましい」という思いは、むりに消さない。外に吐き出す。
こころにため込むと、相手の失敗を願ったり、相手の欠点を探そうとしたり、悪いエネルギーでこころが重くなってしまうんだ。
「まじめになりすぎない」
『生き抜くチカラ』まじめになりすぎない。かっこつけすぎない。いい人でいすぎない。
人からの期待に押しつぶされないようにしよう。
「期待を裏切るわけにはいかない」「期待外れだと思われたくない」「期待にこたえないのは申し訳ない」なんて考えないこと。
「自分らしさ」にこだわりすぎない
『生き抜くチカラ』「自分らしさ」にこだわりすぎない。
「わたしは○○タイプ」「ボクらしさって、こういうこと」なんて、自分で自分を決めつけていない?
キミが知っているきみは、ほんの一部かもしれないよ。
「求められていることをやる」
『生き抜くチカラ』「好きなことをやる」ではなく、「世の中に求められていることをやる」もアリ。
「好きなことをやる」だけがすてきな生き方ではない。
「世の中に求められていることをやる」だって、自分が必要とされる喜びを感じられる、すてきな生き方なんだ。
「世の中は平等ではない」
『生き抜くチカラ』世の中は平等でない。だからこそ、エネルギーが生まれる。
平等ではない世の中で、自分はなにができるか、どう生きていくのか、知恵をしぼって考えるからこそ、エネルギーが生まれる。
「世の中は不平等だ」と文句ばかりでなにもしないのは、自分の人生を放ったらかしにしているのと同じだよ。
「逃げてもいい」
『生き抜くチカラ』生き抜くためには、逃げてもいい。
なにより重要なのは、死ぬまで生き抜くこと。そのためには、逃げたっていい。
逃げたほうがいいときだってある。
「下を向いて歩くのもアリ」
『生き抜くチカラ』「下を向いて歩く」もアリ。
自分がいま置かれている状況よりも「下」を想像して、「そうならなくてよかった」「けっこう恵まれていたんだ」と自分に信じさせてみる。
そんなふうに、「下を向いて歩く」のも悪くない。
今を精いっぱい生きている20代だからこそ響く一冊
同書の内容は、長い人生を生きるにあたって必ず必要になるものばかり。優しい絵と言葉で、抱えているモヤモヤや憂鬱さが軽くなります。
人生でちょっと立ち止まってしまいそうなときに、為末さんの言葉を思い出してみてください。
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