ビジネスパーソンインタビュー
どうすれば見ている人の心を揺さぶれる?
ゆうこす「夢や願望だけを語っても、応援される人にはなれません」
新R25編集部
唯一無二の“モテクリエイター”として、ティーン層を中心に絶大な支持を集めるトップインフルエンサー・ゆうこす。
彼女がSNSで紹介した商品は売り切れ必至。SNSアドバイザーとして多数の講演活動を行いながら、スキンケアブランドも立ち上げる起業家としての一面も持つゆうこすは、なぜ大きな影響力を手に入れることができたのか?
その答えとなる戦略のすべてが詰まった新著『共感SNS〜丸く尖る発信で仕事を創る〜』より、SNSでファンを獲得するために大切なことを教えてくれる2本の記事をお届けします。
夢や願望だけを発信しても応援(フォロー)されない
全く無名の人が街で人混みに向かって
「私は女優を目指しています!」
「私どもの会社はこういうコスメをつくっていて多くの女性をキレイにしたいんです!」
などと、自分の夢や願望だけを話していたとしましょう。
一体、何人が振り返り、話を聞き、「応援したい!」と思うでしょうか。
街で立っているならまだしも、SNSの世界は「画面」です。
「私は女優を目指してます!」とツイートしたとして、このツイート1つで“応援”や“共感”につながることは絶対にありえません。
では、夢や願望だけでなく、何をプラスして発信すると“共感”を生めるのか。
それは、“理由”や“想い”だと思います。
どうして私は女優を目指しているのか。
どうして多くの女性をキレイにしたいのか。
それがどうしてコスメだったのか。
ここまでセットで発信して、初めて興味を持ってもらえると思います。
「理由」や「想い」を言葉にする方法
とは言え、いきなり「理由!」「想い!」とたずねられて、すぐにスッと出てくるでしょうか。
しかもSNSは秒の世界。より簡潔にキャッチーな言葉で相手を引き止めたいですよね。
そのためには、何をすればいいでしょうか?
私はニート時代、自分への「何で?」を考えていくクセを付けていました。
それは今でも続けていますし、現在私の会社で育成中のインフルエンサーにも毎月の面談で「何でタイム」を設けています。
この「何でタイム」を習慣にすることで、自分の夢への“理由”や“想い”が明確になり、それを発信することが共感されるアカウントをつくる第一歩になります!
しかし、自分に「何で? 何で?」と問いかけるって、簡単なようで意外と難しい。
それは、自分では「何で?」と聞くまでもなくわかっている“つもり”のことが多く、自分バイアスがかかっているからです。
なので、最初は家族や友達に協力してもらい、2人ペアで素直に「何で?」と聞き合うのをオススメします!
『共感SNS 丸く尖る発信で仕事を創る』Q. 何でモテクリエイターを目指したの?
⇒モテたい気持ちが昔から強かったから
Q. 何でクリエイターなの?
⇒動画編集とか好きなんです
Q. どうしてモテたいの?
⇒昔から好きな男の子のことばかり考えていて
Q. それは何でかな?
⇒可愛いと言われることが好きなんです
Q. どうして可愛いと言われたかったの?
⇒とにかく褒められることが好き、だからアイドルになったのかなあ
Q. どうしてまたアイドルにならなかったの?
⇒多くの人に届けたかったから
Q. 何で多くの人に届けたいの?
⇒ぶりっ子って別に悪いことじゃ無いのに、中高の時ぶりっ子ってだけでいじめられたから
Q. 何でそれを発信したいの?
⇒私が“モテ”をポップに明るく発信することで、ぶりっ子ちゃんが自信を持ってくれたら嬉しいなと思い発信しています!
夢や願望を発信する人は多いのですが、“理由”や“想い”まで知って、初めて人は心を揺さぶられますよね!
そして、これらを短いキャッチーな言葉で語ることで、フォローしてくれた人が周りの人に紹介したい、とまで思える。SNSではこれが本当に大事です。
最近は一般の個人のアカウントでも、友達や家族をあわせると、50~100人ほどフォロワーがいることが多いので、熱量のある想いが10人に届いて、その想いを引用リツイートしてくれたら! 超単純計算ですが、500~1000人に届くんです!
SNSを始めた頃、私には女性フォロワーさんは全くと言っていいほどいませんでした。
けれど、毎日Instagramやツイキャスで女の子に向けて“モテ”に対する想いを語り、「共感してくれた方は、ぜひ私のネットに落ちてる写真何でも使って大丈夫なのでお手紙書いて下さい! いいねとコメント返しに行きます!」という発信をしばらく続けていました。
すると、「友達からの紹介でフォローしました!」というコメントがもらえるようになり、日に日にフォロワーさんは増えていったのです。
「想い」が言語化できると、柔軟に手段を選べるようになる
“理由”と“想い”を「何で?」としつこく深掘りしていくことには、もう一つメリットがありました。それは、夢を叶えるまでの手段を柔軟に考えられたことです。
人は何かに向かって頑張っていると、途中で“手段が目的化”してしまうことがよくありますよね。
モテを発信したいからInstagramを始めたのに、Instagramのフォロワーを増やすことに必死になってモテ情報以外のこともたくさんアップし出したなど、もちろん私も、そういう経験はありました。
軸がブレた発信をすると、既存のフォロワーさんは困惑しますし、私も自分で自分が何をしたいのかわからなくなってきて落ち込んでしまいました。
けれど、改めて自分の“理由”と“想い”を振り返ることで、いろんなSNSの特徴に応じた届け方を“手段”として考えることができました。
“理由”と“想い”を他人に語れるくらい明確化しておくことで、他の発信者さんから頭一つ飛び抜けられると思います!
わかりやすい「旗」を振りかざそう
私はアイドルを辞めた後の2015年に「ファンイベント」を行いました。
正直に言います! お金のためです!
当時Twitterのフォロワー数は2万人を超えていたし、元アイドルだし、人は集まってくれるだろうと。3000円のチケットで、100人規模のスペースを借りて。
しかし集まったのは、たったの3人。
悔しさと恥ずかしさと来てくれた3人への申し訳なさから、私はどうかしちゃったのか、その3人に「どうして私なんかのことを応援しているの?」と無神経なことを聞いてしまったのです。今思うと、とんでもないな…。
来てくれた3人のファンは、「うーん…」と、とても気まずそうに言葉を探していました。
そして、3人しかいないのに彼らは私とは話しても、“ゆうこす”という共通の趣味があるファン同士では全く喋っていないようでした。
私はこの時、自分が「旗」を掲げられていないことに気付きました。
自分とフォロワーさんとの共通認識になるような「旗」を私が振りかざさないと、何を応援したらいいかもわからないし、「一緒に応援しよう!」という、応援している人同士の横のつながりも生まれないんだなと深く反省しました。
その後、私の「モテたい」という気持ちは男性に向けてではなく、ぶりっ子したい女性の皆さんに共感してもらいたいという想いに辿りつきました。
そこで、「ぶりっ子や“モテたい”という気持ちを発信して、ぶりっ子界のトップになる!」という旗を振りかざし発信を始めたところ、フォロワーさんが、
「YouTubeで発信始めてみたら? 今すごく人気だよ!」
「動画編集お手伝いするよ!」
「雑誌の“出て欲しい芸能人”のアンケートのコーナーにゆうこすと書いておいたよ!」
と自発的に動いてくれ、その動きを私は感謝の気持ちとともに引用リツイート。
どんどんその動きが加速していったのです。
確かに私も、大好きなアーティストさんのお手伝いができるとしたらとても嬉しいし、自分に何ができるかと必死に探すなあと、改めて考えさせられました。
皆さんはどうでしょうか?
アカウントをつくったばかりの時は、新規ユーザー獲得を意識するより先に、コアなファンを数人でもいいので集め、そのコアなファンと一緒に自分(または企業)を広めていく!
私自身、この考え方にしてから、フォロワーの伸び方が目に見えて変わっていきました。
『共感SNS』にはSNSで生きていくためのノウハウが満載!
「ゆうこすはただのインフルエンサーじゃない、次世代の起業家だ(堀江貴文)」
「“私らしく”生きる。ゆうこすとは、その尊さと方法論を同時に示してくれる、唯一無二の教科書である(前田裕二)」
「応援される人になる」のが成功の最短ルート。
『共感SNS』は、失敗も成功も味わったゆうこすだから語れる、SNSでのファンづくりから仕事を切り拓くまでのすべてを教えてくれる1冊です!
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