ビジネスパーソンインタビュー

賛否両論を呼んだ東大入学式祝辞。実際どうだった? 東大生100人に聞いてみた

東大内や社会における不平等に言及していたけど…

賛否両論を呼んだ東大入学式祝辞。実際どうだった? 東大生100人に聞いてみた

新R25編集部

2019/04/29

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2019年4月12日に行われた東京大学入学式で、上野千鶴子名誉教授が述べた祝辞が大きな話題を呼んでいます。

上野氏は、東京医大の入試で女子学生が減点されていた一件や、東大生による性暴力事件などを挙げつつ、東大内や社会における性差別や不平等を説明しました。

他大学との合コン(合同コンパ)で東大の男子学生はもてます。東大の女子学生からはこんな話を聞きました。「キミ、どこの大学?」と訊かれたら、「東京、の、大学...」と答えるのだそうです。なぜかといえば「東大」といえば、退かれる(原文ママ)から、だそうです。

なぜ男子学生は東大生であることに誇りが持てるのに、女子学生は答えに躊躇するのでしょうか。なぜなら、男性の価値と成績のよさは一致しているのに、女性の価値と成績のよさとのあいだには、ねじれがあるからです。

https://www.u-tokyo.ac.jp/ja/about/president/b_message31_03.html

これまであなたたちが過ごしてきた学校は、タテマエ平等の社会でした。偏差値競争に男女別はありません。ですが、大学に入る時点ですでに隠れた性差別が始まっています。社会に出れば、もっとあからさまな性差別が横行しています。東京大学もまた、残念ながらその例のひとつです。

学部においておよそ20%の女子学生比率は、大学院になると修士課程で25%、博士課程で30.7%になります。その先、研究職となると、助教の女性比率は18.2、准教授で11.6、教授職で7.8%と低下します。これは国会議員の女性比率より低い数字です。女性学部長・研究科長は15人のうち1人、歴代総長には女性はいません。

https://www.u-tokyo.ac.jp/ja/about/president/b_message31_03.html

そして最後には、「がんばれば報われる」と思えることは“恵まれた環境と能力”のおかげだとして、「あなたたちのがんばりを、どうぞ自分が勝ち抜くためだけに使わないでください」と激励のメッセージを送りました。

これに対し、「重要な問題提起をしている」という称賛の声があがりつつ、一方では「祝辞にふさわしくないのではないか」という批判も…。議論を生んでいます。

こちらから全文を読めるので、ぜひ読んでみてください!)

実際に東大新入生の意見を聞いてみた

星野

世間ではすごく盛り上がっているけど、実際に生で聞いていた新入生はどう思っているんだろう…?

そんな疑問を持った私、ライター・星野は、東大新入生100人に直接話を聞いてみることにしました!

Q1. あなたは今年の入学式祝辞をどう感じていますか?

星野

まず、最初の質問はこちらです。

あくまで100人という数のなかでですが、結果をまとめてみると…

星野

「よいと思っている」「どちらかといえばよいと思っている」が、あわせて71%。

ネット上では“賛否両論”という印象でしたが…東大新入生には全体として好感を持たれているようです!

具体的なコメントは以下の通り。

「よいと思っている」「どちらかといえばよいと思っている」に投票した人から寄せられたコメント

涙が出そうだった
(男性、文III、神奈川県出身)

めっちゃよかった。考えさせられた(男性、文III、大阪府出身)

生で聴けてよかった(男性、文III、埼玉県出身)

祝辞としてはそぐわないかもしれないが、注目の集まる場での問題提起は意義深い。(編註:東大女子が入れない)テニサーは普通にムカつく(女性、文III、青森県出身)

少し過激ともとれる発言はあったが、内容は現状を明確にとらえているものだと思う(男性、理I、千葉県出身)

女性を弱者と規定していることに疑問はあるが、歓迎の心が感じられ
学問へ誘うスピーチ
だったので良い話だった(男性、文III、大阪府出身)

そもそも上野さんの本を読んでいた
ので普通にうれしかった(男性、文II、東京都出身)

東大新入生の多くは浮かれて調子に乗っているので、あの程度のパンチが十分(男性、文III、富山県出身)

自分のイデオロギーに反するからといって突き放し、耳を傾けないのはもったいなく悲しいこと
。入学式で自分を高める材料をいただけたことは有難い(男性、文III、富山県出身)

「どちらかといえばよくないと思っている」「よくないと思っている」に投票した人から寄せられたコメント

祝辞として述べる内容ではなかった。講演会でやれば良い(男性、文II、岐阜県出身)

良いことは言っているが、フェミニズムは逆に不公平(男性、理II、東京都出身)

祝辞として他大下げやdisりが多いのは胸につまった(男性、理I、東京都出身)

祝辞冒頭で「あなた方は公正なはずの入試を突破した」→「不正入試の話」と始めていて、不信感というか何か私が悪い訳でもなく批判されているように思った(その上であのような口調、トーンで言われた)(男性、理I、神奈川県出身)

星野

賛否、両方の意見が興味深いです。

それにしても、ついこの間まで高校生だったとは思えない立派なコメントが多いなあ…

Q2. 上野名誉教授の言葉は入学式の祝辞としてふさわしいと感じましたか?

星野

回答がかなり割れましたね!

一番コメントが寄せられたのがこの項目です

「祝辞としてふさわしいと思った」に投票した人から寄せられたコメント

普通にええやん。何がいけないのか分からない(男性、文II、東京都出身)

導入部分が少し過激なだけであって、しっかり祝辞として機能していた。色々な意見が生まれ、議論が生じた(男性、文II、東京都出身)

学生間に議論が起こったことで新入生にとって学問(ジェンダー論)を考えるいい機会になったのでは?(男性、文III、大阪府出身)

祝辞としてテンプレのものを言われたら東大に失望していた
。誰かの話を聞くということは自分の時間を使うことなので、考えさせられる内容であってよかった(男性、文III、富山県出身)

ただ「おめでとう」と聞くだけでは面白くない
ので、ああいう挨拶でも十分良かったと感じる(男性、理I、大阪府出身)

入試の公平性についての統計の評価に関して少し疑問はあるものの、東大で得た技能を社会に還元するために使ってほしいという主張は、自分の願いと完全に一致するものだったし、それを訴えるための例として暴行事件を引き合いに出したのは効果的に思った(男性、理I、埼玉県出身)

批判をしている男子学生の多さがジェンダーに対する意識の低さを表していると感じた(男性、理I、新潟県出身)

東大男子にもこの問題を考えるきっかけを与えてくれるものだと思ったから(女性、文III、福岡県出身)

自分が女性だったらジェンダー論に深くはまるな
と感じました(男性、文III、埼玉県出身)

生で聞いてないくせにネット上で騒いでてイライラした。まず全文を見ろ。メディアは抜粋してる(男性、文III、大阪府出身)

メディアが切り取って誇張しており、上野先生の言いたいことが伝わっていないと感じた(男性、東京都出身)

星野

確かに一部を引用したツイートがバズったり、テレビで取り上げられたりしました。

その部分だけで議論されているのを見ると、きちんと全部読んでくれ!と思いますよね。

「ふさわしくないと思った」に投票した人から寄せられたコメント

インターネットでは直接聞いてない人たちがあーだこーだ言っているが、実際、氏の祝辞は
終始イヤミなトーンであったし、とうていその場にいた人が好意的に受け取れるとは思わない
(男性、理I、神奈川県出身)

祝辞よりも個人的意見を述べている気がしました(男性、理I、兵庫県出身)

入学式という場で話したことには意味があったと思う(女性、文III、愛知県出身)

東大生はモテない
(男性、理I、香川県出身)

祝ってはない。自慢じゃん(男性、理II、東京都出身)

祝う気あるの?と思った(男性、文II、東京都出身)

内容はとても良いが、祝辞としてふさわしいかは微妙(男性、理I、沖縄県出身)

祝辞としてふさわしくはない。ただ今回議論が起こった時点で上野千鶴子氏にとっては成功だと思う(男性、文III、東京都出身)

話としては面白かったが、祝辞としてふさわしいとは言えないと思います(女性、文III、埼玉県出身)

「その他」に投票した人から寄せられたコメント

ふさわしい所とそうでない所があった。新入生全員が出席している場であのような話をすることには意味があると思う(男性、理I、神奈川県出身)

後半はよかったと思う。前半は祝辞としてはよくなかった(女性、理I、東京都出身)

前半はデータと主張にズレがあったり主観が多く、ふさわしいと思わないが、後半の内容は多様性や配慮等にも言及があり、まだふさわしいと思った(男性、理I、神奈川県出身)

統計など一部の意見が曲解されてはいるが、大半はいいと思った(男性、文I、東京都出身)

この機会に男女の問題が話題になっているのは良いと思う(男性、理I、愛知県出身)

祝辞の場で「祝辞」を話す必要性は別に感じてないです
(男性、理I、東京都出身)

Q3. 東大内のカルチャーや、東大受験のシステム、受験にいたるまでの環境に「不平等」があると思いますか?

星野

「あると思う」+「どちらかといえばあると思う」が42%、「どちらかといえばないと思う」+「ないと思う」が43%と、かなり拮抗しました!

コメントでは、具体的な不平等として、「都心と地方の差」「男女の教育環境の差」「所得など家庭環境の差」「サークルの参加資格」が挙げられています。

「(不平等が)あると思う」「どちらかといえばあると思う」に投票した人から寄せられたコメント

あるっしょ
。試験自体は運があったとしても基本平等でも、その過程はかなり差があると思う(男性、文II、東京都出身)

どっちかといえば受験層の偏り(女子教育という社会の構造的な問題)がある。上野さんの言う通り、男子への教育の方に注力しているのでは?(男性、文III、大阪府出身)

大学側は不正をなくす以外の手立てはあまり無いと思う。主に社会的要因によるものではないかと思う(男性、理II、東京都出身)

制度上に何も不平等はないと思うが、それをとりまく社会環境が圧倒的に女子学生に対して不利だと感じる(男性、理I、埼玉県出身)

受験システムより、受験に至るまでの社会的構造に問題がある気がする(男性、文I、東京都出身)

東大に限らず受験においては環境の差が大きく影響していると思う(男性、理I、東京都出身)

受験者数の男女差は問題だと思う(男性、理I、神奈川県出身)

試験自体は平等。
社会が女性に東大受験をさせない風潮をよんでいる
(男性、文III、大阪府出身)

男女同数にしてほしい(男性、文I、東京都出身)

サークルの男女差別は論外。上野さんに腹を立てている男子学生にも納得いかない
(男性、文III、北海道出身)

東大女子の入れないサークルがある(男性、理I、東京都出身)

実際サークルに東大男子だけが多め(男性、文II、東京都出身)

地方の人たちはノーチャンス、女の子にもノーチャンス(男性、理II、滋賀県出身)

地方格差、経済格差による機会の不平等はあると思います(女性、文III、埼玉県出身)

都市部と地方の差(男性、文II、茨城県出身)

都会の学校と地方の学校では、東大対策の充実さに大きな差があると思う(女性、文III、富山県出身)

星野

ちなみに今回のアンケートに答えてくれた新入生の男女比は87人:13人。ここ数年の東大の女子合格率は18~19%です。

コメントによれば、やはり「東大女子は入れないサークル」もあるよう…!

「(不平等が)ないと思う」「どちらかといえばないと思う」に投票した人から寄せられたコメント

東大は男女平等ですよ!
(女性、理I、東京都出身)

能力の高い人が入っているというだけ(男性、文III、富山県出身)

受験資格等に差別はないと思う(男性、文III、埼玉県出身)

少なからず運の要素や席の配置が悪いなどもあると思うが、それが不平等かはわからない(男性、文III、神奈川県出身)

受験者の男女比を考えれば今の比率は妥当(男性、理I、東京都出身)

あったとしても表沙汰になってないのだからないとすべき(男性、理I、北海道出身)

僕はちゃんと入りました
(男性、理III、東京都出身)

日本一の東大が詐欺するわけないじゃないの(男性、文II、東京都出身)

三島由紀夫は男の方が女よりも知性において優っていると言っていた
ので男女比8:2は順当(男性、文III、東京都出身)

医学部に比べたらまだ平等
だと思う。私の周りの医学部の女の子は親が医者の子がほとんどなので(女性、文III、福岡県出身)

協力いただいた東大新入生のみなさん、ありがとうございました。(お礼にお菓子を差し上げました…)

さらに、東大卒業生にも話を聞いてみた!

星野

世間で話題になっているように、東大新入生の間でもいろんな意見があるんだな…

大学入学後、不平等があることに気づいた」という東大OBの声もちらほら聞くことがあるので、入学してしばらく経ったり、卒業したりすると感じる何かがあるのかも…? 

東大を卒業した人たちにも話を聞いてみます。

Q4. 東大内のカルチャーや、東大受験のシステム、受験にいたるまでの環境に「不平等」があると思いますか?

星野

母数が20人と少ないので、割合が参考になるかはわかりませんが…

以下、いただいたコメントを大まかな内容ごとにまとめてみました!

「都心と地方の差」「家庭環境の差」についてのコメント

予備校や塾へのアクセス、進学校の有無等。田舎だとまず東京に出るのが大変(男性・工・岡山県出身)

地元に東大受験の勉強を見てもらえる環境がなかったので、自分は福岡の予備校で浪人の1年間を過ごしました。受験勉強に限らず言えることですが、
都市圏に生まれたという事自体が人生における一つのアドバンテージになる
とは感じています(男性・文・宮崎県出身)

家庭環境の差はすごく感じる! 俺は恵まれているなぁと思うことが多い。友達は、
地元の山口大以外ダメ
とか、
そもそも大学進学がダメ
とかいろいろ聞いた(男性・工・山口県出身)

受験自体(選抜方法自体)は平等だと思う。ただ、「東大生の親の平均年収が950万円」というデータから見ても、家庭の資本が学力に相関しているから、東大に限らず受験制度に不平等があると思う(女性・法・東京都出身)

受験については、私のように地方公立高出身で両親が高卒でもペーパーテストができれば入れるというのは平等だと思う。海外の大学だともっと課外活動とか重視されるので、
親の学歴や資産
が重要になってくる(女性・理・長崎県出身)

入学前は東京の中高一貫の高校生はみんな勉強してばっかりだと思っていたけれど、実際はそんなことはなくて、みんな趣味や興味分野が定まっていてすごいなーと思いました。
いろいろな職業や展示、学問に触れる機会があるのが羨ましかった
です!
入学前はそれらの価値に気づけすらしなかった
ので(女性・教養・山形県出身)

星野

東大受験のしやすさに関しては、多くの卒業生が都会と地方に差があると感じているようです。

それにしても海外の大学は親の学歴や資産が受験に影響してくるのですね…すごい世界だ。

「男女の教育環境の差」についてのコメント

卒業してから知ったことだが、受験時は
「女なのに」「九州から出るなんて」ということを言う親戚もいたらしい
。親が応援してくれていて、かつそういった足を引っ張る声をシャットアウトしてくれていたから、進学できたんだなと気づいた(女性・理・長崎県出身)

東大の試験を受ければ「平等」かもしれないが、そこに来るまでの道は女子のほうが壁やハードルが多い。東大固有の問題ではなく、社会的な問題(男性・文・大阪府出身)

学までの不平等さは、東大に限った話ではないが「女子は浪人するものではない」という考えがある家庭/地域は、ハードルがあるかもしれない(女性・経済・福岡県出身)

「サークルの参加資格など、学生生活における男女差」についてのコメント

女子が入れるバスケサークルは1つしかなかった。テニサーも女子に3つしか選択肢がなかったが、逆に女子は希望すれば誰でも入ることができて、男子はセレクションがあった(女性・法・東京都出身)

どちらかといえば不平等はあると思っていて、東大男子の会話の中から、男尊女卑風な雰囲気を感じることはあった(女性・教育・東京都出身)

一部テニスサークルへ入る機会等に不平等があると言えるとは思うが、私の場合は4年間生活していて特に不自由も問題もなかった。(女性・教養)

一部学科では教員学生ともにステレオタイプな性別役割規範がある(自分の観測範囲内では理/工学部と文系思想系に多い印象)。また、
大学院でのセクハラ対策が十分とはいえない
(男性・教養・兵庫県出身)

入学したときに
顔セレ
(編註:顔セレクションの略。新入生の顔に先輩がランクをつけて入会資格を決めると言われている)のあるサークルがある、と聞いたときには
近寄らんとこ、と思いました
。学内のカルチャーでいうと、自分の交友圏ではあまり不平等を感じたことはなかったです。文III、文学部という場所柄、比較的バランスの取れた人が多かったように思います(男性・文・宮崎県出身)

東大女子って実際かなりおいしい
ですよ。基本ナメられないので、
性別で嫌な思いをせずに済むことが他の女性たちよりむしろかなり多い
と思う(女性・福岡県出身)

男女という二元論の話なら無いと思う。男女比の偏りやサークルの人数制限はあるけれど、東大を目指す女性が少ないのは東大のせいではないし、女性限定のサークルやコミュニティ、オフ会もある。男性あるいは女性であることで不平等を感じる場面はあったとしても、
東大特有というより社会全体が不平等なだけ
なんじゃないかな(女性・工・東京都出身)

星野

顔セレクションめっちゃ怖い…!

「社会人になってから感じる男女差」についてのコメント

入社して間もなく、会社の先輩に「
東大卒ならどうせ1年後には(僕の)上司なんでしょ??
」みたいに言われた時は久々にこたえた(女性・教養)

在学中は相手が東大早慶じゃないと「東大生です」とはほとんど言えなかったけど卒業してからは普通に言えるようになった。でもそれは大人になってから関わる人を選んでいる(東大って言ったところで特別なにかコメントしないような人としか関わらない)からで、今でもそのへんで出会った人には出自は話さないかも。
やっぱりずっと「どう思われるか怖い」と思う
(女性・福岡県出身)

社会に出てからの市場希少性は圧倒的に高いので、
不平等という感覚はない
(女性・経済・福岡県出身)

星野

新入生のなかにも「フェミニズムは逆差別である」と言っていた人がいましたが、「不平等」「差別」を定義・認識することの難しさを感じますね。

まとめ

以上、東大の新入生、卒業生からリアルな想いを聞いてきました。

事前の想像通りのコメントも、考えたこともなかった意見もあり、改めて“生の声”の面白さを感じました(個人的には、高校生男子で上野氏の著作を読んで共感していた方に衝撃を受けました)。

今回の上野氏の祝辞をきっかけに、もっと世の中の「不平等」「不公正」について考えられる機会が増えることを願いつつ、その際、今回の取材で挙がった生の声が議論のきっかけになればうれしいなと思います。

取材に協力していただいた皆さま、ありがとうございました!

〈取材・文=星野あらめ(@Hoshino_Arame)/編集=天野俊吉(@amanop)〉

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