ビジネスパーソンインタビュー
鴨頭嘉人YouTubeチャンネルより
「労働時間が65%から63%に減れば、2%幸せになるのが“働き方改革”? ふざけるな」
新R25編集部
働き方改革により、会社員の労働時間が見直されています。
時短勤務や早朝通勤など、退社時間を早めるよう推奨されていますが、それで私たちの生活は本当に変わってきているのでしょうか?
かつて日本マクドナルドで“伝説の店長”と呼ばれ、自身の講演を発信しているYouTubeチャンネルは登録者数60万人(2019/7/31現在)を誇る“炎の講演家”・鴨頭嘉人さんは、「政府主導の働き方改革で、私たちは幸せになれない」と言い切ります。
その主張の先には、鴨頭さんが考える“本当の働き方改革”がありました。
【鴨頭嘉人(かもがしら・よしひと)】高校卒業後、東京に引越し19歳で日本マクドナルドにアルバイトとして入社。30歳で店長に昇進。32歳の時にはマクドナルド3300店舗中、お客様満足度日本一、従業員満足度日本一、セールス伸び率日本一を獲得し最優秀店長で表彰される。その後も最優秀コンサルタント。米国プレジデントアワード、米国サークルオブエクセレンスと国内のみならず全世界のマクドナルド表彰もすべて受賞する功績を残す。2010年に独立。現在は組織構築・人材育成・セールス獲得についての講演・研修を行う「炎の講演家」として活躍している
働き方改革をするのは「自分」
いま日本って、働き方改革、働き方改革と言っているじゃないですか。
はっきり言っていいですか、あんなの働き方改革じゃないですよ。
政府は休日を増やそう、残業を減らそうって言ってるじゃないですか。
あんなの働き方改革になってませんから。
何がよくなってるんですか? 問題を増やしているだけじゃないですか。
そもそも、前提がずれてますよ。
政府は「働く時間を減らせば、日本人は幸せになる」って言ってるんですよ。
たとえば、自分が寝ている時間以外で、1日の労働時間が65%だったとしましょう。
それを65%から63%に減らせば、2%幸せになるということを前提に、残業を減らし、休日を増やそうって言ってるんですよ。
ふざけるな。
そんなことで日本人は幸せにならない。
本当の働き方改革とは、「65%の時間、超楽しいんですけど!」ってなることじゃないの?
違いますか? それが働き方改革でしょ。
じゃあなんで政府は、こんなまったく無意味な活動をしているかわかりますか?
それは、今働いている65%を充実させる力が政府にはないからですよ。
今働いている65%を超楽しい!って変えられるのは誰ですか?
あなたです。あなた以外にはできないんですよ。
国のリーダーシップでは、絶対に働き方改革なんてできません。
1人ひとりが自分で働き方改革をやるんだと思った瞬間、もう改革は起きています。
めちゃめちゃ楽しそうに働いている人。働くのがつらいと言っている人。
その違いに、政府は関係ありません。
政党が変わったら、働いている気分が変わりますか?
関係ないですよね。
つまり、政府が何と言おうが、会社が何と言おうが、どうせ聞いちゃいないんです。
じゃあ誰の言うことを聞いて働いているんですか。
そう、自分なんですよ。
誰かの役に立ちたいと思って働いてもいいですし、稼ぎたいと思って働いてもいいんですよ。
そんなの最初から自由なんです。
だから本当は、毎日毎時間毎分毎秒、働き方改革を起こせるはずなんです。
そのことを知っているかいないかで、働いているときの気分が変わります。
それが本当の改革なんです。
どのように豊かに生きるかは、全部自分次第ですよ。
刺激を変えなければ、自分を変化させることはできない
私たちは、刺激がなければ、変化を起こそうとしないようになっています。
だから、変化したければ、刺激をインプットするしかないんです。
だから、いつもと同じ通勤時間、いつもと同じ通勤路、いつもと同じ業務、いつもと同じ人との飲み会、いつもと同じ生活習慣では、アウトプットに変化は起きません。
これはごくごく自然な現象です。
じゃあどうすればいいか。
アウトプットだけ変えようと思うから、苦しいんです。
変えるのはインプット。刺激を変えます。
会う人を変えればいい。
住む場所を変えればいい。
仕事を変えればいいんです。
「今の環境、そんなに嫌いじゃない」「そんなに今の現状、変えたくない」っていう人もいますよね。
そんな人は、通勤路を変えてください。
今まで電車だったら、車でいい。
歩いてみてもいいし、自転車に変えてみてもいいです。
会う人も変えられるはずです。
いつもと違う人と飲みに行く。
変えるんです、インプットを。刺激を。
読む本を変えたり、新しい勉強会に行ったりすれば、インプットだけでなく、出会う人までセットで変わります。
自分の生活パターンを変えれば、絶対に会う人が変わるんです。
一番大きな刺激が、いとも簡単にゲットできます。
新しいテクノロジーを楽しむことも、大きな刺激になる
GAFAとは、今最も世界に影響を与えている4社のことを言います。
Google、Amazon、Facebook、Apple。
頭文字をとってGAFAと呼びます。
この4社の支配力があまりにも強すぎて、「GAFAの脅威」というメッセージを発信する人が増えました。
この「GAFA」という言葉は、あの4社が立ちどころにマーケットを支配したことに嫉妬や恐怖を感じている人がつくった言葉です。
でも僕は、それを恐怖の対象だと思ったことは一度もないです。むしろワクワクします。
私たちに希望や豊かさを与えてくれている存在だと認識しているからです。
僕はこう思うんです。
それらの新しいテクノロジー、概念、マーケットを、楽しもうって。
それがこの豊かな時代に生まれた私たちの人生の楽しみ方だと思います。
本記事の動画はこちら
鴨頭さんのYouTubeチャンネルには、仕事に役立つ話が満載です!
本当に幸せになるにはどうするべきかを考え、“本当の働き方改革”を提唱した鴨頭さん。
鴨頭さんのYouTubeチャンネルでは、今回の動画のような「日々の仕事に役立つ情報」が毎日更新されています。
「人間関係を円滑にするコミュニケーション」や「人生をよりよくする習慣」など、幸せに働くためのノウハウが詰まった鴨頭さんのYouTubeチャンネルを、ぜひチェックしてみてください!
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