ビジネスパーソンインタビュー
西野亮廣エンタメ研究所Voicyより
仕事のスケールが大きくならないのは、“辞める”決断ができないからだ
新R25編集部
ビジネスパーソンのなかには、「いつまでたっても同じレベルの仕事しかしていない」と、現状に不安や焦りを感じている方もいるでしょう。
本来ならば働いているうちに仕事の規模が大きくなっていき、自分自身もキャリアアップしていくのが理想。真面目に仕事に取り組んでいるはずなのに、仕事のレベルが変わらないとなると、疑問に思いますよね。
キングコング西野亮廣さんが配信している「西野亮廣エンタメ研究所Voicy」のなかで、その原因が語られていました。
舞い込んでくるのは「今の自分ができる仕事」と「少し頑張ったらできる仕事」
今回は「仕事のサイズが大きくならない人の共通点」という、ちょっとゾクッとするテーマでお話しします。
「なるべくいい仕事をしたい」という願望は、みんななんとなく持っているでしょう。
自分に舞い込んでくる仕事というのは、基本的に自分のポテンシャルやサイズに見合ったものです。
つまり、「今の自分ができる仕事」もしくは「少し頑張ったらできる仕事」。
たとえば今のレベルが30点だったら、30点から40点くらいの仕事が入ってくるし、今のレベルが40点だったら、40点から50点くらいの仕事が入ってきます。
サッカーを始めたばかりの人に「レアル・マドリードのユニフォームを着てください」というオファーは来ませんよね。
「仕事のサイズが大きくならない人」はスケジュールが埋まっている
では、自分のレベルが30点のときに、40点の仕事を受けた場合。
ずっと頑張っているうちに、自分のレベルもその仕事のサイズに見合うだけになってきたとします。
つまり、自分のレベルが40点になったということです。
そのとき、本来ならば50点くらいの仕事が舞い込んでくるはずなんですよ。
しかし、ここからが「仕事のサイズが大きくならない人」の共通点。
月曜日から日曜日まで、そのまま30点~40点の仕事でスケジュールを埋めてしまうんです。
理由は、働いていない時間・必要とされていない時間があると不安だから。
ただ、スケジュール埋めてしまう分には構わないんですよ。
でも、自分のレベルが30点から40点に上がったのに、まだ30点の仕事でスケジュールを埋めてしまっているとします。
すると、本来そのときの自分には50点の仕事が舞い込んでくるはずなのに、受けることができないんです。
せっかく50点の仕事が舞い込んでくる切符があるにもかかわらず、自分で断ってしまう。
できるようになった仕事を卒業しないと、自分の成長が止まってしまう
では、何をしなくてはいけないか。
基本、仕事というのは、できるようになったら辞めたほうがいいです。
これがルール。
もちろん、取引先や背負っている生活がありますから、乱暴に辞めることはできません。
自分のことだけ考えていては誰も協力してくれないので、当然そこの配慮はしたうえで辞めましょう。
できるようになった仕事を卒業してスペースを空けないと、次の規模の仕事は舞い込んできません。
だから僕は年に1回絶対に、できるようになった仕事を辞めるようにしています。
「この仕事できるようになったな」とか「こうやったらホームラン打てるな」というのがわかったら、もう能力は上がっているので、それに見合った仕事、もしくはそれ以上の仕事が舞い込んでくるようにスペースを空けること。
これをしないことには、仕事の規模はいつまで経っても大きくなっていきません。
スケジュールが埋まった時点で、自分の成長が止まってしまいます。
スケジュールが埋まった状態が長く続くと、クセになってしまう。
これが非常に危険です。
できる仕事だけをやっていれば、クライアントさんにも喜ばれるので気持ちはいいですが、それでは仕事の規模は30点のままです。
本来はそこから40点、50点、60点と上げていかなければいけないのに、スペースが空いていないから、仕事を断らざるを得なくなってしまう。
「仕事のサイズが大きくならない人の共通点」というのは、基本的には仕事を辞めるのが下手だということです。
これに尽きますね。
もし、ご自身がやられている仕事を振り返ったときに、スケジュールが埋まっていて、「あれ、これ全部自分ができる仕事だな」と思ったら、あなたは次のレベルの仕事が入ってくる切符を手にしているということです。
だから、今の仕事を積極的に辞めなくてはいけません。
積極的に辞めないと、自分の仕事のスケールは大きくなっていきません。
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