

つらい時期はジタバタせずに「耐える」
沢尻エリカ「成長しようと思ったことは一切ない。変化は自然と後からついてくるもの」
新R25編集部
記事提供:Woman type
沢尻エリカさんは、信念の人だ。己が進むと決めた道を曲げず、まっすぐ前に進んでいく。そして、すこぶる自分の感情に素直だ。
だが、“我が道をいく人生”は、楽なことばかりではないだろう。どうしてこんなに優雅に微笑んでいられるのだろうか。ぶれない秘訣を聞いた。
【沢尻エリカ(さわじり・えりか)】女優・歌手。1986年4月8日生まれ。2005年、フジテレビ系ドラマ『1リットルの涙』で主演を務めブレイク。映画『パッチギ!』で『日本アカデミー賞』新人俳優賞、話題賞俳優部門を受賞。その後も映画、ドラマを中心に数々の話題作に出演

自分の気持ちに素直な女性は、とても素敵だと思う
今回、沢尻さんが映画『人間失格 太宰治と3人の女たち』で演じたのは、文豪・太宰治の愛人であり弟子でもあったヒロインの太田静子。
2012年の映画『ヘルタースケルター』以来、蜷川実花監督とは二度目のタッグとなった。
「今回、実花さんからは『恋する女性をハッピーに演じて』って言われていました。なので、現場に入るときはいつも楽しい気持ちで臨んでいられて。『さぁ、今日も恋愛しに行くぞ』って、ウキウキしながら役に入るようにしていましたね」
損得勘定は一切なし。なりふり構わず太宰を愛した静子を演じた沢尻さん。静子については、「自分の感情にウソをつかないところが素敵だなと思った」という。
この人を好きになってもいいのか、周囲の人にどう思われるのか、恋愛一つとっても私たちはいろいろなことを気にしながら生きている。しかし、静子はそういう邪念にとらわれず、感情のままに太宰との恋に溺れていく。
「太宰が生きた時代を思えば、女性がこんなに感情を解放するなんて、今よりももっと難しかったと思います。人の家庭を壊すようなことはすべきではないと思うけれど、自分の気持ちにどこまでも素直な静子のことは、素直に尊敬しますね」

つらい時期は誰にでもある。ジタバタせずに、私は「耐える」
本作の撮影は、気心の知れた蜷川監督と一緒だったこともあり、「終始楽しかった」と沢尻さんは笑顔を見せた。
しかし、長いキャリアの中では、悩むことも、苦しい時もあるはずだ。これまで沢尻さんは、仕事の困難にどう向き合ってきたのだろうか。そんな質問をぶつけると、意外な答えが返ってきた。
「つらいときは、耐えるしかないです」
何か問題に直面したとき、普通は「どう乗り越えるか」「どう解決するか」、あるいは「どう回避するか」をあれこれ考えてしまうもの。
しかし、沢尻さんが出した答えはそのどれとも違うものだった。
「つらい時期って、誰にでもありますよね。でも、それが仕事やキャリアの問題で避けられないものだったら、自分がジタバタしたところで解決できることは少ないんじゃないかな?だったら、じっとこらえて、その時期が過ぎるのを耐えて待つしかないと思うんです」
小さなことでは動じない。目の前のことから決して逃げ出さない。「耐える」という言葉から、沢尻さんのプロとしての覚悟が浮かび上がった。

変化って、無理に起こすものじゃないんじゃない?
「つらい時期は、過ぎ去るまで耐える」、そう語った沢尻さん。過去には芸能活動を休止していた時期がある。
女優として復帰したのは2012年。当時、26歳だった。
33歳になった今、沢尻さんは復帰後の7年間で「女優としても、人間としても、すごく成長できたと思う」と優しく微笑む。
「20代後半から、30代前半の時期は、私自身、いろいろな変化を経験しました。でも、無理に変わろうとしたり、成長しようとしたり、そういうことは一切していません。
目の前の仕事に一生懸命取り組んで、あとは、友達と過ごす時間を楽しんできたというだけ。そういうことを積み重ねてきたら、自然と良い変化が起こっていたという感覚なんです」
20代後半は、女性のライフステージが大きく変わる時期だ。最初は一緒のラインに立っていたはずの友人たちが、転職したり、社内で出世したり、結婚したり、子どもを持ったり、みんな違う場所に立っているように思えてしまう。
周りと自分を比べてしまい、「自分も変わらなければ」と焦る人も多いはずだ。
しかし、沢尻さんは「そんな風に考える必要はないと思う」ときっぱり言い切る。
「変化や成長は、後からついてくるもの。それ自体が目的ってわけではないと思います。だから、自分は自分、人は人、違うペースで違う道をいけばいいんじゃないでしょうか。
でも、悩みたいときには思い切り悩んだらいいですよね。それも、20代なら当然なんじゃないでしょうか」
周囲のペースにまどわされず、我が道を進んでいく沢尻さんは、やっぱり清々しい女性だ。
仕事のこと、人間関係のこと、いつもあれこれ難しく考えてしまいがちだけど、物事をもっとシンプルに考えてもいいのかもしれない。
彼女のように直感的に生きられたら、私たちの未来はどうなるんだろう…? 想像してみると、今よりももっと楽しい明日が待っているような気がした。
〈取材・文=石川 香苗子/撮影=赤松洋太/企画・編集=栗原千明(編集部)/ヘアメイク=高村三花子/スタイリスト=亘つぐみ(angle)〉
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